10月27日、読書の日。洋服のように季節で選ぶ「ブックカバー」
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こんにちは。ライターの小俣荘子です。
日本では1年365日、毎日がいろいろな記念日として制定されています。国民の祝日や伝統的な年中行事、はたまた、お誕生日や結婚記念日などのパーソナルな記念日まで。数多ある記念日のなかで、「もの」につながる記念日を紹介していまいります。
さて、きょうは何の日?
10月27日、「読書の日」です
戦後間もない1947年。「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、マスコミ機関も加わって、11月17日から、第1回『読書週間』が開催されました。
その反響は大きく、翌年の第2回からは10月27日~11月9日 (文化の日を中心とした2週間) と定められ、全国に拡がっていきました。現在では、読書週間の初日となる10月27日が「読書の日」と呼ばれています。
感触もよく、心地よい読書
お出かけするにも、本を読むにも心地よい季節、秋。そうそう、せっかく旅に出るのなら、本も1冊連れて行きたい。そんなとき、本が傷つかないようにしたり、表紙が見えないようにしたりと、ブックカバーが活躍します。
そばに置くからこそ、素材やデザインにもこだわりたいもの。今日は、中川政七商店と京都の染め屋「染コモリ」さんが一緒に作ったブックカバー「季節の小紋」を紹介します。
「季節の小紋」シリーズは、伝統文様と季節のモチーフがかけ合わさったデザイン。使いやすく愛着が湧くように素材にもこだわりました。
素材は、手績み手織りの麻生地。独特なシャリ感があり、薄手で軽くかさばらず、使うほどに柔らかくなり手に馴染みます。織りによる凸凹が手にかかり、紙製のブックカバーよりも滑りにくいというのも特長です。
繊細に調合された染料で染める季節の柄
染コモリさんの染めの技法は、「手捺染 (てなっせん) 」。柄を染めるため、1色につき1枚ずつ型を作り、ずれないように色の数だけ染色を重ねる、手間と技術が必要な方法です。
もっとも難しいのは、染料の作成なのだそう。その日の気温や湿度によって変化する色の仕上がりを見越して、0.01グラム単位で染料の配合を微調整するところに職人の腕が求められます。調合して、布にのせた段階では仕上がりの色はわかりません。その後、蒸して色を定着させる際に色が変化します。その仕上がりの色を想像しながら配合を決めて行きます。
季節に合わせて洋服を選ぶように、ブックカバーも用意してみる。カバンに忍ばせた1冊の魅力が増して、より愛着がわきそうです。
<掲載商品>
ブックカバー 秋の小紋 (中川政七商店)
<関連商品>
手織り麻の単行本カバー (中川政七商店)
手織り麻の文庫本カバー (中川政七商店)
卓上本棚 (中川政七商店)
文:小俣荘子
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