【わたしの好きなもの】日常にシックなアクセントを加えてくれる「明山窯 HIJICA」
街中を歩いていてうつわの看板を見つけたとき。
インテリアショップの片隅にひっそり置いてあるのを見つけたとき。
ちょっとみるだけっ!と思わず惹かれて入店してしまうほど、うつわが好きです。
中川政七商店で働きはじめて2年。好きな種類の幅もぐっと広がりました。
磁器、陶器、漆器、硝子….。素材も形も色も違ううつわをその日の気分で選び、組み合わせることが、日々の料理のモチベーションにもなっています。
見た目で選びがちなうつわですが、さんちの背景や窯元を知ることでさらに愛着が湧いてきます。
「土もの」の奥深さに惹かれたのも、中川政七商店の「産地のうつわ」シリーズに出会ってから。
特に、信楽焼の素朴な佇まいと、ほどよくラフさのある形が好きです。
そんな魅力溢れる信楽焼シリーズを手がけてくださっているのが、滋賀県甲賀市信楽町にある明山窯。土のぬくもり、土味を生かしたおおらかさが特徴の窯元さんです。
暮らしに馴染む「土もの」の心地好さ
今日は、そんな明山窯のHomewareブランド「HIJICA」をご紹介したいと思います。食器だけでなくフラワーベースや傘立てなどのインテリア商品もあり、どれもが暮らしにすっと馴染むシリーズです。
“HIJICA”とは「土と火」「土と日(日常)」を表す造語。
陶器や土ができることは何か、その可能性を日常・暮らしに取り入れてみようという明山窯の新たなブランドプロジェクトです。
私は、その中でtablewareの2種を愛用しています!
・HIJICAサラダプレート19cm ダークグレー
・HIJICAシリアルボウル14cm ダークグレー
HIJICAの食器は、板状の土を用いる”たたら”という技法で成形されており、半球上の型に土を押しあてることで生まれる自然な形が特徴。手に持つと不思議としっくりくる。飽きのこないシンプルさが素敵です。
最初に触れて驚いたのは、そのシックな表情とゆらぎによるあたたかさの共存。素敵〜!!!と思わず写真をパシャパシャ撮ってしまいました。笑
佇まいの素朴な美しさ、そんな土ものの魅力を最大限に引き出したうつわです。
洗練されたシンプルで使いやすいサイズ感
実際に使ってみると、その使い勝手のよさに感動しました。まず伝えたいのが、何にでも合わせやすい絶妙な大きさ。シリアルボウルはその名の通り、シリアルやヨーグルトなど朝食にぴったりなサイズ感です。
またフルーツを盛るお皿としても。これからの秋の実りの季節に、どんなフルーツにもすっと馴染んでくれます。
ちょっとした副菜も手軽に素敵に見せてくれます。
サラダプレートは一品もののおかずをちょっと盛るのにちょうどいい大きさ。ほどよい立ち上がりのおかげで、汁気のあるおかずでも大活躍です。
実は使いやすい、ダークカラー食器の入口としてもおすすめ
うつわの色選びって意外と難しいですよね。
「白い器が使いやすいよね、合わせやすいし」。こうなる気持ち、とてもよく分かります!
実際に、店頭で接客させていただく時も、ホワイト系の器にされる方が多い印象です。
たまには違う色も…と迷っていらっしゃる方におすすめしたいのがHIJICAシリーズ。
特にダークグレーは、黒すぎないほどよくシックな色なので、「お店みたいな黒っぽいうつわがほしいな、でも使いこなすの難しいかな…」という方にもぜひおすすめしたいうつわです。
一見マットな質感のようですが、表面にはきらきらとした波のような表情も。この凹凸は焼くときにかける釉薬が、細かいまだら模様となる”縮れ”によるもの。工芸ならではの素朴さはもちろんのこと、光が反射してくれるので料理を美しく照らす効果があります。
日常だけでなく、ちょっとだけ気合いのいるレシピで頑張ってみた日、誰かにご飯を作ってみた日、そんなちょっぴり背伸びしたい食卓でも使いたいなあと思います。
暮らしに馴染む、心地好さ
もう一色のブルーホワイトや違うサイズも迎え入れて、合わせて使ってみたいです。
色違いやサイズ違いで揃えて使って大満足。うつわ集めの醍醐味ですね。笑
HIJICAシリーズはオンラインショップ限定販売の商品ですが、使ってみたいと思ってくださった方とは、ぜひ店頭でもお話できると嬉しいです。
「そういえば、あの商品使ってみたよ!」のお声、お待ちしております。
お客様と、訪れたことのある窯元のお話や、好きなうつわのお話ができることが、お店に立つ私の密かな楽しみでもあります。ぜひお声がけいただければ幸いです。
<掲載商品>
・HIJICAサラダプレート19cm ダークグレー
・HIJICAシリアルボウル14cm ダークグレー
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編集担当・奥島