手こぎ舟でのんびりお花見 近江八幡の水郷めぐり

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近江八幡の水郷めぐり

周辺の観光スポットにもこと欠かない

水郷めぐりの手こぎ舟から目の前には安土山(標高199メートル)が見えています。もちろん、その頂上には織田信長が築いた安土城がありました。実は、安土城と八幡山城は直線では5キロと離れていません。近江八幡和船観光協同組合の乗り場からは4キロ強です。

また、八幡山城のあった八幡山(標高283メートル)へは、八幡堀のすぐそばからロープウエーが出ていて、簡単に登ることができます。頂上近くからは琵琶湖や近江八幡の旧市街を眼下に眺めることができます。

八幡山ロープウェーと近江八幡の旧市街

同じく八幡堀近くには、国の重要伝統的建造物保存地域に指定された「新町通り」があります。「近江商人の町並み」といった呼ばれ方をすることも多く、江戸時代の建物がずらりと並んでいます。重要文化財の「旧西川家住宅」など近江商人の典型的な店舗兼住宅が何軒も残って、ちょっとタイムスリップしたような気分になれます。

近江八幡に長年住んでいた人物としては、建築家のW・M・ヴォーリズ(1880-1964)がいます。比較的近年のことでは大丸心斎橋店の取り壊しが話題になったときに、その設計者として再び注目を浴びました。近江八幡は地元だけに、旧・八幡郵便局、アンドリュース記念館、池田町洋風住宅街などたくさんのヴォーリズ建築が残っています。

W・M・ヴォーリズが設計し、1921(大正10)年に完成した旧・八幡郵便局。しばらく空き家になっていたが、まちづくり団体「一粒の会」が保存再生し、今は一般に公開されている

日常から抜け出す格好の手段が水郷めぐり

琵琶湖の周りには水辺と山、田園が作るのどかな風景が広がります。同時に、特に戦国時代には歴史の大舞台でもありました。

近江八幡の水郷めぐりほど、これらの全部をひとまとめにして実感できる方法はありません。というのは、水に浮かんでヨシ原の間を通り抜け、織田信長と豊臣秀次のそれぞれの居城があった安土山と八幡山を間近に眺めることもできるからです。しかも、手こぎ舟というこれ以上昔懐かしいものはない乗り物を使います。

一般的なコースで1時間20分ほどの小さな旅は、日常から抜け出し、リフレッシュする貴重な時間を約束してくれるはずです。

ヨシ原の間を船頭さんの櫓(ろ)だけでゆっくりと進む水郷めぐりの手こぎ舟

近江八幡和船観光協同組合
滋賀県近江八幡市北之庄町880
滋賀県近江八幡市多賀町(事務所)
0748-32-2564

http://www.suigou-meguri.com/index.html

文・写真:柳本学
画像提供:近江八幡和船観光協同組合(トップ画像)

住所
滋賀県 近江八幡市北之庄町880
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