【デザイナーが話したくなる】花ふきんのためのふきん掛け

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「花ふきんのためのふきん掛け」は、名前のとおり大判の花ふきんを掛けることのできる、ふきん掛けです。
スタッフみんなが使っている花ふきんですが、デザイナーの大久保さんが花ふきんをどうやって乾かしているか調べたところ、既製のふきん掛けに何回か折って干したり、シンクに広げて干している人がほとんどでした。
乾きやすい花ふきんなので、それでも問題なく乾きやすいのですが、中川政七商店のベストセラーとして沢山の方に使っていただいているのだから、花ふきんのためのふきん掛けがあれば、もっと花ふきんの良さを活かせるはず!と、企画が始まりました。

サイズ感は、花ふきんを掛けるためなので、通常よりは大きく感じてしまう。それをキッチンになるべく馴染むようなデザインにしたいという考えからスタートしました。
掛ける部分はステンレス線材を使用しているので、細くするとふきんがくっつくのと、華奢すぎて強度が弱くなってしまう。デザイン的には、通常より大きなサイズ感になる分、すっきりとさせたい思いで試作しながら線材の太さを決めていきました。
→Φ5mmでは、ごてっとした印象
→Φ3mmとΦ4mmで試作
→Φ3mmだと華奢で弱い印象でふきんを掛けた時の隙間もない
→Φ4mmがすっきりとしたデザインと、ふきんを掛けた時の隙間を確保できる
すっきりとさせながらも、安定感のある仕上がりをめざしました。

1mm違うだけで印象が変わるステンレス線材

枠の2本を中央で合わせる軸部分は、天然木のタモを使用していますが、ここにたどり着くまでも何度も試作を繰り返したそうです。
当初、軸もステンレスで試作してみたそうですが、製造工程やデザイン上、いろいろ調整を繰り返していくうちに、天然木にたどり着いたのです。

天然木は、湿気や乾燥によって収縮・膨張が起こります。そのため、試作品を家に持って帰ってお風呂場の多湿から乾燥させる、という実験を繰り返したそうです。
2本のステンレスを差すための穴の距離をミリ単位で試作してもらっては、実験を繰り返す。2つの穴を離すと軸の太さが太くなり、ごてっとした印象になるし、デザイン優先で細くしすぎると木が割れる。四角形や八角形、強度とデザインのベストを探し続けて出来上がったのです。

形、太さ、さまざまな試作品たち
たどり着いたベストなサイズと形

既製のものでは二つ折り、四つ折りして掛けていたり、広げてシンクに掛けると早く乾くけれど場所をとる。
このふきん掛けなら、広げて掛けて干すのと同等の時間で、場所をとらずに乾かすことができます。
大久保さんがいろいろな畳み方で実験したところ、広げたものと二つ折りを干した時間を比べると、乾くまで約2倍の時間がかかりました。
衛生面からも、ふきんがカラッと早く乾くと気持ちがいいものですよね。

使わない時は、掛けておいたり、食器棚の隙間に収納したり出来ます。

何度も大久保さんがふきんを乾かしたり、ヒアリングしたりしているのを見かけていたのですが、一見、単純な仕組みに見えていたので、話を聞くまではその開発の大変さに気づいていませんでした。キッチンでは主役ではないけれど、毎日使うものだから、これからみなさんに花ふきんと共に愛してもらえる商品になったら嬉しいなと応援したくなりました!

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