自然の恵みで、頭皮をすこやかに導く。トータルビューティーカンパニー「uka」のヘアケア

「髪や地肌に優しく、環境にもできるだけ負担の少ないものを使いたい」。そんなご要望にお応えして、トータルビューティーカンパニー・ukaとのコラボレーションにより、中川政七商店の植物由来シリーズから、シャンプーとコンディショナーが登場しました。

ひと足早く使ってみると、清々しい木々の香りと大和橘による柑橘の香りが爽やかで、今の季節にぴったりの使用感です。ukaと言えば、頭皮をマッサージする「ケンザン」が有名で個人的にも愛用中ですが、シャンプーとコンディショナーは初挑戦。一体どんな特徴があるのでしょうか。髪や地肌に触れるものだから、ものづくりに向き合うスタンスについても知っておきたい。そこで、株式会社ウカの代表取締役CEOの渡邉弘幸さんと、ヘッドスパマネージャーの大友麻莉子さんにお話をお聞きしました。

トータルビューティーカンパニーとは?

株式会社ウカの代表取締役CEOの渡邉弘幸さん

「1946年の創業時は、理容でスタートしたんです。そこから30年ほど経って、現会長の渡邉季穂が、ネイルのサービスを始めたのをきっかけに、ヘッドスパ、エステ、アイラッシュとどんどんメニューが増えていきました。

同じ場所で同時にいろんなことができると時短になるので、お客さまは嬉しいじゃないですか。何よりコンディションはすべてが密接に関係しているものなので、頭皮、お顔、肩こりなど総合的に見て、必要な施術をご提案できます。

中でも、大友が常駐する東京ミッドタウン店にはカフェも併設されていて、施術を受けながらドリンクやお食事をお楽しみいただけます」(渡邉さん)

ukaのヘアケアのこだわり

そんなトータルで美にまつわるさまざまなご提案をされているukaですが、ヘアケアにはどのようなこだわりがあるのでしょうか。

「皮膚も髪も爪もぜんぶアミノ酸でできてるんですよ。髪の毛の構造は、真ん中に毛管というアミノ酸でできた芯があって、それをキューティクルで覆っています。爪と一緒で、生えてきた瞬間から死んでいるので、1回生えてきたものがよみがえることはないんです。

だから、いい髪の毛を作るためには、そのための環境づくりとして、頭皮をととのえることが大切になってきます。生えてきた髪の毛については、どれだけ維持するかがポイントです」(渡邉さん)

ヘッドスパスペシャリスト/毛髪診断士の大友麻莉子さん

「まず、頭皮をよい状態に導くには、常在菌を適度に保ちながら、悪い菌を撃退するような環境にととのえる必要があります。
ケミカルで洗浄成分が強いシャンプーを使うと、その場しのぎでかゆみは取れますが、同時に頭皮の常在菌もいなくなってしまうんですよね。常在菌がいなくなると、外的要因によってすぐに頭皮が弱ってしまいます。

次に、生えてきた髪の毛は、紫外線やドライヤーなどいろんな原因によって、時間が経つにつれキューティクルが開いてしまうんですね。そうなると、毛管の中にあるアミノ酸がどんどん放出して、細毛、切れ毛、枝毛などの原因になります。
その対策としてよくあるのは、トリートメントで艶を出す方法ですが、それは一時的な対処法でしかありません。本来は、天然由来の成分でアミノ酸を戻して毛管を太くすることで、髪の毛を修復していくことが必要です。一時的な対処をするのではなく、頭皮から根本的にケアしていくことが必要なんです」(大友さん)

ukaのシャンプーの特徴

写真:奥山晴日

「だから、ukaのシャンプーは土台となる頭皮をととのえることを目指して作られています。
洗浄成分が強いシャンプーは、食器を洗うような強さで作られているものも多いんです。そういうもので頭皮を洗うと、保湿に必要な油分も落としてしまいます。そうすると頭皮がカサカサになって、土壌が枯れ果てたような状態に。乾燥することによって毛穴も広がってしまい、髪の毛がぺたっと寝てしまったり、毛穴のカタチがゆがんで、うねうねした髪の毛が生えてきたりします。

また、必要以上に油分を落としてしまうと、地肌はその分を補おうとして油分を過剰に分泌するので、シャンプー後しばらくしてからべたついたり、匂いが気になってしまいます。そうなると、お客様自身はべたついていると感じるから、もっと洗浄力の強いシャンプーを使わないといけないと思って、悪循環に陥ってしまうことも多いんです。

肌や髪の主成分と同じアミノ酸でできた洗浄力が優しいシャンプーで、不要な分だけ汚れを落として、保湿に使う油分や保護膜は壊さないように洗っていくことが大切です。

ukaでは、その哲学にもとづいてシャンプーを開発しています」(大友さん)

洗浄力が優しいシャンプーは使うコツがある

「ただ、洗浄力が優しいシャンプーでざざっと適当に洗ってしまうと、汚れが溜まっていくので、ぬるま湯で1分程度予洗いをしてから洗うことが大切です。

必要なステップを踏んだうえで使用すれば、成分が優しいものでもきちんと泡立ちます。余分なシリコンや付着物が落ちるまで時間はかかるけれど、数回使っていただければ、ノンシリコンのアミノ酸系のシャンプーでもしっかり泡立ちます。
1回使って泡立ちが悪いと思って止めてしまうとよい髪の毛が育っていかないので、最初は手間に感じてもぜひ続けてみてください」(大友さん)

植物由来のシャンプーとコンディショナー

では、今回一緒に作ったシャンプーとトリートメントについては、どのような特徴があるのでしょうか。

「今回は、自然の恵みから採取した5つのキー成分として、髪が生える土壌となる頭皮を健やかにするクロモジ、ツヤやコシ、まとまりを与えるフノリ、うるおいやしなやかさを生み出すツバキ、保湿しながらダメージを受けにくい髪へと導くコメ発酵液、ボリュームやハリ、コシなどに働きかけるヘナを配合しています。ヴィーガン処方の20種類のアミノ酸が、毛髪ダメージを補修してくれます」(渡邉さん)

写真:奥山晴日

「さらに、大和橘が入っているので、ビタミンCが豊富。柑橘系の成分なので、匂い予防にもつながります。日焼けした時にビタミンCのパックをしたりするじゃないですか。ビタミンCが豊富ということは、発売する夏の季節にはとくにいい作用になると思います。

大和橘の蒸留水が20%、クロモジが10%程度と、水分の30%を抗菌力の高い成分が占めているのも特徴です。天然由来で抗菌力が高く、常在菌を殺さずに悪い菌だけを取り除いてくれるので、安心してお使いいただけます。

トップノートは植物の青々しい香り、そこに大和橘のビターな柑橘の香りがあわさって、香りも夏にぴったりの爽やかさだと思います」(大友さん)

写真:枠谷結也

<掲載商品>
植物由来のシャンプー
植物由来のコンディショナー

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文:上田恵理子
インタビュー写真:田ノ岡宏明

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