出雲・松江の1泊2日おすすめルート。フルコースで楽しむ良縁の旅

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間も無くに迫った平成から令和への改元。

それに伴い、今年のゴールデンウィークは4月27日(土)から5月6日(月・祝)の10連休になることが決まっています。

改元という記念すべきタイミングでの大型連休。今回は、あらためて日本を深く知るための旅のルートをご紹介したいと思います。


1日目:神々より一足先に。まずは出雲へ集合!

・出雲大社:神々の国、出雲のシンボル
・えすこ:出雲大社のお膝元で”えすこ”なものと縁を結ぶ
・ふじひろ珈琲:バラのようなご当地パンと美味しいコーヒーを一緒に
・皆美館:宍道湖畔に佇む、文人たちの愛した老舗旅館

2日目:話題の神社からセレクトショップまで。松江をフルコースで周遊

・玉作湯神社:「願い石・叶い石」が注目を集める、勾玉づくりの神様
・いずもまがたまの里伝承館:全国で唯一、勾玉づくりの様子が見学できるファクトリーショップ
・松江城:18万6000石の城下町・松江のシンボル
・objects:工芸好きなら必ず訪れたい、器と生活道具の店
・宍道湖:豊かな幸と、美しい夕日を堪能
・やまいち:宍道湖七珍、最高のシジミ汁で〆る松江の夜

では、早速行ってみましょう!


1日目:まずは出雲へ集合!

1泊2日の出雲・松江旅はやはり出雲大社からスタート。最寄りのJR出雲市駅からは、バスを乗り継いで向かいます。

【昼】神々の国、出雲のシンボル
出雲大社

『古事記』にすでにその創建が記されている出雲大社。縁結びの神・福の神として知られ、毎年200万人以上がさまざまな縁をお願いに参拝に訪れるそう。「二拝四拍手一拝」など独特のお参り作法にも気を配りながら、清らかな気持ちで参拝したいですね。

お参りの帰りにはお土産ものや名物のぜんざい屋が並ぶ、神前通りの賑わいも楽しみたいところ。お昼時に到着した人は、気になったお店の暖簾をくぐって、出雲名物「出雲そば」に舌鼓、もいいですね。

【午後】出雲大社のお膝元で“えすこ”なものと縁を結ぶ
えすこ 出雲大社前店

えすこ

早速土地ならではのお土産を買っておきたい、という人は、島根・山陰のお土産を揃えた店、その名も「えすこ」へ立ち寄っては。

出雲大社のほど近く、門前町のまち並みに溶け込んだモダンな外観が目印です。1階は島根の職人が手がけた工芸品や土地ゆかりの雑貨を揃えたお土産店、2階はさまざまな天然石から自分だけのアクセサリーを作れる体験スペースになっています。

【午後】バラのようなご当地パンと美味しいコーヒーを一緒に
ふじひろ珈琲

ふじひろ珈琲店表
つたの絡まるまさに純喫茶な雰囲気

ちょっと休憩を、という人はぜひ一足伸ばしてふじひろ珈琲へ。出雲大社から車で約15分、ツタの絡まる重厚なたたずまいの純喫茶です。名物は何と言っても出雲市民が愛するご当地パン「バラパン」と自家焙煎のコーヒーをセットでいただける「バラパンセット」。

自慢のコーヒーを丁寧に淹れてくれるマスターの笑顔と心地よい空間を楽しみに、わざわざ訪れたくなるお店です。

マスター

>>>>>関連記事 :愛しの純喫茶〜出雲編〜バラのようなご当地パンが楽しめる「ふじひろ珈琲」

【宿】宍道湖畔に佇む、文人たちの愛した老舗旅館
皆美館

皆美館メインビジュアル庭園から仰ぎ見る。

晩秋を迎える出雲、あっという間に日も暮れてゆきます。暗くなる前に、そろそろ今晩のお宿へ。

宍道湖畔に位置する「皆美館(みなみかん)」は1888年創業の老舗旅館。宍道湖を借景にした庭園は美しく、その居心地の良さは島崎藤村も紀行文に記したほどで、小泉八雲をはじめ数多くの文人たちに愛されてきた名宿です。

ぜひ早めにチェックインして、宍道湖と庭園を眺めながらゆったりと過ごしたいところです。

緑あふれる皆美館のエントランス
緑あふれるエントランスが出迎えてくれる
宍道湖を借景とした枯山水式の湖畔庭園。夜の様子。
宍道湖を借景とした枯山水式の湖畔庭園。時間とともに様々な表情を見せてくれる。

2日目:話題の神社からセレクトショップまで。松江をフルコースで周遊

1日の始まりは、やっぱりお参りからにするといいことがありそうです。松江市内の観光は午後にとっておいて、午前中は温泉街としても有名な玉造へ向かいます。玉造ではやや広域を巡るので、上手にタクシーなども利用すると効率的です。

【午前】「願い石・叶い石」が注目を集める、勾玉づくりの神様
玉作湯神社

玉作湯神社

JR玉造温泉駅から車で5分ほどの位置にある玉作湯 (たまつくりゆ) 神社。ここ数年、「願いを叶えてくれる石がある」として話題のパワースポットですが、もともとは玉造で古くから作られてきた勾玉づくりの神様をお祀りする、土地のものづくりと関係の深い神社です。

注目のきっかけとなった「願い石・叶い石」も、玉造の職人たちが「いい勾玉がつくれますように」と感謝と決意を込めてお参りするものだったそう。ものづくり視点で尋ねてみると、話題のスポットもまた違った表情を見せてくれそうです。

願い石
神秘的な「願い石」に、社務所で授けてもらう「叶い石」を触れさせて願をかけると、石のパワーがおすそ分けされて願いが叶う、と言われている
神社の家紋、神紋 (しんもん) にも勾玉が象られている

>>>>>関連記事 :「『願い石・叶い石』で人気の玉作湯神社を、ものづくり視点で訪ねる」

【午前】全国で唯一、勾玉づくりの様子が見学できるファクトリーショップ
いずもまがたまの里伝承館

実は玉作湯神社以外にも、三種の神器・勾玉を身近に感じられる場所が数々ある玉造。土地のものづくりに興味がわいたら、ぜひ実際に勾玉が作られる現場を覗いてみましょう。

「いずもまがたまの里伝承館」を運営する株式会社めのやは、今も皇室や出雲大社に勾玉を献上している日本で唯一の作り手。宍道湖沿いにたつガラス張りの工房では湖を背景に職人たちが手を動かす様子を間近で見学できます。

1階には勾玉づくりの歴史がビジュアルわかりやすく展示されているほか、2階は宍道湖の絶景を見ながら食事の取れるレストランになっているので、こちらでお昼にしても。

宍道湖が目の前のレストラン
宍道湖が目の前のレストラン

>>>>>関連記事 :「出雲大社が認めた、勾玉づくりのプロフェッショナルとめぐる玉造」

【午後】18万6000石の城下町・松江のシンボル
松江城

午前中に玉造を堪能したら、お昼を済ませて午後はいよいよ松江市内を巡ります。まず向かったのは松江城。

2015年7月に国宝に指定された松江城は、日本に現存する12箇所の天守のひとつ。千鳥が羽を広げたように見えることから別名「千鳥城」とも呼ばれるそうです。堀を小船でめぐる「堀川めぐり」はまさに風光明媚な城下町といった風情。

松江城の堀を小船でめぐる「堀川めぐり」は四季を通じてさまざまな景色を楽しむことができる

時間に余裕のある人は、夜に開催される「松江ゴーストツアー」(開催日限定・要予約) もチャレンジしてみると、また昼とは違った松江の顔が覗けるかもしれません。

>>>>>関連記事 :「小泉八雲が愛した松江の『異界』を訪ねて。『松江ゴーストツアー』体験記」

【午後】工芸好きなら必ず訪れたい、器と生活道具の店
objects

さて、午後も半ばを過ぎるとそろそろ帰りの時間が気になりだしますが、ぜひしっかり立ち寄る時間を確保したいのが、宍道湖の目の前にたつ石造りの店「objects (オブジェクツ) 」。

品物は店主の佐々木氏が全国の作家や窯元を訪ね歩いてセレクトするそう。訪れるたびに新たな出会いを期待できます。

かつてはテーラーだったという落ち着きのある店内、絶好のロケーションの中、時を忘れてものと向き合う時間を堪能できそうです。

>>>>>関連記事 :「全国から工芸好きが訪れる、器や生活雑貨を扱うセレクトショップ『objects』」

【夕方】豊かな幸と、美しい夕日を堪能

宍道湖

宍道湖

夕方にこの場所にいたら、この景色を見ないわけにはいきません。日本一とも謳われる宍道湖 (しんじこ) の夕日を旅の思い出に持ち帰りましょう。日没のクライマックスは中ほどに浮かぶ嫁が島のシルエットが印象的に浮かび上がります。

嫁が島の後ろに夕日が沈む
嫁が島の後ろに夕日が沈む

絶景を胸におさめたら、そろそろ出雲・松江の旅もおしまいの時間です。日も沈んで、ちょっとお腹がすいてきませんか?あと小一時間、時間があるという人は、ぜひこのお店に。旅の締めくくりは湖近くのお店で宍道湖七珍、絶品のシジミ汁に舌鼓といたしましょう。

【夕方】宍道湖七珍、最高のシジミ汁で〆る松江の夜
やまいち

宍道湖七珍、最高のシジミ汁で〆る松江の夜

島根県松江市と出雲市にまたがる宍道湖は、淡水と海水の入り交じる汽水湖。そのため魚類が豊富に獲れ、シジミ、白魚などの宍道湖七珍は松江を代表する味覚として有名です。

地元民に愛される居酒屋、やまいちのカウンターには、宍道湖七珍を始めその時々の旬の素材を活かした大皿料理がずらり。松江では通年メニューというおでんも、カウンターの奥で湯気をたてています。

大皿にたっぷりと盛られた今日の料理。どれにしようか目移りしてしまう
松江おでん、大きな具には女将さんがハサミを入れてくれる

注文はぜひ、店のご主人に相談を。その日仕入れた食材や客の好みからおすすめを教えてくれます。松江の地酒とともに堪能したら、たっぷりの具が入ったシジミ汁で旅も大団円。心も体も暖かくして帰路につきます。

>>>>>関連記事 :「産地で晩酌 宍道湖七珍、最高のシジミ汁で〆る松江の夜」

出雲・松江をめぐる1泊2日の旅、お楽しみいただけたでしょうか?改元という歴史的なタイミングで、神々の息づく地へ、訪ねてみてはいかがでしょうか。

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撮影:小俣荘子、尾島可奈子、築島渉
写真提供:島根県観光写真ギャラリー

※こちらは、2017年10月31日の記事を再編集して公開しました。