ものづくりの最前線が集結!開催中の「こもガク×大日本市菰野博覧会」を楽しむ方法
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こもガク × 大日本市菰野博覧会
工芸産地を盛り上げるイベント「こもガク×大日本市菰野博覧会」が、2018年10月12日(金)~14日(日)まで、三重県菰野町で開催されています。
「こもガク×大日本市菰野博覧会」は、工芸産地に里山、温泉がそろう菰野町の魅力を発信する体験型イベント「こもガク」と、「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに掲げる中川政七商店の「大日本市博覧会」がタッグを組んで開催する3日間のお祭り。
工場見学やワークショップ、マルシェで地場産品のショッピング、夜は湯めぐりに温泉街での一杯と、贅沢体験が目白押しです。
今回は、実際にイベント初日の菰野町を直撃!各エリアの様子をお役立ち情報とともにお届けします。これを読めば出かけたくなること間違いなし、ですよ!
スタートはここから!メイン会場の「菰野町町民センター」へ
「こもガク×大日本市菰野博覧会」のメイン会場は、四日市インターチェンジから15分ほどの場所にある菰野町町民センター。ワークショップなどイベントの空席状況確認や道案内なども行っており、インフォメーションセンターとしても頼りになる旅の拠点です。
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まずはここで「こもガク×大日本市菰野博覧会」のパンフレットを手に入れましょう。会場MAPや各イベントの詳細情報が掲載されている“こもの旅”の必携アイテムです。
パンフレットを手に入れたら「いざ出発」といきたいところですが、ちょっと待った!メイン会場では、中川政七商店の期間限定ショップに加えて、東海3県の魅力あるショップが出展している「東海市(とうかいいち)」も行われています。
会場奥にひときわ目を引く巨大なやぐら。三重県初出店となる中川政七商店の期間限定ショップです。
中川政七商店のオリジナルブランドのほか、全国から集められた逸品が勢ぞろい。今回の大日本市博覧会に合わせて企画された特別限定商品も販売されます。
中川政七商店期間限定ショップを囲むように並ぶのは「東海市」のショップです。三重・愛知・岐阜の3県から、工芸品やデザインプロダクト、食品などのショップが出展しています。
全部欲しくなるほど素敵なものばかり。これは、お財布の中身がいくらあっても足りません!
なお、「東海市」ではクレジットカードは使えません。ショッピング大好きな方は現金の用意をお忘れなく。
公式ガイド「さんちの手帖」
そして、「こもガク×大日本市菰野博覧会」を120%楽しむために欠かせないのが、公式ガイドアプリ「さんちの手帖」です。
見どころ32ヵ所の情報とマップ機能を搭載。位置情報をオンにすると近くのスポットが確認できるだけではなく、見どころに近づくと「旅印 (たびいん) 」を獲得することができます。期間中に集めた旅印の数に応じて会場限定のプレゼントがもらえるので、見どころ巡りもより楽しくなりますね。
※「さんちの手帖」の詳しい使い方はこちら
メイン会場には、アプリの説明や集めた旅印の景品交換を行う「さんちの手帖ブース」も設置されていますので、ぜひ立ち寄ってみましょう!
また、メインエリアでは13日(土)・14日(日)には、これからの工芸産地の未来や地元発のものづくりを提案するトークイベントも開催されます。
10/13(土)15:00-16:00
「花と器」
内田鋼一(陶芸家) × 佐々木直喜(花匠)
詳細:facebookイベントページ
10/14(日)13:00-15:00
「工芸産地の未来」
中川政七(中川政七商店)×内田徹(漆琳堂)×山田立(玉川堂)×山口典宏(山口陶器)
詳細:facebookイベントページ
萬古焼に組子、菰野町のオープンファクトリーを楽しむ
メイン会場を出発して最初にやってきたのは、工場見学やワークショップが行われている工芸エリア。
まずは、萬古焼のオリジナルブランド「かもしか道具店」で知られる山口陶器へ。今回の旅印集めのプレゼントにもなっている「ごはん鍋」を製作している会社です。
到着すると、何やらスマートフォンから通知音が!これが旅印を獲得できる通知です。通知画面からボタンを押すと、ポン!という気持ちよい音とともに旅印をゲット。この調子でどんどん集めていきましょう。
さて、山口陶器ではちょうど工場見学の真っ最中。
参加者の中には外国人の方の姿もありました。日本の工芸品に興味を持ってもらえると、こちらまで嬉しくなります。
山口陶器のオープンファクトリーは、イベント期間中10時~16時まで(12時~13時をのぞく)の毎時0分から行われています。予約は必要ありませんが、各回20名までとなっているので時間に余裕をもって訪れたいですね。
続いて、伝統工芸の組子建具を製作する指勘建具工芸に伺いました。伊勢志摩サミットで各国首脳へ贈られた文箱もこちらの作品。工場内に飾られている作品も、見ているだけで背筋が伸びるほどの迫力を感じます。
こちらでは、ちょうどワークショップの組子体験が始まっていました。
加工に使う工具についても、1つ1つ丁寧に説明してくれます。参加者の皆さんも説明を聞きながら、熱心に質問しています。
今回はコースターか鍋敷きを選び、それぞれ「あさのは」「ほしがた」「はながた」「べんてん」「さくら」と5つのデザインから好きなものを選びます。
いよいよ組子体験のはじまりです。
デザインを決めたあとは、レクチャーを受けながら皆さん集中していました。
工房内にはショップもあり、コースターや写真立てなどを購入することができます。自分の旅の思い出に、家族や友人へのプレゼントにもぴったりです。
工芸エリアでは、ほかにも染付体験や手作り陶芸体験、製陶所見学、ごはん鍋を使ったごはん炊き講座などが行われます。
自分で体験してみてこそ、伝統技術のすごみや素晴らしさが分かるもの。ものづくりの最前線を見学・体感できる菰野のオープンファクトリー、この機会を逃さず、ぜひ参加してみてください。
また、13日(土)には菰野町唯一の酒蔵である早川酒造の酒蔵見学も行われます。「田光」「早春」など、鈴鹿山脈釈迦ヶ岳の伏流水を使用した日本酒の人気は全国区。普段は一般の見学は受け付けておらず、今回のイベント限定の企画。日本酒好きは参加必須ですね。
※オープンファクトリーの詳しい情報はこちら
地元の名産品がそろう、道の駅「菰野ふるさと館」へ寄り道
工芸エリアを出発したあとは、インフォメーションセンターのひとつでもあり、地元の名産品が揃う道の駅「菰野ふるさと館」へ。
地元食材の生のマコモをはじめ、マコモを使った加工食品の品数には驚きです!
地元の名産品も勢ぞろいしており、ついつい買い込んでしまいます。
記念写真はここで! コスモス畑で1日限りのカフェ
続いては、ピンクや白の色鮮やかなコスモスが一面に咲き乱れるコスモス畑にやってきました。
13日(土)には、このコスモス畑の真ん中に1日限定で移動カフェ「Bond Café Kichen」がオープン!
一面のコスモス畑の中に赤と黒のワーゲンバス、これは絶好の写真
スポットになりそうですね。
里山の自然を楽しみながら、香り高いコーヒーや手づくりの焼き菓子を楽しめるなんてうらやましい!オープン日ではないことが、つくづく残念です…。
開湯1300年を迎える湯の山温泉にも足を延ばそう
傷ついた鹿がその傷を癒したという伝説が残り、別名「鹿の湯」とも呼ばれる湯の山温泉。開湯1300年を迎える歴史ある温泉で、美肌効果の高い美人の湯(!)です。
13日(土)の夜には、温泉エリアでもイベントが目白押しです。
夜間の日帰り入浴ができる「星空の温泉めぐり」、温泉に入った後は温泉街のワインバーやカフェ、居酒屋などでちょっと一杯「夜のゆのやま」、ミニシアター上映会など、旅の締めくくりにぴったりの贅沢な時間。
“こもの旅”の疲れを心地よく癒してくれるに違いありません。
そのほか、温泉入浴付きの「湯の山温泉ガイドウオーキング」や「湯の山名物僧兵鍋教室」も実施されていますので、興味のある方は開催日時をチェックしてくださいね。
集めた「旅印」を、さんちの手帖ブースへ!
見どころを巡って旅印が集まったら、メイン会場のさんちの手帖ブースに戻ります。
今回の旅では5軒分の旅印を獲得。「湯の山せんべい」を受け取りました!ピンクのビジュアルが可愛らしい菰野町のお菓子です。
ちなみに、旅印30個で「かもしか道具店のごはん鍋」、旅印15個で「オリジナル手ぬぐい木綿豆腐」がもらえます!
快適に菰野を旅するポイント
最後に、これから「こもガク×大日本市菰野博覧会」を訪れる方のために、快適に菰野を旅するポイントを伝授します!
◇事前のスケジューリングをしっかりすべし
各エリアが離れて点在しているため、思った以上に移動に時間がかかります。時間のロスなく見どころを巡るには、しっかりスケジューリングができるかどうかがポイント。
限定イベントの多い13日なら、午前中にワークショップ・見学→コスモスカフェで軽食→マルシェやメインエリアでショッピング→湯の山温泉、が理想的!
◇職人さんと交流すべし
普段見ることのできない場所を見学し、普段接することができない職人と交流できるのが、オープンファクトリーの醍醐味です。気になったこと、聞いてみたいこと、何でもどんどん質問しましょう。新たな発見があり、充実した旅になるはずです。
◇カード利用不可多し!現金を多めに用意すべし
メインエリアのショップやマルシェなど、ほとんどのお店でカードは使えません。欲しいものを買い損ねることのないよう、現金を多めに用意していくことをおすすめします。イベント会場でしか購入できない商品も多く、心残りのないようにしたいですね。
◇「さんちの手帖」は事前にダウンロードすべし
公式ガイドアプリ「さんちの手帖」には見どころ情報が満載。事前にダウンロードしておけば、スケジュールも立てやすくなります。また、メイン会場にはWi-Fiスポットがなく、その場でダウンロードすると時間がかかってしまうことも。備えあれば憂いなし、です。
工芸・里山・温泉と魅力いっぱいの町・菰野町を見て、知って、体感する「こもガク×大日本市菰野博覧会」は14日(日)まで。ぜひ、この週末に足を運んでみてください!
こもガク×大日本市菰野博覧会
工芸、温泉、こもの旅。
【開催概要】
開催名:「こもガク×大日本市菰野博覧会」
開催期間:2018年10月12日 (金) ~14日 (日)
開場:三重県三重郡菰野町
主催:こもガク×大日本市菰野博覧会実行委員会
公式サイト:http://komogaku.jp/
公式ガイドアプリ「さんちの手帖」の使い方はこちら:https://sunchi.jp/sunchilist/komonocho/72248
<取材協力>
山口陶器
菰野町川北200ー2
059-393-2102
「こもガクx大日本市菰野博覧会」山口陶器ページ
指勘建具工芸
菰野町小島1537-1
059-396-1786
「こもガクx大日本市菰野博覧会」指勘建具工芸ページ
道の駅 菰野ふるさと館
菰野町菰野2256
059-394-0116
菰野町町民センター/体育センター
(公式ガイドアプリ景品交換所、中川政七商店期間限定ショップ、東海市)
菰野町福村871
059-394-1502
文:小堀真里
写真:西澤智子