オススメの「鍋つかみ」はミトン型?グローブ型?調理道具との相性で考える選び方

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こんにちは。細萱久美です。

基本の調理道具をさんち連載で紹介していますが、次は何を取り上げようと台所を眺めていたところ、毎日必ず手に取るものがありました。鍋つかみです。

厳密には調理道具ではないかもしれませんが、調理をサポートする名脇役の一つです。鍋つかみが必要な調理道具が無いご家庭では、もしかしたら不要なアイテムかもしれませんが、我が家では欠かせない道具です。

私が鍋つかみを使うのは、鉄瓶、土鍋、琺瑯鍋、オーブンなど。鉄瓶は1日に何度か沸かすので、都度鍋つかみが必要になります。

仮に鍋つかみが無ければふきんで代用すると思いますが、火傷をしないためにもしっかり厚みがあって頼もしい鍋つかみが安心です。

鍋つかみには色々な形状があり、一般的にはミトン型・グローブ型・ホルダー型などがあります。素材もコットン以外に、シリコンやアルミ製など多くの種類が見られます。

私も複数の鍋つかみを持っていて、ミトン・グローブ・フラットホルダーと立体ホルダーの4タイプです。調理道具との相性で使い分けをしていて、断トツに使うのが立体ホルダー型。

使う調理道具やシチュエーションによって鍋つかみに求める機能が少し違うので、形状にもバリエーションがあるだろうと簡単に整理してみました。

素早く、パーツを掴みたい時はホルダー型(特に立体をおすすめ)

立体ホルダー型の鍋つかみ

愛用の立体型は、三角錐の形状をしています。掴む時の手の形に自然とフィットするので、素早く使いたい時に便利。鉄瓶や、土鍋、鍋蓋にはこれがベストです。

長年使っているのは黒田雪子さん作の「Tetra」という製品。藍染の生地を使って丁寧に作られています。

鍋つかみは焦げたりすることがあるのでどちらかと言うと消耗品かもしれませんが、このTetraは大事に10年くらい使い続けています。

使い込んだものの手馴染みが良く、全く手放せません。素早く掴む機能性と見た目の良さでは、今のところこれ以上の鍋つかみは見つかっておらず、無くなると困るので実は何個か在庫しています。

汎用性を求めるならばフラットのホルダー型

フラットホルダー型の鍋つかみ

市場のホルダー型は圧倒的にフラットが多いと思いますが、私はあまり使っていません。個人的には三角錐を推奨していきたい気持ちです。

ただ汎用性で言えばフラットは鍋敷きにもなるので、多機能を求めるならばフラットを一つ選ぶのが良いかもしれません。

鍋敷きとして使う例

素早く、高温の調理道具を掴みたい時はミトン型

ミトン型の鍋つかみ

私が次によく使うミトン型は、オーブン料理の時に使います。

オーブンはかなり高温になるので鉄板が素肌に触るとすぐに火傷してしまいます。素肌を出さず、しっかりホールドするにはミトン型が安心。着脱もしやすいので次の作業にもすぐに移れます。

オーブン料理で使用する例

しっかりホールドし、やや細かい作業をする時はグローブ型

グローブ型の使用例

グローブ型は、ミトンよりもさらにしっかりホールドしたい時に使います。鉄板は素早くミトンで掴みますが、ホールド力がやや弱いので、熱々のオーブン皿や土鍋を移動する際はグローブでしっかり掴みます。

比較的長時間、細かい作業をするにもグローブが圧倒的に使いやすいので、私にはあまり縁がありませんが、アウトドアにも便利そうです。

グローブ型の鍋つかみ

このブローブ型の鍋つかみは、中川政七商店のオリジナルで、最近うちにも仲間入りしました。

軍手を特殊な編み方で二重編みにし、熱が伝わりにくい構造になっているので、200度位のオーブンから出した鉄板を持っても問題なしとのこと。最近お菓子作りを再開したので、出番が増えそうです。

調理道具と吊るしてある鍋つかみ

すぐに使えるように、台所の壁に吊るしておきたい道具。なので、機能と同時に見た目にもこだわりたいものです。

一緒に吊るす道具は恐らく金属製が多いでしょうか。その中に、お気に入りの鍋つかみがあればきっと良いアクセントになると思います。

<紹介した商品>
Tetra

中川政七商店
二重軍手の鍋つかみ

細萱久美 ほそがやくみ

元中川政七商店バイヤー
2018年独立

東京出身。お茶の商社を経て、工芸の業界に。
お茶も工芸も、好きがきっかけです。
好きで言えば、旅先で地元のものづくり、美味しい食事、
美味しいパン屋、猫に出会えると幸せです。
断捨離をしつつ、買物もする今日この頃。
素敵な工芸を紹介したいと思います。

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文・写真:細萱久美

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