アジア最大級の「浜松市楽器博物館」で楽しむ、世界の楽器1300点

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さらに音楽の街を楽しむなら、楽器博物館へ

音楽の街として知られる静岡県浜松市。浜松駅のキオスクでも販売されているハーモニカの工房の昭和楽器製造さんにお邪魔したあとは、浜松の公立楽器博物館「浜松市楽器博物館」へ。

「昭和楽器製造が寄贈した歴代のハーモニカも展示されていますよ」と、酢山社長に教えていただきました。

浜松市楽器博物館は、1995年4月にオープンした日本初の公立楽器博物館で、アジア最大級の規模を誇ります。「楽器を通して世界と世界の人々の文化を知ろう」というコンセプトのもと、世界の楽器1300点を地域別、テーマ別に展示しています。

その数の多さと多様さに圧倒されます。個人で楽しむ楽器もあれば、儀式などで使われるものも多く、神様の形をしているなど神聖な位置付けの楽器も様々展示されていました。まずは写真を一挙にお見せしますが、まだまだほんの一部です!

単に音を出す道具、装置であるだけでなく、時には美術工芸品であり、時には畏れ敬う信仰の対象である楽器。遠く離れた地域で近しい形状の楽器が作られていたり、はたまた、同じような楽器でも地域によって意味合いが異なり姿が全く違うものを見比べられるのもとても興味深いです。

展示されている楽器の解説が聞けるギャラリートークが毎日開催されます

楽器を眺めるだけでなく、写真や映像、イヤホンガイドで実際の演奏の様子や音を鑑賞できたり、ギャラリートークと呼ばれる展示楽器の解説 (実演される楽器もあります) の時間が設けられているなど、目でも耳でも楽器や文化に触れることができます。

また、体験コーナーでは実際に楽器に触れることもできます。毎週日曜日にはガイドツアー、定期的にコンサートや音楽家を招いてのトークイベントなども開催されています。

ギャラリートークでの実演の様子。楽器の構造についても解説が聞けます
体験コーナーの楽器

見て、聞いて、触れることのできる博物館。

館内に展示されている映像や音声は実際に浜松市楽器博物館の学芸員の方々が現地まで (時には世界の僻地にまで!) 直接赴いて取材してきたもの。楽器も母体となるコレクションに加えて買い付けてきて増やしていったのだそうです。博物館作りをされた方々の熱量が、濃い展示に繋がっているのだなと感じます。

ここだけで1日中楽しんでいられる、見ごたえたっぷりの博物館でした。

暮らしの中に音楽が溢れる街、浜松

お土産としても発展したハーモニカ。熱意ある収集で見ごたえたっぷりの浜松楽器博物館。どちらからも、その根底にある音楽や楽器への思いが伺えました。

街の中でも、春の浜松まつりの前には何ヶ月もかけて練習するお囃子の音が鳴り響き、秋にはジャズの祭典ハママツ・ジャズ・ウィークが開催され、プロだけでなく地域の大人から子どもまで多くの方々が演奏にも加わり盛り上がります。暮らしの中に自然と溶け込む音楽がそこここに。

帰宅後、私もさっそくお土産のハーモニカを吹きました。自分で演奏してみたくなったり、思わず歌い出したくなったり、音楽がぐっと身近に感じられてウズウズする。浜松はそんな気持ちを呼び起こしてくれる街でした。

<取材協力>

浜松市楽器博物館

静岡県浜松市中区中央3-9-1

053-451-1128

文・写真:小俣荘子

*こちらは、2017年7月28日の記事を再編集して公開いたしました。