【あの人が買ったメイドインニッポン】#18 インテリアデザイナー小林恭さんの“私が作るおすすめのもの”

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

ゲストは引き続き、設計事務所ima主宰のインテリアデザイナー・小林恭さん、マナさん。今回は、恭さんの「私が作るおすすめメイドインニッポン」についてのお話です。

それでは早速、聴いてみましょう。

[恭さんの愛着トーク]

・シリーズ初「私が作る」テーマが登場!
・飛騨産業と作った「猫を愛でる」台
・なによりも「うちの猫」のために設計!
・引っ越しの段ボールに登る猫に着目して…
・1階は犬、2階は猫が住む、自宅兼事務所
・ペットは、「笑いを届けてくれる」存在
・空間デザイナーならでは、ペットとの空間づくりの工夫は?

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小林恭さんの「私が作るおすすめメイドインニッポン」

小林恭さんが作るおすすめのメイドインニッポンは、「飛騨産業のMedel (猫を愛でる台)」でした。


ゲストプロフィール

小林恭・マナ

設計事務所ima(イマ)を主宰。
恭さん、マナさんともに前職を1997年に退社後、建築、デザイン、アートの勉強のため半年間のヨーロッパ旅行で17カ国70都市を巡る。帰国後、現在の事務所を共同で設立。
物販、飲食のインテリアデザインを主軸にプロダクトデザイン、住宅建築、住宅リノベ、幼稚園、ホテルや展示会の会場構成など、幅広く空間デザインを手掛けている。


MCプロフィール

高倉泰

中川政七商店 ディレクター。
日本各地のつくり手との商品開発・販売・プロモーションに携わる。産地支援事業 合同展示会 大日本市を担当。
古いモノや世界の民芸品が好きで、奈良町で築150年の古民家を改築し、 妻と二人の子どもと暮らす。
山形県出身。日本酒ナビゲーター認定。風呂好き。ほとけ部主催。
最近買ってよかったものは「沖縄の抱瓶」。


番組へのご感想をお寄せください

番組をご視聴いただきありがとうございました。
番組のご感想やゲストに出演してほしい方、皆さまの暮らしの中のこだわりや想いなど、ご自由にご感想をお寄せください。
皆さまからのお便りをお待ちしております。

次回予告

次回も引き続き、小林恭さん、マナさんに出演いただきます。1/26(金)にお会いしましょう。お楽しみに。

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【あの人が買ったメイドインニッポン】#17 インテリアデザイナー小林マナさんが“一生手放したくないもの”

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

ゲストは引き続き、設計事務所ima主宰のインテリアデザイナー・小林恭さん、マナさん。今回は、マナさんが「一生手放したくないメイドインニッポン」についてのお話です。

それでは早速、聴いてみましょう。

[マナさんの愛着トーク]

・鹿児島睦さんのアート作品のような大皿
・展覧会の会場構成をするごとに増えていく…
・アート作品のようにも見えるけど、食事も受け止める器
・準備も、食事中も、食後も、洗い物も楽しい!
・「元気が出そう」な色柄は選ぶポイントに
・居間のガラスケースには二人共気に入ったものだけ
・お買いもので心がけていることとは?

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小林マナさんが「一生手放したくないメイドインニッポン」

小林マナさんが“一生手放したくない”メイドインニッポンは、「鹿児島睦さんのお皿」でした。


ゲストプロフィール

小林恭・マナ

設計事務所ima(イマ)を主宰。
恭さん、マナさんともに前職を1997年に退社後、建築、デザイン、アートの勉強のため半年間のヨーロッパ旅行で17カ国70都市を巡る。帰国後、現在の事務所を共同で設立。
物販、飲食のインテリアデザインを主軸にプロダクトデザイン、住宅建築、住宅リノベ、幼稚園、ホテルや展示会の会場構成など、幅広く空間デザインを手掛けている。


MCプロフィール

高倉泰

中川政七商店 ディレクター。
日本各地のつくり手との商品開発・販売・プロモーションに携わる。産地支援事業 合同展示会 大日本市を担当。
古いモノや世界の民芸品が好きで、奈良町で築150年の古民家を改築し、 妻と二人の子どもと暮らす。
山形県出身。日本酒ナビゲーター認定。風呂好き。ほとけ部主催。
最近買ってよかったものは「沖縄の抱瓶」。


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番組をご視聴いただきありがとうございました。
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次回も引き続き、小林恭さん、マナさんに出演いただきます。1/19(金)にお会いしましょう。お楽しみに。

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年を重ねたいま、自分に自信をもたせてくれる、ハレの日の服

自分らしい服ってなんだろう。年を重ねるごとに、似合うものも自分の好みも少しずつ変わってきました。
シルエット重視だった20代、何を着ればいいか迷走した30代前半。30代後半のいまでは、素材や質感など布自体が気になるようになりました。
着心地のよさはもちろん、年相応の服を着ているという安心感を求めているのかもしれません。日常の服はもちろん、特別な日となると、その安心感は一層大切です。

その場にも、年を重ねた自分にもふさわしい服。
中川政七商店のセミフォーマルシリーズは、そんな思いに応えてくれる一着です。デザイナーの一人である山口さんに、どんな風に考えて作ったのか、話を聞いてみました。

尾州ウールシリーズ、刺繍のかさねブラウスを手がける山口さん

「私は30代後半で出産して、上の子はこれから卒園式入学式を迎えます。
この年でそういった式に出ると、周りのお母さん達は年下の方も多いんです。20代の方と同じ服を着ても似合わないし、それなりに年を重ねてる分似合うものを着ていたいと感じます。
ものづくりに信頼を置ける服を身に着けていると、背筋が伸びてそれが自信にも繋がると感じました」

自身の経験を糧にしながら作り進めていった、中川政七商店のセミフォーマル。
2019年からさまざまな型を発売し、それぞれにデザインのテイストが異なりますが、そこには共通する一つのコンセプトがあると言います。

「中川政七商店のセミフォーマルを貫くものは、“世界に誇る日本の技術”です。
テイストの好みは人それぞれですが、普段着ではなく特別な日に着る服なので、身に着けると自信に繋がるものを作りたいと考えました。そこで、技術も世界に誇れるようなものを採用しています」

ものづくりを知ることが自信に繋がるということで、一つずつ、どんなものづくりの背景があるのか、お話したいと思います。

ウールの世界三大産地が作る「尾州ウールシリーズ」

シワのできにくい生地とゆとりのあるパターンが毎年人気の尾州ウールシリーズ。
愛知県一宮市を中心にした尾州地域は、イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラと並ぶ世界三大毛織物産地。海外のメゾンブランドも買い付けに訪れるような日本が誇るものづくりの産地です。

今回採用したワッシャー加工を施した凹凸のある生地はシワができにくく、目立ちにくいのが特徴です。

「保育園の式では、ヒールの高い靴はまずはけません。抱っこをしたり、子どもと目線を合わせる為に低い位置で動いたり…子どもがぎゅっと掴んでくることもあります。動きにくいのはいやなので、ゆとりのあるシルエットにして、シワが目立ちにくい加工を採用しました」

また、ウールと麻を織り交ぜた生地を採用した為、清涼感のある肌触りで長いシーズン活躍します。

「安いものではないので、たまにしか着れないのはもったいないと思い、長いシーズン楽しめる質感を目指しました。また、デザインもシンプルなので、色んなシーンで着やすいものになっていると思います」

装飾を折り目で表現する日本らしさ「重ね襞シリーズ」

昨年発売したものからデザインを微調整し、今年も登場する、重ね襞シリーズ。

「袴や折型など、日本人は装飾を折り目で表現する文化を持っています。技術だけじゃなくて、昔から日本にある表現も含めて取り入れながら展開していきたいという想いで、プリーツを採用したシリーズをつくりました」

もちろん、その技術も特別なものです。
手がけるのは、プリーツを専門に新技術の開発を行うオザキプリーツ株式会社。こちらには特許技術である「MAX PLEATS」を採用しています。

元来、プリーツがかからないと言われてきた天然素材。MAX PLEATSは、そんな天然素材にプリーツをかけることを可能にした特許技術です。
今回も表地は麻54% 綿46%の天然素材ですが、水洗いしてもプリーツ性を損なうことはありません。

自然の景色を思わせる、波皺の表情「リネンキュプラの波皺シリーズ」

中川政七商店のセミフォーマルに今年新たに加わったのが、リネンキュプラの波皺シリーズ。ベーシックでシンプルなデザインの尾州ウールシリーズや、華やかな見た目が特長の重ね襞シリーズとは、あえて印象が異なるようにとデザインされました。体のラインを拾わず全体をすっきりと見せてくれるシルエットが心強い一着です。

「次のシリーズでは上質感があって大人っぽいものを作りたくて、絹織物をはじめ高級裏地の産地として歴史が深い、山梨県の富士吉田市で織られた生地を使用しました。上質な布の美しさが映えるように、あえてすとんとしたシルエットを採用し、シンプルな形で作っています。

生地に揺れる波皺の表情は、経(たて)糸に使用したキュプラと、緯(よこ)糸に使用したリネンや綿の、それぞれの縮率の違いから生まれるもの。なみなみとした揺らぎが、水面のさざ波や富士山の裾の尾、地平線・水平線などを思わせてくれるので、『風景の見える布』をコンセプトにしています」

※担当デザイナーにものづくりについてインタビューした記事はこちら

古い織機でしか出せない細やかなレース「刺繍のかさねブラウス」

ジャケットの下に着たり一枚でさらりと着用したりと、何かと活躍する、刺繍のかさねブラウス。手がけるのは、刺繍レースを専門とするフロリア株式会社です。

「レースというと海外のイメージを持たれる方も多いと思いますが、じつは日本で独自に進化を遂げ、いいものを作っているんです。中でもフロリアさんは歴史をもち、海外からも注目されている企業さんです」

あえて古い機械でゆっくり織ることで、ふんわりと⽴体的なふくらみや、繊細な模様を表現しています。

「フォーマルなシーンでは、基本的にはジャケットを羽織っていることが多いと思いますが、長時間過ごす中で温度調整したいタイミングもあります。
でも、ジャケットを脱ぐと急に質素な印象になってしまったり、透けてしまったり…脱ぐのをためらうことがあって。そういう不安がなく、脱いでも華やかさが損なわれないものにできたらと思って、前面を二重にして刺繍を刺しました」

最後に、中川政七商店のセミフォーマル、どんな風に着てほしいですか?と聞くと、
「ハレの日にはもちろん、ちょっとしたお出かけにも、普段からたくさん着てもらえると嬉しいです」
とのこと。

中川政七商店のセミフォーマルは、シリーズを通して天然素材をベースに作っているため、素材感がマットで落ち着きがあります。きちんと感や品はありつつも、確かにちょっとしたお出かけなど、日常のシーンでも使いやすい質感です。

ものづくりについて語りたくなる、特別な日に自信をもたせてくれる服。フォーマルシーンにも、ちょっとしたお出かけにも、様々な場で一緒にお出かけしていただけたら嬉しく思います。

<関連特集>

<関連商品>

尾州ウールと麻のジャケット
尾州ウールと麻のワンピース
尾州ウールと麻のタックワイドパンツ
尾州ウールと麻のテーパードパンツ

リネンコットンの重ね襞ジャケット
リネンコットンの重ね襞ワンピース

リネンキュプラの波皺ジャケット
リネンキュプラの波皺ワンピース

刺繍のかさねブラウス

<関連記事>

【身長別着用レビュー】尾州ウールと麻のジャケット、パンツ
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【身長別着用レビュー】リネンコットンの重ね襞のジャケット、ワンピース
【身長別着用レビュー】リネンキュプラの波皺ジャケット、ワンピース


*この記事は2022年1月11日公開の記事を、再編集して掲載しました。

【あの人が買ったメイドインニッポン】#16 インテリアデザイナー小林マナさんが“旅先で買ったもの”

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

今回からゲストは、設計事務所ima主宰のインテリアデザイナー・小林恭さん、マナさん。初回は、マナさんが「旅先で買ったメイドインニッポン」についてのお話です。

それでは早速、聴いてみましょう。

[マナさんの愛着トーク]
・世界一美しい民窯と呼ばれる「小鹿田焼」の産地で
・知人が出してくれた酒器に惹かれたのが出会い
・片口で抹茶を立てる使い方に惹かれて
・お酒はもちろん、抹茶も立てられる酒器
・片口やピッチャーなど、口がついてる物が大好き!
・玄関入ってすぐに食器棚がある自宅
・ついつい使っちゃう器とは?

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小林マナさんが「旅先で買ったメイドインニッポン」

小林マナさんが“旅先で出会った”メイドインニッポンは、「坂本拓磨さんの酒器」でした。


ゲストプロフィール

小林恭・マナ

設計事務所ima(イマ)を主宰。
恭さん、マナさんともに前職を1997年に退社後、建築、デザイン、アートの勉強のため半年間のヨーロッパ旅行で17カ国70都市を巡る。帰国後、現在の事務所を共同で設立。
物販、飲食のインテリアデザインを主軸にプロダクトデザイン、住宅建築、住宅リノベ、幼稚園、ホテルや展示会の会場構成など、幅広く空間デザインを手掛けている。


MCプロフィール

高倉泰

中川政七商店 ディレクター。
日本各地のつくり手との商品開発・販売・プロモーションに携わる。産地支援事業 合同展示会 大日本市を担当。
古いモノや世界の民芸品が好きで、奈良町で築150年の古民家を改築し、 妻と二人の子どもと暮らす。
山形県出身。日本酒ナビゲーター認定。風呂好き。ほとけ部主催。
最近買ってよかったものは「沖縄の抱瓶」。


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番組をご視聴いただきありがとうございました。
番組のご感想やゲストに出演してほしい方、皆さまの暮らしの中のこだわりや想いなど、ご自由にご感想をお寄せください。
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【わたしの好きなもの】使う度に機能性のよさを実感する「こはぜ留めのコンパクト財布」

使う度に、「やっぱり使い勝手いいなぁ」と思う毎日の必需品があります。その相棒がこちら。こはぜ留めのコンパクト財布です。

使い始めてから3年間、特にこれといった手入れはしていないものの、つややかに馴染んできました。
3年経った今でも、カード決済の時や小銭が増えた時など、コンパクト財布にデメリットを感じそうな瞬間にこそ、使い勝手のよさを感じます。

実は自分がデザインした財布。手前味噌で恐縮ですが、心からお気に入りなので、いち使い手として、「こはぜ留めのコンパクト財布」への愛着をお話させてください。

①必要十分な機能性とコンパクトさの両立

この財布、必要十分な機能を備えながら、その存在を忘れるほどにコンパクト。片手に収まるサイズ感で、中身を入れても2cmに満たないくらいの厚みです。

手ぶらで出かける時、洋服のポケットに入れてもシルエットが崩れないのが非常に快適で気に入っています。使い始めた頃は、ポケットに入れた時の存在感がなさすぎて、「やば!財布忘れた!」「おわ、あるやん」と思うことが何度もありました。

小銭入れの留め具には、「足袋(たび)」の留め具を採用することで厚みの軽減に

この薄さに一役買っているのが商品名にもある「こはぜ」です。これは元々「足袋」の留め具として使われるもの。脱ぎ履きしやすく履いた時に違和感がない機能性を、そのまま財布に活かしました。

内装は、カードポケット3つに小銭入れと札入れ。これらが無駄なく配置されています。
普段大きなお財布を使っている方はカード入れが足りないな…と思うかもしれません。実際私も、コンパクト財布を使い始める前は不安でした。でも使ってみると、自分がいかに普段使わないカードをたくさん持ち歩いていたかということに気付かされました。

カード入れが少ないことで、必然的に少数精鋭に絞られます。でも案外それで大丈夫。カードの収容枚数は各ポケット1〜3枚ほど。普段からよく使うものだけしか入れなくなるので、あのカードどこだったっけ….とレジでもたつく気まずい時間がなくなります。キャッシュレスが便利な世の中なので、現金もたくさん持つ必要はありません。薄いのでタッチ決済も財布に入れたままでスムーズにできます。

メインカードは、小銭入れの裏側に。財布を開かなくても出し入れできます。

小銭入れの裏側にもカードポケットがあり、ここに入れておくと財布を開かずにカードが取り出せるので、私はメインで使うクレジットカードをここに入れています。
また、交通系ICカードとタッチ決済型のカードをよく使うのですが、左右に分けて入れることで、どちらのカードも財布に入れたまま使えて便利です。

サイズは、カードと各国のお札が入る最小サイズになっているので、海外旅行に行った時にも活躍してくれました。

②ストイック過ぎないコンパクトさ

企画を始めた当時、世の中では小さなアウトドアギアブランドが続々と素晴らしいデザインのコンパクト財布を発表していて、自分自身も、そうしたコンパクト財布の使いやすさに夢中になったユーザーの一人でした。できるだけ身軽に出かけたい自分にとって、初めてコンパクト財布を使った時の快適さは衝撃的で忘れられません。
ただ、そのコンパクトさゆえに、ちょっとしたストレスを感じることもしばしば。
「自分だったらここをもっとこうするな」なんて妄想をぼんやりと膨らませている時に任せられたのがこの企画です。オーダーは「いい財布。おまかせ」。よっしゃ!と思いここぞとばかりに裏テーマを「自分史上最高のコンパクト財布を作る」と設定しました。
解決したかった課題は、「ストイックすぎず使いやすい」「きちんとした場でも気後れせず使える」の2点です。私を含む、コンパクト財布ライトユーザーが使いやすいデザインを目指しました。

当時私が使っていたコンパクト財布は、軽量コンパクトを追求するストイックさゆえに、独特の使い方が必要だったり、小銭の入る枚数がかなりタイトでした。でも、自分はもう少しゆるく使いたいな、と思っていたので、一般的な財布と近しい配置構成にして小銭入れも大きめにとりました。一般的な財布のように違和感なく使えて、割り勘などで小銭が増えても対応できるサイズ感を目指しました。

③使う場所を選ばない素材感

コンパクト財布を追及して使われるナイロン素材は、軽量でコンパクトさには優れていますが、スポーティな見た目がシーンを選びます。きちんとした場でもかっこよく使える物が欲しかったので選んだ素材は牛革。なかでも均質な表面感が美しいクロム革を使い、表にステッチがほとんど出ないデザインにしました。簡素ながらきちんと感のある佇まいなので、幅広いシーンに馴染みます。長く使うことで育ち、愛着が生まれるのも革という素材のいいところ。

左:3年間使用した者 右:未使用のもの 経年変化は控えめです

全体の大きさよりも使い勝手を優先して、三つ折りではなく二つ折りにしました。お札にクセがつかないので支払い時もスマート。厚みも薄いので、スーツを着るようなシーンでも違和感無く使えるし、ジャケットの内ポケットに入れても気になりません。

作っているのは東京のUNROOFさん。精神・発達障害のある方々を革職人として迎え入れて適正な対価を支払うソーシャルビジネスに取り組む、志ある作り手さんです。細かいディテールのある商品ですが、いつも非常に高いクオリティで製造して頂いています。

一見シンプルで機能性が伝わりづらい商品ですが、使うことで、きっとその使い心地のよさを感じていただけるはず!私自身一番のお気に入りの財布ですし、デザイナーとして自信を持っておすすめできる商品です。

新年におろす財布は「春財布」と呼ばれ、縁起の良いもの。お財布の新調を検討されている方は、ぜひ手に取ってみていただけたら嬉しいです。

<掲載商品>
こはぜ留めのコンパクト財布

【あの人が買ったメイドインニッポン】#15 エッセイスト・平松洋子さんが“一生手放したくないもの”

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

ゲストは引き続き、エッセイストの平松洋子さんです。トークテーマは、「一生手放したくないメイドインニッポン」。

それでは早速、聴いてみましょう。

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平松洋子さんが「一生手放したくないメイドインニッポン」

平松洋子さんが“旅先で出会った”メイドインニッポンは、「ツバメノート」でした。


ゲストプロフィール

平松洋子

東京女子大学文理学部社会学科卒業。2006年『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞、2012年『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞、2022年「『父のビスコ』で読売文学賞を受賞。『食べる私』『日本のすごい味 おいしさは進化する』『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』など著書多数。


MCプロフィール

高倉泰

中川政七商店 ディレクター。
日本各地のつくり手との商品開発・販売・プロモーションに携わる。産地支援事業 合同展示会 大日本市を担当。
古いモノや世界の民芸品が好きで、奈良町で築150年の古民家を改築し、 妻と二人の子どもと暮らす。
山形県出身。日本酒ナビゲーター認定。風呂好き。ほとけ部主催。
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