スープ作家・有賀薫さんに聞いた推しの逸品。第ニ話 RIN&CO.の漆のうつわ
一流シェフが愛用する調理道具や、長年お店で道具と向き合ってきた店主が「これは」と手に取るもの。
道具を使うことに長けている各分野のプロフェッショナルが選ぶものには、どんな秘密があるのでしょうか。
中川政七商店が扱う暮らしの道具の中から、「語りたくなる推しの逸品」を教えていただきました。
今回ご紹介するのは、スープ作家として365日、毎日スープをつくっている有賀薫さん。
5つの商品を推し認定していただきました。
今日は、令和の一汁一菜を叶える「RIN&CO.の漆のうつわ」についてのお話です。
「漆塗りのうつわ」と聞くと、使うのに少しハードルを感じたり、なかなか出番がないかもと思ってしまうことも多いはず。ですが、そんな漆塗りの器が毎日、そして和食はもちろん洋食や中華料理でも使えるとしたら……。
RIN&CO.の漆のうつわは扱いやすくて毎日使える、そう語ってくれたのはスープ作家の有賀薫さん。毎日キッチンに立ち、食卓を考える有賀さんが愛して止まないRIN&CO.の魅力を語っていただきました。
スープ作家。1964年生まれ、東京出身。
ライター業のかたわら、家族の朝食に作り始めたスープが2020年2月時点で約2900日以上になる。
著書に『スープ・レッスン』『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』『朝10分でできる スープ弁当』など。レシピ提供、コラム執筆、イベントなどを通じて、現代家庭の料理改革を推進中。
毎日使いたくなる漆のうつわ
RIN&CO.は、日常の中での使い心地が抜群にいい漆のうつわです。様々なカラー展開がされていますがとくに真塗の黒は、毎日使うことができますね。
私は「塗り」のうつわが好きでさまざまなサイズのものを持っていますが、どうしても和に偏ってしまって出番が少なくなってしまいます。ですが、RIN&CO.のうつわは日常使いができるデザイン。洋食や中華、アジア料理でもなんでも合わせることができて、組み合わせの自由度が高いのも魅力ですね。
そしてとっても軽くて扱いやすく、薄いのに触っても熱くならないのもいいです。小さな塗りの器というと大人のイメージですが、実は小さなお子さんにも向いています。
なにより、食洗機で洗うことができるのが嬉しい! 傷も付きづらいですし、やっぱり毎日使うものだからこそ使い心地がいいのはとても大切ですね。現代の食卓を考えてつくられていると思います。
RIN&CO.でつくる「令和の一汁一菜」
「碗」と「平碗」「深ボウル」、そして「平皿」を揃えるのがおすすめです。これがあれば和食でも洋食でも、一汁一菜が簡単にできます。
まずは和食。「平碗」にごはん、「椀」にお味噌汁、そして「平皿」に生姜焼きとサラダを盛り付けてみました。このセットを使えばごはんとお味噌汁、おかずの一汁一菜が完成します。
こちらは洋食。「平皿」に焼いたパンを乗せ、「平椀」にポタージュ、サラダは「深ボウル」に合わせました。
ふつうの漆のお椀にサラダやごはん、スープを盛り付けると不自然になってしまいますが、RIN&CO.のうつわはどの料理も美しく見せてくれます。
「平皿」の小さいサイズは食パンにぴったりあいますし、大きいサイズにはカレーやパスタ、具沢山の焼きそばなんかをのせてもいいですね。そして「平椀」や「深ボウル」を使ってスープやサラダを添えるのもすてきです。
もちろんこの黒い器で揃えてもいいですし、お家にある白い器と組み合わせてもとても相性がいいと思います。
このうつわさえあれば食卓がまとまる、「令和の一汁一菜セット」として販売してもいいと私は思います(笑)。
次回は「伊賀焼のスープボウル」についてお話いただきます。
お楽しみに。
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文:アズマヒロエ
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