お弁当が楽しくなる「サンドイッチかご」 。鹿児島発の暮らしの道具、使ってわかった良さがある

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創作竹芸とみながのサンドイッチかご

竹かごがお弁当と好相性な理由

竹には抗菌作用があると言われ、編んだカゴは風をよく通します。「だから食品を入れるのにも理にかなっていているんだよ」と、富永さんが教えてくれました。

「普段のお手入れは乾拭きするくらいで十分。ちょっと汁がこぼれたような時はさっと水ぶきすればOK。洗ったあとは陰干しで」

お弁当を詰めるときは色や水分がつかないよう、内側にラップやアルミホイル、クッキングシートが便利。でも、多少汚れてもお手入れが難しくないのは嬉しいところです。

さらにもう一ついいところは、と富永さんが加えたのが、その色の変化。

「染めたわけでもなく、持っていると自然な飴色になっていきます。竹の良さはそこがあるんだよね。長持ちしすぎるもんだから商売には困っちゃうけど」

児童かご富永さんがお店で見せてくれた、サンドイッチかごの原型になっているという「児童かご」。手前が30年経ったもので、きれいな飴色になっています
富永さんがお店で見せてくれた、サンドイッチかごの原型になっているという「児童かご」。手前が30年経ったもので、きれいな飴色になっています

繰り返し使っても見た目がくたびれず、使うごとにいい味を出してくれるというというのは、こうした息の長い道具の醍醐味かもしれません。

お弁当を作らなきゃ、と気負わなくても、ちょっと買ってきたサンドイッチやおにぎりを詰め替えるだけでも楽しい。

美味しいと聞いたお店のサンドイッチを買って詰めてみました
美味しいと聞いたお店のサンドイッチを買って詰めてみました
ちょっと外でお弁当、という時も、目で楽しめます
ちょっと外でお弁当、という時も、目で楽しめます

使ってみて何よりよかったのは、そんな風にお弁当を楽しむ時間や気持ちが増えたことでした。

中身を詰める時間も、外で広げる時間も楽しいサンドイッチかご。また頼もしい暮らしの道具が一つ増えました。

文・写真:尾島可奈子

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