【はたらくをはなそう】中川政七商店 店長 稲田晃一
稲田晃一
中川政七商店 奈良本店 店長
2019年 新卒で高速バス会社に入社(販売企画職に従事)
2023年 中川政七商店 渋谷店 配属
2025年 中川政七商店 ルミネ大宮店 配属
2026年 中川政七商店 たまプラーザテラス店 店長
ーー中川政七商店に入社した理由を教えてください。
私が好きなものたちの大半は、だんだんとその数を減らしています。
寄席、銭湯、名画座、演劇、活弁、工芸。
すばらしいから好きになったのに、もしかしたら、数十年後には簡単に楽しめなくなっているかもしれないという現実。「なくなっても仕方ないんじゃない?」という声すら聞こえてくる現実。
しかし、そこでしか得られない美しさや喜びがあるからこそ、長年をかけて私たちの代まで受け継がれてきたはず。それに、たくさんの選択肢がある世の中の方が、いろんな人が楽しく暮らせるはず……。
そんな思いで、中川政七商店に入社しました。自分の技芸、特性、歩んできた人生をストーリーで考えた時、「中川政七商店の販売員になる」ことが、最も効果的かつ合理的である、と判断したからです(あとは「楽しんで働いている人が多そうだから」という非常に感覚的な理由もあります!これは大当たりでした)。
ーー接客をする中で、思い出深いエピソードはありますか。
中学生のお孫さんへの誕生日プレゼントで、カバンを探していらっしゃるお客様を接客させていただいた時のこと。お孫さんの好みや生活スタイル、ご家族の想いをお聞きし、「BAGWORKS」のカバンをおすすめしました。この商品、何より私が普段から使っていて、丈夫さと飽きのこないデザインを非常に気に入っていたものでした。そのことをお伝えすると、最終的にお客様は「BAGWORKS」に決定され、後日アンケートで感謝のお言葉を頂戴しました。
AIが生活に浸透した今、専門的な内容でもAIに聞けばすぐに詳しい情報を教えてくれます。そんなAIになくて販売員にあるもの。それは「意志と責任」ではないでしょうか。あの時の私は、自分の体験を踏まえて、「本当にそう思っていること」を自分の言葉で伝えました。そしてお客様は、そんな私を信じて決めてくださった。そこには、意思を伝えた者としての責任も発生しています。
そこに私たちの存在意義があると感じています。
自分で試したり、使っている人の感想を聞いたり、商品のことを調べたりして、「すごい!」と思ったこと、「本当にそう思っていること」を自分の言葉で伝えられるか、そして、伝えた責任を全うできる知識と誠実さがあるか。そんな「意思と責任」の通ったコミュニケーションが、ますます求められると感じています。
ーー好きな工芸品を教えてください。
染色家・柚木沙弥郎さんの「なかよし」のタペストリー(手捺染)です。柚木さんの作品は、日本民藝館で開催されていた特別展で初めて見ました。衒い(てらい)のない自由闊達な作風に、あっという間に心を奪われました。そこから民藝、ひいては工芸に興味を持ち始め、その興味は中川政七商店に入社するまでに本格化しました。「なかよし」は柚木沙弥郎さんの中でも特に好きな作品で、自宅の居間にドーン!と飾っています。
ーー普段、お仕事以外の時間はどんな過ごし方をしていますか。
寄席、銭湯、名画座、演劇、活弁、工芸を楽しんでいます。
ーーたまプラーザテラス店の周りはどんなところですか。
実は店舗のある神奈川県青葉区は、男性の平均寿命が83.9歳で全国2位なんです!(出典:「令和2年市区町村別生命表の概況」厚生労働省、2020年)
都市文化と自然のバランスの良さが、長寿の理由かもしれません。また、たまプラーザテラス店は1階の屋外に位置しているため、太陽の移り変わりやその日の空気、季節の移ろいを感じながら働くことができます。地域にお住まいの方々もよく店の前を通られ、特にご近所の保育園のお散歩ルートにもなっているようで、さまざまな年代の方の活力を感じながら、日々店頭に立っています。
<愛用している商品>
おすすめ理由:ひのきのまな板へのあこがれと、自分に使いこなせるのだろうか?という不安。それらを一挙に解決してくれる商品です。ほぼ毎日使い、ときには大胆な使用法もしていますが、黒ズミもカビもゼロ。慌ただしい仕事場で静かに佇み、出番が来たら軽やかな身のこなしで、ひのきの香りを漂わせながら完璧に仕事を果たし、次の出番まで万全の状態で待つ。尊敬の念すら抱きます。
中川政七商店では、一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくは、採用サイトをご覧ください。
