【はたらくをはなそう】小売課 大越洋介

大越洋介
小売課

新卒で百貨店に入社し、婦人雑貨やアパレル部門で営業企画を経験。その後ベーカリーへ転職し、製造管理やブランドマネジャーなどを経て、2022年9月に中川政七商店に入社。
現在は小売課に所属し、スーパーバイザーとして直営店の運営に携わっています。



自分が良いと思うものがある世界、そんな世界が当たり前ではないということ」。
入社のきっかけは、そんな思いからでした。

これまで洋服から食品まで様々な商品に携わり、多くのお客様に届ける仕事をしてきました。時代の流れと共に市場が飽和し、販売チャネルや情報発信手段も多様化していくなかで、単純に良いものが売れるわけではなくなっている今の時代。規模や効率を軸に“良いはずのもの”が淘汰され、画一的になっていく社会の現状に疑問を感じていました。

生活をしていく上では便利かもしれないけれど、それが「豊か」だとは限らない。次は自分が良いと思うものを残せるような、そんな仕事がしたい。そう考えていた時に中川政七商店に出会いました。

現在は日本の工芸を未来に残すため、ものづくりをお客様に届ける最前線である、直営店の運営に関わっています。予算管理や売上対策などの各店舗ごとの対応から、全国の店舗にとって役立つような仕組みづくりまで、お店がお客様との対話に専念できるような、より良い店舗運営を目指して試行錯誤をしています。

仕事で大切にしているのは「正しくあること」。
中川政七商店の行動指針である「こころば」にある言葉ですが、入社前から自身でも大切にしていたことでとても共感しています。

正しくあるために重要なのは、正しさは常に変わるものだと心得ておくこと。
これは前職でパンづくりをしていた頃に身についたことです。

パンは酵母という生き物の活動を利用して作ります。日々変わる温度や湿度、生地のこね方などの条件が酵母の活動に影響するため、同じパン生地でも状態は毎日異なります。そのため作り手が「いつも通り」の作業をしてしまうと、パンは「いつも違うもの」が出来上がってしまいます。

狙い通りのパンを作るためには、作り手が五感を働かせ、生地の温度や弾力、発酵状態などを捉え、各工程での作業を加減し、調整していくことが求められるのです。

この経験から、物事にはセオリーや目安はあるけれど、それは万能ではなく状況を見て使いこなすものであるということ、使いこなすためには正しさは常に変化している認識を持つことが大切だと学びました。

お店も会社も、人という生き物の活動で成り立っています。立場も考え方も異なる人達が協力し合い、取り巻く環境の変化にも対応しながらビジョン達成に向かって進んでいきます。

それ故に複雑で、意見をまとめることなど難しい部分もありますが、だからこそ限りない広がりがある。多様な意見のなかで磨かれた答えは、ひとりでは辿り着けない未来につながりますし、それが仕事の醍醐味でもあります。

忙しかったり、余裕がなくなったりすると見方が偏ってしまいますし、慣れると前例通りでいいやとなりがちですが、目指すべき未来を見据えて、常に正しさとはなにかを問い直しながら、その時の最善を目指していたいです。

<愛用している商品>

波佐見焼の保存の器 中鉢

おすすめ理由:料理の保存、温め直し、食器の三役を担う実用性の高さ。加えて佇まいの良さも魅力的です。蓋もあるのでラップも不要、エコで手間いらずなど、とても理にかなった逸品です。

ゆずと花椒のぬか床

どんな人でも簡単にぬか漬けが始められるすぐれもの。ゆずと花椒入りで他とは一味違った風味豊かな仕上がりも良いです。定番の胡瓜や人参から、旬の季節の野菜までいろいろ試して楽しんでいます。

拭き漆のお箸

こだわり抜いて選ばれた四角・八角・削りの3種類の「持ち手のかたち」 と、太め・細めの2種の「持ち手の太さ」 から、きっとご自身のお気に入りが見つかります。
自分では持った時にやわらかみがあり、手に馴染む、「削り・太め」を使っています。



中川政七商店では、一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくは、採用サイトをご覧ください。

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