中川政七商店「ごはん粒のつきにくい弁当箱」をお弁当好きが使ってみた
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お弁当をつくるのは好きですか?
自分のため、家族のため、毎日早起きしてお弁当をつくっている方も多いかもしれません。
私は何を隠そう、大のお弁当好き。
普段、取材に出かけたり、部屋にこもって原稿を書いたりしていますが、会社のようにお昼休みの時間が決まっていないので、つい適当に済ませてしまいがち。
そんな時、朝にお弁当をパパッとつくっておけば、気持ち良さそうな場所でお弁当ランチを楽しめて、気分転換にもなります。
最近のお弁当箱は種類が豊富。
見るとついつい欲しくなってしまい、いつの間にか数が増えていきました。
お弁当箱の素材は、何がいいのか
いろんな素材のお弁当箱を使っていると、長所や短所が見えてきます。
例えば、プラスチック製は手軽だけど少し安っぽい感じがしてしまうし、わっぱや竹製はごはんが美味しそうに見えるけど、汁こぼれが心配。アルミ製は丈夫だけどごはん粒がくっつきやすいしレンジにかけられない……などなど。
これらの短所を解決する、新しいお弁当箱に出会いました!
山中漆器の産地、石川県加賀市にあるお弁当箱メーカー「たつみや」さんと中川政七商店がつくった「ごはん粒のつきにくい弁当箱」です。
名前の通り、“ごはん粒がつきにくい”のは、樹脂の素材に熟練の塗師が塗りと特殊加工を施しているから。洗う時も汚れが落ちやすく、傷がつきにくいので耐久性も高いなど、いろんな素材のいいところだけを集めたお弁当箱なのです。
製造の秘密を追って現地にお邪魔した記事はこちら:老舗弁当箱メーカーが極めた「スルッと洗いやすい」一段弁当箱。秘密は漆器産地の技術にあり
使って良さを実感
このお弁当箱を、実際に使ってみました。
じゃーん、出来上がりです。
適度に深さがあるので、ごはんも意外とたくさん入ります。少々大きな具を入れても蓋がしまらないことはありません。ちなみにお弁当箱のサイズは、女性だと十分食べ応えがある大きさですが、男性の場合は少食な人向きかもしれません。
驚いたのは蓋のパッキン。
お弁当を詰め、蓋の部分を持ち上げてもご覧の通り、しっかり密着されています。
さらにこのお弁当箱、漆器のような風合いにも関わらず、レンジにかけられるんです。温めた後も、名前の通りごはん粒はまったくお弁当箱にくっついていませんでした。傷もつきにくいので、毎日気軽に使えそうですね。
面倒な後片付けも楽チン
お弁当にまつわるもう一つのお悩みが、「後片付けの面倒さ」。ごはんの跡がこびりついてなかなか取れなかったり、油がすっきり落ちなかったり……。お弁当箱の形状によっては角が洗いにくいこともあります。
このお弁当箱は食洗機にかけられますが、手洗いでもストレスなくスルッと汚れが落ちました。
その秘密は塗りを施した内側の塗料。粒子を極小にすることで、汚れがつきにくいそう。おっくうな洗い物もぐっと楽になるはずですよ。
春の足音が近づき、これからお弁当を食べるのが楽しみになる季節。どんな食材とも調和するお弁当箱は、屋内屋外問わずさまざまなシーンで活躍してくれそうです。毎日気軽に使えるお弁当箱で、楽しいランチタイムを過ごしてみませんか。
<掲載商品>
文・写真:石原藍
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