節分の豆まきに「枡」を使うのはなぜ?邪気を払う縁起物の意味と作り方

日本人は古くから、ふだんの生活を「ケ」、おまつりや伝統行事をおこなう特別な日を「ハレ」と呼んで、日常と非日常を意識してきました。

晴れ晴れ、晴れ姿、晴れの舞台、のように「ハレ」は、清々しくておめでたい節目のこと。こちらでは、そんな「ハレの日」を祝い彩る日本の工芸品や食べものなどをご紹介します。

「枡」は邪気を払い健康を祈る縁起もの

2月3日は節分。豆をまいて、災いをもたらすとされる鬼(邪気)を追い払います。

「鬼は外ー!福は内ー!」。鬼の面をかぶったお父さんをめがけて子どもたちが一生懸命に豆をまくという、サザエさん一家では毎年ひと悶着ありそうな微笑ましい風景は、現在の日本の家庭では少なくなってしまったかもしれません。

節分は立春の前日ということで、昔から大晦日のように考えられていました。節分にまいた福豆を自分の歳の数だけ食べ、次の年も健康に過ごせるようにという願いを込めて、福を取り入れます。

子どもの頃はすぐに食べ終わってしまって「足りない~」と思っていた豆も、三十路に入った頃からは「さすがに多いぞ‥‥」と感じるようになりました。しかし今年もがんばって豆をポリポリ食べたいと思います。

さて、豆まきに欠かせないのが「枡(ます)」。おめでたい席で目にすることが多い枡ですが、元々は穀物やお酒などの体積を計る道具として活躍してきた大切な道具です。

農民が穀物の種をまくとき、収穫量を計るとき、年貢をおさめるときなど、一年を通じて欠かせないもので人々の基準でもありました。

神さまに捧げるお供えものとして米や豆などが入れられた枡は神聖なものであり、「縁起物」として考えられるようになります。それは「ます」という読みが「増す」や「益す」に通じ、「幸福が増す」「益々めでたい」などと、ハレの日にふさわしいものとされてきたから。

また、枡の組み方を見てみると「入」の字に組まれていますね。「大入り」の縁起を担いでいることからも、枡は現在でもさまざまなハレの日に登場しているんです。

枡の角が「入」の字に組み合わさっているのがわかるでしょうか。木を組んでできていることから、木(気)を合わせるという意味合いでも、人々が一致団結するときや夫婦になるとき、枡で験を担ぐのだそう。
枡の角が「入」の字に組み合わさっているのがわかるでしょうか。木を組んでできていることから、木(気)を合わせるという意味合いでも、人々が一致団結するときや夫婦になるとき、枡で験を担ぐのだそう。

全国一の枡の産地、岐阜県大垣市

岐阜県大垣市は、「木枡」の生産において全国の8割をつくる日本一の産地。年間約200万個の枡を全国に出荷しています。

「大橋量器」は、この大垣市で創業以来、日本の伝統の枡を製作してきました。枡の材料となるのは檜(ひのき)。大垣市は木曽や東濃など日本有数の檜の産地に近く恵まれた土地です。

檜材は高級なものですが、枡に使うのは丸太から柱などの建築材をとった後の端材を使うので、環境にもやさしいのだそうです。

左から、一合枡、二合半枡、五合枡、一升枡。一升枡はやっぱり大きいです!
左から、一合枡、二合半枡、五合枡、一升枡。一升枡はやっぱり大きいです!

丁寧に乾燥させた木材から板を切り出して加工していきます。側板に枡の組目となる溝(ほぞ)を掘り、ていねいに糊を塗って組み立てます。

枡はお酒を飲むときに直接口をつけることもあるので、持ったときの手触りだけでなく口当たりも大切。側面を磨いたり、すべての辺(ひとつの枡で12辺!)を手がんなで面取りをする技は、枡職人の腕の見せどころだそう。

良い材料と確かな技で、大垣の枡がつくられているのです。

のりを塗った側板を手作業で組んでいきます。(写真提供:大橋量器)
のりを塗った側板を手作業で組んでいきます。(写真提供:大橋量器)
しっかり組んだあとは、かんながけ。職人技が試されます。(写真提供:大橋量器)
しっかり組んだあとは、かんながけ。職人技が試されます。(写真提供:大橋量器)
木目の美しさ、檜の香、これはいかにも縁起が良さそう!
木目の美しさ、檜の香、これはいかにも縁起が良さそう!

節分の翌日、明日は立春。暦のうえでは春の到来です。まだまだ寒い毎日ですが、あたたかくして気持ちは「ますます」晴れやかに。春を迎えましょう。

<取材協力>
有限会社大橋量器
http://www.masukoubou.jp
枡工房枡屋
http://www.masuza.co.jp

文・写真:杉浦葉子

※こちらは、2017年2月3日の記事を再編集して公開しました。

【暮らしの手ざわり。】第5話 モデル 浜島直子さん「母の願いは、手間をかけずに、美味しく美しく…!」

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

季節の移ろいを喜び、佇まいを整え、人との繋がりを感じながら暮らす。
そんな生活には、丁寧につくられた「暮らしの道具」が寄り添います。
その道具からは、つくり手たちの想いだけでなく、それを使う、使い手たちの暮らしぶりを垣間見ることができます。

公私ともに仲のいいゲストお二人による、「暮らしの道具」との寄り添い方をのぞき聞き。
その思いと、手ざわりを音声にのせて、皆さんの明日からの暮らしに少しだけお役に立てたらと思っています。

今回のゲストは、モデルの浜島直子さんとスタイリストの福田麻琴さん。
第5話は、浜島直子さんが愛用する「片口のついた硝子の浅漬鉢」についてのお話です。


話し手プロフィール

クリス智子
ハワイ生まれ。幼少期に京都、アメリカ・フィラデルフィア、横浜など、日本とアメリカで各地の文化を色濃く感じる環境で育つ。上智大学に入学し、比較文化・社会学を専攻。卒業と同時にJ-WAVEのリクエスト番組「J’S CALLING」で3年間ナビゲーターを務め、それが仕事を始めるきっかけに。現在はJ-WAVE「GOOD NEIGHBORS」(月~木13:00~16:00)をナビゲート。ラジオの他に、TVナレーション、雑誌執筆など、各方面で活動中。趣味は インテリア、アート、ものづくり、字を書くこと、運転、観劇、料理など。

浜島直子/モデル
2014年に男児を出産。母になった現在も、センスのよいライフスタイルが支持され、女性誌、テレビ、ラジオなど多方面で活躍。日常を包み隠さず切り取ったインスタグラムも公開中。夫・アベカズヒロ氏との共著絵本『ねぶしろ』(ミル ブックス)がある。2020年9月には初の随筆集「蝶の粉」を出版し40代の現在も新しいことに挑戦している。

福田麻琴/スタイリスト
1998年に文化服装学院を卒業後、アパレル会社勤務を経てスタイリスト森美幸氏に師事。2003年に独立。女性誌を中心に広告、CM、カタログ、タレントのスタイリストとして活動中の2009年にフランスへ留学。帰国後もスタイリストを軸に幅広いジャンルで活動中。1児の母。


それでは早速、聴いてみましょう。

[ふたりの愛着トーク]

・最近浅漬けにハマっているんです
・ちょっとだけ余ってしまった野菜を活用
・ここに刻み(注ぎ口)をいれたのは誰…?
・切って入れて汁を捨てただけなのに
・ブーケで言うところのかすみ草のような存在
・みなさん、蓋の持ち手にご注目!
・美しいだけでなく使い勝手がいい
・この商品を開発した人ってきっと…
・野菜嫌いの子ども浅漬だけは!
・小学生の子どもがいるわたしたちの“台所事情”
・道具は吟味して選ぶ、そのあとは楽をする
・自分のルーティンにフィットするものを

プラットフォーム

ラヂオは7つのプラットフォームで配信しています。
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「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」他のエピソードはこちらから


浜島直子さんの暮らしの愛用品「片口のついた硝子の浅漬鉢」

手仕事ならではの味わいを感じる、硝子の浅漬鉢。
少しだけ残ってしまった野菜などを使って手軽に浅漬けをつくることができ、そのまま食卓にも出せる佇まいの器です。

番組内で浜島直子さんにお話いただいた通り、浅漬けの水分を出しやすい片口がついているので、さっと汁気を切ることができるのが嬉しいポイントです。

重石のつまみは上部が平らのため、逆さまに置いても傾かず、安定して置ける工夫を施しています。

→「片口のついた硝子の浅漬鉢」詳しくはこちら


「暮らしの手ざわり。」おすそ分けキャンペーン

ラヂオの配信を記念して、「暮らしの手ざわり。」おすそ分けキャンペーンを実施します。
今回は、一つひとつ手描きで絵付けが施される「有田焼の豆皿」と、一緒にお茶の時間を愉しんでいただける「吹き寄せ」をセットにしてお裾分けいたします。
Instagramもしくはtwitterにて、ご応募ください。

【実施期間】
2022年1月29日(土)~2月24日(木)

【応募方法】
Instagramの場合
①「@nakagawamasa7」をフォロー
②対象の投稿に番組の感想をコメント
でご応募完了です。
(すでにアカウントをフォローいただいている方も、ご応募可能です)

twitterの場合
①「@nakagawamasa7」をフォロー
②対象ツイートに番組の感想を添えてリツイート
でご応募完了です。
(すでにアカウントをフォローいただいている方も、ご応募可能です)

【結果発表】
2022年3月上旬頃を目安に、当選者さまへDM(ダイレクトメッセージ)をお送りいたします。

【商品】
以下の商品をセットにして、10名様にお裾分けいたします。

・有田焼の豆皿
・吹き寄せ さくら

有田焼の豆皿の絵付けは届いてからのお楽しみ。
家仕事の合間に、ほっと一息つく時間になりますように。


お便りを募集しています

番組で紹介された商品の「あなたらしい使いかた」をSNSで投稿してみませんか。
ハッシュタグ「#中川政七商店のある暮らし」をつけて投稿していただいたら、公式Instagramで紹介させていただきます。
フォームから、番組のご感想もお待ちしております。

次回は、福田麻琴さんの暮らしの愛用品「食洗機で洗えるひのきのまな板」。“無理せず使える、わたしの暮らしに馴染む台所道具”をお届けします。
2/4(金)にお会いしましょう。お楽しみに。

「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」他のエピソードはこちらから

二月の行事に。節分やバレンタインを自分らしく愉しむ、暮らしの道具

1年の中でも最も寒さが厳しい時期になりました。いかがお過ごしでしょうか。
今年の冬は例年以上に寒いと感じている人が多いそうですね。
かくいう私も、生姜シロップが欠かせない毎日です。内側からからだを温めて、元気に過ごしましょう。

お正月は欠かせない行事という感じですが、節分やバレンタインは、気が付けば過ぎ去っている、なんてことも。
そこで今回は、二月の行事にまつわる、暮らしの道具をご紹介したいと思います。


ハンカチで贈りものを包む

贈り物をする口実って、いいなぁと思うのです。

「バレンタインデーに女性から男性へチョコレートをあげるのは、日本だけ」なんて話も耳にしますが、それでも国民的行事になったのには、きっとその「贈る」というタイミングが、誰にも訪れることによさがあるのではないか、と思います。
欧米では恋人や友達、家族で互いに贈り物をするともいわれるバレンタインデー。この機会に、乗ってみるとしましょう。

「何を贈るか」は人それぞれながら、その人に合わせた「贈り方」として使えるのが、色柄のパターンも豊かなハンカチで贈り物を装うこと。
相手のことを思い浮かべながら、包むハンカチを選ぶ。その時間も、きっと「贈り物」の一つです。
すてきなバレンタインデーを。

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プロに聞く、シフォンケーキのつくり方

アルミ製のシフォンケーキ型で焼いたシフォンケーキ

バレンタインが近づくとトライしたくなる、お菓子づくり。
シフォンケーキは、卵、砂糖、小麦粉など身近な材料とシンプルな工程で、気軽に挑戦できますよね。
そんなわけで挑戦してみたのですが、お菓子って、レシピ通りにつくっても膨らまなかったり、固くなってしまったり、目に見えて失敗することがありませんか。
忙しい毎日、失敗はもちろん、練習だってできれば避けたい。

そこで、かっぱ橋の老舗製菓道具店で、初心者も失敗しないシフォンケーキのつくり方を聞いてきました。

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2月14日に贈る 日本一の靴下

3人の足元

バレンタインの贈りものの定番は何と言ってもチョコレートですが、実はヨーロッパでは、恋人探しにあるアイテムの力を借りる風習があるそうです。
それは靴下。
値段も手頃で何足あっても困らないので、異国のお話にあやかって贈りものにするのもいいかもしれません。

そんなわけで2月の贈りものは靴下に決定。
靴下を編み続けて生産量日本一の奈良県に、贈りものにぴったりの靴下を探しに行きましょう。

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柊鰯のある節分の風景を愉しむ

季節の行事の中でも気軽に取り入れやすい節分。
とは言え、恵方巻を食べ、豆を年の数だけ食べるくらいで、柊鰯(ひいらぎいわし)には中々手を出せていない、という方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、季節のしつらい便です。
縁起のいい素材でできた可愛らしい柊鰯。暮らしの中によくなじみます。

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節分に欠かせない“枡”を使う意味

「鬼は外ー!福は内ー!」。
2月3日は節分。豆をまいて、災いをもたらすとされる鬼(邪気)を追い払います。

そんな豆まきに欠かせないのが「枡(ます)」。
縁起物として考えられるようになったのは、「ます」という読みが「増す」や「益す」に通じ、「幸福が増す」「益々めでたい」などと、ハレの日にふさわしいものとされてきたから。

ハレの日を彩る道具には、それぞれ意味や由来があるもの。一つひとつ知っていくと、より節目の行事が愉しめるように思います。

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実は季節の行事の中で、一番好きなのが節分です。
昨年購入した柊鰯とともに、今年も愉しく過ごしたいと思います。

【暮らしの手ざわり。】第4話 モデル はなさん「わたしの毎日に伴走してくれる、トートバッグ」

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

季節の移ろいを喜び、佇まいを整え、人との繋がりを感じながら暮らす。
そんな生活には、丁寧につくられた「暮らしの道具」が寄り添います。
その道具からは、つくり手たちの想いだけでなく、それを使う、使い手たちの暮らしぶりを垣間見ることができます。

公私ともに仲のいいゲストお二人による、「暮らしの道具」との寄り添い方をのぞき聞き。
その思いと、手ざわりを音声にのせて、皆さんの明日からの暮らしに少しだけお役に立てたらと思っています。

ゲストは、モデルのはなさんと料理家の栗原友さん。
第4話は、はなさんが愛用する「動く仕切りのトートバッグ」についてのお話です。


話し手プロフィール

クリス智子
ハワイ生まれ。幼少期に京都、アメリカ・フィラデルフィア、横浜など、日本とアメリカで各地の文化を色濃く感じる環境で育つ。上智大学に入学し、比較文化・社会学を専攻。卒業と同時にJ-WAVEのリクエスト番組「J’S CALLING」で3年間ナビゲーターを務め、それが仕事を始めるきっかけに。現在はJ-WAVE「GOOD NEIGHBORS」(月~木13:00~16:00)をナビゲート。ラジオの他に、TVナレーション、雑誌執筆など、各方面で活動中。趣味は インテリア、アート、ものづくり、字を書くこと、運転、観劇、料理など。

はな/モデル
横浜市出身。17才からモデル活動を始め、テレビやラジオDJ、ナレーション、エッセイの執筆など活動の範囲を広げる。 英語・フランス語に堪能で、その語学力を活かした絵本も出版。 趣味はお菓子作りや茶道、仏像鑑賞。「はな、茶の湯に出会う」ほか、著書も多数。2003年パンダ大使、2017年9月国宝応援大使、2019年4月奈良国立博物館評議員に就任。

栗原友/料理家
東京都出身。母は料理家の栗原はるみさん、父は元キャスターの故栗原玲児さん。弟の栗原心平さんも料理家。37歳で築地の水産会社に飛び込み、現在も鮮魚店「クリトモ商店」を営む。書籍に『クリトモのさかな道:築地が教えてくれた魚の楽しみ方』(朝日新聞出版)や最新刊『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』(プレジデント社)が好評発売中。魚食の啓蒙活動のほか、食育や乳がんなどの講演も行っている。


それでは早速、聴いてみましょう。

[ふたりの愛着トーク]

・一泊旅行に持っていけるバッグを探していて
・目隠しになるジッパーポケットにいれるのは…
・結局のところ、普段使いで大活躍中!
・丈夫な帆布、撥水加工、そして持ち手の長さも絶妙
・ふたりが愛飲している発酵茶
・心地好いものとは、毎日使いたくなるもの
・クリトモ推薦の毎日使う調味料は…
・実はまだまだ愛用品が!
 雪音晒の寝具、ワイングラスに学んだ日本酒器もオヌヌメ
・いいものほど、普段使いする
・ふたごコーデで奈良に行こう!

プラットフォーム

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はなさんの暮らしの愛用品「動く仕切りのトートバッグ」

荷物の形や大きさに合わせて仕切りを動かして使える「動く仕切りのトートバッグ」。
はなさんにお話いただいたように、様々なシーンで便利に使える定番のトートバッグです。

バッグの仕切りは底が固定されていることが多く、マチのある荷物を入れると横倒しになってしまうことがあります。
そこで、仕切りを底に固定せず荷物の大きさや形にあわせてしなるようにしました。仕切りで荷物の干渉を防ぎつつ、マチのあるものもまっすぐ入れて持ち歩けます。
通勤や旅行、マザーズバッグなど自分流の使い方によって部屋の大きさを変えて使っていただけます。

→「動く仕切りのトートバッグ」詳しくはこちら

栗原友さんの暮らしの愛用品「雪音晒の寝具」

生地を織る製造工程で付いてしまう油分などの不純物を取り除き、綿本来の風合いに仕上げるのが「雪音晒」。大阪の泉州の織メーカーさんと、泉州タオルの晒手法を寝具に応用してつくりました。
触るとパウダースノーを踏みしめた時のようなキュッとした感触が感じられます。吸水速乾性に優れており、睡眠中の汗をしっかり吸って素早く乾きます。洗濯後の乾燥が速いのもうれしい特徴。敏感肌のかたや赤ちゃんにも安心してお使いいただけます。

→「雪音晒の寝具」詳しくはこちら

はなさんの暮らしの愛用品「ワイングラスに学んだ日本酒器」

ワイングラスの形状をお手本に、日本酒の芳醇な香りを味わい尽くすための酒器を、光を通すほど薄い有田焼エッグシェルでつくりました。
日本酒を注ぐとボウル部分の丸みが香りを逃さず、口径が広く縁が薄いため口に運んだ瞬間に舌全体に旨味が広がります。

→「ワイングラスに学んだ日本酒器」詳しくはこちら


「暮らしの手ざわり。」おすそ分けキャンペーン

ラヂオの配信を記念して、「暮らしの手ざわり。」おすそ分けキャンペーンを実施します。
第1話で栗原友さんがおすすめしてくださった花ふきんに加え、毎日の台所仕事が、より豊かで楽しい時間になるような商品をセットにしておすそ分けいたします。
Instagramもしくはtwitterにて、ご応募ください。

【実施期間】
2022年1月7日(金)~1月27日(木)

【応募方法】
Instagramの場合
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対象の投稿に番組の感想をコメント
でご応募完了です。
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twitterの場合
①「@nakagawamasa7」をフォロー
対象ツイートに番組の感想を添えてリツイート
でご応募完了です。
(すでにアカウントをフォローいただいている方も、ご応募可能です)

【結果発表】
2022年2月上旬頃を目安に、当選者さまへDM(ダイレクトメッセージ)をお送りいたします。

【商品】
以下の商品をセットにして、10名様にお裾分けいたします。
・花ふきん
・かや織掛けふきん 政七紋 紺
・酵素分解熟成玉ねぎ使用トマトケチャップ
・吉野杉桶造純米酢のマヨネーズ

花ふきんの色は届いてからのお楽しみ。
毎日の台所仕事が、より豊かで楽しい時間になりますように。


お便りを募集しています

番組で紹介された商品の「あなたらしい使いかた」をSNSで投稿してみませんか。
ハッシュタグ「#中川政七商店のある暮らし」をつけて投稿していただいたら、公式Instagramで紹介させていただきます。
フォームから、番組のご感想もお待ちしております。

次回は、モデルの浜島直子さんとスタイリストの福田麻琴さんが登場。
浜島直子さんの暮らしの愛用品「片口のついた硝子の浅漬け鉢」。““母の願いは、手間をかけずに、美味しく美しく…!”をお届けします。
1/28(金)にお会いしましょう。次回もお楽しみに。

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1月22日、カレーの日。みんな大好き、日本の国民食

こんにちは。さんち編集部の杉浦葉子です。
日本では1年365日、毎日がいろいろな記念日として制定されています。国民の祝日や伝統的な年中行事、はたまた、お誕生日や結婚記念日などのパーソナルな記念日まで。数多ある記念日のなかで、こちらでは「もの」につながる記念日をご紹介していきたいと思います。
さて、きょうは何の日?

1月22日は、「カレーの日」です

今や日本の国民食ともいわれる人気料理、カレーライス。野菜ごろごろ系が好きな方、辛いのは苦手な方、好みはいろいろだと思いますが、カレー好きな方は多いと思います。はい、私も好きです。献立に困った時も、野菜がたくさん食べられるカレーは強い味方。カレーを食べるとなんだか元気がでませんか?

そして、きょう1月22日は「カレーの日」です。昭和57年(1982年)全国学校栄養士協議会が、学校給食の35周年を記念して1月22日の給食メニューをカレーにすることに決めました。この日は、全国の小中学校で一斉にカレーを食べたのだそう。それにちなんで、1月22日は「カレーの日」となりました。

カレーを美味しく食べるための器

美味しいカレーをさらに美味しく食べるのにおすすめしたいのが、器のちから。いい器でごはんを食べると、食べものがうんと美味しく感じられます。そこでご紹介したいのが、中川政七商店がカレーのことをまじめに考えてつくった器とカトラリーです。

三重県で明治時代より地場産業となっている萬古焼。菰野町で窯業を営む「有限会社 山口陶器」とともにつくった「萬古焼のカレー皿」は、カレー皿の定番とも言えるオーバル型で、ぬくもりを感じるこっくりとした色あいです。

お皿の縁を立たせ、少し内側に出しているのでご飯粒が最後まですくいやすいデザイン。縁をつかみやすくこぼれにくいのも特徴。
お皿の縁を立たせ、少し内側に出しているのでご飯粒が最後まですくいやすいデザイン。縁をつかみやすくこぼれにくいのも特徴。

そして、合わせて使いたいのが金属加工製品の一大産地である新潟県燕市のテーブルウェアメーカーとつくった「カレーのためのスプーン」。一般的なスプーンよりもくぼみを浅くしているので、口に入れやすいのが特徴。先端部を平たく仕上げており、お皿に残ったご飯粒をすくいやすくなっています。

浅めの形状は大きめの野菜やお肉をカットするのにも便利。つや消しでシンプルなデザインは、陶器のお皿とも相性が良さそう。
浅めの形状は大きめの野菜やお肉をカットするのにも便利。つや消しでシンプルなデザインは、陶器のお皿とも相性が良さそう。

美味しいカレーといい器があれば、週に1度はカレーが食べたくなりそう。今晩の献立はカレーに決まり、ですね。家族みんなで食べるカレーも、お仕事をがんばった後に食べるカレーも、カレーはきっと元気をくれるはずです。

<掲載商品>
萬古焼のカレー皿
カレーのためのスプーン

<関連商品>
産地のカレー

文:杉浦葉子

※こちらは、2017年1月22日の記事を再編集して公開しました

【季節のしつらい便】柊鰯のある節分の風景を楽しむ

季節の行事の中でも気軽に取り入れやすいのが節分ではないでしょうか。
子どもの頃は、雛人形や鯉のぼり、クリスマスツリーなどさまざまな行事毎に、母がしつらいを変えてくれていました。そんな記憶もあり季節感は大切にしたいと思いつつ、自分で準備するとなると、中々できていないことが多いな、と感じています。

そんな私でも、毎年欠かさずに取り入れているのが、節分の行事。
とは言え、恵方巻を食べ、豆を年の数だけ食べるくらいで、柊鰯(ひいらぎいわし)には中々手を出せず。しつらいも大事にしたいけれど、どうにもハードルが高いと思っていました。

「季節のしつらい便 節分」のセット内容

そんな時、商品説明会で「季節のしつらい便 節分」を見て、何てかわいい柊鰯!これなら飾りたい!と感動。これさえあれば、節分の行事がもっと自分の暮らしを豊かにしてくれるに違いない、と発売後すぐに購入しました。

「季節のしつらい便 節分」の柊鰯。魔除けの力があるとされている麻と紙でできている。

柊鰯はもともと、鰯を焼く時の匂いと柊の葉のチクチクによって鬼を追い払うために飾るもの。この柊鰯は素材は違うものの、魔除けの力があるとされている麻を使ってでできているので、意味合いとしてもばっちりです。

鬼のお面は、眉目鼻口それぞれ3種類ずつパーツが入っており、自分で好きな表情をつくることができる

そういえば、今年(2021年)の節分はなんと124年ぶりに2月2日なのだそうです。
生まれてからずっと2月3日だったので、節分は固定の日付なのだと思っていましたが、2月の節分は春が始まるとされる立春(2021年は2月3日)の前の日になるそうです。
つまり、節分は冬が終わる日。旧暦では、この翌日から春と共に新しい1年がはじまるとされていたそうです。

新しい年が始まる前に病気や災害を連れてくる鬼を払い新年の幸せを願う行事。
124年ぶりの日付が違う節分。いつもと違うことってなんとなくそれだけで特別な節目のような気がするものです。
私なりの節分も少しだけアップデートして記憶に残る1日にしたいと思います。

<掲載商品>
季節のしつらい便 節分

※こちらは、2021年1月17日の記事を再編集して公開しました