「うつわのような」信楽焼の平土鍋【スタッフが使ってみました】

10月に発売する「信楽焼の平土鍋」。
「うつわのような土鍋」というコンセプトが示す通り、鍋ものだけでなく、茹でる、煮る、蒸す、炒める…など幅広い料理に使えて、うつわのように食卓にも馴染む形です。
デザイナーから話を聞いて、実際に使ってみたい気持ちがむくむく。ひと足先に、サンプルを使用してみました。

土鍋は鍋ものとごはん炊きにしか使わない私と、普段からほとんどの料理を土鍋で作るというスタッフが、それぞれ使ってみた感想をお届けします。

料理道具としての使い心地のよさに驚き!土鍋調理初心者・上田の感想

持ち帰った当初、そうは言っても土鍋だし、おかず作るかな?と半信半疑に思っていました。ですが、実際に使ってみると料理道具としての使い心地が想像以上によかったのです。

使い心地がいいと感じたのは主に2点で、「①食材がかきまぜやすい」「②平たく適度に浅い形状で、食材がよく見える」というポイントでした。
土鍋に限らず大体の鍋は垂直に立ちあがっていると思うのですが、信楽焼の平土鍋は、口に向かって徐々に広がっているので、へらでかき混ぜやすいんです。しかも、鍋底が広く浅めの形状なので、食材が重ならずによく見える。それが料理していて、思った以上に快適でした。

何より、よくある煮物を出しても、いつもより素敵な料理に見える。煮物を作る時には毎回使いたくなるな、という使い心地のよさでした。

専用鍋の代替えとしても使える万能さ

次に、すき焼き肉をいただいたので、すき焼きをしてみました。わが家には、すき焼きの専用鍋がないので、このタイミングで信楽焼の平土鍋があって助かりました。

炒めることができるので、肉の焼き付けもできて、この鍋ひとつで、滞りなく美味しいすき焼きができあがります。
ふつうの鍋でも作れるとは思いますが、すき焼きはやっぱり豪華な料理というイメージも大切にいただきたいもの。信楽焼の平土鍋があれば、専用鍋がなくとも、見た目を損なわずにおいしいすき焼きが食べられます。

次に、ちらし寿司を作ってみました。
わが家には、寿司桶もないのです。専用の道具を使う豊かさに憧れはあるため、いつかはほしいと思いつつ、今はないのが実情。実家ではちょこちょこ出てきたちらし寿司をふと食べたくなるタイミングにも、この土鍋は活躍します。
専用の道具へのあこがれはあるものの、保存場所を考えると購入をためらってしまう。そういう専用の道具の代替えとしても、信楽焼の平土鍋は優秀だと感じました。

お鍋をする際、食材が把握しやすく、取りやすい形状

オーソドックスに鍋料理に使う際にも、食卓での使い心地が抜群によかったです。
形状もさることながら、黄瀬戸は色もあいまって、中身がよく見えます。写真のものはどこを取っても同じ食材ですが、寄せ鍋などは自分が取りたい食材がどこにあるかが把握しやすく、箸をうろうろさせる必要もありません。

大皿としても活用できるので、季節を問わず使える

使っていたのが夏場だったのですが、そうめんを乗せて出すざるがジャストフィットして、いい受け皿にもなりました。形状的に、ただの大皿としても使えるので、人を招く際に、大皿料理を盛るお皿としても活用できると思います。土鍋というと秋冬の調理道具というイメージですが、春夏にもなんだかんだ使えそう。とくに黄瀬戸は色がさわやかで年中使いやすいと感じました。

このサンプル返さないといけないんだ、辛いな…と感じるほど、わが家の台所と食卓になじんだ、信楽焼の平土鍋。鍋はもちろんこれで食べたいし、おかずにも色々と使ってみたい。人を招く時にもぜったいに助けてくれる。料理の腕に自信がないからこそ、この土鍋はとても頼りになりました。私もいち使い手として、発売が待ち遠しい商品です。

普段からほとんどの料理を土鍋で作る、スタッフ・前田の感想

土鍋の専門店で6年ほど働いたことのあるスタッフにも使ってみてもらいました。自宅に12個の土鍋を持ち、普段からほとんどの料理を土鍋で作るというスタッフの前田。どんなところが他の土鍋と違うのか、聞いてみました。

かき混ぜやすく、噴きこぼれない使い心地のよさ

まずは、ムール貝のトマトリゾットを作ってみました。

生米を炒めるところから完成までこの鍋一つで調理できます。密閉性が高くないのでお米の調理には蓋にふきんを巻くなどのコツが必要と聞いていましたが、リゾットを作る分にはそういった注意は不要で、水と共にやわらかくなってくれました。

平らな形状なので、炒める時にヘラを回しやすく、調理の様子が見えやすかったです。一般的な土鍋は内側にすぼまっているので、それは全然違いますよね。

あとは、意外と噴きこぼれがないことにも驚きました。開いた形状の土鍋は噴きこぼれやすいものが多いと思いますが、この土鍋は装飾のスジを目安に調理すると全然噴きこぼれなかったですね。

煮込み料理におすすめ。芯まで熱が入る土鍋ならではの機能性

次に、豚肉とかぶのはちみつ醤油煮を作ってみました。
豚肉などの煮込みは、やっぱり土鍋が得意で、ふっくらと仕上がります。土鍋は一般的に、遠赤外線効果によって、芯まで熱が入ってふっくら仕上がると言われていますが、この土鍋もそのよさがきちんと生かされています。圧力鍋よりは少し時間をかけた方がいいと思いますが、短時間で美味しくできあがります。

最後に、えびしんじょうと冬瓜の味噌鍋を作りました。
身体も心も温まる、胃に優しい献立で、煮込み料理が得意な土鍋の良いところを最大限に引き出した、ここ数年私が一番はまっているお鍋料理です。

土鍋は蓄熱率が高いので、体を温めてくれます。他のおかずを作らなくても、これ一つで満足できる。土鍋は見た目の温かみもあいまって、心も満足します。肉に限らず煮込み料理は土鍋で作るのが1番だと思います。

この土鍋は、食卓に出した時に豪華に見えやすいし、場を演出できるので、友人を招く際にもとてもいいと感じました。形状的に、蒸しパンとかフルーツのコンポートとか、スイーツ系の調理にもよさそうですね。
皆さんも、色々と使って楽しんでみてください。

<掲載商品>
信楽焼の平土鍋※10/9発売

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文:上田恵理子

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