パンはくるくる回して焼くのがコツ!?プロに教わる焼き網の使い方
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先日、「美味しいトーストが焼ける!」という焼き網に出会いました。
作っているのは、京都の「金網つじ」。手で編む京金網の美しさと、道具としての使いやすさが評価され、世界からも注目されている工房です。
金網つじの焼き網は、暮らしの道具に精通している方々の間で愛用されており、エッセイストの平松洋子さん著書「おいしい日常」の表紙にも登場しています。パン好きの間で人気が耐えない商品で、生産が追いつかないほどの売れ行きなのだそう。
※辻さんに教えていただいた、「トーストが美味しく焼ける網の秘密」はこちらをご覧ください。
お話を伺いにお店を訪れた際、トーストサイズの焼き網を買って帰ってきました。
おいしく焼けるだけでなく、コンロの脇に立てかけても邪魔にならないちょうど良いサイズ、お手入れの簡単さも魅力でした。使い始めて約1ヶ月、もうすっかり毎日使いの道具となっています。
今日は、金網つじ直伝の美味しいトーストの焼き方を紹介します!
パンを乗せる、その前に
焼き網をコンロに乗せたら、パンを乗せる前に火をつけて15~20秒ほど網を温めます。余熱しておくと一気に表面を焼けるので、パンを無用な乾燥から守れるのだそう。外はカリッと芳ばしく、中はしっとりふわふわに仕上げるには、この余熱が肝心です。
パンをくるくると回す
焼き網に手をかざして、熱さを感じたらちょうど良い頃合い。中火のまま、網の中央にパンを乗せます。
コンロの火は、位置によって多少の強弱差があるもの。全体にムラなく焼き色をつけるには、裏表を返すのに加え、90度ずつ回転させるのがおすすめの方法なのだそう。
2分でトーストが完成
慌ただしい朝の時間、調理はできるだけ短時間で完了したいものです。
どうぞ、ご心配なく。遠赤外線効果で一気に火が入るので、2分とかからずに焼きあがります。
後片付けも簡単
トーストを焼いただけの網はさっと水洗いで十分きれいになります。脂の乗った食材でベタつきが気になる時や焦げ付かせてしまった時は、スポンジか亀の子たわしを使いましょう。
使い込むほどに美味しく焼ける
金属は熱で変化するもの。数回使っているうちに、その状態が安定するのだそう。
「毎日ほんの数分トーストを焼くだけなら、2週間経った頃からが本領発揮。金属の状態が安定した後は、より美味しいトーストが焼けるようになります」と辻さん。
セラミックの遠赤外線効果は長く使っていると弱まってくるもの。毎日使っている場合は、2年ほどで交換するのがおすすめとのことでした。
いろんな食材を焼いて美味しく
「朝食は、ごはん派!」という人には、こんな使い方も。ご飯をおにぎりにして醤油をひと撫で。焼き網でさっと炙れば、香ばしい焼きおにぎりの完成です。
少し余裕のある朝は、トーストの付け合わせやお弁当のおかずを網で焼いてみたり、椎茸をあぶって晩酌のお供にしたり。買い物に出かけると、食材を眺めながら「これは網で焼いてみたらどうかな?」なんて想像を膨らませるようになりました。
子供の頃から毎日焼き網を使ってきた辻さんに、おすすめ食材を伺ってみました。
「季節の野菜をはじめ、練り物、エビなどの魚介類、そしてもちろんお餅も。お正月にはぜひこの焼き網でお餅を焼いて欲しいですね」
金網つじのインスタグラムでは、金網の使い方やオススメの食材の紹介もされています。どれも美味しそうです!
「鮭などの脂が乗った魚やお肉は、どうしても脂が下に垂れてしまいます。掃除に手間をかけたくない場合は、牛タンや干物など焼いても脂が落ちにくいものをおすすめします。とはいえ美味しいので、脂の乗ったものを掃除覚悟で焼いてみるのもアリですよ!」
秋口は、脂が乗って美味しい魚が出回る時期。すっかり焼き網の虜となった私は、きっと掃除覚悟でトライすることでしょう。
焼き網がある暮らし、満喫しています。
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金網つじさんに製造のことをきいてきました。
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<取材協力>
高台寺 一念坂 金網つじ
京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町362
075-551-5500
http://www.kanaamitsuji.com/
instagram @kanaamitsuji
文:小俣荘子
写真:山下桂子・小俣荘子