ざざんざ織 あかね屋

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日本初の民藝館が開設された浜松で、「民藝運動の父」と呼ばれた柳宗悦に深く共鳴した平松實 (ひらまつ・みのる)
によって創作された紬の絹織物ざざんざ織。この一風変わった名前は古歌に詠われた「ざざんざの松」に由来する。玉繭 (たままゆ) と呼ばれる、一つの繭に二匹の蚕が入った繭から取った玉糸を使うのが特徴で、昔ながらの手織機と草木染めによって、ふんわりと落ち着いた色合いの絹織物となる。また使い込むうちに手に馴染み、一層風合いが増すのもうれしい。
昭和7年に開店した工房兼店舗のあかね屋は、JR浜松駅から車で5分の住宅街の中にある。反物のほか、マフラーやネクタイ、財布などの小物も豊富だ。現在は四代目の平松久子さんがあかね屋を切り盛りされているので、来店の際は一本電話をかけてから。久子さんがひとつひとつ丁寧に説明してくださる贅沢なひと時を楽しみたい。

住宅街の中にあるざざんざ織 あかね屋
屋号にもなっている茜はざざんざ織の代表的な色
ネクタイは使い込むうちにしなやかさとツヤが増し、滑りが良くなる
昔ながらの手織機
糸車はで緯糸 (よこいと) を巻く
東海道五十三次内にも描かれた「ざざんざの松」

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