簡単にできる、水引のアレンジ結び
エリア
※水引の意味やマナー、“あわじ結”のポイントについてはこちら
贈り物に封をする「水引結び」。
金沢の加賀水引細工を生み出した老舗工房「津田水引折型」を訪ねて、少しカジュアルに楽しめるアレンジに挑戦します。
あわじ結びをカジュアルに。可愛らしいアレンジ結び
色の組み合わせを考える
教わるアレンジ結びは3本の水引を束にして結んでいきます (最後に贈り物を包む際に他1本の水引が必要です) 。アレンジ結びは色合いも自由です。贈る相手をイメージしながら色の組み合わせを考えるのも楽しいですね。
※贈り物のシーンは様々。正式な場では、用途によって用いられる色が決まっている場合があります。気になる場合は、こちらを参考にしてみてください。
紅白: 歳暮・中元・入学・お見舞い等、個人的な用途に用いる。
金銀: 婚礼・会社関連・受賞等、格式張る場合に用いる。
黒白: 通夜と葬儀のみに用いる。
黄白: その後の佛事に用いる。
銀銀: 双銀は水引の陰陽思想と無関係な新興宗教などに用いられる事がある。
(津田水引折型公式サイトhttp://mizuhiki.jp/syugibukuro/index.htmlより引用)
※フォーマルで用いる基本の結び方についてはこちらの記事をご覧ください。
水引細工を作る
準備ができたら、さっそく水引細工の部分を作っていきます。
コツは、穴に通した時に結び目を一気に締めず、緩めにしておくこと。それぞれの輪の大きさが均等になるように整えてから、最後に締め具合を調整するとバランスよく美しい形に仕上がるそうです。
水引の端を留める
形ができたら、仕上げをしていきます。
贈り物を包む
できあがった水引細工に水引を通して、リボンを掛けるように贈り物を包んでいきます。
包装紙の掛かっていない箱も、この水引細工で包むとそっと華やかになりますね。結ぶ行為そのものにも祈りの意味合いがある水引。相手のことを思いながら気持ちを込めて結んだら、その時間も愛おしいものになりました。
特別な贈り物を包むとき、みなさんもぜひトライしてみてください。
<取材協力>
津田水引折型
石川県金沢市野町1-1-36
076-214-6363
文・写真:小俣荘子