使いやすさ最高峰。普段使いできる重箱を見つけました

ずっと欲しかった憧れのものがある。

おせち用のお重。

ここ数年、特にお正月の準備をはじめる頃になると、お店を巡ったり検索をしたりしながらいろいろ見てみるものの、「お正月のためだけに買うのもなぁ」とずっとためらっていました。

でもようやく今年これは!というものを見つけ、昨日我が家へ。早速使ってみた嬉しさとともに、その使い勝手をお伝えしようと思います。

お正月も、ふだんも使える重箱

お重のハードル。それは、お正月しか出番がないことでした。

お正月は年に一度のハレの日だから、せっかくなら「ちゃんといいもの」を使いたいけれど、お正月のためだけの買い物にしてはちょっと高い…

ふだん使うにも、うちにある器との組み合わせを考えると食卓で浮きそうだしなぁ‥

そんなモヤモヤを解消してくれたのが、このお重でした。

松屋漆器店さんの白木のお重

映画「めがね」にも登場した松屋漆器店の重箱(お重)

お重は全体が漆仕上げで重厚感のあるものが多いですが、こちらのお重は白木の木目が残されています。

真四角のかたちが醸し出すちょっとかしこまった雰囲気を、木目のナチュラルさが和らげているような。それでいて、凛とした美しさもあります。

作っているのは、漆器の産地である福井県鯖江市の「松屋漆器店」さん。100年以上の歴史を持つ、越前漆器の老舗メーカーさんです。

通常ラインのものは内側が漆塗りですが、こちらは雑貨店「hushykke(ハシュケ)」さんの別注で内側も木目仕様。

映画「めがね」にも登場した松屋漆器店の重箱(お重)
4・6・9つ切の仕切りもあり、お弁当にも使いやすそうです

タモ材の木目を生かし、透明のウレタン塗装が施してあります。コーティングのおかげで耐久・耐水性があり、ふだんから気軽に使えるのも嬉しいところ。油、色移りの心配もなく、洗剤を使って洗えます。

食卓が引き締まる工芸品

映画「めがね」にも登場した松屋漆器店の重箱(お重)

おせちを待たずして、ふだんの食卓で使ってみる。

持ってる器と並べても浮かないけれど、食卓がちょっと引き締まります。料亭とまではいかないけれど、いつもの家庭料理が小料理屋さんぐらいの雰囲気になる感じ。日常で使うにはちょうどいい塩梅です。

映画「めがね」にも登場した松屋漆器店の重箱(お重)

今朝はそのまま朝食に。木のプレートと同じ感覚で使ってみたところ、意外とパンにも合いました。

棚の奥の方へ大事にしまっておいて、特別な日だけ使うイメージだったお重ですが、いつもの食器棚にスタメンとして置いててもいいかも、としまうスペースを考えはじめました。

映画「めがね」にも登場した松屋漆器店の重箱(お重)
ふだんのお皿が丸いものが多いからか、直線で構成された重箱は料理の雰囲気が違って見えます
映画「めがね」にも登場した松屋漆器店の重箱(お重)
晩酌にはおちょこ入れとしても。

ハレの日の工芸を日常に

ハレの日は、めいいっぱいめでたく迎えたいもの。そんな節目の日には、ちょっと背伸びして「いいもの」を揃えたいなと思います。

そうやって何かの機に好きなものを日常に取り入れていくと、ふだんの生活も少しずつ心地よくなっていくから嬉しいものです。

お正月まであと1週間。今年のおせちはどう盛ろうかと今からワクワクしています。ふだん使いすることで、いざという時の使い方も広がるのかもしれません。

年にいちどのハレの日から、ぜひ日常にも工芸品を取り入れてみてください。

<掲載商品>
松屋漆器店 白木塗タモ 二段重箱(ハシュケ別注)

松屋漆器店 白木塗 タモ6.0 二段重

製造 : 松屋漆器

*こちらは、2018年12月26日の記事を再編集して公開いたしました

文・写真:西木戸弓佳