飛騨高山の朝市 宮川朝市
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飛騨高山の朝市は、日本三大朝市の一つ。その歴史は古く、1820 (文政3) 年ごろ高山別院を中心に開かれた桑市がはじまりとされる。その後、養蚕業の不振から、明治時代半ばごろから野菜や花などが売られるようになり、市民の台所として地域に根付いた。時代と共に場所を転々と変えながら開かれていたが、現在は2カ所で開催。宮川に架かる鍛冶橋下付近に立つ朝市が「宮川朝市」だ。
毎朝開かれ、新鮮な旬の野菜や果物、四季折々の花々、手づくりの民芸品などをお値打ち価格で販売。日によって出店数はまちまちだが、多い日には30軒以上のテントが連なる。地元の人はスーパー代わりに利用し、国内外の観光客が訪れる観光名所としても有名。漬物や味噌などの加工品もあるので、おみやげ探しにもぴったりだ。
地元の人たちと触れ合えるのも朝市の楽しみ。「よう来てくれんさったな。どこから来た?」と素朴で温かい飛騨弁で話しかけられると、ついつい色んな話をしたくなる。作り手による直売の形だからこそ、商品について直接聞くことができるのも朝市の醍醐味の一つだ。