【季節をしつらう暮らし】#2 端午の節句
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花やテキスタイル、年中行事にちなんだお飾り。
暮らしのなかに季節を感じる景色があるだけで、毎日にリズムが生まれ、目にしたときに少し幸せな気持ちになる気がします。
そんな景色の参考になればと、スタッフやお客さまのもとにお邪魔して、中川政七商店の季節のお飾りをインテリアに取り入れていただきました。今回は「端午」をテーマに、スタッフ・平井の自宅を訪れます。
息子の成長とともに、端午の節句飾りも変化
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平井:
やっぱり息子が小さい頃は、本格的な兜飾りを出していました。
でも成長するにつれて、昔みたいに兜を出しても息子もそんなに喜ばなくなって。何より家具も息子の成長とともにコンパクトに変わっていって、本格的な節句飾りを飾れるような場所がなくなってしまいました。
でも、端午の節句に何もしないのは気持ち悪くて、逆にもうできないんですよ。
だから最近は、節句飾りというより季節のしつらいとして気軽に飾れるものを取り入れています。
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「有田焼の武者飾り」はそういう意味で、ちょうどいいんです。
華美ではなく、サイズ感もコンパクト。部屋の空間に馴染んでくれます。
年々出し入れが手間じゃないものがいいなと思うようになって、そういう意味でも負担がないですね。
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宙に吊られているのは、「鯉のぼりの吊り飾り」。ここは元々天井にフックがあって、夏と冬と端午にモビールを入れ替えているんです。
モビールはゆらゆら揺れるのが心地好くて、好きなんですよね。しまう場所もとらないし、手軽に入れ替えられます。
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玄関は、植物やスワッグの他、夏には蚊遣り豚を置いたり、正月には干支飾りを置いたり。わりと季節ごとに入れ替えています。
「鯉のぼりの木地玩具」は郷土玩具ならではの大らかな絵付けが可愛い。
隣に飾っている人形も郷土玩具なので、相性いいですね。この人形は、昔スタッフにもらったんです。うちの息子に似てるからって(笑)。
デザイナーから、男の子の成長を願って作られる九州の郷土玩具「きじ馬」をベースに、鯉のぼりの形にアレンジしたと聞いているので、意味的にもいいなと思っています。
息子ももう20歳を超えて大きくなったものの、親の気持ちとしては何歳になっても「健やかでいますように」と願ってやみません。
これから先も端午の節句には、何かしら飾っていくんだろうなと思っています。
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しつらえた、お飾り
・有田焼の武者飾り
・鯉のぼり吊り飾り
・鯉のぼりの木地玩具
今回の取材先:
中川政七商店 EC課 平井孝子
オンラインショップの企画制作を担当。
少し無骨でさっぱりした印象のインテリアに、植物や民藝品など、季節や土地のものを取り入れながら暮らしを愉しんでいる。