蒸し暑い日には、簡単さっぱり豆腐料理

気温が一気に上がり、夏本番が近づいてきましたね。
相変わらず雨も続いて蒸し暑く、早くも食欲が減退気味です。

そんなこの時期、私にとっての救世主は、お豆腐。
あっさりした味で暑い日でも食べやすく、大豆の栄養素がお肌に潤いを与えてくれる効果も。

さっと作れてするんと食べられる豆腐料理が、これから夏にかけて大活躍してくれます。

手間なく美味しい一品が完成、「豆腐にかける」シリーズ

さっぱり冷たいお豆腐を食べたい!と思っても、メニューは冷奴しか思いつかない。
結局、醤油とかつお節をかけたいつもの冷奴を、美味しいけどかわり映えしないな…と思いつつ食べる。

この、長年抱えていた小さな悩みを解決してくれたのが「豆腐にかける」シリーズ。
その名の通り、お豆腐にかけるだけで簡単にいつもと違った味が楽しめる、ありそうでなかったアイテムで、お豆腐の食べ方の幅を一気に広げてくれました。

産地のとうふのとも 豆腐にかける辛口なめたけ 

特に夏場は常備している、「産地のとうふのとも」。

冷蔵庫からお豆腐を取り出すタイミングで、好きな味の「とうふのとも」を選んで一緒に食卓に持っていくのがわが家のお決まりです。

しっかりめの味で、少しかけるだけでいつもと違う味わいに。
食べ始めると止まらなくなる美味しさで、お豆腐をもうひとパック開けようかな…なんてこともしばしばあります。


産地のごはん豆腐にかける缶詰 ごま香る小鰯の冷や汁

こちらは最近発売になった「豆腐にかける缶詰」。

スープと具材が入っているので、豆腐一丁にかけると満足感のある一品に。
軽く食事を取りたいときは、これだけで済ませてしまうこともよくあります。

産地のごはん豆腐にかける缶詰 ゆず香るほぐし鶏の旨煮

3種ともスープが本当に美味しく、家族2人で食べるには少し多いかな?と思うお豆腐一丁もあっという間に食べてしまいます。
日によって、トッピングする食材をいろいろと変えていただいています。

トマトをプラスして、より夏らしく

そのままでも美味しい「豆腐にかける」シリーズですが、簡単アレンジとして私がよくプラスするのが、トマトです。

さっぱり感はそのままに、入れることで食べ応えが増し、栄養も取れるトマト。
彩りが良く、料理の見た目をグレードアップさせてくれるのも嬉しいですよね。

最近気に入ってよく食べている「トマト冷や汁」。

きゅうりと薬味をトッピングした「豆腐にかける缶詰 ごま香る 小鰯の冷や汁」に、一口大に切ったトマトを足すだけです。
トマトの酸味がアクセントになって、より夏らしい一品になります。


こちらは、カットしたトマトに「産地のとうふのとも 豆腐にかけるじゃこオイル煮」を混ぜ合わせて豆腐にかけた、「トマトしらす冷奴」。

じゃこオイル煮のオリーブオイルがトマトとよく合うシンプルな一品で、他に味付けの必要がないのも、嬉しいポイントです。

体が冷えてしまった時は、温かい豆腐メニュー

雨で気温が下がって少しひんやりするときや、冷房冷えしてしまったときには、温かいお豆腐をいただきます。
温かくてもするんと食べられるので、食欲があまりないときにも頼もしい存在です。

産地のごはん豆腐にかける缶詰 ゆず香るほぐし鶏の旨煮

「豆腐にかける缶詰」シリーズは、温めて食べるのもおすすめなんです。
豆腐一丁をほぐして2人で分けると小腹を満たすのにちょうど良い量です。

もうひとつの定番メニューが、「豚みそ風豆乳スープ」。

豆腐、豆乳、調味料をレンジでチンするだけのお手軽な豆乳スープ。
そこに、「豆腐にかける大豆ミートの豚みそ風」をトッピングします。

すぐに体を温めたいときや、少し食べ過ぎたな、と思った次の日にもよく作るメニューです。
とにかく簡単なので、時間がない朝にも重宝します。

豆腐料理にも活躍する、素麺のためのジュレソース

夏のいちばんの定番メニューといえば、素麺という方も多いと思います。

連日食べることもある素麺を手軽にワンランクアップさせてくれるのが、ゆでた素麺にそのままかけるだけのジュレソース。
味は「梅かつお」と「柚子胡椒」の2種類で、どちらも良いアクセントになってくれます。

わが家でも素麺にかけて食べることが多かったのですが、お豆腐とも相性が良いことに気が付きました。

簡単アレンジの冷奴です。
薄切りにしたきゅうりに、ポン酢と「ジュレソース 梅かつお」を混ぜてかけただけ。

ジュレのさっぱりした梅の味と涼やかな見た目が、夏にぴったりです。
かつおが入っているおかげで、風味も豊か。

ジュレソースを使えば、梅干を叩く手間が必要ないので、とても楽。
他のお料理にも、梅干し代わりにジュレソースを使うことが多いです。

また、最近試してみて、美味しい!と思ったのが、
揚げ出し豆腐に、ジュレソース「柚子こしょう」のトッピング。
やさしい味の揚げ出し豆腐にピリッとした柚子胡椒がアクセントになって、いつもと違った美味しさがありました。

温かい料理にも使える万能なジュレソースだな、と使い道の広さを実感しました。
2種類のジュレソースで、まだまだ新しい料理が楽しめそうです。




食欲が下がりやすいこれからの季節にも、さっぱり食べられるお豆腐料理。

かけるだけ、のせるだけで、簡単にアレンジできるアイテムが活躍すること間違いなしです。
お豆腐と一緒に常備して、忙しいときは特に助けてもらいながら、この夏も乗り切りたいと思います。


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産地のとうふのとも
産地のごはん豆腐にかける缶詰
素麺のためのジュレソース

物語が生まれるピアスと心の旅をして「山から福がおりてくる ine/ピアス」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

塩足 月和子

語り手:塩足 月和子

直営店店長を経て、日本全国の工芸品をお届けする展示会「大日本市」の担当に。 工芸だけでなくアートも好きで、休日は美術館やギャラリー巡りを楽しんでいます。 旅好きでもあり、冬には必ず雪国に行って温泉と日本酒を楽しんでます。

ブランド:山から福がおりてくる
推しの逸品:ine /ピアス

山形の残すべき文化や伝承、そこに農家や職人の紐づく手業。それは「山形のラグジュアリー」

「モノ」を見たり、「モノ」に触れたりすることで、自分の心の中に「物語」が生まれることがあります。

それが意思とは無関係であればあるほど、言葉と離れたものであればあるほど、わたしは「モノ」に出会った喜びを感じます。自分の内側にある、言葉で表現しきれない大切な何かが、「モノ」に触れることで引き出されるからです。

「ineピアス」
それは私にとってまさに「物語」を生む「モノ」との出会いでした。
初めて手に取ったとき、わたしのなかに眠っている風景が呼び覚まされて、いろんな湿度の光を感じました。
朝日を浴びて半透明になった木々の中の、湿り気のある光。風で揺らぐ草の上で、影とともに絵を描く光。ある島で干されていた大根を黄金色に染める、夕日の光。

展示会で出会ったバイヤーさんは、「ineピアス」をみて、自分の生まれ育った新潟の土地の匂いや、根源的な風景に結びついたという体験を話してくださいました。

そこでふと、和辻哲郎さんの「偶像再興」という著作にある一文を思い出しました。

“心と心を触れ合わせるには言葉だけに頼ることはできぬ。言葉は不完全なものである。”

“思うことを単純に言い現わしたつもりでも相手がまるで違った方向に刺激を受けることは珍しくない。触れ合おうとする心はいつまでも言葉の奥に縮こまっていて、中心を離れた枝葉の問題の上に、いら立たしい神経と我執とを衝突させるのである。”

“しかしこの不完全な言葉を使っても心が何のこだわりもなく素直に向こうへ通ずることもある。時にはその言葉の必要さえもない。”

わたしはそのバイヤーさんと同じ風景をみたことはないけれど、語られた体験から私は私の中にある風景を、語られなかった風景を新たに描くことができ、「言葉の奥に縮こまっていた触れ合おうとする心」や「不完全な言葉を使っても心が何のこだわりもなく素直に向こうへ通ずる」体験を「モノ」が導き出してくれた、その感覚はとても貴重なものだと嬉しく思いました。

山形県産の無農薬栽培で育てられた稲を100%使用した、自然からできた耳飾り「ineピアス」。
「稲でできた珍しいピアス」という外側の情報に捕らわれない個々の物語が生まれ、「モノ」を介して人と繋がる。そんな余白と奥行きを感じます。

同じ「ineピアス」を見ながら、語りながら、お互いに心の中に異なる風景を見て、異なる物語を生んでいる。けれど、「モノ」を通じて心を通わせることができた。その体験は、とても豊かで幸せな時間だなと思いました。

その昔、農家は育てた稲の藁などを使用して、生活に必要な道具を自分たちで作っていた中で、ただ作っていただけでなく、生活や季節ごとの環境に合わせた工夫を重ね、その中で遊び心や、お洒落も取り入れた色々な道具を生み出していたそうです。
(※山から福がおりてくるさんHPより抜粋)

そんな作り手さんたちの中にも個々の物語があると思うと、「ineピアス」を通じてそれぞれの心の中に生まれた物語を旅してみたくなります。

「ineピアス」を手に取ったみなさまの心のなかには、どんな物語が生まれるでしょうか?物語を身に着けて、大切な誰かと「モノ」を通じた心の旅に出れる素敵な逸品です。

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【WEB限定】山から福がおりてくる ine /ピアス
【WEB限定】山から福がおりてくる  ine /イヤリング


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古都の夜に、くつろぎを。宿・MIROKU 奈良と中川政七商店のコラボレーション宿泊プラン第2弾

夜はまちが静寂をまとい、山の稜線が白む気配のなか、鳥の囀りが朝を告げる。
早起きして散歩をすると、親子鹿の“出勤”に出会うこともしばしばーー。

多くの人でにぎわう昼間の喧噪から一転、古都・奈良の魅力はそんな静けさと穏やかさのなかでこそ、さらに色濃く味わえるように思います。

奈良らしい時間をゆっくりお過ごしいただけるようにと、中川政七商店ではならまちにあるホテル「MIROKU 奈良 by THE SHARE HOTELS」とコラボレーションし、2022年より同ホテルにて特別な宿泊プランを開始。室内には中川政七商店が提案する暮らしの道具を設えました。

2023年7月からはその第2弾として、「床でくつろぐ、奈良の夜長」をコンセプトにリニューアルしたプランがスタート。都会に比べ、飲食店などの閉店時間が早いといわれる奈良ですが、たっぷり手にした夜の時間だからこそ、奈良に浸ってくつろいでいただけたらと考えたプランです。

安息の時間をご提供する本プラン。いざ、お部屋をご案内します。

カリモク家具と一緒に作った座椅子で、床座を堪能

今回、中川政七商店の道具を特別に設えたのは、MIROKUの「Superior with Japanese-Style」と「Junior Suite with Japanese-Style」」の2つの部屋。いずれの室内でも、大きな窓の障子を開ければ、見渡せるのはならまちの営みです。

日中の喧騒も宿までは届かず、静謐な時間が流れる室内。そんな景色を眺めながらゆっくりお過ごしいただきたいと、室内の小上がりには、この夏デビューを迎えた座椅子をご用意しました。こちらは、中川政七商店が総合家具メーカーのカリモク家具と共につくった、床座を楽しめる暮らしの道具です。

春日山原始林と興福寺五重塔を望むSuperior with Japanese-Styleには、ベッド横の畳スペースに。

Superior with Japanese-Style

また隣接する荒池と春日山原始林を望むJunior Suite with Japanese-Styleには、ゆったりと足を延ばせる畳の小上がりに座椅子を配置しました。

Junior Suite with Japanese-Style

つるんとした木肌の手ざわりと、ゆったり身を預けられる頼もしさが、くつろぎのひとときをお届けします。

ヒノキの香りでリラックス

室内にやわらかく香るのは、ヒノキのアロマ。気持ちをリラックスさせる成分を含む、奈良県産ヒノキの精油と吉野ヒノキのチップをセットでご用意しました。

ヒノキの精油の主成分は、森林浴の代表成分であるα-ピネン。森林浴に行った気分で精油をチップに数滴垂らせば、木の香りが心と体を優しく包みこみます。

森林の多い奈良では、市内から車で1時間半ほど南下すれば、ハイキングも楽しめる山岳地帯が広がります。旅行中には行けずとも、ぜひお部屋で森の深い香りをお楽しみください。

番茶と“みかさ”で、奈良を味わう

万葉集の時代から和歌にも詠まれ、奈良のシンボルの一つでもある「三笠(みかさ)山」。その形になぞらえ、奈良ではどら焼きのことを「三笠」と呼びます。

中川政七商店がならまちで商う菓子店・奈良御菓子製造所 ocasi(オカシ)でも、「みかさどら焼き」を提供。歴史ある和菓子の素朴で豊かな風味を堪能できるよう、奈良県産の百花ハチミツを生地に練りこみ、ふっくらと軽くなめらかな舌触りに焼き上げて、砂糖控えめのヘルシーな粒あんを挟んで仕上げました。

奈良県産の茶葉でつくられた番茶と一緒に、観光で疲れた身体を休める、ひと息つく時間のおやつとしてどうぞ。

夜の読書時間は、奈良の本をおともに

長い夜のおともにと、部屋には中川政七商店が選書した本もご用意。奈良や工芸、私たちが大切にする「心地好い暮らし」を感じていただけるようなテーマの本を、10冊ほどお届けします。活動的に過ごす夜もよいものですが、座椅子に身を預けながら読書にふける時間もまた、すがすがしく安らかな古都らしい思い出になるはずです。

ベッドサイドに灯るやさしいあかりと、ヒノキの香り。窓の向こうに広がるのは静かな奈良の夜。心地好い眠りに誘われて、次の日もまたいきいきと、旅の続きが楽しめますように。

このプランが奈良を訪れる皆さまの、よい思い出の一助になれば嬉しく思います。

中川政七商店がしつらえる宿泊プラン

MIROKUと中川政七商店が連携し、奈良の魅力をよりご体感いただくために特別にしつらえる宿泊プランシリーズ。第2弾のプランには、中川政七商店の最新の家具ラインナップを取り入れました。畳のスペースに設えた座椅子と盆ちゃぶ台で、奈良御菓子製造所ocasiのどら焼きと大和茶をおともに、中川政七商店が厳選した奈良やものづくりにまつわる10冊の書籍を読みふける時間をお楽しみいただけます。

<プラン概要>

・プラン名:「中川政七商店がしつらえる宿泊プラン」
・宿泊予約開始日:2023年6月28日(水)
・宿泊開始日:2023年7月12日(水)チェックイン分より
・宿泊価格:
 - Superior with Japanese-Style ¥24,500~(素泊まり・税込)
 - Junior Suite with Japanese-Style ¥39,000~(素泊まり・税込)
※料金は季節や曜日によって変動します。
・予約方法:MIROKU 公式予約サイト、その他予約サイト

文:谷尻純子

座椅子のある生活。3つのお宅と、床座暮らし

畳の上にすとんと座って座椅子の背にもたれ、ちゃぶ台に置かれた温かいお茶をごくり。
そのままごろんと寝転んで、読みかけの本をひらいたはずが、いつの間にかウトウトして‥‥。

旅先の旅館や祖父母の家。心がほどけるやさしい記憶のなかにはたいてい、そんな景色がありました。

日本の床座暮らしを長らく預かってきた座椅子。その心地好さに惹かれ、我が家でも‥‥と思うものの、ベッドやテーブルなどの洋家具も多く揃えている手前、なかなか、雰囲気の合うものに出会えずでした。

「ソファも既に持ってるし、しばらくはお預けかな」と、ひそかな夢は胸の内にしまっていましたが、このたび、そんな私の構想を後押しする出会いが。中川政七商店が総合家具メーカー・カリモク家具と作った、現代の暮らしに合う機能と佇まいの座椅子です。

和室がなかったり、洋風のインテリアを取り入れていたりと、つくりも家具も様々な今の暮らし。そんな中でも今回の座椅子は馴染むのか、発売よりひと足先に、装いや様式が異なる3名のお宅で、実際に使っていただきました。

奈良、フローリング暮らしのお部屋

はじめに訪れたのは、中川政七商店スタッフ・高倉の家。築150年の日本家屋をリノベーションし、夫妻とお子さんの家族4人で暮らすご自宅には、世界中の様々な地域から集めたオブジェや、歴史を重ねてきた家具が並びます。

普段は古家具店などで迎えた食卓と椅子を、リビングの中心に配置して暮らす高倉家。天井からハンモックを吊るしたり、窓際にソファを置いたりと、床座からは少し離れた生活にあるようです。

楽に運べる折り畳み式。空間を自在に扱える

ご夫妻に話を伺うと、座椅子を取り入れることで、ある気付きがあったそう。

「どこで使うと相性がいいのかいろんな場所で試してみたのですが、例えばリビングに置いて座ると、見上げたときに天井がいつもと違う見え方をして、景色が変わったのが面白かったですね。目線の高さが変わるだけで部屋も広く感じるし、自宅の新しい一面を見れました」(高倉)

さらには空間を自在に扱えるのも床座暮らしの妙。今回の座椅子は、折り畳み式を採用したことで収納も運搬も楽にこなせます。

「折りたためるので普段はソファ奥の隙間に収納しておき、必要な場面でパッと出して広げて使えるのが便利ですね。座ってゆっくり洗濯物を畳んだり、お客様が来た際の席にしたり、決まった使い方にならないのが、この座椅子の魅力なのかもしれません。実際に座ってみると床に近いからなのか、やっぱり落ち着きました」(妻・顕子さん)

「あとは、仕事用にもいいかも。これまで在宅勤務をするときは、集中したいので、日中学校に行っている子ども部屋を仕事場所として使っていました。普段は壁に寄りかかったり、リビングから椅子を運んだりしていましたが、この座椅子だと持ち運びが楽。コンパクトな子ども部屋も広々と使えるし、身体が収まって作業もしやすいですね」(高倉)

シリーズ品の角座布団は、程よい硬さでさらりとした手ざわり

座椅子と同じシリーズ品の「麻紙布の角座布団」は、どんな空間に置いても違和感なく馴染むプレーンな佇まい。軽い素材なので持ち運びやすく、高倉家では1階のリビングはもちろん、2階の部屋でも活躍したそうです。

「一つあると、マルチに活躍してくれるアイテムだなと思いました。うちではソファを置くまでもない場所で、作業や読書をしたいときに座ってみたり。程よい硬さで安定して座れるので腰も痛くなりにくいし、だらけ過ぎずに使えるので、スイッチを完全に切りたくない時間にも頼りになりそうです。

麻紙布のさらっとした手ざわりが気持ちよく、季節を問わず部屋に出しておけるのも良いですね。座椅子で背もたれ部分に挟んでいた半座布団は、読書の時間ではアームレストとしても使えるし、使い勝手が良いなと感じました」(顕子さん)

【使用していただいたアイテム】
座椅子 supported by karimoku(黒)
麻紙布の座布団(薄墨)
麻紙布の半座布団(薄墨)
麻紙布の角座布団(薄墨)

神戸、カーペット暮らしのお部屋

続いて伺ったのは神戸で建築設計事務所を営む、山崎さん宅。ご自身で設計されたご自宅には、ご夫妻とお子さん2人の、家族4人が暮らします。

山崎家で印象的なのは、水回りを除く全面にカーペットを敷きこんだ内観。全体はミッドセンチュリースタイルで、スタイリッシュな雰囲気ですが、カーペットがあることで不思議と気持ちがゆるみ、リラックスして過ごせます。スリッパがなくともふかふかの歩き心地が、何とも気持ちいい。

ご自宅のリビングでは、お子さんたちがゲームをしたり、家族でテレビを見たり。家具は山崎さんが若い頃から憧れた品や特別にあつらえたものを中心に揃え、ダイナミックですっきりとした印象にまとめ上げられていました。

「お仕事でご縁のあった堀田カーペットさんにお願いして、自宅をカーペット敷きにしていただきました。どこでもくつろげるのが魅力で、子どもの友達が遊びに来たときも、思い思いの場所でゲームをしたり寝転んだりしてますね(笑)」

座椅子にすれば、家族の目線が揃う

そんな山崎家では、主にリビングで座椅子を使ってみたそう。ちなみに普段は、中央のローテーブル前に椅子を置いて座ったり、階段の段差に腰掛けたりして、くつろぎの時間を過ごすそうです。

「今まで椅子のあった場所に座椅子を置いたのですが、特に子どもが気に入って、テレビを見るときやゲームをするときに座っていました。手軽に動かしやすい分、壁面に置いたテレビとの距離を自由に調整できるので、集中してゲームができたんじゃないでしょうか(笑)。

椅子から座椅子に変えて感じたのは、家族と目線の高さが揃うことの心地好さ。1人が椅子に座ると、どうしてもそれぞれの目線の高さに差が生まれるのですが、座椅子にすることで同じ目線で話ができて、それが意外に話しやすくて良かったですね」

座面の程よい厚みで、長時間でもストレスなく

カーペットにそのまま座れることもあり、これまでは座椅子の購入を検討したことはなかったという山崎さん。今回試してみて、いかがでしたか?

「サイズが大きく程よい厚みがあるので、身体を預けるときに安定感がありました。旅館などで使われているいわゆる座椅子より、座り心地が良いですね。ストレスなく長時間座っていられます。今までは特に必要だと感じたことがなかったのですが、これなら迎えることで、暮らしが心地好い方向に変わるイメージが持てました」

【使用していただいたアイテム】
座椅子 supported by karimoku(黒)
麻紙布の座布団(薄墨)
麻紙布の半座布団(薄墨)
麻紙布の角座布団(薄墨)

取材協力:堀田カーペット株式会社

東吉野、畳暮らしのお部屋

最後は、奈良県東吉野村のデザインファーム・オフィスキャンプの代表、坂本さんが住まう一軒家。画家のお父様がアトリエとして利用していた家を譲り受け、現在は妻の真知子さんとお二人で暮らされています。

お父様の時代から使われる家具を一部残しながら、坂本さんご夫妻が新しく買い揃えたものも多いという坂本家のインテリア。特に印象的なのは、近代デザインを採用した国内メーカーの椅子たちです。そこには建築学部出身で、これまで建築デザインも手がけてきた坂本さんらしいこだわりが。

「家具類で意識しているのは、なるべく国内メーカーのものを買うということですね。これは僕の持論ですが、日本の家だから、洋風のスケールがあまり合わないんじゃないかなと思ってるんです。欧米は家の中でも靴を履く文化なので、家具に少し高さがある。あと、向こうの人たちは身体も大きいので、サイズ感も、日本人の体型に合わせたものとは微妙に差があるなと。

デザインやフォルムは素敵なんですが、いざ家のなかに持ち込んで使うと、道具としてはちょっと合わない部分もあるなと感じてて。だから自宅ではできるだけ日本のものを使いたいなと思っていて、特に椅子についてはだいたい国内メーカーのもので揃えています」(坂本さん)

たっぷりの安定感が、間(あいだ)の時間にぴったり

そんな坂本家で座椅子を配したのは、寝室に使っている和室。日中はふとんを片付け、くつろぎたい時にごろんと寝転ぶのが多いとのことですが、座椅子を迎えたことにより新しい愉しみ方も生まれたそう。

「シリーズ品のちゃぶ台も一緒に置いて、お茶を飲んだりして使っていました。実際に座ってみると想像以上にたっぷりとした安定感で、身体を預けられる感覚がありますね。食事をするなど、何かの作業のための道具というより、間(あいだ)の時間に使うような印象です。どっしりしているので、ソファっぽい使い方になるというか。

普段和室ではごろごろと寝転ぶことが多くて、座ってお茶をゆっくり飲むような使い方はしてなかったのですが、座椅子が来たことで部屋の使い方のパターンが増えて新鮮でした。うちだと、夜はよけておき、昼はちょっと休憩したいときに広げて座る使い方が合いそうですね」(坂本さん)

「縁側に置いて、ぼーっと川や庭を眺めたり、読書したりする使い方もお気に入りです。手軽に持ち運びができるので、それぞれの場所で思い思いの使い方ができて便利ですね。普段から縁側には座りますが、座椅子があるだけでよりゆっくりできました」(真知子さん)

【使用していただいたアイテム】
座椅子 supported by karimoku(ナチュラル)
盆ちゃぶ台 supported by karimoku(ナチュラル)
麻紙布の座布団(生成)
麻紙布の半座布団(生成)
麻紙布の角座布団(生成)

日本の暮らしの心地好さを、今の景色やつくりに合った形で取り入れる。シンプルな佇まいから感じる手しごとの温もりは、使うたび、安息の時間をもたらしてくれそうです。

自分だけの特等席や、家族の新たな相棒として、良いひと時のお供になりますように。

文:谷尻純子
写真:奥山晴日

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床座の安息。中川政七商店 supported by karimoku

ocasi シルクチーズケーキ 試食してみました

これはご褒美です

今回は、ocasiのチーズケーキを取り扱いをはじめるにあたって、社内で試食した感想をご紹介します。

きれいなギフトボックスを開けると、整然とチーズケーキとジャムが並んでいる。
この箱から出す儀式が、今から特別なお茶の時間を過ごすんだという期待で、思わず顔がほころびます。

1本は多いなと思っていましたが、半分を半解凍で、残りを次の日まで冷蔵庫で保存して全解凍の状態で食べると、異なる味わいを2日かけて楽しめます!
(ジャムは届いたタイミングで、冷蔵庫で保管して解凍しておきました。)

冷凍で届くため、解凍時間が必要になります。
とはいえ、4~6時間で半解凍になるため、今日食べよう!と思い立ったら朝から冷蔵庫に移動しておけば、お茶の時間にはいただくことができました。

5時間経ったものを箱から出したら「まだ硬い?」という感触でした。
熱めのお湯で温めた包丁を水分を拭いてから、いざ切り分け!
ocasiのスタッフに教えてもらった切り方で挑戦です。
硬いと思っていたけど、意外とスッと刃が入りました。ゆっくり刃をおろしていく感じで下まで切ったら、そっと自分側に包丁を引いてスライドさせて抜きます。
思わず「おーー」というスタッフたちの声。一切れ目は、なんだか緊張します。

1回切ってしまえば、慣れたもので切り分けていけるのですが、ここでも綺麗に切り分けるコツがあるんです。一切れずつ包丁についたクリームを拭き取ると、次のカットも綺麗に切り分けることができます。今回は一切れずつ、熱めのお湯でさっとクリームを流して拭いては、カットするという方法でやってみました。

自宅で食べる分で、クリームが次のカット分に付いたりするのが気にならない場合は、そのまま連続してカットしてもらっても問題はないんです。せっかくご褒美ケーキだし、カフェのように綺麗に盛り付けたい!という時には、上記のような切り方を参考にしてみてください。

さて、半解凍をみんなで試食。
ペアリングのジャムをティースプーン1杯ほど添えて、いただきました。
まずはチーズケーキだけを味見してみました。
凍っている感じはなく、口溶けよくさっぱりとした味わい。濃厚なはずなのに後味もさっぱりとしています。大和橘のジャムを付けていただくと、ジャムの苦味がケーキの甘みを引き立てる感じに柑橘の香りがふわっと口に広がって爽やか!
2種類の味わいを楽しめるペアリングジャムの役目に思わず納得です。

次の日は、全解凍を試食です。
半解凍のさっぱり感から、一気に濃厚なチーズケーキに。見た目もしっとりしています。
滑らかな舌触りで、口の中にしばらく留まるコクがありながら、ジャムの爽やかさで後味は軽やかです。

昨日は1cm幅で切り分けやのですが、2日目は豪華に2cmほどで切り分けたら、スタッフのにやにやがとまりません。冷茶と一緒にいただいたのですが、この時期にはピッタリでした。

気軽に頼める価格ではないかもしれませんが、この美味しさは自分へのご褒美です!
そして、自分へのご褒美にしたいデザートは、大切な人にも食べてもらいたいという気持ちがむくむくと。冷凍しておけるので、相手の都合のいいタイミングで食べてもらえるのも、いいですよね。
甥っ子や姪っ子の節句、母の日・父の日、結婚記念日など、いろんな候補が思い浮かびます。

なにはともあれ、試食ではなくたっぷり食べたいので、まずは自分ご褒美として自分へ贈ろうと思っています。


編集担当 岩井

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特集 奈良御菓子製造所 ocasi シルクチーズケーキ 大和橘ジャムセット

梅雨時の体調を整える道具

気持ちの良い晴れの日もあれば、雨が降ったりやんだりの日もあって、この時期から梅雨の終わりに向けて、気圧の変化で体調が優れない日があります。湿気で体が重く感じたり、頭痛に気持ちが浮かない日もちらほら。
しかし、毎年やってくる体調不良に負けるわけにはいかない!と、自分なりに気持ちを切り替える生活を心がけるようにしています。

めまいや頭痛がでそうな雰囲気を察知したら、耳のまわりの血行をよくすると良いと聞いたので、ゆっくり耳を上下や横に引っ張ったり回したり。
温めるのも気持ちがよいので、小豆のネックピローも活躍します。首元から耳の下あたりまであたるようにすると、じんわり気持ちがいいのです。

もう一つ気に入っている温めグッズが「お顔の蒸しタオル」です。
すっぽり顔を覆うサイズ感で、耳付近まで覆ってくれるので「ほわぁー」っと声が漏れる気持ちよさです。

パイル地とガーゼの両面どちらでを顔に当ててもよいのですが、私は断然ガーゼ派です!ふかふかしていて、やわらかく包まれている感じがリラックスさせてくれるんです。
もちろん、マスク生活でなんだかガサガサしているお肌の調子は整うし、夏のお風呂上がりは冷蔵庫で冷やしておいて、冷感マスクを楽しんでいます。

体全体も重く感じる日は、首、肩から、ふくらはぎなどマッサージしてあげたり、ストレッチしたり。

毎日バタバタと忙しくできるのも、元気だからこそ!と思って、こういう季節は、いつもより少しだけ自分へ時間をかけるようにしています。

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