迦毘羅 (かびら)
エリア
歓楽街「片町」のすぐ近く、大通りを1本入った路地にあるのが、56年の歴史を持つ老舗喫茶「迦毘羅 (かびら) 」だ。マスターは現在83歳。創業以来奥さんと二人三脚で店を切り盛りし、訪れる人たちに自慢のカレーライスとコーヒーを振る舞ってきた。
カレーライスは、マスターが大阪で修行を積んで完成した自慢の味。その昔大阪中のカレーをひとりで食べ歩き、一番おいしいと思った店のオーナーに頼み込んでそのまま弟子になったというから驚きだ。こうして創業した迦毘羅は、福井県民はもとより、県外からのリピーターがくるほど人気が高い。コーヒーも毎朝ミルで豆を挽き、ネルドリップ (ネルという布製のフィルターを使う抽出方法) で手間暇をかけて淹れている。どちらもとことん本格派だ。
夜にはマスターの娘さんがママを務める「night迦毘羅」に切り替わり、スナック営業も行なっている。昼の雰囲気とはまた違い、気軽にお酒や会話を楽しむ社交場だ。
なお、迦毘羅は2018年に向かいの通りへ移転予定。現在のアンティーク調の雰囲気を味わいたい人は、ぜひ年内の訪問を。