簡単にできる、水引のアレンジ結び

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アレンジ水引細工

※水引の意味やマナー、“あわじ結”のポイントについてはこちら

贈り物に封をする「水引結び」。

金沢の加賀水引細工を生み出した老舗工房「津田水引折型」を訪ねて、少しカジュアルに楽しめるアレンジに挑戦します。

加賀水引 津田水引折型
大正6年 (1917年) 創業の加賀水引 津田水引折型
睨み鯛
立体的な加賀水引細工の数々を作っていることでも有名な津田水引折型。その見事な作品が認められ、皇室献上品ともなりました

あわじ結びをカジュアルに。可愛らしいアレンジ結び

アレンジ水引細工
あわじ結びをアレンジしたカジュアルな水引結び

色の組み合わせを考える

教わるアレンジ結びは3本の水引を束にして結んでいきます (最後に贈り物を包む際に他1本の水引が必要です) 。アレンジ結びは色合いも自由です。贈る相手をイメージしながら色の組み合わせを考えるのも楽しいですね。

※贈り物のシーンは様々。正式な場では、用途によって用いられる色が決まっている場合があります。気になる場合は、こちらを参考にしてみてください。

紅白: 歳暮・中元・入学・お見舞い等、個人的な用途に用いる。

金銀: 婚礼・会社関連・受賞等、格式張る場合に用いる。

黒白: 通夜と葬儀のみに用いる。

黄白: その後の佛事に用いる。

銀銀: 双銀は水引の陰陽思想と無関係な新興宗教などに用いられる事がある。

(津田水引折型公式サイトhttp://mizuhiki.jp/syugibukuro/index.htmlより引用)

※フォーマルで用いる基本の結び方についてはこちらの記事をご覧ください。

水引を3本、30cm以上のものを用意します。グラデーション順に(外側に濃い色を持ってきた方が綺麗だったりする)並べます
水引を3本、30cm以上のものを用意します。外側に濃い色を用いて、グラデーション順に並べると美しくなるそう
まずは、水引をしごいてカーブをつけます (全体をしごいて、少し弧を描くように)
まずは、水引をしごいてカーブをつけます (全体をしごいて、少し弧を描くように)
優しくしごくだけで、ゆるやかにカーブするようになります
優しくしごくだけで、ゆるやかにカーブするようになります

水引細工を作る

準備ができたら、さっそく水引細工の部分を作っていきます。

右手で水引の真ん中あたりを持ち、輪っかを作り、親指で押さえます
右手で水引の真ん中あたりを持ち、輪っかを作り、親指で押さえます
左手で水引の左端を持ち、輪の後ろにもっていきます
左手で水引の左端を持ち、輪の後ろにもっていきます
輪の後ろを通して、右側の端の上を通過させて、右下から輪の内側へ通します
輪の後ろを通して、右側の端の上を通過させて、右下から輪の内側へ通します
そのまま内側の水引の上を通します
そのまま内側の水引の上を通します
交互に、こんどは下側を通過させます
交互に、こんどは下側を通過させます
最後に輪の上を通します
最後に輪の上を通します
両端をひくとこの形になります
両端をひくとこの形になります
左側の先端を持ちます
左側の先端を持ちます
3つの輪の中心へ差し込みます
3つの輪の中心へ差し込みます
通したら、左手で優しく引きます
通したら、左手で優しく引きます
今度は、右側の端を持ちます
今度は、右側の端を持ちます
左上で輪になっているところへ上から差し込みます
左上で輪になっているところへ上から差し込みます
左右の先端を引くと、形ができあがりました
左右の先端を引くと、形ができあがりました

コツは、穴に通した時に結び目を一気に締めず、緩めにしておくこと。それぞれの輪の大きさが均等になるように整えてから、最後に締め具合を調整するとバランスよく美しい形に仕上がるそうです。

水引の端を留める

形ができたら、仕上げをしていきます。

できあがったら裏返します
できた水引細工を裏返します
先端を細い針金などで縛ります(ボンドで留めるだけでもOK)
先端を細い針金などで縛ります (ボンドで留めるだけでもOK)
ペンチなどを使って捻るとしっかりと留まります
ペンチなどを使って捻るとしっかりと留まります
余分な部分はハサミでカットします
余分な部分はハサミでカットします
水引も余分な部分をカットします
水引も余分な部分をカットします
しっかりと留まった状態になりました
しっかりと留まった状態になりました

贈り物を包む

できあがった水引細工に水引を通して、リボンを掛けるように贈り物を包んでいきます。

できあがった細工に、1本の水引を通していきます
できあがった細工に、1本の水引を通していきます
通した水引。こんな感じになります
通した水引。こんな感じになります
こうして通したら、箱や包みの上に乗せて、リボンかけの要領で縛ります
箱や包みの上に乗せて、リボンかけの要領で縛ります
裏返して固結びに
裏返して固結びに
固結びした状態
固結びした状態
不要な部分をハサミでカットします
不要な部分をハサミでカットします
これで完成です
これで完成です
あわじ結びをアレンジしたカジュアルな水引

包装紙の掛かっていない箱も、この水引細工で包むとそっと華やかになりますね。結ぶ行為そのものにも祈りの意味合いがある水引。相手のことを思いながら気持ちを込めて結んだら、その時間も愛おしいものになりました。

特別な贈り物を包むとき、みなさんもぜひトライしてみてください。

<取材協力>

津田水引折型

http://mizuhiki.jp/

石川県金沢市野町1-1-36

076-214-6363

文・写真:小俣荘子

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