【わたしの好きなもの】化粧箱

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中川政七商店の化粧箱

朝と夜の「身だしなみの箱」


お風呂上がりに基礎化粧品をつけるのも、朝のお化粧も洗面所で済ませる私には「化粧箱」は使わないものと思っていました。

しかし、お風呂上がりにハンドケアやボディケアをするのは、座ってゆっくりしたいもの。

気づけばリビングテーブルの上に細々としたものが並んでいる。

ハンドクリーム、ボディクリーム、ネイルケア、マニキュア、リラックス道具などなど。。

これを収納するのに丁度いいのでは!と思いついたのが「化粧箱」。




スッキリ納まるし、コットンなど細かいものも入るし、小さなマニキュアがコロコロ転がらない。

鏡も付いているから顔周りの手入れにも使える。

テレビを見ながら、ゆっくり過ごしながらの「ながら時間」に使う、夜の身だしなみの収納としてぴったり。

「化粧箱」ならぬ「身だしなみの箱」は、私のまったり過ごす時間の必需品になりました。





オープンなカゴなどは、中身が細ければ細かいほどごちゃっとしてるのが見えてしまうのが、気になるもの。

これだと使い終わったら、蓋を閉じれば細かいものを隠せるし、我が家はリビングテーブルの下に入れてしまえば、何を入れてるのかわからない四角い箱が置かれている状態で、友達が来ても気づかれないくらい。

そんな「身だしなみの箱」と生活しているところに、コロナ禍の状況になってしまい、マスク生活が始まりました。

忘れないように、玄関にマスクやマスクスプレーなど、新しい生活の必需品を置くことになり、もともと定位置に置いていたメガネ、時計、香水などもあり、玄関カウンターがごちゃっとしてきました。

どうにか整理したい。ぺたんこのマスクも、高さのあるスプレー類や香水も、きれいに整理したい!

ここで思いついた「化粧箱」!




丁度いい。高さのあるものは立てて入るし、マスクは引き出しにストックしておく。

ちょっと贅沢な気もしましたが、鏡も付いてるから、アクセサリーも収納して、朝の身だしなみを整える場所として使うことにしました。





こちらはリビングと違って蓋を閉めることを思い切ってやめてしまい、鏡を常に立てた状態で使っています。

朝はバタバタするし、鏡の前のスペースをメガネ置きにいしていて、ちょうどいいんです。





もちろん友達が来るときは、そっと蓋を閉めます(笑)

我が家の朝と夜の「身だしなみの箱」。化粧箱を上手に使っているスタッフのことを、密かにいいなと思ったりしていました。化粧箱ならぬ「身だしなみの箱」として使えることに気づいてからは、私もなんだか上級者になった気分で、ご機嫌で使っています。


化粧箱は鏡が付いている板と、本体の底板と引き出しの底板は突板ですが、それ以外は天然木で組まれています。





実は、化粧箱を作っていただいている福井県鯖江市の「ヤマト工芸」さんに、見学に伺ったことがあるんです。

天然木を使っていることはわかっていたのですが、実際工場を訪れて大きな木から、薄い板に加工する工程を目の当たりにすると、「本当に木から切り出してるんですね。」とこぼれてしまいました。

もちろん当然のことなので、担当者さんも「そうですね。」と微笑んでらっしゃいました。




何回もの工程で切って、削って、乾かしてを繰り返して、ようやく材料の板になる。なんだか申し訳ない気持ちになるくらい手間暇がかかっていて、もっと大切に使いますと心の中で誓いましたね。

「木は加工しても湿気を吸えば膨張するし、乾燥すれば反ろうとします。福井県の日本海側から太平洋側の土地へ運んだだけでも、木にとっては環境がガラリと変わってしまう。まるで生き物のように変化するんですよね。」

「日本の四季と現代の暮らしの空調に対応するのは、木としては大変。だから空調が直接当たらないようにとか、やさしい気持ちで面倒みてやってほしいんです。」
と、優しく木材に触れながらおっしゃってました。




ちょっと反ってきたかなと思ったら、空調のきいてる部屋から避難させたら元に戻ったというスタッフもいます。

木の木目や表情はひとつひとつ違うし、経年変化で色も変わっていく。それが天然木を使った道具と過ごす楽しみでもあります。

時間をかけて私の所にやってきたのだからと思うと、これからも仲良く付き合っていくからねと、化粧箱を見るたびにやさしい気持ちになるんですよね。


<掲載商品>
化粧箱

編集担当 今井

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