【あの人の贈りかた】台所道具に、料理へのエールを込めて(スタッフ谷尻)
贈りもの。どんな風に、何を選んでいますか?
誕生日や何かの記念に、またふとした時に気持ちを込めて。何かを贈りたいけれど、どんな視点で何を選ぶかは意外と迷うものです。
そんな悩みの助けになればと、中川政七商店ではたらくスタッフたちに、おすすめの贈りものを聞いてみました。
今回は編集チームの谷尻がお届けします。
料理がグンと楽しくなる「食洗機で洗えるひのきのまな板」
食べるのが大好きな私ですが、作るのはそこまで得意なわけでもなく、気分がのらない日もたくさん(いや、毎日‥‥?)。とはいえ疲れて料理をしたくない日も生活は続くので、少しでも作る気持ちを楽しくしたいと思い、一人暮らしを始めてから10年以上、台所周りの道具や、料理を格上げしてくれそうな調味料の収集を、もはや趣味のように続けています。
料理をするなかで、自分の食卓事情をグッと豊かにしてくれたのは、木のまな板と土鍋の存在。すいすいストレスなく食材が切れて、ふわふわもっちりのごはんが炊ければ、それだけで料理はこんなに心嬉しく、食事も美味しくなるのかと、それぞれ気付いた日には本当に感動しました。
台所道具って意外と、料理を始めた頃に何となく買ったもののまま、ということが多かったりしませんか?「とりあえず使えるから」と思って使用を続けてきたけれど、よい道具を迎えるとやっぱりウキウキするし、料理がラクになる。「家しごとのストレスが減り、少しでも楽しい時間になれば」。そう考えて、台所道具を人にあげることがままあります。
とはいえ土鍋は嵩張りますし、何よりデザインも大切な“好き”の一つなので、人に贈るには少し勇気が必要。一方、まな板はそれほどハードルが高くないのでは‥‥と思ってから、時々、友人を中心に暮らしに合いそうなものを贈っています。
木のまな板のよいところは包丁をしっかりと受け止めてくれるところ。プラスチックのまな板と違い刃が滑らないので、みじん切りや千切りもストレスなく捗ります。
けれど、少し気になるのはその重さ。まな板に厚みがあれば安定して切れるのですが、その分重さも出てしまい、片手でひょいっと持ち上げられず、作業がスムーズにいかないこともあるので要注意です。サイズとともに重さは大切な確認ポイントだと思います。
私のお気に入りは当社の「食洗器で洗えるひのきのまな板」。会社のキッチンスペースに置いてあったものを使った際に、その良さに気付き、これは!と嬉しくなりました。
一般的な木のまな板に比べると薄いのですが、包丁をおろしたときに刃がストンととまる感覚があり、何より軽い!おまけに食洗機に対応とは、推しポイントしかありません‥‥。
夫が一人暮らし時代にマルシェで迎えたという我が家の木のまな板は、もう10年選手。そろそろ買い替え時なので、こちらを自分にも贈りたいなと企んでいます。
<贈りもの>
中川政七商店「食洗機で洗えるひのきのまな板 小」
※大サイズもあります
ちょっと添えるのに便利で重宝「植物由来のにごり湯の素」
「仰々しくない程度に、気のきいたものを渡したい」
「プレゼントの予算まであと少しだけ余裕がある」
そんなときによくお世話になっているのが、「植物由来のにごり湯の素」です。ユズ・スダチ・ショウガと3つの香りがあり、それぞれ、その植物と米ぬかのみで作られた、香料・着色料不使用の浴用パックです。
家に残る物だと趣味があるし、食べ物も好き嫌いがあるし‥‥と悩むなか、入浴剤なら貰っても困らないし、いつもの暮らしにちょっとだけ幸せな時間が生まれる。何より、植物の香りでリラックスしてほしいという想いも込められるので、とても重宝しています。
自分自身もそうなのですが、忙しいとついついお風呂に入る時間を疎かにしてしまう方は多いもの。でもやっぱり、熱いお湯に浸かって一日の疲れをとってほしいなと思うわけです。
こちらの品は米ぬかのとろみが肌にやわらかくあたり、香りもくどくなく、さっぱり爽やかなので、しっかり長風呂を楽しんでいただけると思います。
いきいきと植物が描かれたパッケージもとっても可憐で、「あの人にプレゼントしよう」と手に取るとき、ついつい「自分の分も‥‥」と買ってしまう大好きな商品です。
<贈りもの>
中川政七商店「植物由来のにごり湯の素」
【番外編】季節の景色を贈る「季節の花束」
中川政七商店の品以外からも、一つ。
私はお花が大好きで、まちのお店に通うことはもちろん、サブスクリプションのサービスを利用したり、旅先のお花屋さんをめぐったりしながら、普段の暮らしのなかによく迎えています。
気軽に旬や色を取り入れて自宅の印象を変えられるところや、暮らしのなかに自然のものがある景色が好きなのだと思います。
なくても困らないけれど、あるのとないのとでは、明らかに心持ちが違う。もらったら、気分が明るくなる。自分では意外と買わない。ちょっと派手な色も、冒険して贈れる。相手の負担にならないような、予算の調整も意外としやすい。
「花を贈る」と聞くと、たいそうなことに感じる人も多いようですが、私はこんな風に考えながら、気軽に贈っています。
近くのお花屋さんでお願いすることもあれば、全国に“推し”のお店もあり、贈りたい相手のイメージに合わせて毎回お店は変えています。
ご紹介している写真は、東京に暮らしていた時代に足しげく通っていたmalta(マルタ)さんの花束。庭から摘んできたようなグリーンの使い方と、一癖ある花の合わせ方が絶妙に好みで、はじまりの機会をお祝いしたいとき、力強い草花の姿を応援に変えて届けたいと、よくお願いしています。
その人のイメージや贈りたい気持ちを言葉にしながら、花束をオーダーする時間も、またとても楽しいものです。
<贈りもの>
malta「季節の花束」
https://maison-malta.com/
贈りかたを紹介した人:
中川政七商店 編集担当 谷尻純子
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