いつもほっこりとした気持ちにさせてくれる「山から福がおりてくる 森の動物マット」

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日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

梶川 今日子

語り手:梶川 今日子

中川政七商店の企画展の運営と大日本市でバイイングをしています。以前は自分でお店を運営していたこともあり、素敵なものを見たり探したり発見することに「ときめき」ます。陶器の産地「岐阜県土岐市」生まれ。これまで住んだ場所は沖縄・長野(松本)・東京・埼玉・そして奈良と引越しの多い人生です。

ブランド:山から福がおりてくる
推しの逸品:森の動物マット

山があるから水が里に渡り、田畑に流れ、恵がうまれる。「山から福がおりてくる」は、山形に根付いた恵の循環。残しておかなければならない文化や伝承、そこに紐づく手仕事たち。山形にある、残しておくべき魅力的なものを紹介しています。

なんともゆるっとした熊が癒されると思わず笑ってしまった柄のマット。

熊が寝ているといっても、こういう格好で寝ている絵柄というところが、いつもほっこりとした気持ちにさせてくれる「山から福がおりてくる」さんならではだなと思いました。

サンプルを見た瞬間「山形の緞通のマットですね!」と口にしてから、扱ったことのないマットなのになぜ知ってたんだろう・・・と思い返してみたら、このマットを作っている「穂積繊維」さんと、以前コラボ商品として中川政七商店でもスリッパを作っていただいていて、その印象がすごく残っていたのです。
すごくご縁を感じて、さらにマットを紹介したい気持ちでいっぱいになりました。

見た目のインパクトは十分可愛らしいのですが、麻のマットの醍醐味はやはり足触り。このマットは、動物の周りが麻、動物の部分がウールで作られています。そのため、踏んだときの感覚がとても面白いのです。シャリっとした麻と、やわらかくてふかふかなウール。一瞬で通り過ぎるのがもったいないなと思うほど、何度か踏み踏みしてしまう。

お気に入りは「くま ベージュ」で盛り上がった熊のウール部分は、私が普段出会ってきた絨毯よりもギュッと密度があり、もこもこです。足で踏んでも沈み込みがほとんどない密度に織り込まれています。

ハンドブックという機械を使って職人が一目ずつ糸を打ち込んでいくのですが、穂積繊維の麻絨緞の特徴は、打ち込んだ麻がループ状になっていることだそう。繊維に沿って、麻が持つヨリの力を頼りにループ状に打ち込まれ、そうすることで生まれる程好い硬さの触感は、とても心地良いのです。

左:くま ピンク/ベージュ
右:いのしし ベージュ/ブラウン」

3種類あるマットは、よく見ると柄とそれぞれ麻とウールの使われ方が異なります。フラットな仕上がりで熊が麻で周囲がウールの「くま ピンク/ベージュ」。「いのしし ベージュ/ブラウン」はイノシシ部分のウールに麻で柄を表現しています。

玄関マットに調度いいサイズですが、ベッドサイドやキッチンなどにも。とにかく何度も往復したくなる心地よさと、「ふふふっ」と見たら微笑んでしまう愛らしさを暮らしに取り入れてみませんか。新居祝や結婚祝などにも、意外と後回しにしがちな玄関マットって喜ばれる贈りものかもしれませんよ。


<関連商品>
【WEB限定】山から福がおりてくる 森の動物マット くま ピンク/ベージュ
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【WEB限定】山から福がおりてくる 森の動物マット いのしし ベージュ/ブラウン
 

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