【わたしの好きなもの】THE 醤油差し


調理が一段とスピーディーに

醤油、酢、サラダ油。

私が「THE 醤油差し」に入れている調味料です。
傾けたらさーっと気持ちよく調味料が流れ出て、ここだ!というところでひゅっと頭を上げればピシッと止まる。最初に使ったときに感動して以来コツコツ買い集め、今や3本となりました。

蓋の開け閉めがいらず、手にとったらすぐに使える手軽さが便利で、私はこの3本を食卓用ではなく、調理中にさっと取れる場所に置いています。

調味料を瓶のまま使っていたときと比べて、「蓋を開けるのに手間どる」「そろそろと傾けたのにどばっと出てしまった」「瓶の口にたまった調味料をティッシュでおさえる」といった煩わしさから開放されることで、調理が一段とスピーディーになりました。

サラダ油も快適に

中でも意外なほど便利だったのがサラダ油です。サラダ油は醤油などの調味料に比べると粘度が高く、出るときはややスムースさに欠けるものの、蓋の開け締めで手を汚すことも、使いすぎることもなく、実に快適にフライパンに油を差すことができます。

そして、この手軽さが享受できるのは、すぐ手が届く場所、コンロのすぐ近くの目立つところに置いておけるデザインがあってこそ。醤油やお酢も、これまでは食卓に出すときはわざわざ小さな片口に入れていたのですが、今では「味が薄かったらかけてね」とキッチンからそのまま食卓に出せるようになりました。ホットプレートの使用時など、食卓に油を置くときにも本当に便利で美しく、お好み焼きを焼きながら「買ってよかった‥‥!」とその喜びを噛みしめています。

すっかり我が家の台所に欠かせないものになった醤油差し。料理酒や薄口醤油用など、まだあと数本買い足しを予定しています。(みりんは糖分が固まってしまってだめでした)

EC課 辻村



<掲載商品>
THE 醤油差し 紙箱入り

【わたしの好きなもの】遊 中川 花ふきん

手土産に重宝する「花ふきん」


お世話になった方にほんの気持ちを贈りたい時や、突然会うことになった久しぶりの友人にちょっと手土産にしたい時、軽くてかさばらない、花ふきんを重宝しています。

花ふきんのいいところは、

荷物にならないこと。
好みがわからない場合も融通が利くこと。
そして、自分が使って良さがわかっていること。

贈り物にはやっぱり、自分がいいと思っているものを差し上げたいと思います。



薄手で大判の花ふきんは、使う人によって何通りも使い道があります。

料理をする人には台所のふきんとして。
お弁当を持つ人にはお弁当包みとして。
暑がりの方にはネッククーラーとして。



「だまされたと思ってお風呂のボディタオルに使ってみて!」とオススメすることもあります。
スタッフさんのお母様に教えていただいたのですが、肌に優しくてこれがまたいいんです。

どう使っていただいても、最後には最高のお掃除ぞうきんとして役目を終えてくれます。

おうちに何枚かストックしておくと、手土産を買いに行く時間がなかった時でも安心です。
賞味期限を気にせず置いておけるところも嬉しいポイント。

1枚で気軽に、または何かと組み合わせて。箱に入れると体裁もよいです。
用途に応じてアレンジがきくので、あれこれ考えるのも楽しい!

目上の方には、たとう紙のパッケージの花ふきんを。

猫派の方には、はにゃふきんは鉄板で喜ばれます。お家の猫ちゃんと同じ柄だとなおよいですね!



20色の花ふきんは、渡す人をイメージして選んでいます。
花柄のパッケージがとびきりかわいい!

差し上げた方から、

「ふきんにこだわってなかったけど、花ふきんを使って違いにびっくりした」
「よかったから私も人にプレゼントしたよ」

と聞くと心の中でガッツポーズです。

遊 中川 本店(奈良町) 桐山



<掲載商品>
花ふきん 松竹梅
花ふきん 格子
花ふきん 紫花

樽酒とはどんなお酒?樽酒づくりの秘密と楽しみ方を菊正宗に聞いた

樽酒と言えば、おめでたいもの。特別なイベントの時にだけ、鏡開きをして飲むお酒。

なんとなく、そんなイメージがあると思います。

実は、それは樽酒のひとつの姿でしかありません。

樽酒のイメージ

日本酒をうまくするための樽

そもそも、木製の樽にお酒を入れるようになったのは江戸時代のこと。

お酒を江戸に運ぶ際の容器として、それまでの壺や曲げわっぱに変わって樽が使われるようになったことが始まりです。

当時は樽に入っていることが普通だったために、樽酒という言葉も存在しなかったとか。

その後、時代が変わりびん詰めが主流になってくると、それと比較する形で樽酒と呼ばれるようになりました。

では、ただの容器として使われていた酒樽が、なぜ今の時代にも残っているのか。

答えはシンプルです。日本酒が“うまく”なるから。

樽酒とは、樽に寝かせることで木香がつき、美味しさがプラスされた日本酒のことでもあるのです。

菊正宗酒造 樽酒マイスターファクトリー

うまい酒をさらにうまくする。

そんな樽酒づくりを間近で感じられる場所があると聞き、行ってきました。

樽酒マイスターファクトリー
樽酒マイスターファクトリー

創業350年を超える菊正宗酒造が、“樽酒の魅力”を伝えるために設立した「樽酒マイスターファクトリー」。

日本有数の酒どころ 兵庫県の東灘区。菊正宗の酒造記念館に隣接する場所にあります。

菊正宗酒造記念館
菊正宗酒造記念館

同社の樽酒づくりのこだわりや製法が知れる展示のほか、樽酒に欠かせない“樽”をつくっている様子を間近で見ることができる工房です。

樽酒マイスターファクトリー
予約すれば、見学は無料

施設に入ってすぐに、あたりに満ち渡る木の香りに気づきます。檜(ひのき)ほど強い香りではないけれど、とても心地良い香り。

樽酒の樽材に使用している、奈良県産吉野杉の香りだと教えてもらいます。

樽酒マイスターファクトリー
施設内には木の香りが満ちている

日本酒に木の香りや成分をつけて美味しさをプラスする樽酒。最適な樽の素材は、使用する日本酒の特徴によって変わってきます。

菊正宗では「生酛(きもと)づくり」というこだわりの製法でつくる辛口酒を樽酒に使用しており、この辛口酒を一番うまくしてくれるのが、奈良の吉野杉なのだそう。

くぎ・接着剤を一切使わない、熟練の手仕事

節が少なく、木目がまっすぐで香りが良いことから、酒樽にもっとも適していると言われる吉野杉。

その丸太から、樽材として適した部分を切り出し、厚みと丸みを揃えた杉板を「榑(くれ)」と呼びます。

酒樽をつくる「榑(くれ)」
酒樽をつくる「榑(くれ)」

榑(くれ)を綺麗に揃えるには非常に高度な技術を要します。特に、板同士が接する側面のことを「正直(しょうじき)」と呼び、この面づくりが何より難しいんだとか。

くぎや接着剤を一切使わない酒樽づくり。すべての材料がぴったり合わさらなければ、当然、日本酒が漏れてしまいます。

酒樽は円筒状と言っても、底から上部に向かって広がっている形。なので「正直」は微妙にカーブさせておく必要があり、その仕上げは長年の経験が大きく物を言う部分です。

仮枠の中で、榑(くれ)を組み上げていく
仮枠の中で、榑(くれ)を組み上げていく
簡単に組み上げているようで、素人がやると1時間以上かかるとか
簡単に組み上げているようで、素人がやると1時間以上かかるとか

榑(くれ)を21〜22枚組み合わせて円筒状にすることで、四斗樽と呼ばれる72リットルの日本酒が入る酒樽がつくられます。

踊るように竹をまく、「箍(たが)まき」

樽を固定するのは、細く割った竹を輪っか状に結ってつくる「箍(たが)」。

樽酒マイスターファクトリー
最終的に、7本の箍(たが)をはめて完成となる

結い方も独特で、竹のしなやかさをいかしたその方法は、まるで鞭を振りながら踊っているかのよう。あっという間に竹の輪っかが出来ていきます。

樽に合わせてサイズを決める
樽に合わせてサイズを決める
箍まき
箍まき
リズミカルに竹をしならせながら、結っていきます
箍まき
まるで踊っているよう
箍まき
あっという間に仕上がっていきます

使用する竹を触らせてもらうと想像以上に硬く、とても目の前で軽々と振り回されていたものとは思えません。

この日実演してくれた樽職人の田村さん曰く、この箍(たが)をつくる工程の習得だけで4〜5年かかったそう。

樽が組み上がったあとも、内側、外側、天面、底面と各所を丁寧に削って整えていきます。

人目に触れない部分であっても美しく仕上げる
かんなで削って仕上げていく
酒樽づくり
酒樽マイスターファクトリー

榑(くれ)を削る作業は別にして、熟練の職人で樽の組み上げにおよそ30〜40分。

安定して生産を続けるには、樽職人の人数を一定数確保する必要がありますが、そこには課題も多く存在します。

※関連記事:日本酒を美味しくする「樽」づくり、継承する女性職人の目指すもの

樽職人の道具
道具のメンテナンスも樽職人の重要な仕事

樽ごとに飲み頃を見極める

さて、出来上がった樽を貯蔵する樽場に並べ、ようやく日本酒を入れていきますが、まだ気は抜けません。

樽酒
樽場に並べられた樽酒

いくら樽場の温度や湿度を調整しても、個別の樽ごとに香りのつき方は変わってきます。

樽酒マイスターファクトリー
個々の樽で、樽酒の仕上がりスピードは変わってきます

安定したおいしさを届けるために人の感覚で最適な状態を確かめる。それ以外に、樽酒の飲み頃を見極める方法は無いのだそうです。

自宅で気軽に楽しめる、びんに入った樽酒

こだわり抜いた日本酒を、わざわざ樽に移し替えてまでつくる樽酒。

こうも手間がかかっている様子を見てしまうと、やはり特別な時にだけ飲むお酒なのでは、という気がしてきます。

でも、お酒が樽で運ばれていた江戸時代には、言ってしまえばすべてのお酒は樽酒でした。

灘のお酒が船に乗せられて江戸に着くまで、約10日間。

木の香りがちょうどよい塩梅でお酒に移り、江戸の人たちは知らず知らずのうちに、木香のついた樽酒のうまさに親しんでいたわけです。

そこで、現代でも樽酒を気軽に楽しめるように、最適な飲み頃の状態のまま、びんに詰め替えられたものが「樽酒びん詰(樽びん)」 。

樽酒
びんに入った樽酒

樽酒は、貯蔵期間が長すぎると香りがつきすぎてしまう場合がありますが、びん詰めにしておけばそういったことも防げます。

杉の香りを楽しみつつ、軽やかに飲める辛口のお酒で、日本酒になじみの少ない人にも入門として人気だという、樽酒びん詰。

近年日本酒の種類がどんどんと増える中にあっても存在感は大きく、売り上げはこの10年で伸び続けているんだそうです。

酒樽づくりの現場で目にした、日々技術を磨く職人と、日本酒をうまくするための樽。

樽酒とは、職人がこだわり抜いた専用の樽に寝かせることで、美味しさがプラスされた、日常的に楽しめるお酒のことでもありました。

<取材協力>
菊正宗酒造株式会社
樽酒マイスターファクトリー
http://www.kikumasamune.co.jp/tarusake-mf/

文:白石雄太
写真:太田未来子

こちらは、2019年2月6日の記事を再編集して掲載しました。

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デザイナーが話したくなる「保存の器」


きっかけは「わがままな思い」とデザイナーの渡瀬さん。
そもそも男性がこういうものが欲しいなと思いついたことが不思議でした。

男性がひとり暮らしで、余った食事をプラスチックの保存容器で保存すると、翌日お皿に移すと洗い物が増えるのが手間だということで、そのまま保存容器からたべてしまうことがしばしば。
なかなか、ワイルドな、、、
しかし、本人もそれはそれでなんだか横着をしている後ろめたさと、きちんと食事をとっている感じがしないと思っていたみたいです。

そこで、食器として使える保存容器があったらそれが一番なのに!と思いついたんです。
ずぼらながらも食卓を充実させたい我儘な思いから、焼き物でつくる「食器としても使える保存容器」の開発が始まりました。


保存容器として、よく見かけるのは、まずプラスチック製のもの、そして琺瑯や陶磁器のもの。
陶磁器なら渡瀬さんが想像しているものに近いのではと思ったのですが、ここで「中川政七商店らしい」暮らしに馴染むデザインをしたいという渡瀬さんのこだわりが。陶磁器のものは、蓋がプラスチックのものが多いのですが、蓋も容器と同じ素材で作ることにしました。


そこで高い気密性を実現するため、選んだ産地は有田。素材には通気・吸水性が少ない磁器を用い、有田有数の成形精度を持つ生地メーカーにて「共焼き」という技術を用いて焼成しました。
急須の製造等で使われる共焼きは、蓋と身を合わせた状態で焼き上げることで、焼成時に発生する土の収縮差を抑えることで、隙間を限りなく小さくすることができます。
実際蓋をしてみると、ピタッと気持ちよくはまります。


共焼を行う場合、身と蓋の接地面の釉薬を剥ぐ必要があります。そのために行うのが蝋引き。蝋を塗ったところは釉薬が弾くことで重ねて焼いても身と蓋が付きません。蝋は筆でのせる為、分厚く塗ると蓋が入らなくなる恐れがある為、神経を使う作業です。


食器として使い、蓋をして冷蔵庫または冷凍庫で保存。翌日にそのまま電子レンジで温め直して、また食卓へ。食器と保存容器の両役を果たしてくれる器は、沢山の容量がありつつ、食卓で馴染む雰囲気にするため、鉢(どら鉢とも呼ばれる)の形に近づけました。
蓋にはリムを設けることで、取り皿として使うこともできるんです。


「日頃、いろいろな産地を巡ってと様々な発見があります。」と感慨深い渡瀬さん。
「共焼き」の事を知ったのは、実は萬古焼。急須を作る窯元で、身と蓋を合わせるためには、結構な手間や技術があることを知りました。
一方、お茶産地に伺ったときには、実は気密性の高い磁器急須が、匂いもつきにくく本来の茶の味を味わうのに適しているので好んで使っていると話を聞きました。
それらの見聞を組み合わせると、今回の保存の器は、気密性を高める共焼と磁器材を用いるのが良いのではと結びつきました。匂い移りも少ないはず。磁器は昔は高級素材で、保存容器としては使われてきませんでしたが、後世になると醤油瓶や酒瓶など保存も兼ねた容器としても活用されるようになります。

私達の仕事は、生活者としての肌感と産地の知恵を結びつけて、今の生活に活躍する道具をつくることです。とは言え、絵に描いた餅を実現するのはいつも大変で、今回も何度も試作を繰り返して完成しました。
おかげさまで保存容器のままでも後ろめたさのない食卓になり満足しています。最後は、とても満足気な笑顔でした。


※2022年4月25日に一部コメントを修正いたしました。  

【作部さんに聞きました】鹿の家族 お手玉

「これを買う人の気持ちも、あんたたちのことも考えて、頑張ってるつもりやねんで」

中川政七商店を手仕事で支えてくださる「作部(つくりべ)さん」にお話を聞きました。
ちらっと見える親鹿、子鹿の刺繍がポイントの「鹿の家族 お手玉」を作ってくださっている廣瀬さん。



-今は主にお手玉の縫製を担当いただいてますが、中川政七商店でお仕事をはじめて何年くらいになりますか?
2000年にはもうしてたかなぁ。だから19~20年はやってるんちゃうかなぁ。今まで色んなもんさせてもうてたしあんたのところの色んな人と一緒にやってきたなぁ。

-お仕事をする上でご自身のルールはありますか?
縫っていく順番かなぁ。白でしょ、それからお父さん(生成)。あ、「お父さん」て呼んでんねん。それからお嬢ちゃん(赤)、その次が弟さん(水色)、お母さん(黄色)が最後。こう呼ぶ方が何かええやろ? 愛着あんねん。



-廣瀬さんがつくるとお手玉の両端が花みたいに閉じられていて綺麗ですね。一体どうやって作っているのか、近くで見てもわかりません…。
これなぁ(、縫製の)説明書の通りにやってもこんな風には閉まらへんねんで。上手いこと出来へんから自分でも考えなあかんなぁと思って、この方法を編み出した。わたしらの時代は何もなかったからね。布団なんかでも全部自分で縫ったんやで。せやから、これは本当は布団の端を閉じるときの結び方やねん。



-そうだったんですね! 驚きました…ほかには、普段どのようなことを考えながらお仕事をされていますか?
いつもやけど、ほんまに根気がいんねん。ひとつひとつ大切にせなあかんし。せやけどこの仕事が来たら夢中になって何にも手がつかなくなるんよ。毎日、これを買う人の気持ちも、あんたたちのことも考えて、がんばって働いてるつもりやねんで(笑)

-いつも本当にありがとうございます…この仕事をやってて「よかったなぁ」と感じた瞬間はありますか?
やっててよかったこと? そりゃもうみんなええわ。出来上がったときにはものすごうれしいし、「あぁ、出来た!」て思うよ。これで休憩できるから、さ、お家の草抜きしよ! とかね。

-廣瀬さん、働きすぎですよ!(笑)
草抜きするときな、いま指がバネ指(※腱鞘炎の一種)で痛いねん、まだ治ってなくて…でもミシンの返し針はこの指で押さなあかんからなぁ。それでも仕事してんねん、好きやから。
兄弟から電話かかってきたりするやろ? そしたら「あ、姉ちゃん仕事きたな!」ゆうねん。
「なんで?」聞いたら「声がちがう」って。仕事がないときは「今日なんや暗いな。仕事ないねんな」言われんねん。
…ほら色々喋ってる間に色出来上がったで!



-(一同拍手)「ころんと綺麗!お見事です」
せやろ?
これ見て。お母さんの刺繍は、よく見ると振り返ってはんねん。きっと後ろを歩く子供たちのことを気にして…やっぱりお母さんやねんなぁって。
お父さんはぎゅっと前むいてるやろ? ほら、お嬢ちゃんも弟のこと気にして後ろ振り返って…こんな可愛いものよう考えはるなぁ、ええの考えてくれはったなぁ。和むよ、いつも。いつも私がいちばん癒されてんねんで。


お話をうかがっている間、終始にこにことされていたのが印象的な廣瀬さん。
無理なお願いをすることもあり、本当にたくさんのたくさんのお手玉をすごいスピードで仕上げてくださっています。私がいちばん癒やされてると、嬉しいお言葉に、私達が伝えきれない幸せな気持ちをいただいた時間でした。

【わたしの贈りもの】母の喜寿のお祝いに


母の喜寿のお祝いに、何か特別感のあるものを贈りたい。

毎年、母の日や誕生日は兄妹で欠かさずお祝いしてきました。
すでにいろいろ持っているから、お花や季節の果物になることも多かったのですが、
喜寿のお祝いとなると、その日の想い出になる品物を渡したいという想いがあります。

記念になるものとは?花器など飾ってもらえるもの?
それもいいのですが、しまいこまないで、使いながらその都度お祝いの日を想い出してもらえたら、私達も嬉しい。記念の日に似合う、ちょっときちんと感も伝わるものを、考えてみました。




お友達と出かけることが多い母。きれいめで落ち着いているけど、少し遊び心のある「真田紐のファスナートート」。
手織り麻のバッグはとても軽く、ファスナー付きなので安心感もあります。持ち手に真田紐を使用しているので、丈夫で手にも柔らかく持ちやすくなっています。きっと「この持ち手、実はね・・。」と自慢してくれるに違いありません。




家計簿に「食費」とは別に「嗜好品」という欄があるほど、お茶の時間をきちんと?とっている母。
ティーカップや湯呑のセットがいつの間にか数が減って、食器棚の中はバラバラの器ばかりだったり。
せっかくゆっくりお茶を飲める時間ができたんだから、自分専用に特別なカップがあってもいいのでは。
mg&gkの「フィナンシェと紅茶の器」だったら、紅茶はもちろんコーヒーもたっぷり飲めるし、お揃いの小皿にいつものお菓子をのせるだけでも、特別感が増します。吉祥文様が描かれているものなら、おめでたい日にぴったりですよね。




以前、お客様にもお母様の喜寿のお祝いにと、購入されたことを思い出し、一人だと高価だけれど、兄妹みんなで一つのものを贈るなら、皇室をはじめ数多くの著名な方々にも愛されている「前原光榮商店」の日傘も、自分ではなかなか買えない逸品として、もらうと嬉しいもの。麻生地から、少し透けて感じる日差しが、とても美しい日傘です。UVカット率100%ではないですが、顔や洋服が真っ暗にならず、柔らかな陰影になる紗の感じが大人の粋を感じます。


子どもたちと孫たちでお祝いする日を、時々想い出してくれるきっかけになって、気兼ねなくいつも使ってもらえたら、私達にとっても嬉しい贈りものになります。

 


<掲載商品>
真田紐 ファスナートート
mg&gk フィナンシェと紅茶の器 ギフトボックス入り