年始のご挨拶。中川政七商店が大切に思うこと2024
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は中川政七商店をご愛顧いただき、本当にありがとうございました。
皆さま、お正月はいかがお過ごしでしょうか。
初詣や正月飾りのしつらいなどを通じて新年を晴れやかに祝ったり、お雑煮やおせちに舌鼓を打ったり。一年の中でも、昔ながらの風習や伝統料理と触れる機会が特に多いお正月。
その風習や料理も、地域や家庭によって本当にさまざまです。
新年を喜び、家族や周囲の人たちの幸せを願いながら、その土地や家ならではの過ごし方でお正月を迎える。そんな様子を想像してみると、日本の暮らしの豊かさを感じられて、なんだかとても楽しい気持ちになってきます。
元日の今日は、お正月の風習や“ハレの日”に関するお話をお届けします。
思い思いのペースで、ゆっくりのんびり楽しんでいただければ幸いです。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
短期連載:ハレの日の食卓
季節の行事や家族の誕生日、人生の節目になるようなタイミング。
ハレの日は、食卓もいつもより少し特別です。
暮らしを楽しむ作り手さんに、どんな料理でハレの日の食卓を囲んでいるのか教えていただきました。
しめ飾りの種類をいくつ知っていますか?「べにや民芸店」で見るユニークな正月飾り
お正月に年神様をお迎えする準備のひとつとして飾る「しめ飾り」。
神聖な場所を示すしめ縄に、稲穂や裏白(うらじろ)、だいだい、御幣(ごへい)などの縁起物を付けて作られますが、地域や作り手さんによって特徴が異なるのをご存知でしょうか。
全国各地で今も作られ続けているバラエティ豊かなしめ飾りの一部をご紹介します。
連載:あの人の贈り方
何かの記念日や、特別なハレの日に、どんな視点で贈りものを選べばよいのか。そんな悩みの助けになればと、中川政七商店ではたらくスタッフたちに、おすすめの贈りものを聞いてみました。
土鍋でことこと七草粥。お正月気分が落ち着いたら七草の節句です
1月7日は、五節句の最初に当たる「人日 (じんじつ) の節句」。日本では「七草の節句」としておなじみです。
少しだけ気が早いかもしれませんが、お正月のごちそうでちょっと疲れてしまった胃を休めるために、七草粥はいかがでしょうか。
「日本の工芸を元気にする!」ために作った、新たな「場」
最後に、少しだけ改まったお話を。
今も100年先も、日本の工芸とともに心地好い暮らしをつくり続けていきたい。私たちはそう考えて、日々活動しています。
そのための大きな指針として掲げているのが、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンです。
昨年、このビジョンの実現に向けてさまざまな「場」を作り、種をまきました。この機会に、皆さまにご紹介させてください。
工芸特化のECモール「さんち商店街」開設
日頃から全国各地800社を超える作り手の皆さんと一緒に、ものづくりを行う中川政七商店。私たちが企画したものだけでなく、作り手さんがご自身で手がけるファクトリーブランドもそれぞれに興味深く、もっと紹介したいと常日頃より思っていました。そこで、それらのブランドを一堂に集めて紹介するECモール「さんち商店街」を開設しました。
全国のものづくりメーカーと皆さまが直接つながる場となり、一社でも多くの事業発展をサポートすることを目指しています。
・さんち商店街
4都市に直営店オープン
新たに、虎ノ門・大船・浜松・長崎に直営店がオープンしました。全国約60店舗で、より多くのお客様に工芸のものづくりを伝え、お届けいたします。お近くの方はぜひ、お越しください。
初のコンペティション「地産地匠アワード」開催を発表
地域に根ざすメーカーと、地域を舞台に活動するデザイナーが共に手を取り、新たなプロダクトの可能性を考えるコンペティション「地産地匠アワード」を開催しています。中川政七商店が主催する初めてのコンペティションになります。
ものづくりメーカーとデザイナーの協働による新しいスタンダードを発掘、受賞作の商品化と流通支援によって、産地の作り手・デザイナーへ還元する仕組みを作ってゆきます。
・地産地匠アワードHP
・主催者インタビュー:「循環するものづくりを地域に増やしたい」
・審査員座談会:「工芸の“良い間違い”には可能性がある」
種をまいたばかりの新たな「場」。年が明け、ここから芽吹く小さな苗を、長く大きく育ててゆきたいと思います。
これからも、日本の工芸が元気になる未来を目指して、私たちは歩み続けてまいります。何卒よろしくお願いいたします。