【わたしの好きなもの】発熱綿の室内履き

冬の朝が億劫にならない
発熱素材で足元ぽかぽかのスリッパ


靴下が大嫌いで、帰宅するとすぐに靴下を脱いで素足で家の中を歩き回っていた子供時代。冬でも素足でちっとも寒くなかったのに、今やすっかり1年中靴下が欠かせなくなってしまいました。

寒くなってくると特に嫌なのが、朝ベッドから差し出した足が硬く冷たいフローリングに触れるあの瞬間。あたたかい布団から出るだけでも一苦労なのに、つま先から全身に冷気が走って朝からめげそうになります。

そんな私が去年導入して、これは冬の定番になりそう!と思ったのが「発熱綿の室内履き」です。





内側全体にふかふかのボアが敷き込まれていて、足を入れるとふんわりと包まれているようなはき心地。中綿に遠赤外線を放出する特殊セラミックスを練り込んだ発熱素材が使われているとのことで、履いてほどなくじんわりとあたたかさを感じられます。





かかとをつぶしてスリッパのようにも、上げてルームシューズのようにもはけるのが便利。夜にお手洗いに立つときや朝に着替えるまで、お風呂の後は裸足のままつっかけ、着替えのタイミングでかかとまで入れるようにしているのですが、ボアのおかげかつっかけただけでもフィット感がありパタパタと動き回れます。






そして何より驚いたのがそのあたたかさ。朝、足を入れた瞬間もほとんど冷たさを感じず、ベッドから出て、ほんの数分の間にもう足元がぽかぽかとしているのです。

今までは朝起きてからタイツを履くまでをいかに早くするかを考えていたのですが、この室内履きに変えてからは裸足につっかけたままの状態でも十分あたたかいので、途中で洗面所によってコンタクトを入れてからクローゼットに向かうほどの余裕っぷり。





日中もこれまでのタイツ+靴下2枚からタイツ1枚で過ごせるようになって、洗濯も少し楽になりました。

あまりに快適だったので、夫の分も揃えたところ履いてしばらくしてから「めっちゃあったかいなぁ」とわざわざ伝えにきたので、夫もちょっと驚きのあたたかさだったのだろうと思います。





毎日使うものだけに、清潔に保てるかどうかも気になるところですが、我が家では気になったときにネットに入れて洗濯機のおしゃれ着洗いコースで洗濯、脱水が弱いので乾いたタオルでざっと水気を取ってから干す、という手順で洗濯をしていました。

少し手間はかかるものの、冬の朝がずいぶん楽になったことを思えば問題なし。

今年もそろそろお世話になるつもりです。




編集担当 辻村


<掲載商品>
発熱綿の室内履き

【季節のしつらい便】クリスマスをたのしむオーナメントのつくり方

親子で楽しむ歳時記体験キット第2弾となる「季節のしつらい便 クリスマス」。

季節のしつらい便とは?

日本に伝わる年中行事を、親子で楽しめる体験キット。

「つくる」「しつらう」「つながる」体験を通して、自然と歳時記や文化を学ぶことができます。

これまで体験したことがない行事でも大丈夫。

「季節のしつらい便」が、親子で過ごす楽しいひとときを贈ります。




クリスマスは、付属のオーナメントをさらに楽しむアレンジについてお届けします。

親子でたのしめるスパンコールのオーナメントを作ってみてはいかがでしょうか。



<オリジナルオーナメントのつくり方>

①オーナメントを型紙にして、フエルトや色紙に形を描きます。

② ①を切り抜き、ボンドやのりなどでオーナメントの裏面(柄のない方)に貼ります。

③ビーズやスパンコールをボンドで貼って飾り付けたら完成です。

【デザイナーが話したくなる】「ながら温活」シリーズ



冬の毛布の気持ち良さを湯たんぽに。無理なく楽しく続ける「ながら温活」シリーズとは



家で過ごす時間が増えた今年の秋冬、中川政七商店から「ながら温活」シリーズがデビューしました。「温活」とは、健康や美容のために基礎体温を適正な体温まで上げる活動のこと。では「ながら温活」とは?

開発のきっかけには担当デザイナー・鳥海さんの、幼い頃からの体験があります。



「からだをあたためる商品開発の話が持ち上がった時、冬の『毛布の中』の心地良さを、身の回りのアイテムで再現できないかと思い立ちました。私は北海道出身で、寒い日に毛布にくるまれている時間の、あのなんとも言えない幸せな気持ちをふと思い出したんです」



とはいえ日常は、そうそうゆっくり毛布にくるまってばかりもいられません。家のこと、仕事、趣味の時間、忙しく過ごす人にこそ、その合間の時間に何かをし「ながら」毛布のようにからだをあたためて労ってくれるアイテムを作りたい、と鳥海さんの中に「ながら温活」のアイデアが生まれました。



今回デビューするのは湯たんぽと、あたためて使うネックピロー、アイマスク。どれも肌触りのいい天然素材で作られていて、3つともカバーは洗って繰り返し使うことができます。



無理なく楽しく続けられる温活を

インタビュー中、鳥海さんが度々口にしていたのが、この「繰り返し使える」のフレーズ。実は「ながら」という言葉に込めた思いの現れでした。

「電気毛布やヒーターのような電気の暖房器具は、あたたまるのは早くて便利なのですが、消すとすぐ冷えて、室内や肌も乾燥してしまいます。

温活って言葉は聞くけれど具体的に何をするの?という人に、一時的なあたたかさではなく、無理なく続けられる温活アイテムを提案できたらと思いました。やさしくからだをあたためてくれる毛布に、つい手が伸びちゃうように」





毛布屋さんと作った「綿シルクの毛布湯たんぽ」

そこで湯たんぽカバーは「毛布屋さんでつくったら面白そう!」と大阪・泉大津の毛布メーカー、今新 (いましん) 毛織株式会社に打診。泉大津は国内毛布の約9割を生産する、毛布の一大産地です。

冬の暖かい素材というとウールが定番ですが、今回の湯たんぽカバーには綿シルクという素材が使われています。



「あえて冬の定番であるウールを選ばなかったのは、毛玉ができやすいから。 毎日使うことを考えて、足元やお腹に置いて擦れても毛玉になりにくく、かつ保温性も担保できる素材を探していたところ、綿シルクはどうか、と今新さんが提案してくれました。

生地に触れてみると、あたたかく保温性があり、何より毛布のように気持ちいい肌触り。家で手洗いできて繰り返し使えます。これで素材が決まりました」



寒い時に何気なくする仕草が、デザインのヒントに



色はベージュ・薄墨・赤の3色で、オフィスでも使えることを意識したシンプルな見た目。ですが、中にユニークな仕掛けがあります。

「実は両サイドにポケットがついていて、手を入れられるようになっているんです」



「寒い時ってコートのポケットに手を入れると安心しますよね。座っている時は足と椅子の間に手を挟んだり (笑)。

そういう、普段何気なくやっている寒い時の仕草を思い出して、この気持ちいい生地の中に手を入れられたら幸せだなと思いつきました」



毛布は基本、直線縫いです。今新さんにしてみると、このカバーは曲線縫いにポケットあり、さらに湯たんぽを出し入れしやすいようファスナー付き。おまけに綿シルクの生地はよく伸びる。普段に比べて圧倒的に複雑な仕様に、試作は難航を極めたそうですが、繰り返すうちに職人さんの腕がメキメキと上達。中でも鳥海さんが気に入っている部分があるそうです。

「湯たんぽを入れる口周りに、ブランケットステッチを入れてもらいました。全体のアクセントになるだけでなく、毛布屋さんが作っている印になったと思います」



中に入れる湯たんぽは天然ゴム製の昔ながらのかたち。奈良県大和高田市で100年以上水枕をつくり続ける、浪華ゴム工業株式会社が手掛けています。



「ゴムは、金属や陶器の湯たんぽのように火傷や割れの心配がないので、小さなお子さんやお年寄りの方でも安心して使ってもらえるかなと選びました。浪華ゴムさんは全体の85%は医療用ゴム製品を提供されていて、品質の高さも選ぶ決め手になりました。

ゴムは柔らかい素材なのでからだへのフィット感もよく、お腹に抱えたら、ちょうど動物を抱いているような感じでより幸福感が増すかなと (笑) 」

こうして完成した「綿シルクの毛布湯たんぽ」。各店の店長たちへのお披露目会でも好評だったそうです。

「『ギフトにも良さそう』と太鼓判を押してもらえました。ポケットに手を入れて、例えば仕事のちょっとした時でも、毛布の気持ち良さを味ってもらえたら嬉しいです」



家でもオフィスでも使いやすい。ネックピローとアイマスク



今回のながら温活シリーズの「ながら」には、読書しながら、寝ながら以外に「仕事しながら」も含まれています。湯たんぽがシンプルな見た目を重視したように、一緒に開発した「小豆の温熱ネックピロー/アイマスク」も、オフィスの休憩時などに気兼ねなく使えるデザインです。



「小豆の蒸気を使ったあたためアイテムは世の中にすでにあるので、何かできるとしたら見た目の部分だろうなと考えました。

オフィスに持っていってもおうち感が出過ぎないように、外側はオーガニック綿の起毛生地、肌に触れる内側は肌あたりの良い無撚糸のパイル生地でと、素材を切り替えて仕上げました。もちろんカバーは洗濯して繰り返し使えます」



最後に鳥海さんに、自分ならどう使う?を聞いてみると・・・

「アイピローは寝る前の時間や、オフィスで休憩時間にも使いたいですね。ネックピローは朝起き抜けにすぐレンジであたためて、ご飯を食べながらとか、お化粧中にもいいなと思っています。

湯たんぽは布団の中なら一晩中ポカポカですし、室内でも2~3時間はあたたかさが持続します。私は、自宅にプロジェクターをつけて映画やテレビを見るためのリラックス用の椅子があるので、そこに座って、湯たんぽをお腹に抱えながら映画鑑賞したいです」

さすが「ながら温活」の名付け親。無理なく楽しく続ける「ながら」のアイデアが、まだまだたくさんありそうです。

【はたらくをはなそう】商品三課 岩井美奈

岩井美奈
商品三課 デザイナー

2008年 新卒入社 
2010年 新社屋建設プロジェクト・中川政七商店ブランド立ち上げデザイナー担当
2014年 山のくじら舎コンサル・プロダクトデザイン担当
現在は、キッチン周りのプロダクト開発を中心に様々な商品企画を担当しています。


「一緒に仕事ができてよかった」
わたしの一番のご褒美はこの言葉かもしれません。
はじめていただいたのは、当時新社屋建設プロジェクトを担当していたときのこと。
建築事務所の窓口となっていた担当の方から、プロジェクトがひと段落したときにいただいたメールでした。
社歴もだいぶ積んでしまいかなり前の話ですが(笑)、今でもずっと覚えています。

ひとつのものをつくり上げるまでには、つくり手さんとのたくさんのやりとりがあります。
できることできないこと、時にはお互いのものづくりへの想いや価値観まで、かたちにしてくださるつくり手さんとの対話を丁寧に、誠実に向き合うことを大切して日々仕事をしています。

ちょっとやってみるよ、こうした方がよくなるよ、いいのができたよ、

一方的ではなく、同じ方向を向いて一緒にベストな姿を目指しつくりあげていると感じられる瞬間が、ものすごく楽しい。
そしてそういう仕事ができたときは、あの時の言葉「一緒に仕事ができてよかった」がいただけているのかも、と最近思います。

はたらく上での行動指針をまとめた「中川政七商店のこころば」にもありますが、社会人として、そして人として大切にしていることは、「誠実であること」。
これはデザイナーとして商品を生み出す上でも大切にしています。

「心配り」ともいえると思いますが、自分都合にならないよう、使う方に気が利いているなぁと思ってもらえるさりげない工夫を添えること、
作り手さんの技術を活かせているか、もっと最大化できないか考えること、
そのモノの歴史をたどり、先人の知恵を新たにつなげられているかをたどること、
多方面への視点をいれながら、丁寧に紡いでかたちにしていくことで、いろいろな想いが宿り、愛着が育まれるのだと信じています。

そして、そんなわが子のような商品が、誰かの生活をほんの少し豊かにしてくれる、喜んでくださることがやっぱりうれしいことでやりがいでもあります。
真心こめて、愛着わくものを、まじめに楽しくこれからもつくっていきたいです。

【デザイナーが話したくなる】化粧箱

毎日のスキンケアやお化粧って、私はダイニングテーブルかリビングのテーブルでするけれど、そういえばみんなどこでお化粧してるんだろう・・・。
という岩井さんの疑問からはじまった化粧箱作り。

スタッフに聞いたところ、まずは「洗面台」派と「リビング・ダイニング」派の2つに大きく分かれたということ。
洗面台は収納場所もあるし、大きな鏡もあるので、今回は「リビング・ダイニング」派が使うことを設定して考えはじめました。

母親の世代には、多く使われていた鏡台も、最近の住宅事情で自分達の世代では少なくなってきました。
さらにお婆ちゃんの時代、さらにそれよりも遡ると、化粧台はコンパクトで機能的な小さな箱型で持ち運びが出来ました。
その箱型の上に手鏡が置いてあるものが主流だったのです。



働く女性も多くなり、テレビを見ながら、洗濯機を回しながら、子供が準備しているのを見ながら、など「ながら準備」をする人が多くなってきた現代に、昔の持ち運べる箱型のものの方が合うのでは、と考えました。


実際、私も小さな子供がいるので、見守りながら声をかけながら朝の準備をします。
夜は、リビングでゆっくりテレビを見ながら、スキンケアでリラックス。
と、ここで気づいたのが、朝はダイニングテーブル、夜はリビングと、場所が違うのです。
自分一人でも場所が違うのだから、みんなそれぞれ使う環境が少しずつ違うのではないでしょうか。

この環境が少し違うことで、一番私が面倒だなと思っていたのが鏡問題。
座る場所がダイイングでは椅子、リビングではカーペット(床)になると、それに合わせたテーブルに鏡を置いた際、毎回自分が鏡に合わせて体勢を調整しないといけない。
ダイニングテーブルでは調度良かった鏡の角度も、リビングでは顔の位置を下げないといけないんです。
こういう思いしないですか?とみんなに聞いたら「ある!すごくわかる!」と即答だったんです。

そうして化粧箱の開発がスタートしました。



今回一番こだわりたかった鏡のイライラ解消は、3つの解決案を盛り込みました。
鏡は蓋の裏に取り付けているので、スライド式で引き抜いたら、ひっくり返して使います。






鏡へのこだわりその1:「角度を変えることができる」

みんなが「それわかる!」と即答だった、鏡の角度に自分が合わせるというイライラ。
そこでよく使われるシーン「椅子に座る」「ソファーに座る」「床に座る」のパターンに合わせて角度を変えれるようにしたんです。


この角度も平均身長や椅子とテーブルの関係、平均的な高さを想定して計算しました。



鏡を見た時に、自分の顔がぴったり見えると、それだけで気持ちがいいんですよね。






鏡へのこだわりその2:「汚れが付きにくい」


化粧品を使った手で鏡に触れると、あっという間に鏡が指紋だらけになりませんか。
せっかく綺麗になるために見ているのに、鏡が汚れていると残念な気持ちに。
多くの鏡は、ぎりぎり端まで鏡なんです。そこで余白をもたせたサイズにして、持った時に汚れないようにしました。






鏡へのこだわりその3:「滑り落ちにくい」


朝バタバタしてるときに、鏡を持とうとしてスルッと落ちそうになったことは、ありませんか。
今回の差し込み方式の蓋に鏡を付けることで、自然と持ち手ができて、しっかりと握ることが出来るんです。
手鏡としても持ちやすいし、鏡をセットする時や蓋としての開閉時、ヒヤッとする気持ちから開放されました!




鏡の角度が解決できたら、佇まいはなるべくシンプルに、主に天然の素材をいかしたものを検討しました。
風合いの良さと固くて丈夫なブナ材にたどり着くまで、いくつもの素材で試作して乾燥や強度を試しました。




形は、A4サイズ以上の本が入る本棚に入って、収まりの良いサイズと形を考えました。





化粧品の量は個人差があるので、誰もがすべての物が入るというより、これくらいで調度いいねと思える容量にしました。
私なら化粧水、乳液、クリーム、ヘアオイルを立てて入れて、小物立てにリップクリーム、口紅系、ハンドクリーム、メイクブラシやビューラーを入れています。
引き出しは、コンパクトやアイシャドウ、チーク、ヘアゴムなど細々したものも入れています。




持ち手をシンプルなものにして、収納したら化粧箱とはわからないくらいのデザイン。
毎日のことだから、取り出しやすい場所に置いてもらいたいし、持ち運べて便利だけど、それでいて元に戻せばインテリアの邪魔にならないさりげなさを目指しました。




今回、たくさんの時間を費やし、たくさんの試作に付き合っていただき、丁寧に最後まで仕上げてくださったのは、福井県鯖江市の「ヤマト工芸」さん。





1500年の歴史をもつ越前漆器の産地で永く漆器の木地作りをされてきた会社です。
その木工技術をいかした職人の手仕事で化粧箱が作られています。



お化粧やスキンケアの時間は、特別な自分だけの時間でもあります。
現代の忙しい女性に、お気に入りの場所で少しでも快適な時間が過ごせるお手伝いができたら嬉しいです。
(最初に作った自作のダンボールの試作品は、今は娘のお気に入りになっています。)


企画担当:岩井


<掲載商品>
化粧箱

【わたしの好きなもの】化粧箱

朝と夜の「身だしなみの箱」


お風呂上がりに基礎化粧品をつけるのも、朝のお化粧も洗面所で済ませる私には「化粧箱」は使わないものと思っていました。

しかし、お風呂上がりにハンドケアやボディケアをするのは、座ってゆっくりしたいもの。

気づけばリビングテーブルの上に細々としたものが並んでいる。

ハンドクリーム、ボディクリーム、ネイルケア、マニキュア、リラックス道具などなど。。

これを収納するのに丁度いいのでは!と思いついたのが「化粧箱」。




スッキリ納まるし、コットンなど細かいものも入るし、小さなマニキュアがコロコロ転がらない。

鏡も付いているから顔周りの手入れにも使える。

テレビを見ながら、ゆっくり過ごしながらの「ながら時間」に使う、夜の身だしなみの収納としてぴったり。

「化粧箱」ならぬ「身だしなみの箱」は、私のまったり過ごす時間の必需品になりました。





オープンなカゴなどは、中身が細ければ細かいほどごちゃっとしてるのが見えてしまうのが、気になるもの。

これだと使い終わったら、蓋を閉じれば細かいものを隠せるし、我が家はリビングテーブルの下に入れてしまえば、何を入れてるのかわからない四角い箱が置かれている状態で、友達が来ても気づかれないくらい。

そんな「身だしなみの箱」と生活しているところに、コロナ禍の状況になってしまい、マスク生活が始まりました。

忘れないように、玄関にマスクやマスクスプレーなど、新しい生活の必需品を置くことになり、もともと定位置に置いていたメガネ、時計、香水などもあり、玄関カウンターがごちゃっとしてきました。

どうにか整理したい。ぺたんこのマスクも、高さのあるスプレー類や香水も、きれいに整理したい!

ここで思いついた「化粧箱」!




丁度いい。高さのあるものは立てて入るし、マスクは引き出しにストックしておく。

ちょっと贅沢な気もしましたが、鏡も付いてるから、アクセサリーも収納して、朝の身だしなみを整える場所として使うことにしました。





こちらはリビングと違って蓋を閉めることを思い切ってやめてしまい、鏡を常に立てた状態で使っています。

朝はバタバタするし、鏡の前のスペースをメガネ置きにいしていて、ちょうどいいんです。





もちろん友達が来るときは、そっと蓋を閉めます(笑)

我が家の朝と夜の「身だしなみの箱」。化粧箱を上手に使っているスタッフのことを、密かにいいなと思ったりしていました。化粧箱ならぬ「身だしなみの箱」として使えることに気づいてからは、私もなんだか上級者になった気分で、ご機嫌で使っています。


化粧箱は鏡が付いている板と、本体の底板と引き出しの底板は突板ですが、それ以外は天然木で組まれています。





実は、化粧箱を作っていただいている福井県鯖江市の「ヤマト工芸」さんに、見学に伺ったことがあるんです。

天然木を使っていることはわかっていたのですが、実際工場を訪れて大きな木から、薄い板に加工する工程を目の当たりにすると、「本当に木から切り出してるんですね。」とこぼれてしまいました。

もちろん当然のことなので、担当者さんも「そうですね。」と微笑んでらっしゃいました。




何回もの工程で切って、削って、乾かしてを繰り返して、ようやく材料の板になる。なんだか申し訳ない気持ちになるくらい手間暇がかかっていて、もっと大切に使いますと心の中で誓いましたね。

「木は加工しても湿気を吸えば膨張するし、乾燥すれば反ろうとします。福井県の日本海側から太平洋側の土地へ運んだだけでも、木にとっては環境がガラリと変わってしまう。まるで生き物のように変化するんですよね。」

「日本の四季と現代の暮らしの空調に対応するのは、木としては大変。だから空調が直接当たらないようにとか、やさしい気持ちで面倒みてやってほしいんです。」
と、優しく木材に触れながらおっしゃってました。




ちょっと反ってきたかなと思ったら、空調のきいてる部屋から避難させたら元に戻ったというスタッフもいます。

木の木目や表情はひとつひとつ違うし、経年変化で色も変わっていく。それが天然木を使った道具と過ごす楽しみでもあります。

時間をかけて私の所にやってきたのだからと思うと、これからも仲良く付き合っていくからねと、化粧箱を見るたびにやさしい気持ちになるんですよね。


<掲載商品>
化粧箱

編集担当 今井