特別な人を祝うための、ご祝儀袋
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こんにちは。さんち編集部の西木戸弓佳です。
早いもので、もう6月。「ジューンブライド」・「6月の花嫁」という言葉もあるように、6月に結婚をするとずっと幸せな結婚生活をおくることができるという言い伝えから、6月の結婚を好む人も多いようです。
今日は、お祝いには欠かせないご祝儀袋のご紹介。ところで、ご祝儀袋は日本ならではの風習であることをご存知でしょうか。結婚のお祝いにお金を贈る国はありますが、ご祝儀袋のようなきれいな封筒には入れないようです。日本特有の贈りものをきれいに「包む」文化。最近では、デザインに凝ったご祝儀袋も多く見かけます。大切な人の門出にお祝いの気持ちを込めて用意したい、上質なご祝儀袋を集めました。
PASS THE BATON ふすま紙のご祝儀袋
創業明治8年の越前和紙メーカー・滝製紙所の「ふすま紙」のデッドストックから生まれたご祝儀袋。ピンク・グリーンでそれぞれ違う、紙表面の淡いパターンは「引掛け(ひっかけ)」という越前和紙の伝統的技法で作られています。和紙の原材料の繊維を、花草柄の金型に引っ掛けて和紙に付着させ、その模様を付けるという手の込んだもの。工芸品のような、日用品です。
淡い花草などのパターンの上に、キギのお二人(植原亮輔さん・渡邉良重さん)によるPASS THE BATONオリジナルのグラフィックがのっています。
和菓紙三昧 和菓子の型のご祝儀袋
芸術家・永田哲也さんによるアートプロジェクト、KIOKUGAMI 和菓紙三昧(わがしざんまい)のご祝儀袋。和紙に施された独特のエンボスは、落雁(らくがん)・干菓子などの和菓子の菓子木型でていねいに型取りしたものです。鶴や亀、松竹梅など、縁起のいい動物や植物をモチーフに、「祝いのきもち」が込められてきたおめでたい和菓子木型から作られる「和菓紙」。和紙は、「西の内紙(にしのうちがみ)」と呼ばれる茨城の手漉き和紙です。
かみの工作所 折水引 結びきり
1枚の紙だけで出来た、ユニークなご祝儀袋。水引が、紙の「抜き」と「折り」の技術だけで表現されています。“紙を加工・印刷してできる道具の可能性を追求するプロジェクト”「かみの工作所」によるもの。東京・立川にある印刷加工を得意とする工場・福永紙工による加工です。熨斗部分からのぞく封筒の中の短冊は、「寿」と「祝」、無地が用意されています。
マークス デザイン金封
レストランウェディングやガーデンウェディングなど、結婚式のスタイルも様々になっている今、水引のデザインももっと自由でいいのかもしれません。さまざまなデザインが用意され、選ぶことが楽しめるマークスのご祝儀袋。オリジナルの水引は、富士山、梅、鶴とおめでたいモチーフになっています。結び目は、一度きりであってほしい祝い事に使う、結んだらほどけない「結びきり」。アレンジされた水引でも、日本の伝統的なルールが守られています。
<掲載商品>
祝儀袋PINK・祝儀袋GREEN(PASS THE BATON)
文・写真 : 西木戸 弓佳