「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」2022年1月7日スタートです

「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」が2022年1月7日(金)にスタートします!

どんな番組?

季節の移ろいを喜び、佇まいを整え、人との繋がりを感じながら暮らす。
そんな生活には、丁寧につくられた「暮らしの道具」が寄り添います。
その道具からは、つくり手たちの想いだけでなく、それを使う、使い手たちの暮らしぶりを垣間見ることができます。

公私ともに仲のいいゲストお二人による、「暮らしの道具」との寄り添い方をのぞき聴き。
その思いと、手ざわりを音声にのせて、皆さんの明日からの暮らしに少しだけお役に立てたらと思っています。

ゲストは?

はなさん、栗原友さん

1月7日(金)~毎週金曜日配信 全4回

①暮らしの愛用品:花ふきん「意外と質素!?な栗原家の台所が花ふきんで…!」
②暮らしの愛用品:更麻「大人のインナー選び、気になるポイントは?」
③暮らしの愛用品:汁もれしにくい曲げわっぱ「子どもが成長を共にする一生もののお弁当箱
④暮らしの愛用品:動く仕切りのトートバッグ「わたしの毎日に伴走してくれる、使い勝手の良さ」

浜島直子さん、福田麻琴さん

1月28日(金)~毎週金曜日配信 全4回

①暮らしの愛用品:片口のついた硝子の浅漬鉢「母の願いは、手間をかけずに、美味しく美しく…!」
②暮らしの愛用品:食洗機で洗えるひのきのまな板「無理せず使える、わたしの暮らしに馴染む台所道具」
③暮らしの愛用品:保存の器「忙しい日々を底上げしてくれる、まるで魔法の器..!?」
④暮らしの愛用品:産地のうつわ きほんの一式「組み合わせを楽しみながら、器を眺めてショートトリップ」

配信プラットフォーム

・spotify
・Apple Podcast
・Google Podcasts
・Amazon Music
・SoundCloud
・Castbox
・YouTube


公私共に仲の良い二人が交わす、道具に対する愛着の物語。
ナビゲーターのクリス智子さんと一緒に、のぞき聴きしてみませんか?

ご紹介したゲストは、実はまだ一部。
3月以降も、新たなゲストを迎えて配信予定です。
お楽しみに。


スタッフ

ナレーション クリス智子
クリエイティブディレクター 引地海
プランナー 西尾清香
演出 鈴木登世宏
編集 宮下亜佑美
   長友まな
ロゴデザイン 田久保彬
イラストレーション 勝山八千代
撮影 内田裕介
   浅葉未渚
エグゼクティブ・プロデューサー 高橋崇之
プロデューサー 山田泰裕
ディレクター 鈴木楓花

世界の倉敷ガラス。その始まりはクリスマスツリーのオーナメントだった

クリスマスイブですね、街はイルミネーションやクリスマスツリーで華やいでいます。

今年はいくつクリスマスツリーを見かけましたか?この後もきっと街で見かけると思いますが、その時はぜひ、ツリーのオーナメントに注目してみてください。赤や青など色鮮やかに装飾された「ガラス玉」を見つけることができるはず。

今日はその「ガラス玉」と、そこにまつわる「倉敷ガラス」のお話をお届けします。

世界に誇るの倉敷ガラス。始まりの小さな工房を訪ねる

倉敷駅から車で揺られることおよそ15分、粒江 (つぶえ) という地域の小高い山の上に、その小さな工房は佇んでいます。

ここは、小谷真三さんと長男の栄次さんによる口吹きガラスの工房。日々の暮らしに馴染む程よい厚みと重さ、飾り気のない気取らぬデザイン、そして独特の色合い。

ここでつくられるガラスは「倉敷ガラス」と呼ばれ、日本や世界で高い評価を得てきました。

工房に迎え入れてくれたのは、この道30年のガラス職人・小谷栄次さん。その傍らでは、小さな工房に似合う小さな溶解炉が、ゴウゴウと火を燃やしています。

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「これは『だるま』って呼んでて。ガラスを熔かすための高温炉、ゆっくり冷やすための徐冷炉が1つになってるんだよ」と、吹き竿の準備をしながら教えてくれます。必要な炉が1つにまとめられた「だるま」は、全てを1人で作業する倉敷ガラスにちょうど良い小ぶりなつくりです。

「まずはそこで見ていて」ということで、早速ガラスを吹いていただきました。その仕事ぶりは息をのむ美しさです。

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「まぁこんな感じで」と、汗を拭く英次さん。流れるようなその仕事は真面目な人柄が表れるように、丁寧で正確で誠実。この倉敷ガラスの技術は、英次さんのお父様である真三さんが独学で磨き上げてきたものです。

「もう60年も前になるかな。元々父はグラスではなくて、クリスマスツリーのガラス玉をつくってて。10年以上、1日2,000個もガラス玉を吹いていたみたい」

今でこそプラスチック等の素材でつくられるようになりましたが、昔はその多くがガラスでつくられていました。真三さんにより息を吹き込まれたガラス玉は、海を渡り欧米のクリスマスツリーに飾られ、たくさんの家族のクリスマスを彩ってきました。

しかし、それだけ多くの数のガラス玉を吹かざるを得なかった背景には、他の素材の台頭や機械化によりガラス玉自体の単価が年々安くなっていたということがあります。将来ガラス職人として何をつくっていくべきかを考えながらも、生活を守るためにガラス玉を吹き続ける日々が続いたそうです。

ものの5分で、当時のままのガラス玉を吹いてくださいました。
ものの5分で、当時のままのガラス玉を吹いてくださいました。

倉敷ガラスを代表する「小谷ブルー」の誕生秘話

そんな時間を過ごしていた真三さんに50年ほど前、このガラス玉が大きな転機をもたらします。当時の倉敷の民藝館館長だった外村吉之介さんが、真三さんのガラス玉を見てある日、工房を訪ねてきました。

「突然メキシコのグラスを持ってきて、『こんなのつくって』って頼んできたようで」

当時の倉敷では暮らしの道具に「用の美」を見出す民藝(みんげい)運動の盛り上がりを背景に、民藝で街を盛り上げようという機運がありました。

その流れで、メキシコグラスの美しさに目をつけた外村さんが、これを倉敷でつくることができる職人はいないかと、白羽の矢を立てたのが真三さんだったのです。

歪みがなく均一な大きさでガラス玉を生み出す、腕の良いガラス職人として大役を託されます。

そんな突然の依頼を受け、グラスをつくるための試行錯誤の日々がはじまりました。今のようにネットも本もなかったので、全て自分で考えてつくらなければいけません。

渡されたたった1つのメキシコグラスからつくりかたを想像して、手探りで実験を繰り返します。低温でも吹くことができるガラスを使ったガラス玉と違い、メキシコグラスは高温で成形する必要があるため、炉から新しくつくったそうです。

コップ底の吹き竿との丸い接合部の跡も、最初はこれってなんだろうねと考えるところからのスタート。
コップ底の吹き竿との丸い接合部の跡も、最初はこれってなんだろうねと考えるところからのスタート。

特に苦労したのが、今でこそ「小谷ブルー」と呼ばれ、倉敷ガラスの象徴となった色の出し方でした。

「最初につくったブルーは青が鮮やかすぎて、外村さんにプラスチックの色だなんて言われてしまって。そんなこと言われても、こっちはもう業者に『安くする』って言われたから青色のガラスをいっぱい買っているし。余らせたらどうしようかと焦ったみたい」と、笑う英次さん。

このままでは赤字になってしまうという不安な気持ちを、決して得意では無いお酒に慰めてもらう日々。そんな時に真三さんの目に留まったのが当時の高級ウィスキー、サントリーの瓶でした。

その少しくすんだモスグリーンの瓶を、青色のガラスに砕いて混ぜてつくってみたそうです。

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「そしたら、『これこれ!この色が良い!』って外村さんが凄い喜んでくれたみたいで。それで、そっからはこの色ばかりつくるようになったんだよ」

このブルーが、ブランドカラー「小谷ブルー」として定着していくことに。

こうして、小谷親子にしか出すことができないとまで言われる、倉敷ガラスならではの特別な色を持つグラスが完成しました。

今では「あさぎ」という名前のブルーにグリーンを掛け合わせ、小谷ブルーはつくられます。
今では「あさぎ」という名前のブルーにグリーンを掛け合わせ、小谷ブルーはつくられます。

倉敷ガラスは世界の舞台へ。しごくあたりまえ、だからいい

小谷さんのつくるガラスは、倉敷を代表する民藝として「倉敷ガラス」と呼ばれるようになりました。

この倉敷ガラスを広めようと、民藝運動で勢いのあったガラス関係者が一丸となって後押ししてくれたそうです。

「当時は民藝がまだまだ元気で、みんなが国内外問わずどこに行く時にも倉敷ガラスを持って行って紹介してくれてさ。それで小谷の名前は知らなくても、倉敷で1人でグラスをつくってる面白いやつがいるって有名だったみたいで」

そんなガラス関係者からの地道なサポートにより国内に広がっていった倉敷ガラスは、ついには世界からも注目を集めるようになります。

「30数年前に京都でWCC(世界工芸会議)が開催されて、それが世界のガラス関係者の集まりで。日本のガラス協会の会長が父をそこに引っ張っていって、『この男は小さい窯で1人でガラスづくりをしてるんだ』と世界中のガラス関係者に紹介したそう」

こうして人と人との繋がりが大きな輪になり、極東の国の小さな工房で生み出された倉敷ガラスは、ヨーロッパを中心に名前が知られるようになります。

倉敷ガラスの飾り気の無い色や形は、世界共通の魅力。
倉敷ガラスの飾り気の無い色や形は、世界共通の魅力。

吹きガラスはそもそも複数人でしかつくれないものだったので、1人でつくるスタイルは当時から世界でかなり珍しがられたそうです。

今でこそ「スタジオガラス」というスタイルで呼ばれるようになりましたが、クリスマスのガラス玉の頃から変わらない、1人で最初から最後まで作るという職人の姿勢は、世界のガラス関係者に驚きを持って迎えられました。

「外国の人がうちに泊まりに来たり工房を見に来たりして、『One man Glass Boy!』とか呼ばれてたんだよ」と、教えてくれる英次さん。真三さんの技術や人柄が、国境を越えて愛されていた様子が伝わってきます。

その後、倉敷ガラスは世界的陶芸家・バーナードリーチ氏から評価を得たり、WCCウィーン大会に参加したり、その名を世界へと広めていきます。

バーナードリーチ氏による「いやしくなく、気品があって、しごくあたりまえにできていて、たいへんよろしい」という批評には、倉敷ガラスの魅力が凝縮されているよう。その後もWCC設立の世界的ガラス美術館への出品を要望されるなど、海外との交流を続けていきます。

今や岡山県を最も代表すると言っても過言ではない工芸品「倉敷ガラス」は、そうして世界的な評価を確立していったのです。

若き職人に託す。倉敷ガラスの昔と今、そして未来

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これが、クリスマスツリーのガラス玉が、世界の倉敷ガラスになるまでのお話です。

小さな工房で真三さん1人しかいなかった倉敷の吹きガラス職人は、今や7,80人にまで増えました。世界にも名が知られた倉敷ガラスをつくりたい、という若い職人が増え、大学でガラスづくりを教える機会も多いとのことです。

小さなガラス玉からはじまった倉敷ガラス。その物語は、若い職人に受け継がれ、これからもまた新しく大きな物語を紡いでいきます。

文・写真:庄司賢吾
※こちらは、2016年12月24日の記事を再編集して公開しました

冬の本格的な冷え込みに。体をあたためて、ととのえる道具。

数日前からスーパーの目立つところに柚子が並び始め、1年で最も昼が短くなる「冬至」を迎えたことに気づきました。
先週末から一気に冷え込み、いよいよ本格的な寒さに。天気予報によると、年末年始まで寒さが続くそうですが、寒さに負けず、年の切り替わりには、健やかに前向きな気持ちで過ごしたいですよね。

寒い冬を健やかに乗り切るために、体をあたためて、ととのえる道具をご紹介します。


世界中の“寒いをなくす”起毛のパイオニアとつくった腹巻きパンツとネックウォーマー

寒さの厳しい季節。暖房をつけていても寒かったり、たくさん着込むと肩が凝ったり、逆に暑くなり過ぎて不快だったりと、何を着ればいいのかも悩ましい。そんな寒さにまつわる悩みから解放してくれる、腹巻きパンツとネックウォーマーを、起毛のパイオニアとともにつくりました。

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冬の毛布の気持ち良さを湯たんぽに。無理なく楽しく続ける「ながら温活」

寒い日に毛布にくるまれている時間の、あのなんとも言えない幸せな気持ち。そんな毛布の気持ちよさを湯たんぽにしました。
両サイドのポケットに手を入れれば、ほっと人心地つくような気持ちに。家事の合間やリラックスする時間に、からだをあたため労ってくれるアイテムです。

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厚着しない室内の防寒に、着けるタートルネック

着けるタートルネック洗えるウール

秋冬の防寒に欠かせないマフラーやストール。外出するときは自然と身につけることが多いですが、お家ではどうでしょう?寒いからといって室内でもマフラーを巻いている人は少ないと思います。
でも防寒しないと首元がスッと寒い。 タートルネックの服を重ねるとちょっと暑い。そんなときにちょうどいいのが「着けるタートルネック」です。

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冬の風邪予防に、おやすみマスク。

ここ最近の寒波からエアコンを付けて室内の温度は快適に。でもその反面乾燥が気になり、特に就寝時の乾燥でたまに喉がイガイガすることも。本格的な寒くなる前に、風邪予防にと「洗濯機で洗える絹のネックウォーマー」を試すことにしました。

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体をあたためて、この冬も健やかに過ごせますように。

【心地好い暮らし】第4話 味噌をつくる

自家製の味噌づくり。おぉ、いよいよですかという感じ。旬の手しごとの一つとして味噌づくりはやるべきだし、やってこそだという気もするのだけれど、いかんせんハードルが高い。まず工程が分からないし、時間もかかりそうだし、味の濃い薄いを何でコントロールするのかもイマイチ分からない。でも育てる系の仕込み作業は毎回やってみると楽しいので、それを信じて今回もあまり肩に力を入れず始めてみることにする。

前の晩から解凍だけは忘れずに!と言われて冷蔵庫で寝ていた大豆を取りだし、大きな鍋で湯がくところからのスタート。普段、丁寧な暮らしというワードがあまり自身にフィットしなくて恥ずかしい感じがしてしまうのだけれど、自分の食べるものを自分でつくってみようと台所に立つ気持ちというのは清々しい。それは料理という作業よりも、この単一素材を鍋で煮るというようなシンプルな行為の方が研ぎ澄まされる。いつの間にか集中してじっと鍋の中を見つめることになる。

とはいえ、今回はすでにうまい具合に火が通った大豆なので、私がいかに見つめようとも仕上がりに大きな違いはなく、時間さえ守ればホコホコツヤツヤの煮豆ができあがる。ザルにあけると何とも言えない甘い素朴な香りが湯気と一緒に立ち上がって、すでに美味しいものができる気配を感じる。
味噌の最終形態から逆算して、察するにこれ潰すんですね。と手順書を確認すると、いったん大豆は粗熱を取り、その間に米麹と塩を混ぜるらしい。

そう、麹。このアイテムが素人には謎で敷居を高くしている感がある。何も考えずに混ぜるというのもありなのだが、少し説明すると、今回使用する米麹というのは米に麹菌をつけて培養したもので、これを食品に混ぜることによって微生物の働きが活性化し、発酵という摩訶不思議な作用を促す。

何度聞いても、発酵と腐敗の曖昧さ、その結果としての成果物の幅広さに人類の試行錯誤を想像する。最初の人は「あー失敗したー」と思ったに違いない。それでも何かキラッと光るものを見つけてしまい、探求するに至ったのだろう。

酒、味噌、醤油、その他諸々の発酵食品の美味しさは、この麹菌の調合と育成にかかっている。が、今回は丸秀醤油株式会社さんにベストな分量を整えていただいたので、安心して混ぜていただいて大丈夫。回を重ねたら自分で多少はこのあたりの分量を調整できるようになるのかもしれないし、そうやって発酵の沼にはまっていくのかもしれない。

そこからは、ほぼほぼ陶芸の土をこねる作業に似ている。要は粘土遊びだ。3つの材料が満遍なく混ざるように、掌で体重をかけながらこねていく。混ざったら次は団子にして樽に詰めていくのだから、ますます手遊びに近い。

ただ、今はこうして暖かい部屋でのんびり作っているが、一昔前はこの先一年の家族の食卓を支える調味料を仕込むのだから、大仕事だったのだろう。多くは台所を預かる女性たちが家ごとに味を積み重ね、その家の味というものを代々受け継いでいた。様々な事情で実家を遠く離れ、違う土地の味噌の味に慣れるしかなく寂しい思いをした人もいただろう。数か月ぶり、数年ぶりに味わう自分の家の味は、それこそ震える思いだったのではないか。

今年の年末年始は二年ぶりに帰省する方も多いと思う。手作りの味噌ではなくても、それぞれの家庭の味を囲み、幸せな食卓がありますように。

どうぞよいお年をお過ごしください。


<関連特集>


書き手:千石あや


この連載は、暮らしの中のさまざまな家仕事に向き合いながら「心地好い暮らし」について考えていくエッセイです。
次回もお楽しみに。

【はたらくをはなそう】中川政七商店 店長 松下 倫子

2017年 中川政七商店COCOSA熊本店 配属
2018年 中川政七商店COCOSA熊本店 店長
2021年 中川政七商店アミュプラザくまもと店 店長


「楽しくやること」
「前を向くこと」
中川政七商店のこころばの中で、私が好きな言葉です

人生の大半を働くことが占めるのなら
どうせなら楽しくやりたい。

だけど、最初から楽しいだけの仕事はないと思うので
どうやって楽しくしていくかが、働くことの醍醐味だと思っています。

より仕事を楽しむために心がけていることは、前向きに発想の転換をすること。

例えば何か問題があった時、起こってしまった「出来事」は変えられないけれど
自分の「考え方」は選ぶことができます。
どう受け取って考えるかで、その先の行動も未来も変わっていくのなら、
楽しくなる方へ発想の転換をして、前を向いていきたいと思っています。

最近は大型店へと移転して、つくり手さんの想いが詰まった商品を、これまで以上にたくさん扱えるようになりました。その分試行錯誤することも多いですが、お客様が好きな商品に出会う瞬間に立ち会えたり、スタッフが笑顔で働いている様子を見たりすると、とても嬉しくて幸せな気持ちになります。

工芸の出入り口として、もっとたくさんの「楽しい!」を発見できるお店づくりをしていきたいです。


<愛用している商品>

ゆずと花椒のぬか床
ちょっと余った野菜を漬けておくだけで、美味しい漬物が出来上がります。冷蔵庫で管理できるのも手軽ですし、昆布や干し椎茸などの乾物を足して自分だけのぬか床に育てるのも楽しいです。

TO&FRO PACKABLE TOTE BAG 
軽くて薄いのに、とっても丈夫。折り畳むとコンパクトになるので、持ち運びにも便利で毎日のお買い物に欠かせません。

ステンレスワイヤのコーヒードリッパー
シンプルな構造なのに凛とした佇まいが好きです。ワイヤーなので、カップの中を確認しながらコーヒーを入れられるところも気に入っています。

新年をむかえる支度。一年の節目を大切に過ごすお正月の道具

あっという間に2021年も残りひと月ほどですね。
年末はどう過ごすの?なんて会話もちらほら交わすようになってきました。

季節の節目に行われることが多い年中行事ですが、中でもお正月は、様々な風習が根付いていますよね。
次に来る季節に備えて暮らしを整え、元気に乗り切るための知恵が詰まった大切にしたい風習です。

こうした準備は、毎日の慌ただしい家仕事とは違い、ちょっと立ち止まって一呼吸置くことにもつながっているように思います。周囲を見渡し季節の変化を感じたり、自分の1年を振り返ることにつながったり。準備をする中で、自然と気持ちが健やかに前向きになっていくのを感じます。

年末年始は、一呼吸置くのにもぴったりのタイミング。
年中走り続けて息切れしてしまわないように、今年も、お正月を迎える準備をはじめたいと思います。

今日は、お正月をともに過ごしたい、暮らしの道具をご紹介します。


お正月の食卓に。おせちを豆皿に盛り付ける。

豆皿

小さくてかわいく、縁起もよい「豆皿」。
デザインや形、産地のことなどさまざまな切り口で選ぶのも楽しいものです。
昨年は帰省できなかったので、いつもより食卓を囲む人数が少ないお正月でした。お重のおせちは食べきれないかも、と思い、豆皿におせちを盛って新年を迎えることに。
思っていた以上にハレの日にふさわしい、おめでたい食卓をつくることができました。

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お正月のしつらいに。干支の置物を飾る。

干支は昔から無病息災や厄除祈念などの縁起物として担がれてきました。2022年の干支は「寅」。千里を走るのみならず戻ってくることから福をとってきてくれる縁起の良い動物といわれています。
毎年ひとつずつ、干支の意味とともに集まっていくのもなんだか嬉しいですよね。まだまだ道半ば。十二支揃う日を愉しみに、今年も寅をひとつ。干支の置物とともに、大切に年を重ねていきたいと思います。

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お正月のしつらいに。しめ飾りをつくる。

この時期になるとスーパーの店頭などでも売られているのを目にするしめ飾り。お正月に年神様を迎える準備のひとつとして飾ります。
飾るだけで、いよいよお正月、という気分が高まりますが、今年は自分でつくってみることに。つくる間の稲わらの香りが心地好く、素材の束を手にする高揚感が愉しい時間でした。

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お年賀に。「ポン!」という音で盛り上げるぽち袋を。

人が集まるお正月。今年は久しぶりに親戚で集まる、なんてご家庭も多いのではないでしょうか。久々に会う大切な家族や親戚に、おもてなしやお年賀の準備も張り切ってしまいますね。
喜ぶ顔を見るだけで嬉しいものですが、更なるおめでたさとちょっとした驚きを添える、お年賀におすすめのぽち袋をご紹介します。

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来年は健やかなよい年になりますようにと願いながら。お正月をむかえる支度をはじめます。