インテリアに招き猫、という選択。中川政七商店社員の暮らしとSETOMANEKI
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毎日忙しく働いたり家事をしたり。「暮らしに余白がないなぁ」とふと疲れてしまったとき、自分を緩めてくれる心の拠りどころの一つが、自宅のインテリア。
ふかふかのソファや、やさしく明かりを灯す照明器具はもちろんですが、植物や絵、オブジェなど、見るとそれだけで元気になれる存在も欠かせない。便利や機能的とは違うけれど、その佇まいの美しさや纏うぬくもりが愛おしく、無駄なように見えて自分にとってはちっとも無駄じゃない、そんなものって皆さんにもありませんか。
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今回ご紹介するのは、暮らしの心地好さを招いてくれる置物、その名も「SETOMANEKI」。名前を聞き、何となくピンときた方もいるでしょうか。そう、SETOMANEKIとは「瀬戸招き」。何とこちらは招き猫なのです。
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江戸時代に江戸の町人文化から誕生したと言われる、日本独自の縁起物である招き猫。日本に暮らす誰もが知る存在ではありますが、その一方で独特のデザインや「商売繁盛」のイメージからか、何となく「自分とは関係がなく、お店に置いてあるもの」と思い、自宅に飾る発想には至らなかった方も多いのではないでしょうか。
SETOMANEKIのつくり手は、愛知県瀬戸市の陶磁器メーカー・中外陶園さん。瀬戸で長らく招き猫をつくり続ける一方で、日本中の様々な招き猫を集めた「招き猫ミュージアム」も運営する、言わば“招き猫のプロフェッショナル”です。以前に、その招き猫愛に惹かれ、中川政七商店でも取材をさせてもらいました。
(その時の記事はこちら)
このたび「日本の文化である招き猫を、もっと身近に感じてほしい」との強い想いに中川政七商店が共鳴し、同社の経営再生支援を実施。そして”NEW MANEKINEKO”をコンセプトに、これまでの印象をがらりと変えるSETOMANEKIを誕生させるに至りました。
暮らしの中に招き猫。今までは考えもしなかったけれど、意外といいかも! ということで、発売より一足先に中川政七商店の社員が自宅のインテリアに取り入れてみました。三者三様・三者三猫の、その相性やいかに……!?
築150年の日本家屋をリノベーションして暮らす、高倉家にて
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奈良県外出身で「奈良で家を持つのであれば古い家に住みたい」と考え、築150年の日本家屋をリノベーションして暮らすスタッフの高倉。日本中や海外を旅しては各地の民芸品を集めてきた高倉の家には、さまざまな地域から生まれた新旧の多様なオブジェが並びます。
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「土着性のあるものが好きで、すごくスタイリッシュなデザインというよりも、各地域から生まれてきたものをつい集めてしまいます。SETOMANEKIで一番気に入った色は”黒金結晶(くろきんけっしょう)”。古いものを好む理由の一つに表面のテクスチャーの魅力があるのですが、例えば木彫りの彫刻や素焼きの土器など、経年変化で味わい深くなっているものと一緒に置いても、負けないくらいの表面の質感があります。古いものと合わせてもちょうどいいバランスでした」
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「あと、もともと招き猫が縁起物なだけあり、置くとすごく明るい気分になるのも発見でしたね。招き猫が持つエネルギーみたいなものが、この抽象的な形になっても、ちゃんと活きている感じがしました。子どもたちも気に入り、思い思いの場所に動かしてました」
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無骨でさっぱりしたインテリアが好きな、平井家にて
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続いてはスタッフ・平井の家へ。インテリアコーディネーターとして勤務していた経歴を持つ平井の家は、少し無骨でさっぱりした印象のインテリアが特徴的です。
「この家のリフォーム依頼をしたときにお願いしたイメージは、工場とか線路下。殺風景な感じが好きなんです。子どもが自分の好きなものを色々飾るので、アニメのおもちゃや写真なんかも、ところどころに置いています」
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「SETOMANEKIは表情がないので、うちのようなちょっと男性的なインテリアにも合いましたね。でも、ナチュラルなイメージのコーナーに置けばそれはそれで馴染むし、おもちゃと並んでも違和感がない。一般的な招き猫は派手なのでインテリアとの相性がありそうですが、SETOMANEKIだとその場に溶け込む感じがします。いろんなテイストの家に合うので、プレゼントにあげても意外と置きやすいと思います」
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インダストリアルなデザインの中に、草花が溶け込む谷尻家にて
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最後にご紹介するのは、スタッフ・谷尻の家。夫婦で暮らす自宅では、草花が咲く軽やかな庭のようなイメージが好きな妻と、キャンプやインダストリアルなデザインを好む夫がそれぞれに集めたものが、うまく融合しています。
「夫婦ともに動物が好きなんですけどマンションで飼えないので、鳥や熊などをモチーフにしたアイテムを、玄関やリビング、寝室などのいたるところに置いています(笑)。といっても可愛くなりすぎるのは好みじゃないので、ちょっとかっこよかったり、癖があるものを取り入れることが多いですね」
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「これまで猫の置物は可愛いイメージのものとの出会いが多く、うちには無かったのですが、SETOMAENEKIは洗練されたデザイン。落ち着いた色のものだと、一つ置くだけで全体をクールに引き締めてくれる感じがあるし、雑貨コーナーに飾った”黄(マット)”は、草花やガラスなど透明感のある空間に置いても馴染みました。どこに置こうか、置き所がありすぎて迷ったくらいです。
曲線の美しさも魅力的で丸いフォルムにちょっと抜け感もあり、仕事で煮詰まっている時など、ふとした瞬間に目をやるとリラックスできますね。招き猫であることをつい忘れてしまうほど自然にそこにいるのですが、一方で、招き猫がいい気を招いてくれそうで気持ちが晴れやかになります」
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雰囲気の異なる自宅のいずれもに、いかにも「はじめから居ましたよ」といった表情で溶け込んでいたSETOMANEKI。どんなインテリアにも寄り添う、その懐の深さは想像以上でした。
「日本の文化を今の暮らしにあった形で取り入れられる」。それは何だか少し誇らしく、“おしゃれ”だけではない良さを感じます。暮らしのなかに心を寄せられるものがある。そんな幸せを、ぜひご体験ください。
<掲載商品>
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カラー:赤、白、黒(マット)、黄(マット)、黒金結晶、白(金手)、赤(金手)
※以上、第一弾販売分
価格 :大 33,000円、中 6,600円、小 3,850円
※黒金結晶および金手は、大 38,500円、中 7,700円、小4,950円
ブランドサイト:setomaneki.jp
写真:奥山晴日
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