依水園

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時代の異なる二つの庭園から構成される国指定の名勝。入り口すぐの「前園」は江戸前期、奈良晒(武士の裃などに用いられた高級麻織物)を扱う将軍御用達商人・清須美道清(きよすみどうせい)が別邸と共に作ったもの。
依水園は水量豊かな吉城川そばにあり、もとは奈良晒の晒場だった。前園からの細いアプローチを抜けて広がるのが、明治時代に実業家・関藤次郎(せきとうじろう)が作った「後園」。池の向こうに東大寺南大門、若草山や春日奥山、御笠山を借景とし、これぞ奈良といえる贅沢な風景を静かな環境でゆったり鑑賞できる。池のまわりには晒作業に使う挽臼を模した飛び石や水車小屋が配され、かつて近所まで晒をたたく音が響いたという、活気に満ちた晒場の面影を感じ取ることができる。場所によって音が違うという豊かな水音にも耳を澄ましてみたい。

依水園入り口
依水園入り口
前園を望む別邸「三秀邸」
前園を望む別邸「三秀邸」
挽臼を活かした飛び石
挽臼を活かした飛び石
場所によって違うという水音にも耳を澄ましてみよう
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