ランドセルづくりで培った技術が活かされた、大人のリュック「IKUTA KABAN SQUARE」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

福井 隆史

語り手:福井 隆史

中川政七商店主催の展示会「大日本市」の実行委員。長く愛用できるスタンダードなものが好きで、日々使用しお手入れして出てくる表情にグッときます。相棒のように愛用品を身につけ、気持ちよく散歩するのが好きです。

ブランド:IKUTA KABAN
推しの逸品:SQUARE

70年間本革ランドセルにこだわってきた生田だからこそできる新しい挑戦は何か、考え抜いた末に行きついたのはやはり「背負うかばん」でした。初めてランドセルを背負ったワクワクを思い出させるような「背負う」にこだわったかばんをつくりたい、その志を元にたちあげたのが『IKUTA KABAN』です。
ほとんどの人が、小学生時代に「ランドセル」を背負っていたのではないでしょうか。
ランドセルってすごいですよね。ほぼ毎日の登下校に、教科書をたくさん入れたり、リコーダーを入れたり、公園で遊ぶときには大雑把に道端に置いたり…。

6年間どんなにやんちゃに使っても、僕のランドセルは全く壊れずに連れ添ってくれました。そういえば、ランドセルを買い替えなおす友達もいなかったような。

最近通勤途中に、元気に登校をする小学生の集団を見て、ランドセルのような頑丈なリュックがあったらいいなー。でも、大人がランドセルを背負うわけにもいかないよな…。
なんて思っていました。

そんな矢先、まさかの出会いが!
僕の目に止まったのは「IKUTA KABAN SQUARE」。

一目惚れと言っていいほどの出会い。これだ!と思わず声が出てしまうほど、言わば “大人のランドセル” を見つけたのです。


IKUTA KABAN SQUARE

「IKUTA KABAN SQUARE」は、見た目はランドセルではありません。でも、四角くてどこかランドセルを思わせるような佇まい。都会的でありながら、自然皮革だからこその質感もあいまって優しさも感じられる絶妙さ。オールレザーだから高級感も感じられます。
実はこのかばん、手作りの本革ランドセルづく作りの技術から生まれたのです。ランドセルの製造技術を応用した作りで、頑丈でありながら背負いやすさも◎
まるで、リュックと一体化したと感じるほどの背負いやすさです。

なぜ、こんなにも背負いやすいのだろう。僕の疑問の答えは、細部のつくりにありました。


IKUTA KABAN SQUARE

「肩ベルト」の付け根にご注目ください。あーランドセルっぽい!そう思いませんか?
本体に肩ベルトが直接固定されておらず、輪っか状の金具が取り付けられています。これは、可動域を広く設けることができるランドセルの機能が用いられていて、どんな体型の方にも合うよう配慮したつくりになっています。

これが背負いやすさの秘密だったんですね。
6年間、大きく変化する体型に合うようにつくられるランドセルの技術が活かされていると思うと、納得のフィット感です。
こんな細部にも、頑丈さだけでなくランドセルの技術が応用されているなんて。


IKUTA KABAN SQUARE

もうひとつ、このカバンならではの魅力が。
なんと、メインスペースがぱかーんと180度も開くのです。

1日分の着替えなら充分入るので、ちょっとした出張にも役立ちそう。
僕は動きやすさを優先したいので、出張のお供はいつもリュック。宿泊先のホテルでリュックの底に入れた着替えを出すことにいつも面倒で困っていたのですが、これなら荷物をリュックから全部出す作業の必要もなくなりそう。


IKUTA KABAN SQUARE

収納ポケットも充実していて、大切なノートパソコンもかばんの中でごちゃごちゃすることもありません。内側だけでなく外側にもポケットが2つついています。ひとつはサイドファスナーで開けられる仕様なので、出し入れの多い財布の収納にぴったりですね。

正直、ぱかーんと開くリュックは初めて見ました。荷物を整理しやすいのは、出張が多い僕にはとても魅力的です。小旅行にも役立ちそう!


IKUTA KABAN SQUARE

そういえば、荷物はたくさん入るのに、ごつごつと大きい印象がありません。

正面から見たら四角いですが、横から見るとかばんの上部には傾斜が。これにより、頼れる収納力でありながら、圧迫感がなくシュッとした印象に。
大人らしい雰囲気で、普段着はもちろん、これならスーツにもよく合いそう。

オールレザーのため少し重たく感じますが、見た目は重々しくないので、大きめのリュックが欲しいという女性の方にもおすすめですよ。

革の風合いも良いですね。革の醍醐味といっても過言ではない、エイジング(経年変化)も愉しめそう。
まだ出会ってすぐなので大きな変化はありませんが、どんな色に育ってくれるか楽しみです。使うほどに革も柔らかくなって、体に馴染んでいくそうなので、それも楽しみです!


IKUTA KABAN SQUARE

初めてランドセルを背負ったときの、あのわくわく感。
大人になってまた味わえるなんて、思ってもみませんでした。

6年間とは言わず、ずっと大切に使っていきたいと思います。


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半世紀も愛されている、まるでペリカンのような形の急須でお茶時間が豊かに。「ペリカン急須」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

梶川 今日子

語り手:梶川 今日子

中川政七商店の企画展の運営と大日本市でバイイングをしています。以前は自分でお店を運営していたこともあり、素敵なものを見たり探したり発見することに「ときめき」ます。陶器の産地「岐阜県土岐市」生まれ。これまで住んだ場所は沖縄・長野(松本)・東京・埼玉・そして奈良と引越しの多い人生です。

ブランド:晋六窯
推しの逸品:ペリカン急須

創業者から受け継ぐ、使い手にとって使いやすい器をコンセプトに一つひとつ丁寧に制作しています。「民芸」の大らかさと素朴さがあり、釉薬やデザインは初代より引き継がれた独自のものです。晋六窯で制作している陶器の中でも、オリジナルであるペリカン急須Rは、60年以上ご愛顧頂くオリジナルの急須です。
ころんとかわいい形状、思わず手で包み込みたくなるような丸み。そして気になるネーミング。

ペリカンの様な特徴的な口の形状がこの名の由来らしい。私の中で急須の口は、細長くスッと付けられたものやちょこんと小さく三角についているものというイメージがありました。
その概念を超えた急須の形状にどんなワケがあるのか?少しわくわくしながら、早速使い始めてみました。


ペリカン急須
「小」サイズのペリカン急須。「中」サイズもあります。

このペリカン急須は京都の晋六窯で50年前に考案された急須。考案者である現窯元のおじいさんが、茶葉が注ぎ口にたまってもスムーズにお茶が出てくるようにと穴を沢山あけてこの形にたどり着いたそうです。
なるほど、口から見える無数の細やかな穴。美しく丁寧な手仕事を感じます。

本体のころんと丸い形状にも理由がありました。お湯を注いだ時に茶葉がよく回転し、よく開くように底を丸くしているそう。お米で言えば釜の中で踊る、対流のような感じでしょうか。

早速、ほうじ茶が好きなわたしはいつものほうじ茶をいれてみることに。


ペリカン急須

焼き締めの急須を先に温め、茶葉を適量いれてお湯を注ぎます。お湯を注ぐとペリカンの口の部分にもお湯がみえます。もう既にいつもと違うおもしろさ。しばらく置いてから湯のみに注ぎます。

びっくりするくらい濃く、しっかり出ています。もしかして濃すぎる?と思いつつ飲んでみてびっくり!
一口目の印象はなんとも「まろやか」でした。

しっかり茶葉の味を感じられるのにまろやかな味。通常時間を置くと渋みを感じるけれど、あまり感じない。急須でこんなに違うものかと素直に驚きました。


ペリカン急須

二煎目は急須の蓋を取らず口から注ぎます。スムーズにお湯が入り、茶葉が穴に詰まらずストレスを感じません。そして注ぐ時も片手で蓋を楽におさえながら注げる設計も魅力でした。


ペリカン急須

一煎目をいれるときに蓋を置く場所に困ることもあるのですが、この急須は、蓋をペリカンの口に置いておける仕様になっています。通常露が落ちるのを気にしながらテーブルに置いたり、お盆に置いたりしますがそんなことを気にせず、急須の上で完結できる優れもの。

使い手のことを考えて、一つ一つの動作性まで細やかに考え抜かれた急須だと実感。道具ってこういうところがまた使いたくなる要素だと思ったりします。


ペリカン急須

急須には磁器製やガラス製、鉄瓶と色々あるけれど、茶葉の味を楽しむのにぴったりな土物の急須。冷めにくく、まろやかで美味しいお茶を入れられる毎日の道具。ペリカンの口をしたコロンとかわいいペリカン急須。私のお茶時間の大切なお供に追加することにします。

今度はフレーバーティを入れてみようかな?紅茶はどうなんだろう、と日本茶だけでなく、他もいろいろと試してみたくなりました。

今日は何のお茶にする?
とペリカンの口をした急須が私に話しかけてくれそうです。


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自宅のすきま時間に、ものづくりの楽しさを味わっています。「大槌刺し子 みやびふきんキット」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

白山 伸恵

語り手:白山 伸恵

中川政七商店主催の展示会「大日本市」の実行委員。長い社歴の中で繋がった全国の小売店様へ更によいものをお届け出来るように奮闘しています。日々明るく楽しく過ごすことがモットーです。工芸メーカーさんもお客様も笑顔に出来ればうれしいです。

ブランド:大槌刺し子
推しの逸品:みやびふきんキット

東日本大震災により、町や大切な人、家、仕事を奪われ綻んでしまった大槌という町を「刺し子」を通してもう一度、繕い、補強し、みんなが誇れる美しく、たくましい町にしていきたい。2011年6月、大槌町発、一歩を踏み出した女性たちによるプロジェクト。
昔から洋裁や刺繍が好きなのですが、しばらく間が空いていました。今年、家にいる時間が増えて、久々に手に取ったのが「大槌刺し子 みやびふきん」のキットです。

かつて貴重だった布地を繰り返し補修し、長く大切に使うために生み出された「刺し子」。娘がお嫁に行く時に、お母さんがひと針、ひと針、刺し子をしたふきんを花嫁道具として持たせる風習が、東北を中心に各地にあったそうです。

大槌刺し子

この大槌刺し子のキットは、きれいに草木染めされた刺し子糸と生地がセットになって、誰でも気軽に刺し子のふきんをつくることができます。

大槌刺し子

生地には図案が薄くプリントされてあるので、刺し間違えることもありません。普段裁縫や刺繍をしない人でも取り掛かりやすいと思います。

やるのは仕事から帰ってきた夜の時間や休日です。刺している間は何も考えず、ただ静かに手を動かすだけ。この無心になれる瞬間が心地よく、時間を忘れて夢中になります。

大槌刺し子

ふと手を止めると、きれいな色合いの模様が浮かび上がっているのが嬉しく、また針を進める、という感じです。ひと針ひと針縫いあげて完成に向かう喜びは癒しにもなりました。久々にものをつくる楽しさを味わったように思います。

大槌刺し子

出来上がったら自分の作品のような気持ちです。道具としても、もちろん丈夫なのですが、すぐに食器拭きなどに使うのはもったいない気がして、飾ったり、器やフルーツの上に伏せてかけたりして、模様を楽しむのも良いかなと思っています。


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こんな道具が残る世界が、幸せでないはずはない。「蛍かご」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

高倉 泰

語り手:高倉 泰

中川政七商店主催の展示会「大日本市」のディレクター。 日本各地の作り手と一緒に展示会やイベントを作りあげる。 古いものを生かした生活が好きで、奈良で築150年の古民家を改築し、 妻と2人の子どもと暮らしています。山形県出身。風呂好き。日本酒ナビゲーター認定者。

ブランド:山から福がおりてくる  
推しの逸品:蛍かご

山があるから川が生まれ、川から水が流れ、その水が田畑を潤す。山からの恵みで生きてきた歴史がある。手仕事の全てが山と結びつき、そこにたどり着く。
こんな道具が残る世界が幸せでないはずはない。

「蛍かご」と名のついたアイテムの存在を知ったのは、2年ほど前のことです。たまたま帰省で立ち寄った山形のマルシェで出会いました。

蛍かご

それぞれの土地で作られた手仕事が好きで、自宅にはアジアやアフリカを中心にいろいろな国のかごがありますが、この蛍かごほど神話的な用途のかごに出会ったことはありません。それが私の生まれ故郷の隣町で編まれていることを知って感激しました。

昔はその名の通り、実際に蛍を入れて愛でたり、鈴虫やコオロギなどの鳴く虫を入れて室内で虫の音を楽しむために使ったものだそうですが、今はインテリアや簡易照明としてもその風情を楽しめるよう、ハンギングタイプが作られています。

蛍かご

私はシンプルに飾りとしてキッチンにぶら下げてみましたが、ただそこにあるだけで、心にゆとりを与えてくれるように思います。

LEDライト付きなので寝室の照明に使ってもいいかな、友人が集まる機会に、行灯として使ったらどうだろう、といろいろな使い道が浮かんできます。

蛍かご

子どもに「何を入れると思う?」とクイズを出してみました。元々の使い道を教えると、母親に「蛍を入れると明かりになるんだよ」嬉しそうに教えていました。

不要不急と言われますが、この蛍かごが不要不急と片付けられずに残り続けて、ずっと身近にあって欲しいなと思います。


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【わたしの好きなもの】THE SLIPPERS

一生ものにしたいと思える、牛革のスリッパ

こんなスリッパを待っていた。

ずっと使い続けたいと思えるスリッパにようやく出会えました。
それは、牛革でつくられた「THE SLIPPERS」。
上品な見た目と革ならではの良さが詰まった、お家時間が豊かになるスリッパです。


段々とスリッパの生地がもけもけになってきたり、気付かないうちに汚れが染みついていたりと、その都度仕方なく買い替える必要が出てきて、いつも勿体ないなーと。小さなことですが、こんな悩みがずっとありました…。

汚れてもへたっても、それが “味わい” となって、経年変化を楽しめる丈夫で長く使えるスリッパがあったらいいのに…。そう思っているとき、この「THE SLIPPERS」に出会いました。

マットで美しい質感。初めて手に取ったときは、おお!っと思わず声が出ました。まるで革靴の質感。これは贅沢なスリッパだな…。

早速履いてみました。
最初の履き心地は…そう、まさに革靴を履く感覚と似ていました。

硬くて窮屈…。新品の革靴を履くときにそう感じてしまうことはありませんか。でも革靴って履きこなしていくうちに段々と革が伸びて、自分の足に馴染んでいきますよね。それと似ていて、履いていくうちにこのスリッパの革も柔らかくなります。
最初は足の甲に当たるのが気になっていたのですが、1~2週間ほどで気にならなくなるほど柔らかくなりました。

「THE SLIPPERS」は、Sサイズ(23~25cm)とMサイズ(25~27cm)の2サイズ展開です。僕はMサイズを選びました。普段スニーカーは26.5cmのサイズのものを履いていますが、Mサイズで違和感なくちょうどいい大きさでした。

休日では丁寧に家事をしたり、元気に歩き回る子どもの後をついて行ったり、部屋のあちこちを歩きまわりますが、このスリッパを履いているとなんだか疲れにくい!

それもそのはず。一見ぺたっとしているように見えるのですが、実は足裏全面にはカメラバッグにも使われているウレタン製の緩衝材が入っています。これがふわふわし過ぎず、固すぎず、絶妙なクッション具合。衝撃を和らげ、足を疲れにくくする働きをしています。

もうひとつ、疲れにくい点でいうと、歩きやすさにも秘密が。
贅沢に分厚い革が使われているため、製造過程でアッパー(つま先あたり)が少し浮き上がるとのこと。この形状が足にフィットして、歩きやすくなっているのです。薄い革ではあまり見られないらしく、分厚い革ならではの特性で、このスリッパならでは。

革自体も丈夫な成牛の革が選ばれているので、耐久性も抜群。贅沢さゆえの効果で機能性もアップしているなんて、夢のようですね。なんとなく1歩1歩が贅沢に感じていたのは、間違いではなかったようです(少々大袈裟な言い方ですが)。

また、革の製品の醍醐味と言えるのが、エイジング(革特有の経年変化)。使い続けるうちに革にツヤが出たり、くたっと馴染むこと。

1か月間ほど毎日履いてみたのですが、左右でしわの形に違いはあるものの、自分の足によく馴染む形になりました。そして、なんとなく以前よりツヤも深まった気が!

左のスリッパが履いていたもの 右が新品のもの

個体差が出るのは、革だからこその面白味でもあると僕は思います。きっと別の人が履いていたら、全く違う形になっていたんでしょうね。

ほこりがついてしまっていたら、革靴の手入れをするように柔らかい馬毛のブラシでささっとブラッシングをしています。スリッパで手入れをしたいと思ったことはありません。そう、こんなに大切にしたいと思えるスリッパは今までにありませんでした。本当に良い出会いでした。

贅沢な気持ちになって、快適に履けて、そして自分に馴染んでいく。このまま一生ものになるようにずっと大切に使っていきたいと思います!

<掲載商品>
THE SLIPPERS


編集担当
森田

【わたしの好きなもの】戸田デザイン研究室 Baby piece

遊び方は無限大!0歳から遊べる木の玩具

「あ~!きでぃんちゃん!」
2歳近くになった子どもが、そう言いながらキリンが描かれた木のピースを手にとって大喜び。
キリンがわかるようになったのねと感動を覚えたり、野菜が描かれたピースだけを集めてる!?もう野菜の種類がわかるようになったの?などなど、日々子どもが成長していくのを感じる玩具に出会いました。
それは戸田デザイン研究所の『Baby piece』。動物・食べ物・乗り物・生活の4つのカテゴリーの愛らしいイラストが1枚1枚に描かれた、天然木の玩具です。

4つのカテゴリーにそれぞれ9種類のイラストがあり、それが2枚ずつ、全部でなんと72枚の木のピースがあります!

ピースの裏側には赤色や青色の点が描かれていて、カテゴリー別に色分けされています。なので、動物たちで集めたり、色分けして遊んだり、子どもの発想次第でいろんな遊び方ができます。

天然木なので、1枚1枚木目が異なります。木目がしっかり出ているもの、つぶつぶした模様が入っているものなどさまざま。
これが、イラストとマッチしていることがあって、見ていると大人でも面白いのです。

例えば、火が灯ったろうそくのイラスト。このピースの木目は左右にしゅっと伸びています。じっと見ていると風が吹いているようで、ゆらゆら火が燃えているように思えます。
三輪車のピースは、木目がつぶつぶしているので、まるで荒々しい砂場を走っているかのよう。
ほら、このお友達は懸命に三輪車を漕いでるよ、頑張れーって言ってみよう!という風に小さな1枚にもいろんなストーリーを想像して、子どもにお話しています。

子どもは小さい間はなんでも口に入れるもの。
このピースは天然木1枚で仕上げてあり、接着剤などは一切使用していません。また、イラストの塗料も日本玩具協会の安全基準(ST)に合格したものを使用しているので、子どもが噛んで遊んでいても安心感があります。

そしてそして、この玩具、雨の日には特に重宝します。
雨が土砂降りでも、子どもにはそんなの関係ありません。
雨でも外に出たがり、だめと言ったらぐずってさあ大変。そんなときはこのピースを出すと、泣いていたことも忘れて遊び出してくれます(笑)

遊び方ガイドもついています

ピースの多さ、イラストの種類の多さが楽しいようで、飽きずに遊んでくれます。
もう少し子どもが大きくなったら、木のピースを積み上げたり、イラストを集めて物語を作ったり、懸命に並べてドミノ倒しをするのもきっと楽しそう。

使わないときは、本棚に置いています。
蓋がアクリル板なので、ピースを好きなように並べると、インテリアとしても愉しめます!
動物だらけ、とかも素敵そうですね。


遊び方が日に日に変わってきて、もしかしてうちの子は天才なのかと親ばかにもなってしまいがちですが、これからも子どもの成長を感じながら大人も一緒に楽しめていけたらと思っています。

<掲載商品>
戸田デザイン研究室 Baby piece


編集担当者
森田