ストレスフリーな現代版「もんぺ」の魅力。元鍼灸師が提案する、究極の万能着

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もんぺには、「懐かしい」「おばあちゃんが着ていた服」、そんなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、最近その良さが見直されています。

奈良県五條市(ごじょうし)の中西あゆみさんも、もんぺの魅力を広めたいと願うお一人です。

「あなたらしさ」に寄り添う服を

もんぺやの中西あゆみさん
もんぺやの中西あゆみさん

もんぺのプロデュースをする「もんぺや」の中西あゆみさんは、20代の頃にもんぺの履き心地の良さに魅了されました。

おばあさんが営むお店で販売していたもんぺ。

中西さん自身もおばあさんの仕入れについていくなど、もんぺは身近な存在でした。

実はもともと、鍼灸師をしていた中西さん。

日々の治療にあたる中で、その人にとって無意識で気にも留めないような普段の動きの中にも痛みの原因があること、そして、体の動きは着る服にも大きく影響を受けている、と感じていました。

「もんぺ」は自由で体の動きを妨げない服として最適、身体も心も自然体でいられる優れた衣服だと感じ、自らもんぺの魅力を発信しはじめました。

「大人になると心も身体も解き放てる機会が少ないですから」

「あなたの体も毎日もあなたのものである」という想いをロゴの旗印に込め、「あなたらしさ」に寄り添う服としてもんぺをプロデュースしています。

ポケットに縫い付けられた旗印のロゴマーク
ポケットに縫い付けられた旗印のロゴマーク

誰でも「日常づかい」できるもんぺ

昔から作業着として愛用されてきたもんぺは、女性の衣服というイメージが強いですが、男性にも人気が出てきています。

普段着として、おしゃれにコーディネートしてもらえるようにと中西さんは黒やグレーなどの色味も取り揃えました。

どんな体型でも自然体で着こなせるようにと、サイズは男女兼用のM、L、LLのスリーサイズ。

股の部分に三角形のマチがあり、お尻の底面積が増え、太ももまわりがゆったりとしたデザイン。

裾にゴムを入れ、大きな前ポケットがついています。

動きやすいため、最近では介護用として、介護する人もされる人にも注目されているという優れもの。

足を広げるヨガやボルダリングなどのスポーツ、ピクニックやウォーキング、夏場は海や山でのキャンプなどアウトドアのお出かけシーンにも活躍します。

そして何より、おうち時間を快適に過ごすリラックス着にぴったり。

丈夫で長持ち!素材と縫製へのこだわり

生地は、国産の久留米織と無地素材の2種類。

ざぶざぶ洗っても色落ちしにくい素材を選んでいます。

綿100%でお肌が弱い方にもさらっとした肌触り。暑い季節も快適な着心地です。

縫製を一手に担うのは、奈良県香芝市(かしばし)の児玉厚子さん。

縫製の技術が高く、履く人を思い、丈夫で長持ちするようにと丁寧に縫い上げてくれると、中西さんにとって信頼の置ける大切なパートナーです。

アイロンも丁寧に。何台ものミシンを使いこなしほつれないようにしっかりと縫い上げている
アイロンも丁寧に。何台ものミシンを使いこなしほつれないようにしっかりと縫い上げている

もんぺの世界を広げたい

「リピートしていただけるように、お客さまの声に応えつつ、人を自由にさせる服をつくり続けていきたい」と中西さん。

一着を長く履いてもらえるようにと、お直し刺繍も視野に入れています。

今試作しているもんぺは、間伐材を繊維にした生地を使用したもの。

「五條は木の産地の吉野が近いので、吉野の木で生地を作り、地域らしい商品ができればと思っています」

昔から作業着として愛されてきたロングセラーのもんぺ。

履き心地の良さを守りつつも、ポケットにデザインを加えたり、新しい素材を取り入れたりと、「もんぺや」の新たな展開が楽しみです。

<取材協力>
もんぺや
info@monpeya.net

http://monpeya.net

<企画展のお知らせ>

もんぺやのアイテムが実際に手に取れる企画展が開催中です。

企画展「五條のもんぺ」

日程:〜6月16日(火)
開催場所:「大和路 暮らしの間」 (中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内)
https://www.d-kintetsu.co.jp/store/nara/yamatoji/shop/index02.html

大和路

近鉄奈良店は4月16日に発令された「全国規模の緊急事態宣言」を受け、4月18日(土)から当分の間、臨時休業となっておりましたが、 5月18日(月)から営業時間を短縮して再開しております。

*企画展の開催場所「大和路 暮らしの間」について

中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内にある「大和路 暮らしの間」では、奈良らしい商品を取り揃え、月替わりの企画展で注目のアイテムを紹介しています。

伝統を守り伝えながら、作り手が積み重ねる時代時代の「新しい挑戦」。

ものづくりの背景を知ると、作り手の想いや、ハッとする気づきに出会う瞬間があります。

「大和路 暮らしの間」では、長い歴史と豊かな自然が共存する奈良で、そんな伝統と挑戦の間に生まれた暮らしに寄り添う品々を、作り手の想いとともにお届けします。

この連載では、企画展に合わせて毎月ひとつ、奈良生まれの暮らしのアイテムをお届け。

次回は、「ニット・ウィン」の記事をお届けします。

文:徳永祐巳子
写真:北尾篤司

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