リビングや玄関先に飾れる雛人形。今の暮らしにちょうどいい初節句の楽しみ方

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「今日は楽しい雛祭り」と歌いながら雛人形を飾ったり、ひなあられを食べたのはいつの頃だったか。雛人形を飾る環境も、ずいぶん変わりました。和室より洋室で、一軒家よりマンションで生活する人の多くなった今の暮らし。

「ちょっとしたスペースにも飾りやすく、普段のインテリアにも馴染むコンパクトな雛人形がないだろうか?」

そんな想いから生まれたお雛様があります。

「大人になってもかわいいと思えるように」。ふっくら微笑む木目込み雛飾り

国の伝統的工芸品にも指定されている「江戸木目込み人形」でつくったお雛様。ちょっとした棚の上にも飾れるサイズですが、着物には神聖で魔除けの力を持つとされる麻を用い、全ての工程が職人の手作業でつくられています。

衣装となる麻生地を人形本体の溝に沿って「木目込み」している様子

何よりの特徴はやさしい顔立ち。

子どものあどけなさを残しながら可愛すぎない、ふっくらとした微笑み顔は、「大人になってもかわいいと思ってもらえる顔立ち」を目指して職人さんと微調整を重ねながら完成しました。

「困った」を解決して、毎年楽しみになる節句祝いを


実はこのお雛様は、我が子の初節句を迎えたデザイナーの「困った」から生まれたものでした。

「畳の上や床の間に置く段飾りのような大きなものは飾る場所がない」
「昔ながらの人形は、洋室では浮いてしまう」
「毎年飾るものだから、せっかくならお店でちゃんと見たいけれど、人形店は敷居が高く感じてしまう。もっと気軽に探せたら」

自身だけでなく、周りの子育て世代からも聞こえる悩みの声。子どもの成長を祝うせっかくの初節句なのだから、少しでも「困った」を無くして、もっとお祝いを気軽に楽しめるようにしたい。

そんな想いから、今の暮らしにあった大きさ、雰囲気、表情とは?をとことん考えて生まれたのが、このお雛様シリーズです。

例えばこの五人飾りは、A3用紙1枚程度(40×30cm)の飾り台サイズ。リビングにも気軽に飾れます。

女雛、男雛、三人官女のセットです
三人官女の手にはそれぞれ道具が。飾りつける時間も親子で楽しめそう

さらに十人飾りも敷台のサイズが幅40×奥行41cmと、玄関やリビングのキャビネットの上などに飾れるコンパクトさです。

飾り台は3つの箱を組み合わせてあり、お人形や飾り台など全てのお飾りをひとつの桐箱の中にまとめて入れられるので、節句以外の時期も場所を取りません。

女雛、男雛、三人官女、五楽人のセット

かさばらず、それでいて小さすぎない。ちょうどいい人形のサイズ感を、一般的な家庭の棚や玄関周りのスペースの面積から逆算して割り出していきました。

もちろん、和室や床の間に飾っても。空間がパッと華やぎます。

こちらは素木の敷台に麻で仕立てた几帳の組み合わせ

敷台や背景は組み合わせて選べるようにし、ご自宅にあった色合いや雰囲気を楽しめるようにしました。

こうして「今の暮らしにあったものを」と生まれた中川政七商店の雛飾りシリーズ。木目込み人形だけでなく、一刀彫や有田焼など、日本各地の工芸と取り合わせたお雛様も登場しています。

ころんと手のひらサイズ。飾り付けもシンプルな、奈良一刀彫りの雛飾り

まるで一刀で彫り上げたような素朴で力強い造形からその名のついた奈良一刀彫の雛飾り。

木の塊からノミで彫りだされたお雛様は、ころんと愛らしい手のひらサイズです。明るい春らしい色彩で、洋間のちょっとしたスペースにもよく馴染みます。

立雛のみの飾りも。玄関やリビングがパッと明るくなります
背中には「背守り」として子供の成長を願う文様である麻の葉が描かれています

細かい飾りつけや広いスペースがいらないので、 奈良を代表する伝統工芸品でありながら、お子さんでも簡単に飾ることができます。

こちらは座り雛

焼きものならではの質感も楽しめる、有田焼の立雛飾り

淡いタッチの愛らしい表情がポイントの有田焼の立雛飾り。有田焼ならではの透き通るような白磁に、赤や金の明るく繊細な絵付で、和洋どちらの空間にも飾りやすいように仕上げました。節句のお祝いだけでなく、季節の飾りとしても楽しめます。

季節の飾りとしても楽しめる、こけし雛箱飾り

こちらも季節の飾りとして玄関先やリビングに飾っておきたくなるような、愛らしいこけしの雛飾り。小さいながらもぼんぼりに桜・橘と、お雛様を飾りつける楽しみを味わえます。着物には健やかな成長と幸せの願いを重ね、桜と菱文の柄をあしらいました。お祝いを楽しんだ後は、台座にしている箱の中にすっぽりと収納できます。

飾りたいから飾る、お雛様に

どれだけ暮らしが変わっても、子どもの健やかな成長を願う親心はいつの時代も変わりません。暮らしが変われば、その暮らしにあったやり方で、季節のお祝いを楽しめるのがいちばんです。

節句の人形は、子どもの成長を見守るお守りのような存在。伝統行事だから、誰かに贈られたから「仕方なく飾る」のではなく、「飾りたいから飾る」お雛様との出会いが少しでも増えて、こうした季節の行事が、楽しく次の世代へ受け継がれていきますように。


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文:尾島可奈子

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