5月2日、緑茶の日。夏も近づく八十八夜におすすめのお茶

5月2日は、「緑茶の日」です

夏も 近づく 八十八夜~

「茶摘み」の歌にあるように、立春から数えて88日目のきょうは八十八夜。春から夏になる節目の日です。ちょうどこの頃、茶摘みが最盛期であることから1990年に日本茶業中央会が「緑茶の日」と制定しました。

お茶の葉にとって霜は大敵。この八十八夜までは遅霜が発生することがあるので、茶葉を守るために藁(わら)をかぶせて霜を防ぎ、八十八夜になると安心して新茶の摘み取りをはじめるのだそうです。

もちろん、お茶の産地によって温暖差があるので実際の時期はそれぞれかもしれませんが、八十八夜の日に摘んだ茶葉は不老長寿の縁起ものとして、昔からとても貴重なものとされています。

縁起をかつぐという意味合いだけでなくこの時期のお茶は極上品!お茶の新芽には、ひと冬の間じっくり蓄えられた成分がたっぷり詰まっています。やわらかく甘い茶葉は、うまみがあり若々しい香りも楽しめるのだそうです。

奈良最古の製茶問屋「北田源七商店」の緑茶

新茶ももちろん味わいたいですが、お茶は普段から気軽に楽しみたいもの。奈良最古の製茶問屋「北田源七商店」は、老舗の経験を生かした美味しいお茶を提供しています。

緑茶は通常、単一の茶葉だけではなく、産地や品種、季節などによって異なる茶葉の特長を見極めてブレンドするという「合組(ごうぐみ)」という技術によってつくられます。

核となる「芯」、風味を加える「添」、香りをひきたたせる「香」、色を決める「水色」において、バランスよく「合組」することで、より奥ゆきのあるお茶に仕上がるのだそうです。

「北田源七商店」が「合組」によってブレンドした毎年いちばんのお茶。味と香りはもちろんのこと、色の美しさも一見の価値あり
ていねいにつくられた本格的なお茶を手軽に楽しめるティーパック包装のお茶
合組茶2種に「北田源七商店」オリジナルの茶小紋柄の布がついたギフトセットも
白い花が愛らしい茶小紋柄の布は、湯のみや茶器を拭ったりするのに便利
白い花が愛らしい茶小紋柄の布は、湯のみや茶器を拭ったりするのに便利

忙しい毎日の中で、お茶を淹れてひと息つく時間ってわりと大切です。茶のみ仲間、なんて言葉もありますが気の置けない誰かと一緒に、ほんの少し気持ちをゆるめることでなんだかほっとしますよね。「緑茶の日」のきょうは、そんな時間を楽しめるといいなと思います。

<掲載商品>
大和冠茶/大和露地/源作焙(北田源七商店)
※ 現在は取り扱いを終了しています

<関連商品>
中川政七商店 ECサイトお茶

<取材協力>
北田源七商店
奈良県天理市蔵之庄町415-1
0743-65-1064
http://kitada-genshichi.jp

文:杉浦葉子

*こちらは、2017年5月2日の記事を再編集して公開いたしました

4月18日、お香の日。聖徳太子に献上された漂着物とは

淡路島に漂着したものは?

1992年に全国香物線香組合協議会が制定した記念日「お香の日」。なぜ4月18日かというと、時はさかのぼりはるか昔のお話に。

日本書紀によると、推古天皇3年(595年)の4月、「沈水、淡路島に漂着」と記されており、淡路島に大きな大きな香木が漂着したのだそう。

「沈水」というのは、今でいう「沈香(じんこう)」のことで、代表的な香木のひとつ。樹木の樹脂がさまざまな要因で固まり、長年の間に熟成されたもので、清く上品な香りがします。

当時「沈水」と呼ばれていたのは、この香木が樹脂を含むゆえに水に沈む重いものだったからだそうです。

長さ2メートルを超えるこの香木が淡路島に流れついたとき、島民がこの木を燃やしたところ、なんとも芳しい香りが広がって‥‥。あわてて火の中からひきあげて、この木を朝廷に献上したのだそうです。

仏教の普及につとめていた聖徳太子はこの木が沈香だと分かり観音像をつくったといわれており、今もこの香木は淡路島の枯木神社にご神体として祀られています。

この香木伝来の4月と、「香」の漢字を分解した「一十八日」から、4月18日を「お香の日」と定めたのだそうです。

420余年の伝統を誇る、日本最古の御香調進所

安土桃山時代1594年(文禄3年)京都西本願寺前で、薬種商として創業した「薫玉堂(くんぎょくどう)」。薫玉堂に代々伝わる調香帳(レシピ)には、長い年月をかけて自然が熟成させた香木をはじめ、薬種として漢方に使用される植物のことがたくさん記されているといいます。

京都の香老舗として長年の伝統を守りながら、儀式の場だけでなく日常の場でも、その時代時代の香りをつくり続けてきました。

伝統のレシピを基に現代に溶け込む新しい香りを調香
伝統のレシピを基に現代に溶け込む新しい香りを調香

お香は仏事のイメージがある方もいらっしゃると思いますが、今ではリラックスしたいときや、少し気分をかえたいときなど、香りを気軽に楽しめるお香がたくさんありますね。

天然の香料を主とした伝統の調香レシピと現代の香りの融合で、さまざまな香りを楽しめる「薫玉堂」のお香。その豊かな色合いも職人が何ヶ月もかけて色をだしたものだといいます。

京の香りをあらわした、色とりどりの線香。
京の香りをあらわした、色とりどりの線香
香料を押しかためてつくった印香。飾ったり火をつけて使います。
香料を押しかためてつくった印香。飾ったり火をつけて使います

大地の恵みを受けて育った植物には、人をやさしく癒し元気づける力が秘められています。自然の力を借りたお香が、はるか昔から現代に続いてきたのも納得。季節のうつろいとともに、生活にほのかな香りをそえたいものです。

<取材協力>
香老舗 薫玉堂
京都市下京区堀川通西本願寺前

075-371-0162
http://www.kungyokudo.co.jp

文:杉浦葉子
写真:中島光行、杉浦葉子

*こちらは、2017年4月18日の記事を再編集して公開しました。

大掃除が楽しくなる職人の道具を、すす払いの日に使いたい

日本では1年365日、毎日がいろいろな記念日として制定されています。国民の祝日や伝統的な年中行事、はたまた、お誕生日や結婚記念日などのパーソナルな記念日まで。数多ある記念日のなかで、こちらでは「もの」につながる記念日をご紹介していきたいと思います。

さて、きょうは何の日?

12月13日は、「すす払いの日」 その歴史はいつから?

お正月を迎えるにあたり、家のすすやちりを払って掃除をする「すす払いの日」。

平安時代にはすでに行われていたといわれています。そして、12月13日に行われるようになったのは江戸時代。この頃使われていた「宣明暦」という暦では、12月13日は「鬼の日」という日で、婚礼以外は何をするにも吉という良い日でした。

そのため、この日を新年を迎える準備をはじめる日として江戸城では大掃除をしたのだそうです。

これは単なる大掃除ではなく、年神さまを迎えるための信仰的な行事でもありました。その年の厄をとり払うという大切な節目の日だったんですね。

「すす払いの日」には家族みんなで大掃除をして、それが終わると「すす払い祝い」として神さまに「すす払い団子」をおそなえしたり、「すす払い餅」「すす払い粥」といって一家でお餅やお粥を食べる習慣があったそうです。

また、すす払いの後にはお風呂「すす湯」に入り、身も心も住まいも清々しくきれいにして、年神さまを迎えていました。

この習慣は大正時代のころまで続いていましたが、13日に掃除をすると年末までにまた汚れてしまうため、次第に年末に大掃除をするようになったのだそうです。

白木屋傳兵衛の江戸箒で「すす払い」

「すす払い」は、「すす掃き」とも呼ばれていました。近ごろは良い掃除機もたくさんありますが、こんな行事の話を知ると昔ながらの箒(ほうき)を使いたくなります。

1830年(天保元年)創業の江戸箒老舗「白木屋傳兵衛(しろきやでんべえ)」の箒は、国産の「ホウキモロコシ」という植物を使い、熟練職人が素材を丁寧に選って編み上げたもの。

実用的でさっと使える箒は、やはり日本のお掃除には欠かせません。

使いやすい道具があればお掃除もなんだか楽しいもの。今年も気づけば12月。少しずつ新年の準備をはじめましょう。

<掲載商品>
(左から)
ひもはりみ・小(白木屋傳兵衛)
サッシ箒(白木屋傳兵衛)
掛け無精ほうき(白木屋傳兵衛)
江戸長柄箒・極上(白木屋傳兵衛) 

白木屋傳兵衛中村商店
http://www.edohouki.com

文・写真:杉浦葉子

※こちらは、2016年12月13日の記事を再編集して公開しました。少しずつ準備して、気持ちの良い新年を迎えたいですね。

この暮らしの道具、ちょっと変わってるんです。どこが違うかわかりますか?

これからお見せする商品、普段よく目にするものと何かが違います。さて、どこが違っているでしょうか?

握ったところを想像してみてください。

カッター

これは‥‥、かなり難易度が高そうです。

一般的な急須に見えますが、パーツの位置が違う?

急須

メモリの数字の向きにご注目!

定規

さて、何か気づきましたか?

実はこれ、すべて「左利き用」に作られた道具なのです。

8月13日は「国際左利きの日」

きょう8月13日は、国際左利きの日。左利きの生活環境の向上に向けた記念日です。世界人口の約10%が左利きと言われています。

1992年8月13日、イギリスにある「Left-Handers Club」により、右利き用だけでない誰もが安全に使える道具を各種メーカーに対して呼びかけることを目的に提唱・制定されました。

今日は、左利きの道具について紹介します。

全国から左利き客が訪れる「駆け込み寺」

左利き用アイテムに詳しい方がいると聞き、お話を伺うことに。

訪れたのは、神奈川県相模原市にある文具雑貨店「菊屋浦上商事」。同店には「左利き用グッズコーナー」があり、その品揃えは約100種類!

「日本で一番左利きグッズが揃っている」と、全国からお客さんが訪ねてくる駆け込み寺のようなお店なのだそう。

棚には数々の左利き用の道具が並んでいます
棚には数々の左利き用の道具が並んでいます

社長の浦上裕生 (ひろお) さんは、左利きに関するデータを収集したり、海外に赴いて文具の買い付けや調査を行うなど、左利き事情に精通している方。

元SMAPメンバーで左利きの稲垣吾郎さんとラジオ番組で対談したり、人気バラエティ番組「アメトーーク!」で「左利きを幸せにするお店」として紹介されるなどを皮切りに、メディアからの取材依頼や企業からの相談も舞い込んでいます。国内だけでなく、海外メディアからの取材を受けることもあるのだとか。左利きへの注目の高さが伺えます。

1973年に開店以来40年以上の歴史を持つ文房具店「菊屋」(正式には菊屋浦上商事株式会社)浦上裕生さん
元々は左利きで、今は両利きという浦上裕生さん。「世界でこれだけ大きく専用コーナーを設置しているのはうちだけですよ」と自信たっぷり。左利きコミュニティでの交流や情報発信も積極的に行なっています

かつては左利き文具は在庫しつつも店頭には並べず、注文があれば出す程度だったという同店。ではなぜ、これほどに「左利き用グッズ」をたくさん揃えるようになったのでしょう。

左利きの弟が右手用の道具で大怪我

「25年以上前、左利きの弟が右利き用カッターを使って大怪我をしました。右手用に設計された道具を使うと刃が手に刺さりやすかったり、危険なことも多いんです」

カッター
こちらのカッターは左利き用。刃の向きが利き手によって異なるので、反対の手で使うときは注意が必要です

「弟の怪我を機に、当時店を経営していた両親が左利きのためのコーナーを設置しました。1998年に私が店を継ぎ、品揃えを充実させて今に至ります。

『左利きグッズがなんでもある』とネット上で話題になり、日本の方だけでなく、海外からのお客さんも来てくださるようになりました。調べてみると海外では日本より左利き用の道具が作られていないんです」

無理なく安全に使える向きに整える

それでは左利き用の道具について、浦上さんに詳しく解説していただきましょう。

「例えば、急須は左手で持って注ぎやすいように、取っ手が左側、注ぎ口が右側についています」

左手で持ちやすい急須

左利きの方が一般的な急須を使う場合、取っ手が右にあるため右手で持つか、左手で持って手をひねって注ぐ必要があるのだとか。それは使いにくそう。

「ハサミは刃の合わせに工夫があります。紙に刃を入れた時に、切っている部分が見えるように刃を合わせます」

左のハサミは左利き用、右のハサミは右利き用。それぞれ切っている面が刃の手前に見えるようになっています
左のハサミは左利き用、右のハサミは右利き用。それぞれ切っている面が刃の手前に見えるようになっています
こちらは浦上さんの私物。右利き用ハサミに慣れてしまったけれど、持ち手の穴の大きさが右手仕様だと指が痛くなる。そんな悩みに対応して、持ち手は左利き、刃の合わせは右利き用に作られていました。泣けます‥‥
こちらは浦上さんの私物。右利き用ハサミには慣れたけれど、持ち手の穴の大きさが右手仕様だと指が痛くなる。そんな悩みに対応して、持ち手は左利き、刃の合わせは右利き用に作られていました。泣けます‥‥

「こんなものもあります。扇子は右手で開いて使うようになっているので、左手で仰いでいるとだんだん閉じてきてしまうことがあるんです。だから、開く方向が反対になったものを作ってもらいました」

左利き用の扇子
左利き用の扇子
定規
左利きグッズの中で一番売れているのが定規。塾の先生がまとめ買いしていくことも。左手で線を引く場合、右から左へペンを進めるとスムーズ。線を引く向きに合わせて、目盛りの数字が右からついています。「右利き用の定規を使う時は引き算をしていた」なんて左利きの人の声も
速乾性の水性ボールペン
こちらのボールペンはインクに秘密があります。速乾性の水性インク。左利きの人は横書きで文字を書き進めると、書いた直後の文字をこすりながら手を移動させるため、手やノートがインクで汚れてしまうことが多いそう。すぐに乾くことでこの悩みを解決してくれると大ヒットしました

ロゴの向きが自分に合っていると嬉しい

ところで冒頭で紹介した鉛筆はどこが左利き用だったのでしょうか。

左利き用えんぴつ

「この鉛筆は、ロゴの向きが一般的なものと反対なんです。左手で持った時にロゴが正位置になるように作られています。なんてことないのですが、自分のための道具と思えて嬉しいという声を聞きます。

他にもマグカップの柄は右手で持った時に正面を向くように作られていたり、自動販売機の投入口は体の右側に設置することが一般的だったり。世の中には右手で扱うことを想定して作られているものが多いですから」

左利き用えんぴつ
ロゴの向きにご注目!

ロゴの向きだけで喜びを感じるなんて。左利きの方は道具に苦労されることが本当にたくさんあるんだろうなぁと改めて実感しました。

バターナイフ
お店にはこんなものもありました。向きの異なる2本のナイフをつなぎ合わせ、どちらの手でも使えるユニバーサルデザインのバターナイフ
バターナイフのロゴ
左手で持った時にロゴが正面に来る珍しい仕様です

浦上さんに解説していただきながら、たくさんの左利き用アイテムを試しました。私は右利きなので、左利き用の道具を使ってみるとその使いにくさに驚きます。つまり、左利きの人たちは日常的にこの使いづらさに向き合っているということ。知らなかった‥‥。

少数派にも使いやすい道具を

「昔に比べて矯正されなくなったこともあり、今、左利き人口は増えていると言われています。とはいえ全体の割合から考えると少数のため、まだまだ左利き用の道具は少ないのです。

道具の存在を知らない左利きの人もいますし、少量生産になるので在庫終了とともに廃番となってしまう商品も少なくありません。

でも、少数派だから不便なままで良いってことはないですよね。クラウドファンディングを活用して左利きグッズを作ることも企画中です」

左手用のおたま
浦上さんの提案で生まれた左利き用のおたま。給食の配膳でおたまが使いにくいという生徒の声を受けて、近くの小学校に寄贈したことも。このおたまがあることで、右利きの子どもたちが左利きの道具を体験する機会にもなっているそう

「必要としている人がいること、使いやすい道具があることをもっと発信して、広めていきたいと思っています」

そう熱く語る浦上さん。昨年2017年2月に新たな取り組みをスタートしました。

2020年東京五輪・パラリンピックを世界中の左利きの人が集まる機会ととらえ、メーカーと協業し、左利きグッズを充実させていこうという「レフティ21プロジェクト」。

浦上さんの呼びかけに応じて、文具メーカーのゼブラ、プラス、ライフ、調理器具メーカーのレーベン販売、ペンタブレットを手がけるワコム、輸入文具を扱うドイツ系のエトランジェ・ディ・コスタリカが参加を決め商品開発が進んでいるそうです。

自分にぴったりの道具があると、使うのが楽しくなったり、道具に愛着も湧きます。使いやすい道具の拡充、楽しみですね。

<取材協力>

菊屋浦上商事株式会社

神奈川県相模原市中央区相模原6-26-7

042-754-9211
http://www.kikuya-net.co.jp/

文・写真:小俣荘子

6月4日から歯と口の健康週間。水だけで磨けるMISOKAで歯磨きを見直してみる

日本では1年365日、毎日がいろいろな記念日として制定されています。国民の祝日や伝統的な年中行事、はたまた、お誕生日や結婚記念日などのパーソナルな記念日まで。数多ある記念日のなかで、こちらでは「もの」につながる記念日をご紹介していきたいと思います。
さて、きょうは何の日?

6月4~10日は「歯と口の健康週間」です。

「歯と口の健康週間」は、1928年に日本歯科医師会が「6(む)4(し)」にちなんで6月4日に制定した「虫歯予防デー」が前身です。口腔衛生に関する正しい知識の普及、歯科疾患の予防と早期発見・早期治療という目的はそのままに何度か名前を変え、2013年からは「歯と口の健康週間」となっています。

子どもの頃、大の苦手だった歯磨き。学校の保健指導で歯磨きの練習をしたり、磨き残しをチェックする染色液で真っ赤に染まった歯を一生懸命磨いたことを思い出します。子どもも大人も、あらためて“お口の健康”を見つめ直す、それが「歯と口の健康週間」なのです。

使うのは水だけ、という新しい歯ブラシ「MISOKA」

今も昔も、歯磨きはお口のケアの基本。だからこそ手抜きはできません。そこでご紹介したいのが、株式会社夢職人が製造しているプレミアム歯ブラシ「MISOKA」です。

MISOKAと白い箱のパッケージ
握りやすく程よい力加減で磨けるくびれたボディ。高い技術力の証です

「MISOKA」の使い方は、歯ブラシを水につけ、いつものように歯を磨き、水で口をゆすぐだけ。これだけで歯の汚れが落ち、思わず歯を触りたくなるほどツルツルに磨き上がります。

水だけできれいに磨ける秘密は、細かなミネラル粒子で1本1本コーティングされたブラシの毛です。ミネラルの粒子が汚れを浮き上がらせて落とし、歯の表面をコーティングして次の汚れをつきにくくします。「ナノシオンドリーム」という夢職人独自のコーティング技術がなせる業です。

歯磨き粉が嫌いな人や苦手な人はもちろん、歯磨き粉の味や香りで吐いてしまう「つわり対策」として妊婦さんにも好評だそう。そして、歯磨き粉を使わない排水はとてもクリーン。歯を磨くだけで、さり気なく環境保護や節水に貢献できるという嬉しい仕掛けもあります。

生みの親に聞く「MISOKA」の開発秘話

そんな高機能歯ブラシ「MISOKA」は、どのようにして生まれたのでしょうか。
株式会社夢職人の代表・辻陽平さんにお話をお聞きしました。

「最初は、ミネラルコーティングを車に活用したいと考えていました」と辻さん。ところが、自動車業界では相手にされず悶々と思い悩む日々。ある日、お風呂あがりに歯磨きをしている自分の姿を見た時に、ひらめいたそうです。「歯ブラシなら誰もが必ず使うものですし、お口もきれいになって喜んでいただけます。さらにコーティングの技術も活かせる。これだと思いました」

「TRAVEL TOOTH  BRUSH MISOKA」の画像
旅行や出張のお供に「TRAVEL TOOTHBRUSH MISOKA FOR TO&FRO」

当初はブラシのミネラルコーティングが1週間しかもたず苦労したそう。「1週間で交換が必要な歯ブラシはお客様には受け入れてもらえません。何とか効果を1ヵ月持続させようと試行錯誤して辿り着いたのが、現在のナノミネラルコーティングでした」

こうして完成した「MISOKA」。リピーターも増え、海外でも高い評価を得た今も、熟練した職人の手作業で1本1本丁寧に作られています。使ってくれる人への想い、職人の魂と技術を注ぎ込むその工程はまさに伝統工芸品のよう。

MISOKAの検品作業風景
検品作業も1本1本丁寧に行われます

いいものは、いいパッケージに包んで。

箱入りのMISOKA
歯ブラシの常識を覆した、中身の見えないパッケージ

パッケージは、老舗の高級和菓子店が使うような上質な白い箱。この箱もひとつ一つ手作業で、寸分の狂いなく折りあげられています。「日本では“良いものは包む”文化があります。絶対の自信がある製品だからこそ、その文化にこだわったパッケージにしました」とのお話が印象的でした。

大切な人への贈り物にも

今までにない歯ブラシのあり方を提案する「MISOKA」。職人の手作業によって生み出される高い機能性を兼ね備えた美しさは、まさに逸品です。

最近では新しいオーラルケア商品「MISOKAマウスタブレット」も登場。「MISOKA」で歯を磨いた後に舐めるとさっぱりとした爽快感で、好評だそうです。お家でのオーラルケアに力が入りそうですね。

MISOKAのマウスタブレット
天然のシソの実エキスと桜の花エキスを使った「MISOKAマウスタブレット」。市販のタブレットに比べて刺激が少なく、子どもでも食べられます

健康で美しい歯は将来の自分への贈り物。お口にも自然にも優しい、作り手の想いが詰まったケア用品を選びたいものです。もちろん、大切な人の健康を願う贈り物にもぴったりですね。

<取材協力>
株式会社夢職人

<掲載商品>
MISOKA 歯ブラシ(中川政七商店)
TRAVEL TOOTHBRUSH MISOKA FOR TO&FRO(株式会社夢職人)
MISOKA マウスタブレット(株式会社夢職人)

12月6日、音の日。指物職人が生んだ「楽器オルゴール」

こんにちは。ライターの小俣荘子です。

日本では1年365日、毎日がいろいろな記念日として制定されています。国民の祝日や伝統的な年中行事、はたまた、お誕生日や結婚記念日などのパーソナルな記念日まで。数多あるなかで、ここでは「もの」につながる記念日を紹介しています。

さて、きょうは何の日?

12月6日は「音の日」です

1877年12月6日、トーマス・エジソンが蓄音機「フォノグラフ」を発明しました。「オーディオの誕生日」とも言うべき日です。

1994年に日本オーディオ協会は日本レコード協会、日本音楽スタジオ協会などと、音と音楽文化の重要性を広く認識してもらうと共にオーディオ及び音楽文化・産業の一層の発展に寄与することを目的に、12月6日を「音の日」として制定しました。

音質にこだわって作られた「楽器オルゴール」

「オルゴール」と聞くと、子どもの頃に遊んだおもちゃや、宝石箱などを思い出す方は多いかもしれません。

今ではそれらの印象が強いですが、オルゴールはれっきとした「自動演奏楽器」。蓄音機が生まれる以前は、簡単に音楽が楽しめる機械として親しまれていました。

今日は、オルゴールのなかでも、さらに音質にこだわって作られた「楽器オルゴール」を紹介します。まずはこちらの動画で音色をお聴きください。きっと、オルゴールのイメージが変わりますよ。

動画中で、一番上に乗っている箱が楽器オルゴールです。その下に積まれているのは音を大きく響かせる箱 (=サウンドボックス、共鳴箱) です。

音響学を取り入れて設計された楽器オルゴールは、中高音だけでなく、低音がしっかりと響き、柔らかく美しい音色を奏でます。その音には、心を落ち着かせる効果があるのだそう。

オルゴールは「箱」で音質が変わる

音質や音量の決め手は機械部分を収める箱と、その下で音を響かせる共鳴箱にあります。

音の出る機械部分。写真はシリンダータイプのもの
音の出る機械部分。写真はシリンダータイプのもの

音質の変化は、機械部分を木の板の上に乗せるだけでもわかります。

こちらの動画は、音の変化を実験したもの。機械部分をそのまま鳴らした場合と、木の上 (共鳴箱の上) に置いた場合で、音量や音質に大きな違いが現れます。音がやわらかくなり、さらに低音まで響くことに驚きます。

さらに、木箱の「組み方」も重要なのだとか。この楽器オルゴールでは、機械こそ一般的なオルゴールと全く同じですが、収める箱に伝統的な「指物 (さしもの) 」の技術を使うことで、美しい響きを実現しているといいます。

指物の技術を使った楽器オルゴール

指物の技術で実現した、楽器の響き

指物とは、釘や接着剤を使わずに木工品を組み立てる技術。

音は木の繊維を伝って響くため、組み合わせる際のわずかな隙間も影響を及ぼします。そこで、繊維をできるだけ長く保てる指物の技術がぴったりだったのです。

指物の技術を使ったオルゴールの箱
繊維を繋ぐようにピタリと組み合わさる指物の技術

70種類以上の木を試して選ばれた素材

「音響第一」の楽器オルゴールは、音質を損なうような装飾や塗装は一切ありません。もちろん、木の種類にもこだわっています。

開発したマイスターの永井淳 (ながい・じゅん) さんは、70種類以上の木を試して「心地よい音」を響かせる素材を研究したのだそうです。

密度の高い木材を使うと音がよく響くことから、選んだのは銘木の無垢材。楽器に使われることが多いメープルやウォールナットが用いられています。そのほか別注で、ローズウッド (紫檀) 、黒檀、マホガニーでも制作されています。素材の硬さや密度によって響きが異なるため、木の種類によって厚みを変えて作られます。

楽器にヒントを得て作られた構造

さらには、音がより美しく響くように楽器の構造も取り入れられています。バイオリンやピアノなどに多用される木材板の「スプルス」が響板(きょうばん)として使われています。たとえば、ピアノならば響板は弦の下に張ってあります。

響板のスプルス。曲がっている方が音の響きが良いのでカーブした仕上げになっています
響板が曲がっているとより音の響きが良くなるので、カーブした仕上げになっています
発想の元となったバイオリンの表面。カーブしたスプルスが使われています
発想の元となったバイオリンの表面。カーブしたスプルスが使われています

足は3本です。こちらはグランドピアノにヒントを得ています。3本足の場合、圧力がしっかりと足にかかるので、下に置かれた共鳴箱に最大限の響きを伝えることができるのだそうです。

オルゴールの足

冒頭の動画でも、おもちゃのオルゴールとの響きの差がわかりますが、直に楽器オルゴールの音色を聞くと、その美しさに驚きます。まろやかで奥行きのある音に包まれるのはなんとも心地よいものでした。

現在、この楽器オルゴールは、子どもの情操教育として使われたり、リラックス効果でより良い眠りを期待されたりすることも。

まるでリサイタルを訪れたような演奏を楽しめる楽器オルゴール。その日の天気、気温、湿度、聴く人の状態や気持ちで2回として同じ音色にはならないのだそう。オルゴールのある暮らし、始めてみたくなりました。

<取材協力>
EMI-MUSICBOX

<掲載商品>
楽器オルゴール シリンダータイプ
サウンドボックス (共鳴箱)

文・写真:小俣荘子