プロに聞く、小さなスペースでも楽しめる「めでたい正月飾り」

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縁起のいいお正月飾り2020年ねずみ年

12月も半ばを過ぎ、街の様子も慌ただしくなってきた今日この頃。暦のうえでは、13日はお正月を迎える準備を始める「正月事始め」でした。

鏡餅に注連縄 (しめなわ) 飾り、松飾りなどを供えるしきたりは、新たな年の神さまを家にお迎えするためのもの。年神さまをお迎えして、昨年の実りと平穏に感謝し、新しい年がよい1年となるようにとの願いを込めてお供えします。

令和最初という節目のお正月。新年を気持ちよく迎えるためにも正月飾りは欠かせません。そこで、正月飾りを探しに中川政七商店 渋谷店へ。辻川副店長に、現代のライフスタイルに合う、小さなスペースでも楽しめるおすすめの正月飾りを教えてもらいました。

中川政七商店 渋谷店では「正月のしつらい」展が開催されています
中川政七商店 渋谷店では「正月のしつらい」展が期間限定で開催されています

毎年飾れる「小さな鏡餅飾り」

小さな鏡餅飾り
「小さな鏡餅飾り」

正月飾りの中でも定番なのが鏡餅飾り。年神さまとご先祖さまにお供えし、家内の繁栄や長寿などを祈るものです。

丸いお餅が2つ重なっているのは、「円満に年を重ねる」という意味があるのだそう。

こちらの「小さな鏡餅飾り」は、そんな祈りの形を木で表現した鏡餅飾りです。

「干支ものではないので、毎年飾れます。経年変化が楽しめるのは木製ならではですよ」と辻川さん。一つずつ、職人の手で木からくり抜いて作られているので個体差があるのも面白いところなんだとか。

小さな鏡餅飾り
木のぬくもりのある雰囲気とすべすべとした手触りが心地いい

その上に飾るコロンとした橙 (だいだい) は、三重県伊賀市の伊賀組紐。橙 (だいだい) は1本の木に何代もの実がなることから家族繁栄、代々(だいだい=橙) 家が続くようにという願いが込められているといいます。

正月飾り

一つひとつの飾りに込められた願いを知ると、飾る作業も楽しくなりそうです。

中川政七商店 渋谷店の企画展・お正月
鏡餅飾りの製造工程の展示(中川政七商店 渋谷店)

玄関や水回りにおすすめ「小さな注連縄飾り」

小さな注連縄飾り
「小さな注連縄飾り」

注連縄 (しめなわ) は、神さまがいる神聖な場所を示すもの。かつては、正月になると注連縄を家の周りや座敷に注連縄を張り巡らせて邪気を祓い、年神さまを迎えていたといいます。それが次第に簡略化されて、現在のような注連縄飾りとなったのだそう。

「小さな注連縄飾り」は、藁を輪の形に編み、長い房を垂らした輪飾り。縁起物として手績み手織り麻の橙とゆずり葉のお飾りを組み合わせています。

小さな注連縄飾り

「和洋どちらの部屋にもなじむデザインがうれしいところ。玄関はもちろん、台所やお風呂などの水回りに飾ってもいいんですよ」

フックなどに引っ掛けられる紐がついているので、場所を選ばず気軽に飾れるようになっています。

長く楽しめる「花の内の餅花飾り」

花の内の餅花飾り
「花の内の餅花飾り」

岐阜県飛騨高山で昔から作られている餅花飾りは、餅を花に見立て、花が咲かない雪国の冬に彩りを添える正月飾りです。

ひな祭りの時期まで飾られ、かつてはひな祭りで餅の部分を食べるという習慣もあったのだとか。

「花の内の餅花飾り」は、飛騨高山の山で採ってきた木の枝に、「よしま農園」のおばあちゃんが餅を一つずつこねてつけています。こちらは食べることはできませんが、正月飾りのなかでは比較的長く楽しめるという点は同じ。正月から1月末までの「花の内」と呼ばれる時期まで飾れるものです。

花の内の餅花飾り

「白い餅が雪のようにも見えるので、クリスマスの時期から飾るのもおすすめです。一つひとつ枝ぶりが違うので、その表情もぜひ楽しんでみてください」

財運アップの願いを込めた「枠飾り 小 子」

枠飾り 小 子
「枠飾り 小 子」

昔から縁起物とされてきた干支。その年の干支を飾ることで「家内安全・商売繁盛」、人に授けることで「招福祈願・安寧長寿」という意味があるそうです。

2020年の干支は、財運と五穀豊穣の神「大黒天」の使いといわれている子(ねずみ)。そのいわれにちなみ、「枠飾り 小 子」では財運に恵まれるよう願いを込めて米俵とねずみを組み合わせました。

ヒバの木でできたねずみの部分は、滋賀県で一つひとつ糸鋸を使って手作業で仕上げ、米俵に見立てた美しい水引は、長野県の伝統工芸、飯田水引でできています。

枠飾り 小 子

「玄関先の靴箱などのちょっとしたスペースに絵のような感覚で飾れて、この一品だけでもめでたさが一気に出ます。置いてもいいですし、背面に金具があるので壁に掛けて飾ることもできます」

枠飾り 小 子

いろんな使い方ができる「注染手拭い 宝づくし」

縁起物の干支をもっと手軽に取り入れたいという人におすすめなのが手拭いです。2020年の干支、子をあしらった手拭いを正月飾りとしてタペストリーにしてみてはいかがでしょうか。

注染手拭い 宝づくし
ねずみと共に、縁起ものである小槌や七宝袋、松竹梅などをあしらった「注染手拭い 宝づくし」

「すっきり飾れる手ぬぐい掛け」を使えば、手拭いが絵のように簡単に飾れます。

注染手拭い

磁石でくっつくようにできた木材の間に手拭いの両端を挟むだけ。

注染手拭い

「干支の手拭いを壁にかけるだけで気軽にお正月気分が味わえます。正月飾りの時期が終わったら、ハンカチとして使ったり、手土産を包んだりと、幅広い使い方ができるのもいいですよね」

糸自体を染める注染の手拭いは、絵柄の裏表がなく暖簾としてもおすすめとのこと。使い道がいろいろあるからこそ、贈り物にも喜ばれそうです。

今回紹介した他にも、店内にはさまざまな正月飾りや干支グッズがずらりと並んでいます。

「狭い部屋だから」と諦めずに開運招福! 自分の家に似合う一品を見つけて、どうぞ素敵な一年をお迎えください。

中川政七商店 渋谷店で見つける縁起のいいお正月飾り

 

<掲載商品>

小さな鏡餅飾り

小さな注連縄飾り

花の内の餅花飾り

枠飾り 小 子

注染手拭い 宝づくし

<取材協力>
中川政七商店 渋谷店

文:岩本恵美

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