【あの人の贈りかた】身に纏って楽しめる工芸で、自分の想いを届ける(スタッフ佐々木)

贈りもの。どんな風に、何を選んでいますか?

誕生日や何かの記念に、またふとした時に気持ちを込めて。何かを贈りたいけれど、どんな視点で何を選ぶかは意外と迷うものです。

そんな悩みの助けになればと、中川政七商店ではたらくスタッフたちに、おすすめの贈りものを聞いてみました。

今回は総務担当の佐々木星がお届けします。

日本の染織技術を身に纏って楽しめる「布ぬのTシャツ」

私は東京から奈良への移住者です。活動の拠点が奈良に移ること、そして中川政七商店への就職が決まったことを家族や友人に報告したとき、様々なリアクションがありました。

同年代の友人から返ってきたのは、「母への贈りものを選ぶところだ!」「工芸品を売ってるんだよね」などの声。

「自分のための買い物をするというより、誰かへの贈りものを選ぶためのお店」と考えていて、そしてそもそも商品やお店のイメージばかりが先行し、中川政七商店がなぜ工芸をベースにした商品を扱っているのか、どんな会社なのかを知らない人がとっても多かったのです。

だから、友人への贈りものは特に、中川政七商店のお店で選ぶようにしています。実際に商品を使ってもらうこともできるし、渡すときに会社の取り組みもちょっと話せる。ほんの少しでも、私が働く会社に興味をもってもらえたらいいなぁなんて思っています。

そんな私のとっておきの贈りものは「布ぬのTシャツ」です。Tシャツの前身頃にアップリケのようにあしらわれた日本の布は、産地や技術によってこんなにも個性がでるのかとつくづく驚かされます。
布を囲うステッチはなんだか額縁のようにも見えて、店頭で「どのTシャツが相手に合うかな」と、じっと見つめるひと時すら楽しい。とっても好きな商品シリーズのひとつです。

工芸がTシャツになったなんともキャッチーな商品は、中川政七商店初心者への贈りものにぴったり。「あのお店ってこんなにかわいい商品もあるんだね!今度じっくり見てみようかな」と言ってもらえると、一生懸命悩んだかいがあります。

<贈りもの>
中川政七商店「布ぬのTシャツ」

健康的な食生活への想いを込めて「産地のごはんのとも ふりかけ」

この春、一緒に働いていたアルバイトスタッフさんたちが大学を卒業して社会人になり、それぞれ奈良を離れていきました。

日頃から仕事のやり取りはもちろんのこと、大学生活やプライベートの話なども交わす親交の深い方々だったこともあり、彼女たちの門出には(勝手に)特別な想いを感じざるを得ませんでした。

そんな彼女たちに、これまでの勤務のお礼と卒業のお祝いをかねて贈ったのが「産地のごはんのとも ふりかけ」です。

大学卒業間近、寝食を惜しみながら卒業論文に追われている様子。そして卒業目前、入社準備や引っ越し準備で休む間もなく、慌ただしく活動していた彼女たちを見ていたので、「忙しくてもご飯は食べるんだよ」という想いを込めて贈りました。

手軽なサイズなので引っ越し準備の邪魔にもならない。
始まったばかりの社会人生活、楽しいこともそうでないこともたくさんあるかもしれませんが、「せっかく貰ったから、お米炊かなきゃ!」と、奈良での生活を思い出しながらもりもりご飯を食べてくれているとうれしいです。

余談ですが、ふりかけを贈った方からは喜びの声と一緒に「佐々木さん、もはや奈良の親戚みたいです」と言われました。

<贈りもの>
中川政七商店「産地のごはんのとも ふりかけ」

美味しいものは“わかちあってなんぼ”の哲学で「ゑびやのかりんとう」

「これ美味しかったから、あなたにもお福分け」と、お菓子をいただいたことがあります。
誕生日でも何かの記念日でもない、なんてことない日。相手にとってはただの気まぐれだったかもしれないですが、「美味しかったから」という極めてシンプルな理由に私はときめきを覚えたのです。

それからというもの、「美味しいものはわかちあってなんぼ」という哲学を密かに掲げ、美味しいと感じたものは積極的に贈るようになりました。

選ぶ基準としては、美味しいのはもちろんのこと、パッケージデザインが素敵だとなお良し。前職でデザイナーとしての仕事もしていたので、目を惹くパッケージデザインの商品についつい手が伸びてしまいます。

私のイチオシはゑびやさんのかりんとう。
三重県の言わずと知れた特産品を使った3種類からなるシリーズですが、私は圧倒的に「真珠塩」推しです。一般的な塩味のお菓子に比べて優しい風味と、甘じょっぱさが癖になります。

そしてお味もさることながら、パッケージも本当に素敵なんです‥‥。
優しい風合いのイラストは、どんな年代の方に贈っても喜ばれます。パッケージを留める紐には、三重県の伝統的工芸品「伊賀くみひも」が使用されていて、お菓子を食べた後にも伊勢の名残が手元に残るところがまたいい。

ひとりで噛みしめる「美味しい」も悪くはないですが、誰かと「美味しいね」とわかちあえる方が、より一層美味しくて楽しい気がします。
だから美味しいものに出会えると、自然と「次は誰と食べようか」なんて考えてしまうのです。

<贈りもの>
・ゑびや「かりんとう」
・販売サイト:https://ebiyashop.stores.jp/

贈りかたを紹介した人:

中川政七商店 総務担当 佐々木星

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