プロに教わる、おいしい柚子胡椒の楽しみ方
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旬のゆずの魅力たっぷりの「ゆずごしょう講座」、プロおすすめの使い方とは?
「ゆずごしょうには、旬があるんですよ」
そう始まったのは、1年でも9月のひと月だけ開催される、フードアドバイザー 神谷禎恵さんの「ゆずごしょう講座」。
この9月のひと月だけ旬を迎えるゆずと、青唐辛子、塩の3つがあれば、自分でおいしいゆずごしょうが作れる。
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そんな「ゆず仕事」の魅力を世の中に発信するために、神谷さんは自宅で作れる「ゆずごしょうキット」を考案し、作り方や使い方を伝授する講座を、ゆずの旬に合わせて毎年開講しています。
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前編では講座で教わった作り方を簡単にご紹介しました。ここからは「こんな楽しみ方もあったのか!」という【使い方】編です。
旬のゆずごしょうはこう味わう
神谷さんの軽快なトークと共に進むゆずごしょう作り。完成する頃には、フレッシュなゆずの香りがあたりいっぱいに満ちています。
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ゆず・唐辛子・塩というシンプルな素材がみるみる色鮮やかなゆずごしょうに変身するうちに、参加者の皆さんも自然と前のめりになって、写真をとったり、作り方のメモをとったり楽しそう。
和気あいあいとした雰囲気の中、運ばれてきたのはクリームチーズを乗せたクラッカーに、チョコレート。これに、ゆずごしょう?どちらも意外な取り合わせです。
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「実はこういう乳製品とゆずごしょうは、とても相性がいいんです」と神谷さん。
確かにマイルドなクリームチーズの中にピリッとゆずごしょうが引き立って、これだけで立派な料理の一品。お酒を合わせるならワインでしょうか。
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同じ理由で、乳脂肪分のあるチョコレートとも相性抜群でした。あまり厚みのあるものより、薄手のチョコレートに乗せて味わうといいとのこと。
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たまご掛けごはん × ゆずごしょう
そして今日の目玉とも言えるのが、ゆずごしょう on たまご掛けごはんです。
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あまり混ぜ込まずに、ごはんと卵の上にゆずごしょうを乗せた状態で口に運ぶのがポイントとのこと。
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一口ほおばると、炊きたてのご飯にピリリと効いたゆずごしょうの辛味、卵のまろやかな舌触りが折り重なって口いっぱいに広がります。
「うわぁ」「おいしいー」とニコニコしていた参加者一同、己と向き合うかのようにだんだん静かになっていきました。
「おいしい時は、だいたい皆さん黙っちゃうんですよね」と神谷さんが笑います。
さらに極めるなら、ごはんの上に卵白をメレンゲ状にしてかけ、その上に黄身、ゆずごしょうと載せてほおばると、抜群においしいとか。ああ、早く帰って自分でもやりたい。
締めの一品、バニラアイス×ゆずごしょう
さらに最後のもう一押しが、バニラアイス!
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一口食べたそばから「おいしいー!」と感嘆の声がどこからともなく上がり、またしばらく無言の時間が続きました。
合わせるアイスは、濃厚すぎず、シャーベット状でもない、一番ベーシックなカップアイスがおすすめだそうです。
ゆずごしょうは年を越さずに使い切るべし。なぜなら‥‥
おいしさの余韻にしみじみ浸る中、最後には出来立てのゆずごしょうのお土産が1人ずつに手渡されます。
量が限られるので、どう味わうかは本当に悩みどころ。私はクリームパスタに合わせることに決めました。帰りにバニラアイスも買って帰ろう。
実際のキットでは保存用の瓶が2本ついて、そのまま作ったものを保存できるようになっているとのこと。
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「塩分を多くすれば1年でも持ちますが、私のおすすめは9月に作ったものを12月くらいまでに使い切ること。
なぜなら12月ごろになると、熟した黄ゆずが出てきて、この黄ゆずのゆずごしょうも一度味わうとファンになる方が多いんです」
新情報に早速参加者の方から「それも講座をやっていただけるんですか?」と前のめりな質問が飛び出し、すっかり皆さん、ゆずごしょうの世界にはまって、大事そうに今日のお土産をしまいながら帰路についていかれました。
12月の黄ゆずのゆずごしょう講座、あったらやはり、すぐに申し込んでしまいそう。
ゆず仕事は、まだまだ奥が深そうです。
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「旬の手しごと 青い柚子胡椒」
文:尾島可奈子
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