“秋バテ”をスマートに防ぐ個性豊かなマッサージグッズ

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こんにちは。中川政七商店のバイヤーの細萱久美です。

連載「日本の暮らしの豆知識」の9月は旧暦で長月のお話です。長月は、新暦では10月上旬~11月上旬にあたるので、季節は完全に秋です。

気温の変化による“秋バテ”に気をつけたい

この時期は夜が段々長くなってくるため、「夜長月」と呼ばれていたのが、略して「長月」になったという説が有力です。他には、雨が多い時期でもあるので「長雨月」からの「長月」説や、旧暦は稲作との結びつきも強いので、「長」は稲が毎年実ることを祝う意味から付いたという説もあります。どれもこの季節に相応しい説で、すてきです。

暑さのピークである8月に、冷房による夏の冷えを溜め込みがちで、血の巡りや代謝の滞りを感じることが多いです。熱さに負けて湯船に浸からずシャワーで済ませたり、運動不足であったり、自覚のある複数の原因はありますが、夏バテという程ではないのでやり過ごしています。

ただ9月にそのだるさを持ち越したままだと、気温の変化が大きくなるので、余計調子が上がらないという人も増えているそうです。これぞ、秋バテ!?

冷えと自律神経は密接に関係しており、自律神経の乱れで体内の機能もうまく回らなくなるという悪循環に陥るので、日々出来る体調管理には気を付けたいですね。

私は運動が出来ない (しない) 分、なるべくマッサージやツボを押すことで、滞りを流すように心がけています。知識はほとんどありませんが、東洋医学には興味があり、経絡とツボに関する本や、薬膳料理の本を読んだり、東洋医学の基本でもある「五臓六腑」の簡単なセミナーに行ったことがあります。

季節の変わり目や、身体が悲鳴をあげている時は、鍼治療に行くこともあり、西洋医学だけでは解明できない「身体の不思議」は間違いなくあるなと実感します。

みなさんも自然とツボを押していることってありませんか?私もさほど詳しくなくとも、重要なツボや、ツボとツボをつなぐ経絡をなんとなく意識しつつ、気持ち良いと感じる程度にマッサージをしています。

東京 赤坂のサンエア株式会社が展開するユニークなマッサージグッズ

道具としては、もちろん素手もありますが、全体の疲れを流し取りたい場合は、「政七つぼころりん」の出番。名前もかわいく、見た目もユニークなつぼころりんですが、本格的でかなり優秀な働きをします。

天然木で作ったコロコロのピンをツボに押し付けたり、上下左右にマッサージして使います。ゴム台座は程よい弾力性があり、力の強弱を付けやすいのです。

つぼころりんをはじめ、ブラシや、叩き用、フェイス用など、複数の個性的なマッサージアイテムを作っているのは東京赤坂にあるサンエア株式会社。こちらの企業は、オリジナリティにあふれ、人を健康にしてくれる商品を展開しています。

その使い方を気軽に学ぶための場を設けたり、動画や読み物を作るなど、人の健康サポート啓蒙に力を入れている企業姿勢に感銘を受けます。もちろん、商品を広く知ってもらう目的もありますが、商品を正しく且つ有効に活用してもらうための地道な活動です。

アフターケアサービスもしっかり。もしもピンが抜けたら付け直してもらえますし、かなり使いこんだブラシ類の修理・リフレッシュにも対応しています。たまに会社にもお伺いしているので、見せて頂いたことがありますが、20年以上 (!?) 使いこんだと思われるブラシも送られてきていました。

愛好家としては、使いこんだ自分だけのブラシが手放せないのだなあ、ここまで愛されるとメーカーの社長さんも本望だろうなと思います。

サンエアの看板商品でもあるブラシは、中川政七商店でもオリジナル仕様で作ってもらっていますが、「ブラシは髪をとかす道具」という一般概念を越えて、頭皮やフェイスライン、足裏までマッサージする道具としての提案があります。

「つぼころりん」の他に、マッサージにも使える「ヘアブラシ」も

私も今でこそ納得していますが、初めはこの斬新な発想に驚きました。そして実際に使いやすく、使い慣れると他に変わるアイテムが無い気がします。

健康ブラシ愛に溢れる個性的な社長さんのキャラクターも愛すべき方ですが、マーケティングだけでは得られないところから生まれたオリジナルティある「モノ」や「発想」には、尊敬すると同時に刺激を受け、負けじとそういったモノを生まねばなと、仕事面においても影響を受けている、長月の暮しの道具です。

<掲載商品>
政七つぼころりん (中川政七商店)
ヘアブラシ (中川政七商店)

 

細萱久美 ほそがやくみ
東京出身。お茶の商社を経て、工芸の業界に。
お茶も工芸も、好きがきっかけです。
好きで言えば、旅先で地元のものづくり、
美味しい食事、美味しいパン屋、猫に出会えると幸せです。
断捨離をしつつ、買物もする今日この頃。
素敵な工芸を紹介したいと思います。

文:細萱久美

こちらは2017年8月27日の記事を再編集して掲載しました

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