料理家・谷尻直子さんに聞いた推しの逸品。第二話「耐熱硝子の多用急須」

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一流シェフが愛用する調理道具や、長年お店で道具と向き合ってきた店主が「これは」と手に取るもの。
道具を使うことに長けている各分野のプロフェッショナルが選ぶものには、どんな秘密があるのでしょうか。
中川政七商店が扱う暮らしの道具の中から、 「語りたくなる推しの逸品」 を教えていただきました。

今回ご登場いただくのは、料理家の谷尻直子さん。「耐熱硝子の多用急須」をご紹介します。

料理家。
「現代の日本の母の料理」をコンセプトとしたレストラン「HITOTEMA」主宰。6年間のベジタリアン経験や8人大家族で生活してきた経験を生かしてお酒に合いつつカラダの事を考えた食の提案を行う。自然食品、スパイス、薬膳を積極的に取り入れた2冊目となる著書「HITOTEMAのひとてま 第二幕」が6月17日主婦の友社より刊行。

温冷問わず入れられる上に、紅茶や日本茶などさまざまな茶葉に使え、多くのシーンで活躍する急須です。丸すぎないフォルムは、洗う時に中に手を入れやすいようにと考えてデザインしました。

そしてなんといっても魅力は硝子だから中の様子が見えること。お湯が色付いていく様子や、茶葉が踊る様子をじっくり見て楽しむことができます。

谷尻さんは実際に触れてみて、どんな感想を抱いたのでしょうか。

「多少手がかかっても構わない」と思える見た目でした

「無駄がなくシンプルなので、洋食和食問わず、そして朝食にもディナーにも似合うデザインですね。いろいろな場面で活躍してくれそうです。

使い勝手はもちろん気になりますが、空間に置いておいてもステキだなと思える見た目も大切。この急須には、思わずかわいいなと感じる魅力があります」

庭のハーブを摘んで、フレッシュハーブティーに

「5〜6月ぐらいは新茶の季節です。新茶は鮮やかな緑色がとても美しいので、そうした季節の茶葉の色を存分に楽しめるのも、この急須の良さだなと思いました。

日本茶の他にも、私は生薬のお茶やフレッシュハーブティー、息子の大好物であるミルクティーで使っています」

谷尻さんのアトリエには花壇があり、季節のハーブを植えて料理やお茶に使っているそうです。

「今回私は庭で育てているローズマリーとミントを摘んで、ハーブティーにします。つくり方はとっても簡単で、ハーブを洗って急須に入れたら、あとは熱いお湯を注ぎ、少しの間待つだけです」

デリケートな見た目だけど、食洗機で使える

暮らしの道具である以上、見た目の良さの他に使い勝手も気になります。どう感じたのか、お伺いしました。

「細かい茶葉だと茶漉し金具に引っかからず、多少抜けてしまうこともありましたが、あまり気にせず色んな種類の茶葉で使っています。

ガラスのボディに竹製の取手が魅力的なデザインで、さらにこの取手が簡単に外せるんです。ガラス部分は耐熱ですし、食洗機に入れられるからお手入れがとても楽ちんでした。

使っているうちに負担になってこないかどうか、という視点も大切です。見る楽しみと使い勝手の良さ、両方が揃っている道具はとても嬉しいですね」

次回は「かもしか道具店のすりバチ」についてお話いただきます。
お楽しみに。

<掲載商品>
耐熱硝子の多用急須

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文・写真:齋藤萌

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