【季節の手ざわり】五感で愉しむ、日本の夏

こんにちは。中川政七商店ラヂオの時間です。

本日よりスタートする「季節の手ざわり」は、月に一度、季節ごとの風習や、暮らしに取り入れたい日本の文化についてお届けいたします。
小さな音色や先人の声に耳を澄まし、暮らしを整える、そんな時間をご一緒できればと思います。

さて、水無月、じめじめとした梅雨の合間にのぞく晴れ間に、初夏の気配を感じる時期。
五感で愉しむ、心地好い日本の夏の準備、はじめてみませんか。


ナビゲーター:クリス智子
ハワイ生まれ。大学卒業時に、東京のFMラジオ局 J-WAVE でナビゲーターデビュー。現在は、同局「GOOD NEIGHBORS」(月曜〜木曜13:00〜16:00)を担当。ラジオのパーソナリティのほか、MC、ナレーション、トークイベント出演、また、エッセイ執筆、朗読、音楽、作詞なども行う。得意とするのは、暮らし、デザイン、アートの分野。幼少期より触れてきたアンティークから、最先端のデザインまで興味をもち、生活そのもの、居心地のいい空間にこだわりを持つ。ラジオにおいても、居心地、耳心地の良い時間はもちろん、その中で、常に新しいことへの探究心を共有できる場づくりを心がける。


プラットフォーム

ラヂオは7つのプラットフォームで配信しています。
お好きなプラットホームからお楽しみください。

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日本の夏を五感で愉しむ暮らしの道具

①癒やしを感じる「風鈴」の音色

→中川政七商店の風鈴ラインアップはこちら

②自然に学ぶ先人の眼差しから生まれた「蚊取り線香」

→関連商品はこちら

お便りを募集しています

番組内でご紹介させていただく、リスナーの皆さまからの投稿を募集しています。
「わたしの心地好い暮らしをつくる道具」をテーマに、お気に入りのアイテムや、しつらいの風景、意外な使いかたなど、皆さまの暮らしの中のこだわりや想いをお聞かせください。


次回「季節の手ざわり」は、7月15日(金)配信を予定しています。

「中川政七商店ラヂオ」では、別番組「工芸うんちく旅」も配信予定です。
こちらは、工芸好き男子二人が日本全国の工芸産地を訪ね知った工芸のうんちくを語る番組。
初回は7月1日(金)配信予定です。

お楽しみに。

裏も表も前後もないTシャツが、子育てを少し穏やかにする

近頃、娘のやる気が高まっています。

もうすぐ3歳になる娘。

「あれなに? これなに?」
と、なんでも知りたがる 期間を経て、

「あれやる!これやる!」
と、なんでもやりたがる期間に突入。

成長を感じて嬉しい反面、“なんでも”の中にはやってほしくないことも含まれていて、喜んでばかりもいられません。

「それは触っちゃだめ!」
「口にいれないで!」
「キッチンは危ないから来ちゃだめ!」
「ボールじゃないから投げないで! 」

毎日こんな調子で注意することも増え、お互いにストレスが溜まります。

また、頑張っていることを黙って見守りたいのはやまやまですが、つい横から口を出してしまい、それが娘の逆鱗に触れることもしばしば。

「自分で!自分でやるの!!」
―よし、頑張れ、頑張れ。

「できない!できない!!」
― あ、こうやった方がいいよ。

「自分で!自分で!! 」
― いや、だからこうやった方が…

「ぎゃー!!(号泣)」
― ……。

そんなこんなで楽しくも大変な子育てですが、せっかく娘のやる気が高まっているこの機会に挑戦してみたいことがありました。

それが“ひとり着替え”。

はじめての“ひとり着替え”にうってつけ。裏も表も前後もない子ども用Tシャツ


お兄ちゃんの見よう見まねで服を脱げるようにはなっていたので、そろそろ挑戦しても良いかなというタイミング。

ただ、本人は服の前後や裏表なんかがいまいち分かっておらず、それを指摘するとまた拗ねてしまうかも、というのが懸念材料でした。

そこで今回娘に着せてみたのが、「裏表がない注染Tシャツ」。

裏表がない注染Tシャツ

名前の通り、裏表がないつくりになっていて、子どもが間違えることなく脱ぎ着できることが最大の特徴です。

かわいらしい動物の絵柄は、裏表関係なく染められる「注染」という染色技術で描かれており、どちらの面も美しい仕上がりに。

裏返すと、色が反転して楽しめる


Tシャツ本体は、大阪・泉州のブランド「HONESTIES」(オネスティーズ)さんのもの。特殊な縫製技術で裏表どころか前後もなくした、「どう着ても、正しく着られる」Tシャツです。

これなら、娘の思うままに着ても失敗しない!ということでさっそくチャレンジしてみました。

成功体験をきっかけに、少し自信を持った娘

大好きな猫の絵柄

いきなりすべて自分でというのはハードルが高いため、今回はズボンと肌着は着せた状態からスタート。

「にゃんにゃん!泣いてるのかな?」

絵柄に興味津々で、良い感じ。自然とTシャツを手に取って、まずは頭を入れていきます。

いい調子!

普段なら、色々触っているうちに裏表がひっくり返ってしまったり、前後を間違えたりしてしまうのですが、なにしろ裏表前後が無いのでなんの心配もありません。

「上手~! !すごいね~!」
親バカ全開で気持ちよく応援しながら見守ります。

次は腕を入れて…
あれ?
冷静に!

予想外のミスに一瞬慌てる場面もありましたが、褒められて気分が良かったのか諦めずに自力で修正。無事に最後まで着ることができました。

着れた!

猫の絵柄が後ろに来るように着たので「にゃんにゃんがいないー! 」と泣きそうになるも、「後ろにいるよ」と教えてあげると、「後ろにいるー!」とニコニコ。

実際のところ、Tシャツを一枚着れただけではあるものの、本人にとってはとても嬉しかったようで、この日は終始ご機嫌でした。

気分を良くしたのか、突如絵本を読み聞かせてくる
終始ご機嫌です。娘はちょうど100cmくらい。サイズは90-100のものを着ました
せっかくなので、猫を前にして着なおしてみた

穏やかに見守る素晴らしさ。親にも嬉しい体験に

最初は、洗濯の際に何も考えずに洗えることが、親側の一番のメリットかなと思っていました。

それも間違いなく大きなメリットですが、実際に着せてみた後は、娘が自信を持つきっかけになったこと、それを見守れたことが何より大きかったと感じています。

「どう着てもいいんだ」という余裕が親の側にもあることで、少し間違えそうになっても余計な口出しをせず、ストレスを感じること無く見ていられました。

別日に着た「犬」バージョン


引き続きやる気に満ちている娘。今後も色々なことができるようになっていくその過程をなるべく穏やかに、娘の成長を信じて見守ることを心がけていきたいと思います。

<掲載した商品の一覧ページはこちら>
裏表がない注染Tシャツ

文・写真:白石雄太

【わたしの好きなもの】ミントスプレー

夏の必需品は、眠気覚ましにも最適!

毎年夏になると持ち歩くミントスプレー。
シュッとひと吹きしたらひんやり。冷たいものをあてて冷やすのとは違って、清涼感を与えてくれます。
私は腕の内側にかけるのがお気に入りで、真夏の汗ばむ日中に爽やかな気分にしてくれます。



そして、私にとって最大の効果を発揮してくれるのがドライブです。
車の運転が好きで、遠出をすることもしばしば。しかし休憩しながらでも長時間のドライブは疲れるもので、そういう時に首の後ろにひと吹きすると、シャキッ!!と疲れがすっきりとれる感じがします。着けた後は、じわーっとやさしい湿布をしている感覚にります。



病院や整骨院でも取り扱いのあるマッサージ用のジェルと同じ成分でつくられているので、 首から肩にかけてマッサージ用としても安心して使えます。
頭と目もすっきりして、この使い方は夏限定ではなく、仕事中にも年中お世話になっています。 ガムやコーヒーなど、いろいろなリフレッシュの方法がありますが、私にはミントスプレーが一番効果があるんです!この効果を流用して、子供の勉強中にも使ったり(笑)

最近では、マスク生活にも活用中。


除菌効果ではなく、香りでマスクが爽やかに使えたらいいなーと思って、マスクの外側に吹きかけて、揮発するのを少し待ってから着けてみると、マスクの嫌な匂いもなくなって、メントールのスッとした香りで清涼感のあるマスクに。
(※内側にかけると刺激が強いので、外側に少しずつ調整しながらお好みでご使用ください。)


手のひらサイズでバッグに入れて気軽に持ち歩けるし、今年も夏の必需品として大活躍中です!

編集担当 平井

関連商品はこちら

ミントスプレー

やわらか立体ガーゼマスク 普通サイズ

【中川政七商店ラヂオ】職人さんへの質問を募集しています

1月からスタートした「中川政七商店ラヂオ」
第1シーズンを終えてしばらくおやすみしていましたが、次回6月末にスタート予定の第2シーズンに向けてコンテンツを準備中です。

そこで、工芸のものづくりに興味がある方、中川政七商店の商品を愛用いただいている方に、番組で紹介させていただく質問や感想などの投稿を募集しています。

次回からの配信では、中川政七商店と一緒にものづくりをしている日本全国の職人さんの製造現場へ伺い「工芸のうんちく」をお届けする番組をスタートします。

2回目の訪問先は、注染手ぬぐいの産地、大阪府堺市。
3回目の訪問先は、有田焼の産地、佐賀県有田町。

注染手ぬぐい、有田焼にまつわる質問や感想は、こちらからお気軽にお寄せください。

① 注染手ぬぐいの産地、大阪府堺市へ

2回目配信予定の訪問先は、大阪府堺市毛穴町。
注染手ぬぐいのつくり手である株式会社ナカニの中尾弘基さんにご案内いただき、製造現場を見学させていただきます。

注染は糸自体を染めるので、表・裏がないのが最大の特徴です。
色褪せしにくく、生地の糸自体を染めることで通気性が保たれ、柔らかいため、手ぬぐいや浴衣に用いられています。
中川政七商店で販売している手ぬぐいも、裏表がないものは注染の技法でできたものです。

株式会社ナカニは、古くから手ぬぐいの産地として知られる大阪府堺市毛穴町で、昭和41年創業。注染の技法を最大限活かしながら、新たな個性をかけあわせた商品をお届けしています。

これからの季節は手ぬぐいが活躍するシーズンでもあります。
注染手ぬぐいにまつわる質問や、自分が持っている商品についての愛着など、
お聞きしたいこと、お伝えしたいことがあれば、お気軽にコメントをお寄せください。
6月21日(火)までの募集となります。

②有田焼の産地、佐賀県有田町へ

泉山磁石場
まるで特撮の舞台。日本磁器が産声を上げた場所

第3回配信予定の訪問先は、佐賀県有田町。
有田焼のつくり手である幸楽窯の徳永隆信さんにご案内いただき、製造現場を見学させていただきます。

華やかな絵付けの伝統的な有田焼 (有田観光協会提供)
華やかな絵付けの伝統的な有田焼 (有田観光協会提供)

有田焼と言えば、日本で初めて磁器がつくられた産地。
透き通るように白い磁肌と呉須 (藍色の顔料) で描いた染付け、ガラス質の上絵具 (赤、緑、黄、紫、青) を用いた華やかな赤絵が特徴です。耐久性が高く、美術品から日用品まで様々なものが生産されています。400年の歴史の中で、様々な様式が誕生しました。

中川政七商店とは、これまで「金鳥の渦巻蓋物」や「有田焼の立雛飾り」、「有田焼の武者飾り」を一緒につくってきました。

有田焼にまつわる質問や、自分が持っている商品についての愛着など、
お聞きしたいこと、お伝えしたいことがあれば、お気軽にコメントをお寄せください。
7月10日(日)までの募集となります。

これまでの「中川政七商店ラヂオ」はこちらからご視聴いただけます。

今後の配信もお楽しみに。

【わたしの好きなもの】もんぺパンツ 第2弾

社内で一番の“もんぺ”愛

以前、在宅勤務の際に家でもんぺパンツを履くことをおすすめしたのですが、今回は新作とともに私の歴代もんぺパンツもお見せしつつ、またもんぺ愛を披露させていただこうと思います。

まずはお気に入りをずらりと並べてみました。(実はまだ2本ほどあります。。)
9年選手だった綿麻もんぺパンツは履きに履いて、履きつぶした!というくらいくたくたになったので、昨年さよならしたのですが、白の綿麻もんぺパンツは6年選手で健在です。
色々な生地でつくってきた歴代のもんぺパンツを並べると、同じ形なのに表情がいろいろで面白いなと改めて気づきました。
中にはWEB限定で販売した生地もあるんですよ。

WEB限定でつくってもらったもんぺ。織りでドット柄を表現したもの。あまり他のスタッフは持っていないので羨ましがられます。

ほぼ毎年新しい生地が出てくるので、せっせと買っては家でも会社でも履いています。
特に夏は、もんぺパンツの涼しさとしめつけない楽ちん具合に「今日も、もんぺにしようかな」と、毎日履いて出社してしまいそうなくらいです。
私は社内で一番もんぺ愛があると自負しています。他のスタッフに「その生地懐かしい」「それっていついつのだよね」とか、私の歴代もんぺを愛でてもらえると密かに嬉しかったり。

綺麗めなシャツやカットソーの時は、麻千鳥や今年発売された楊柳を合わせます。
楊柳は今までの中でも生地のしっかり感が一番で、縦のラインがストンと綺麗に見えると思います。
毎年毎年、新しいもんぺパンツを手に入れるたびに「この生地いい!」と感動するのですが、これはくたびれてきた時のために余分にもう一枚置いておこうかと思うくらい、いいです!!

縦のシワが表情豊かで、生地がしっかりしています。
左が麻100%の麻千鳥、右が綿100%の千鳥格子柄。同じ千鳥柄といっても質感も表情も異なります。

Lサイズが登場してからというもの、164cmの私はLを買うことが増えました。
ふくらはぎ丈くらいになるMも涼しげで、それはそれで好きなので、生地感によってサイズを選んでいます。
ちなみにLを買っておくと、170cmの息子も(気づいたら勝手に)履いています。。。
また、生地によって伸縮の感じが異なるので洗っていくと同じサイズでも丈が違ってきます。やわらかく馴染む時間もそれぞれで、生地によってこんなに個性があるのかと楽しんでいます。

左2本がLサイズ、右4本がMサイズ。経過年数と生地感で丈が異なっています。

特に暑くなってくると、もんぺで出社しているスタッフを見かけることが増えます。
男性スタッフも着ていることがあり、パシャリと撮らせてもらいました。
靴もサンダルやスニーカー、みんな着こなしがそれぞれで、こそっと参考にしています。

タイプライター生地の紺色Lサイズを着ていました

ぜひこの偏愛を参考にしていただければ嬉しいです。


<関連特集はこちら>
もんぺパンツくらべ

担当編集者 平井

【わたしの好きなもの】ゆずと花椒のぬか床

ぬか床はじめなら、とりあえずこれで間違いない

まだ6月だというのに暑さが急に襲ってきて、歩いているだけでも体力が奪われます。こんな季節、ひんやりと冷えてちょっぴり塩辛いキュウリのぬか漬けが定番でした。実家ではおばあちゃんが毎年つけていて、何気なく食べていたものですが。毎年この季節になると無性に食べたくなり、市販のぬか漬けを購入していましたが、どうしてもピンときませんでした。

そんな私も昨年からついに一念発起してめでたくぬか床デビュー。でもぬか床って混ぜるの面倒くさい、腐らせてしまいそう・・・と踏み切れませんでしたが、初心者でも簡単に出来ると聞き、ついにゆずと花椒のぬか床を購入。最初はおっかなびっくりでしたが、そんな私でも続けられる簡単なぬか床です。

ぬか床をはじめようか悩んでいる、以前やってみたが続かなかった方へ、無精男のぬか床のある暮らしをレシピや失敗談を交えながら、お伝えできればと思います。

これを機会にぬか床をはじめようかなと思っていただけたら嬉しいです。

昨年夏、初めてのぬか床とぬか漬け容器を両手に持ち、珍しくキッチンにたたずむ私。箱からぬか床を取り出すと密封されたぬか床が姿を現わします。こころなしか大きさの割に重みがある印象です。開封してしまえば、後戻りはできません。

小さな箱に見えますが、ずっしりとぬか床が入っています

一息入れてから開封します。空けるとすぐにゆずの香りと懐かしいぬか床の香りがします。何をつけようか購入前から悩み、やっぱりおばあちゃんのきゅうりが食べたいと事前にスーパーで購入してきました。

ぬか床を容器に入れ、きゅうりを手に取りぬか床へと思いましたが、そもそも切った方が良いのか?そのまま丸ごとか?一時停止。

調べてみると、早く漬かるのは切った方が良いとのこと、半分に切りぬか床にダイブしました。花椒は別袋に入っていて最初に入れようか悩んだのですが、味の違いを楽しみたいと思い最初入れませんでした。混ぜ忘れたと思いましたが、あまり触るのもどうかと思い、そのまま蓋をしめて冷蔵庫へ。かかった時間は約3分、思っていたより手間もかかりません。

半日経過、

冷蔵庫から出し、容器の蓋をあけると結構水が出ています。大丈夫だろうかと不安になりつつ、きゅうりを取り出してみるとサイズが1/3くらいになっています。

見栄えは合格点です。水で洗い流して適当なサイズに切り、盛り付けは益子焼の豆皿に。非常に美味しそうだったので、妻に出来栄えを見せながらふんぞり返る私。ほうじ茶と一緒に食卓に並べます。

香りは良いが、味はどうかなと不安に思いながら、口に運んでみると、丁度良い塩加減とゆずの香りが鼻に抜ける上品な味です。市販のぬか漬けだと割としょっぱいものが多い印象ですが、ゆずと花椒のぬか床は程よい塩味でお茶請けにも良さそうです。

漬けはじめから美味しいのは、奈良で88年続くお漬物屋さんがつくっているからこそ。初心者にとっては最初から美味しく出来ると続ける意欲が湧いてきます。

お気に入りのミョウガ

その後もナスや白菜、ゆで卵や豆腐にもチャレンジしましたが、どれも非常に美味しく頂けました。特にお気に入りは、ミョウガで程よい食感と、香りも良く、単体でも薬味でも万能に使えます。私は冷ややっこに少し長めに漬けたミョウガをかけて醤油無しで夏場に食べます。手間もかからず、冷蔵庫の常備菜になりました。

失敗したのはナスです。きゅうり同様何も考えずいれたら、ほとんど漬からずただの生ナス。ナスの場合は皮を軽く剥くか切れ目を入れると上手に漬かりました。

ぬか床の手入れもほとんど気にすることなく、1日1回ぬか漬けを食卓に出す際に軽く混ぜる程度で簡単。

そんなぬか床のある暮らしで困ったことが2つありました。

ひとつめは、ゆずと花椒のぬか床1袋で野菜900g漬けられますが、白菜100gは大き目の葉2枚分程度、キャベツだと1/8カット、人参3/4本ということで、あっという間に漬け終わっちゃうんです。

簡単で最初から美味しく漬かるゆずと花椒のぬか床ですが、唯一の難点が、あっという間に漬け終わっちゃうということなんです。約900gがつけられますので初心者には充分な量なのですが、気に入って漬けているとあっという間。

どうにかならないか・・・と思っていましたが、このたびたしぬかが誕生しました。ふだんかき混ぜるときにスプーン一杯程入れると、味や風味を維持しながらぬか床の成長を楽しめます。

たしぬかには花椒も入っており、香り豊かなぬかどこが引き続き楽しめます。

ふたつめは、ついつい忘れてしまい、しょっぱい古漬けができあがったときです。慣れるまでは初心者あるあるかもしれませんが、私はたびたびやらかしたので、冷蔵庫を空けたときに目に入る場所をぬか床の定位置と定めました。

古漬けもそれはそれで美味しいのですが、薄味派の我が家ではあまり人気がありません。

しかし古漬けも、美味しい食べ方があるんですがご存じでしょうか?

私のオススメは、味噌汁の具材として古漬けをそのまま投入することです。大丈夫かなと心配になりますが、古漬けの塩味が出るので、味噌を少なめにすると程よい感じです。ぬか漬けの風味や香りが、味噌汁となじみすごく美味しく仕上がります。夏場には冷や汁も良いかもしれません。

気に入ったので、最近は定期的に古漬けにしています。

そんなこんなで1年後の現在、ぬか床のある暮らしは継続中です。実は失敗してぬか床自体は買い足したり、買い替えています。おばあちゃんの味とは違いますが、自分で作ったぬか漬けも甲乙つけがたいです。

ぬか床にチャレンジできないという方も、試してみるならゆずと花椒のぬか床は如何でしょうか?

初心者の方も最初からたしぬかがあった方が、結果的に長持ちするのでオススメです。最近新作のにんにくと唐辛子のぬか床も発売中。こちらはお酒のつまみにぴったりな味になるということで、ひそかに狙っています。
(※ぬか床容器は私物になります)

<関連特集はこちら>
発酵ぬか床ですぐ漬けられる中川政七商店のぬか床

担当編集者 中田