【わたしの好きなもの】信楽焼の魚皿

魚料理だけじゃない、楽しく万能に使えるお皿

四角いお皿はお持ちですか?
「使うのが難しそう」
「焼き魚のためのお皿でしょ?」
もしかしたら、そんなイメージがあるかもしれません。

わたしはうつわが好きで、少しずつ集めて楽しんでいます。
角皿もいくつかある我が家ですが、特に最近のお気に入りがこの「信楽焼の魚皿」。

焼き魚をきれいに盛りけられるよう考えてデザインされた長角皿です。
だけど、魚料理だけにしか使わないのはもったいない。
「魚皿」という名前ですが、絶妙な大きさと形で、いろいろなお料理が盛りつけやすいんです!

最近スーパーで見かけるたびに食べたいなと思っていた柏餅をさっと並べてみると、やっぱりいい感じに。
端午の節句にもぴったりだな、と改めて用途の広さを実感しました。

今回は、わたしの愛してやまないこのお皿の、素敵ポイントを語りたいと思います。

いつもの料理を特別にみせてくれる形

長角皿の好きなところ、ひとつめは、ちょっとしたおかずでも、きちんと感が出るところです。
丸いお皿だと、余白ができてしまうところ、長角皿は奥に短いから盛りつけがしやすい。
特にこの魚皿は、四隅が切り落とされた「隅切」の形になっているので余白が少なく、寂しい印象になりにくいです。

縁は少し立ち上がっているので立体感が出て、そこも盛りつけやすさのポイントになっています。
そしてこの立ち上がりのおかげで多少の汁気も受け止めてくれます。
豚の生姜焼きのたれもこぼれることなく安心でした!

他にも餃子やおにぎりなど、ただ並べるだけで様になるので本当に助かっています。

洋風にも使える

今度は、手づくりのフルーツサンドを盛りつけてみました。
少しいびつなフルーツサンドも、きっちりしすぎない柔らかな直線のお皿と合っている気がして、なんだか愛着がわきます。

魚皿や陶器のお皿は、和食がよく合うイメージがあるかもしれません。
しかし、この魚皿は、隅切の形とフラットな底面によって、和食器っぽくなりすぎず、洋食にも使いやすいです。
盛りつけられる面が大きいので、様々なお料理に対応できます。

八角の形が、エスニックな棒棒鶏や生春巻きなんかにも合いそうですね。
もっといろいろ試してみたいです!

他の器との合わせ使いが楽しい

魚皿の使い方、まだまだあります。

わたしのいちばんお気に入りは、湯吞やマグのせておやつプレートにすること。

もちろんケーキ皿とマグ、正方形の小皿と湯呑、という王道な組み合わせもいいんですが、たまに気分を変えて長いお皿でおやつを食べると、特別感にテンションがあがります。

洋菓子もばっちりです。
この日わたしはキャロットケーキをいただきましたが、焼き菓子やスコーンなどちょっとしたものにもおすすめです。

うつわの半分にお菓子をのせ、コーヒーやお茶を淹れて添えると、自分だけのプレートができあがったような気がして、幸せな気持ちになります。
今日はどのマグを合わせよう、このおやつにはこれかな、とあれこれ考える時間も楽しいのです。

他にも、ソースや副菜を入れた小鉢を乗せたり、お刺身にお醤油皿を添えたり、長い形を生かした合わせ使いがおすすめです。

収納問題も気になりません

そしてもうひとつ、好きなところがあります。
それは、重なりがよく、軽いところ。
もしかすると、日ごろ使う上でいちばん大事なポイントかもしれません。

長いうつわは、なんとなく収納しにくそうなイメージがあるかもしれませんが、四角いお皿は食器棚の四隅にぴったり収まります。

上に小皿や鉢など丸い器を乗せることができるので、角皿のためのスペースを作らなくても、意外とすっきり収まってくれます。
さらに、このお皿はスタッキングができるので、数枚持っていても置き場所に困りません。

そしてわたしが初めてこのお皿を持ったとき、その軽さにびっくりしました。
平たい長いお皿は重いイメージがありましたが、このお皿は軽いので、出し入れや洗い物も億劫にならず、それもあってつい頻繁に手に取ってしまいます。

あたたかみのある色

ここまで長くなりましたが、最後に色のお話を。
「信楽焼の魚皿」は、「並白」と「飴」の2色展開です。

並白は、アイボリーがかった奥行きのある白で、食材が映える万能カラーです。洋食や洋食器とも合わせやすい色味です。

つやのある飴は、食卓のアクセントになり、お料理もしまって格好よく見えます。明るめの茶色なので、他の器から色が浮いてしまうこともなく、取り入れやすい色です。

どちらにも良さがあるので悩ましいですが、わたし個人は並白のほうが使用頻度が高いような気がします。
真っ白ではない、あたたかみのある白が、どんなお料理にもなじんでくれるので使いやすいです。


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
このお皿の、楽しさや魅力が少しでも伝わればいいな、と思いながら語らせていただきました。
(もちろんお魚もすごく映えるので、ぜひ魚皿としてもお使いください!)

中川政七商店では、他にも四角いお皿を取り扱っていますので、ぜひお好みのものを見つけて使ってみてくださいね。

編集担当 岩井

<掲載商品>
信楽焼の魚皿
有田焼の湯呑
益子焼のマグカップ

【わたしの好きなもの】酒粕のぬか床 一つ星シェフ監修

毎日漬けて食べたくなる、やさしい味のぬか床

ぬか漬けって実はそんなに好きではありませんでした。
というのも、味の濃い食べ物があまり得意じゃなく、
ぬかの独特な香り、好きだけど強すぎるのはちょっと…
頻繁に食べるのはちょっと…
と、ぬか漬けに対する気持ちはなんとも微妙でした。

お漬物はもう一品ほしいときにさっと食卓に出せて便利だし、素材の味を生かしたまま野菜を摂取したい。
でもどうしても好みの味にならない。
それにかき混ぜたり毎日のお手入れにも自信がない…
そんなループに陥り、ぬか床に興味はあるけど一歩踏み出せない状態が何年も続いていました。

そんな中、最近中川政七商店に入社し、先輩に「酒粕のぬか床」をおすすめしてもらいました。

なにやら、一つ星シェフ鳥羽周作さん監修の、酒粕を混ぜ込んだぬか床だそう。
ぬか床に酒粕…?と思いましたが、先輩曰くふんわり酒粕が香る上品な味、とのこと。
味も手間のかかり具合も気になるので、さっそく会社で試してみることにしました。

ふたつのぬか床の味くらべ

自分の好みの味を探るため、中川政七商店で販売しているもう一種類のぬか床、「ゆずと花椒のぬか床」と比べてみることにしました。

ぬか床というと味のついていないシンプルなものが多い中、味付きで好きなものを選べるのは楽しい。
とはいえ同じ米ぬかを使っているのに味にそんなに差が出るの?と半信半疑です。

左:ゆずと花椒のぬか床 右:酒粕のぬか床

今回は、きゅうり、にんじん、大根、茄子、セロリの5種類ずつを漬けてみました。
見た目に違いはありませんが、容器の蓋を開けたときの香りには差があります。


「ゆずと花椒のぬか床」が華やかで強めの香りがするのに対し、酒粕のぬか床は少しだけ落ち着いた香りです。
蓋を開けた瞬間ふわっと酒粕の香りがただよって、食べる前から期待大…!

ぬかの中から掘り出して、洗って切って、さっそくいただきます。
個人的に今回いちばん気になっているのはセロリ。


さあ、好みの味のぬか漬けにありつけるでしょうか…。

左:ゆずと花椒のぬか床でつけたぬか漬け 右:酒粕のぬか床でつけたぬか漬け

まず初めに、どちらもそんなにぬかの味が強すぎず驚きました。
パン酵母で発酵させたぬか床は、ぬかの独特な香りがマイルドなのだそう。

「ゆずと花椒のぬか床」で漬けたぬか漬けは、ほんの少しピリッとした花椒と唐辛子の味がアクセントになっていて、香り高く華やかです。
しっかり風味がつくので、にんじんや茄子など味のしっかりある野菜が特におすすめです。

一方「酒粕のぬか床」で漬けたぬか漬けは、よりまろやかな味!
酒粕の味が強いのかな?と予想していましたが、本当にふんわり鼻に抜ける程度で、これなら酒粕が苦手な方もおいしく食べられると思います。
なにより味が濃すぎない!
ぬか漬けなのに上品な味で、副々菜として毎日食卓に出しても飽きなさそうです。
こちらは野菜そのものの味がより楽しめるので、大根やカブ、きゅうりなど水分の多い野菜が特におすすめです。
(セロリはどちらもおいしかったです!)

同じ野菜を同じ時間漬けましたが、不思議なことにぬか床の種類によって浸かり具合が違いました。
すごく大きな差があるわけではないですが、「ゆずと花椒のぬか床」は短時間でしっかりした味、「酒粕のぬか床」はもう少し時間がかかってやさしめの味、という感じでしょうか。

どちらもおいしいけれど、毎日食べることを考えると、わたしは断然酒粕のぬか床派でした。(先輩さすが!)
定期的にぬか床を替えて、味を変えて楽しむのもいいなぁと思いました。
ぜひお好みに合わせてお選びください。

思ったより簡単で楽!

ぬか床は初心者でも始めやすいようになっています。
パッケージを開けて、どっしりと詰まったぬか床を容器に移すだけ。
すぐに漬け始めることができます。

ぬか床の管理に自信がなかった私が、はじめてみよう!と思えたのは、この手軽さがあってこそ。

そしてわたしのぬか床チャレンジを応援してくれているかのようなタイミングで発売されたのが、「かきまぜやすい琺瑯のぬか漬け容器」です!
こちらはぬか床2袋がちょうどよく入るサイズ。

かき混ぜやすさはもちろん、小ぶりなサイズ感が我が家の冷蔵庫にも食卓にもちょうど良い。
取手がないけど口元のでっぱりに指が引っ掛かるから持ちやすく、出し入れも楽にできます。


どうせなら機能も見た目も良いものを!と思い、セットで使うことにしました。

わたしにぬか漬けづくりへの第一歩を踏み出させてくれた 「酒粕のぬか床」 。


お気に入りの味とお気に入りの道具で、わくわくの新生活。
これからぬか漬けライフを存分に楽しみたいと思います!

編集担当 岩井



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