【わたしの好きなもの】蚊帳ケット

 
娘のお昼寝に大活躍。「蚊帳ケット」
 
これまで蚊帳生地はふきんが一番!と思っていましたが、2年前に娘を出産し、日々のお世話をしている中で蚊帳ケットがとても良い商品だと感じました。
 

産まれる前は私が敏感肌なのもあって赤ちゃんには肌に良いものをという視点でオーガニックのものや肌触りの良いものを中心に探し、一般的な袋状のベビー用シーツを購入しました。

 

産まれた後は想像以上にしょっちゅう汚れることに驚きました。

新生児のころは1日1回どころか1日3回以上変える日もしばしば。

あんまり頻度が多いのでいちいちしっかりシーツに入れるのがめんどうになったり何枚も洗い替えを購入することに抵抗を感じ、シーツの上に蚊帳ケットをひくようになりました。

このように、端っこはふとんの下に挟み込んでおけばOK。


すると、外すときはひっぱるだけ、付けるときはパッと広げて端を挟み込むだけ。

洗うのも薄くてかさばらず洗濯機に入れるだけですぐ乾き、しまうときもかさばらず、とにかくめちゃくちゃらくちんになりました。

 

保育園に行きだすと週1でふとんを持ち帰って洗ってこなくてはいけません。

 

ふとんは大荷物ですし、お天気が悪いと乾きづらいことも・・。

そこで冬以外はタオルケットの変わりに蚊帳ケットを用意することにしました。

持ち運びもらくちん、すぐ乾くのでお天気を気にせず洗えて清潔です。




あんまり便利なので、出産した友人には必ず蚊帳ケットをおすすめしています。


デザイナー 山口

 


<掲載商品>
かや織ケット 縞

もうすぐ春の陶器市。益子で知っておきたい人・場所・おやつ

今年は4月27日(土)~5月6日(月・祝)に春の陶器市が行われる益子。
大型連休と重なって、一層賑わいそうですね。

せっかく訪れるなら、周りの見どころも楽しみたいところ。
そこで今回は、さんち編集部のおすすめをご紹介します。陶器市の予習や、一足早い春の窯元めぐりの参考にもどうぞ。

————————————————

仁平古家具店/pejiteオーナーの仁平透さんに聞く益子焼

目利きが注目する、益子の作家たち

仁平古家具店・pejiteのオーナー 仁平 透さんに聞く、益子焼のこと

約250の窯元と、400人前後の陶芸家がいるという益子。独自の目利きにファンが多い、仁平古家具店のオーナー・ 仁平透さんに、注目の作家さんや選ぶときのポイントをうかがいました。

→記事を見る

■□■

泉'sベーカリー・益子

益子焼を買ったら、濱田庄司由来の酵母を使うパン屋を探しに

窯元めぐりをしていたら、お腹がすいて来ました。益子の陶芸家に愛されている、移動式のパン屋さんがあります。

→記事を見る

■□■

パナマの織物

世界の民芸品が2000点!人間国宝・濱田庄司のコレクションが見られる資料館

公益財団法人 濱田庄司記念益子参考館

益子に来たら、やっぱりこの場所は訪ねておきたいですね。濱田庄司記念益子参考館へ。

→記事を見る

■□■

焼き物だけじゃない、1泊2日の益子旅

泊まりで楽しむぞ、という人はこちらをどうぞ。益子を拠点に、ちょっと足を伸ばしたスポットもご紹介しています。

→記事を見る

最後に・・・

見どころ情報をまとめた「益子」特集ページがあります!アプリで見ると地図からも記事やスポットが探せるので、ぜひお出かけに活用してみてください。

————————————————

気になった記事はありましたか?読み返してみると、また新しい発見があるかもしれません。

それでは、次回もお楽しみに。

本物の菓子木型で楽しむ、和三盆づくりを体験

こんにちは。さんち編集部の尾島可奈子です。

ここのところ和食と並んでその美味しさ、美しさが見直されてきている和菓子。あわせてお干菓子や練り切りの型抜きに使う菓子木型も、その造形の美しさから人気を集めています。

今、菓子木型を作る職人さんは全国でも数人。前回はそのうちの一人、四国・九州では唯一の職人である市原吉博さんの工房を香川県高松市に訪ねました。

その市原さんから「菓子木型が実際にどんなふうに使われているか、ぜひ見て来て下さい」と見送られて向かうのは、工房から歩いてすぐの「豆花(まめはな)」さん。市原さんの娘さんがオープンさせた、木型を使った和三盆づくりの教室を訪ねます。

いざ、人生初の和菓子作り

市原さんの菓子木型を使って和三盆体験ができる「豆花」さん。運営するのは市原さんの娘さん、上原あゆみさんです。

img_2780

小さな看板を頼りに教室の開かれる一軒家の中に入ると、緑色の照明、白壁にはたくさんのオブジェ。外からは想像もつかない、アート作品のような空間が広がっていました。

img_2785

「すごいでしょう。内装は高松市出身のカミイケタクヤさんという作家さんに作ってもらったんです」

和三盆体験ができる豆花さんがこの場所にオープンしたのは2008年。それ以来、家族連れやカップル、自由研究の小学生まで幅広い年齢、バックグラウンドの人が和三盆や練り切り体験をここでしてきました。

「旅行の方だと20〜30代の女性が多いかな。地元の方が、県外の友達が来た時に連れて来てくれることも多いですね。和三盆は香川らしいものだし、自分で作って持って帰れて、見た目もキレイで日持ちもするし。こんなにいいものはないですよ。じゃあ、さっそくやってみましょう」

豆花オーナーで市原さんの娘さんである上原あゆみさん。
豆花オーナーで市原さんの娘さんである上原あゆみさん。

今日体験するのは木型を使った和三盆のお干菓子づくり。他に練り切り体験もできるそうです。図案は10種類。桜や猫、鯛、オリーブと、季節の物から生き物、縁起ものまで様々です。気に入った柄を3つ、生地につける色を一色選んで、いよいよ体験スタートです。

左からオリーブ、ツル、わらび、ネコ、うずまき、打ち出の小槌、コアラ、桜、貝づくし。
左からオリーブ、ツル、わらび、ネコ、うずまき、打ち出の小槌、コアラ、桜、貝づくし。

色を和三盆の粉につけたら、均一に染まるようしっかり3分ほど混ぜていきます。
色を和三盆の粉につけたら、均一に染まるようしっかり3分ほど混ぜていきます。

裏ごしして粒子を細かくしたら、いよいよ型に詰めていく作業。押しても面が凹まないくらいまでしっかり押すと、キレイに仕上がるそうです。
裏ごしして粒子を細かくしたら、いよいよ型に詰めていく作業。押しても面が凹まないくらいまでしっかり押すと、キレイに仕上がるそうです。

表面の余分な粉をヘラでこそげ落としたら、型の周りをコンコンコンとヘラで叩いて、上板を外すと…
表面の余分な粉をヘラでこそげ落としたら、型の周りをコンコンコンとヘラで叩いて、上板を外すと…

コロン!型を返すと、出来たてほやほや、羽を休めるツルが姿をあらわしました!
コロン!型を返すと、出来たてほやほや、羽を休めるツルが姿をあらわしました!

「細かな模様までしっかり出るでしょう。普通の砂糖と違って和三盆はキメが細かいから繊細な表現ができるんです」

完成したお干菓子は1,2個を上原さんが点ててくださるお抹茶と一緒にいただいて、残りは小さな箱に詰めて持ちかえることができます。手作りでも1ヶ月くらいは持つそうです。

上原さんが点ててくださるお抹茶と一緒にいただきます。ほろりと優しい甘み。自分で作った味はまた格別です。
上原さんが点ててくださるお抹茶と一緒にいただきます。ほろりと優しい甘み。自分で作った味はまた格別です。

お土産用の小箱。持ち帰ってまた開けるのが楽しみです。
お土産用の小箱。持ち帰ってまた開けるのが楽しみです。

大人も子どもも未体験

ここまで1時間ほど。一緒に体験した女子大学生の2人は、このあと小豆島に行くと言って急ピッチで体験を終え、楽しそうに次の目的地へ旅立って行きました。一緒に作りながら聞いたところでは、こちらに来てからこの体験を知って、前日に急きょ申し込んだそう。

「最近体験ブームでしょう。和三盆というよりも『香川・体験』で検索して来られる方がすごく増えているんですよ。高松は城下町だったので、古くからある優れた工芸品がたくさんあって、体験できるものづくりも多い。文化的には特殊な街ですね。ただ、細かな工芸品の体験って小さい子は難しいでしょう。その点和三盆は小さい子もできるから、三世代で来てくださったりもします。うちは見学だけの参加はお断りしているんですよ。来た方には全員体験してもらいます。付き添いのつもりで来たお父さんも、やりだしたら一番楽しんでいる、というパターンが多いですね」

体験は自分で木型を選ぶところからスタート。「どれにしようかな」と自然に会話もはずみます。
体験は自分で木型を選ぶところからスタート。「どれにしようかな」と自然に会話もはずみます。

付き添いのつもりだったお父さんまでいつの間にか夢中になれるのは、「大人も子どももみんな経験したことがなくて、やってみると簡単にできる」ことが大きいと上原さんは話します。

「木型って普段は博物館でガラス越しに見るもので、触ることもできないでしょう。でも、木型のへこんでいるところが立体の和菓子になるのを見ると全然違うんです。ガラス越しだけではあまりにもったいない。ですが、木型は買おうとすると高額です。子どもたちが触れる機会はなかなかありません。それで、気軽に参加できるワークショップ形式にして、地元の子ども達に『地元にこんなにいいものがあるんだよ』と知ってもらいたくて始めました」

実は上原さん、教室を開く前はなんとケーキ屋さんに勤めていたそうです。

元パティシエが和菓子を好きになった日

「木型職人の家に生まれながら、木型でどうやって和菓子を作るかも知りませんでした。もともとはずっとケーキ屋さんで洋菓子を作っていて、和菓子は和菓子屋さんが作るもの、という頭があって。身近なはずなのにどこか遠い存在だったんですね」

その距離が大きく縮まったのは、2007年ごろのこと。当時人気だったNTTドコモのキャラクター「ドコモダケ」をモチーフに世界各国のアーティストが作品を発表する「ドコモダケアート展」に、市原さんが「ドコモダケ」を象った菓子木型を提供。和菓子職人が木型を使ってその場で和菓子をつくるパフォーマンスに、黒山の人だかりができていました。木型から和菓子が生まれるごとにお客さんから歓声があがるその光景を、参加者の家族として来ていた上原さんは目の当たりにしたそうです。

「自分にとっては当たり前にあった木型を、みんな珍しそうにしている。家に帰って試しに砂糖を買って自分で作ってみたら、自分でもできたんです。固いイメージがあった和三盆も、食べてみたらとっても柔らかくて、美味しくて。『これは、しないといけないな』と思いました(笑)」

未だにあの感動は忘れられない、と上原さんは目を細めます。

「この木型だって、見れば作る前から貝ってわかるでしょう。でも、和三盆を詰めてコロン、と出てきた時の驚きはつねに新鮮です。毎日同じことをとやり続けているけれど、パッと桜のお干菓子が出たらやっぱりキレイだなと思うんですよね。もう飽きたなと思ったことは一回もないです。それよりももっと、キレイに作りたいなと思う」

「体験しに行く」から、「その人に会いに行く」へ

「父は木型職人なので和菓子は作れません。私は木型は彫れませんが和菓子を作ることができます。だからこれからは、父と私だからこそできることをやっていこうかなと思っています。今考えているのは、私が父の菓子木型を使った和菓子作家になること。ものよりも結局は人です。ただ体験に来るだけでなく、どんな人が作っているのかな、会いに行きたいな、体験もしたいな、そう思ってもらえる人になりたい。自分のやっていることの価値を高めていければ、菓子木型がもっと生きてくるかなと思うんです」

木型のことを語る上原さんは、本当に目がキラキラとしています。

「父はよく、全国に菓子木型を愛好する『木型ガール』がたくさんいて、という話をするのですが、いやここに一番の木型ガールがおるだろう、と。私ほど木型を愛してやまない人は世界にいないだろうといつも思うんですよ(笑)。それはね、もう親子だからっていうんじゃないんです。私にしたら菓子木型はコミュニケーションツールなんです。和菓子を作る道具以上の、初対面の人どうしの会話のきっかけにもなるような。だから婚活パーティーにも呼ばれたりします。かなりカップル率があがるみたいなんですよ(笑)初めて見るものを、一緒に作って一緒に食べるって、いい体験でしょう。これに変えられるものが他になにかあります?(笑)」

和三盆体験を終えてもう一度市原さんを訪ねると、「これから生き残れるのは営業力のある職人やと思う」とポツリと語られました。

素晴らしい菓子木型を作りながら「ザ・職人」のイメージすら覆す市原さんのユーモアある会話や振る舞いは、「またこの人に作ってもらいたい」と思わせる、市原さん流のおもてなし。来た依頼をとことん引き受けて、技術と少しのユーモアで返していくのは、依頼先として選ばれ続けるための覚悟のように思えます。その姿が、「会いに行きたいな、と思ってもらえる存在に」と話す上原さんの志と、重なりました。

腕が立って饒舌な菓子木型の職人さんに、世界一菓子木型を愛する未来の和菓子作家さんの体験教室。また、会いに来ようと思いました。

奥は木型を元に上原さんが作った練り切り。
奥は木型を元に上原さんが作った練り切り。

( 前編、菓子木型職人の市原吉博さんのお話はこちら )

木型工房 有限会社市原
香川県高松市花園町1-7-30
087-831-3712
https://www.kashikigata.com/
*事前に申し込めばショールームの見学が可能

和三盆体験ルーム 豆花
香川県高松市花園町1-9-13
TEL:087-831-3712
https://www.mamehana-kasikigata.com/
*事前予約制

文・写真:尾島可奈子

※こちらは、2017年4月20日の記事を再編集して公開しました。

【わたしの好きなもの】幸運の白鹿だるま

 

「たくさん集めると逆効果じゃないの?」

 

郷土玩具や縁起物が好きなんだという話をすると、たまにこんなことを聞かれます。

 

なんとなく、神さま同士が衝突しそうなイメージがあるのでしょうか。

 

そんなに心の狭い神さまはいないだろうと思いつつ、そもそもご利益を求めているわけではないので、はじめから気にしていないのが正直なところ。

 

ではなぜ集めるのかというと、とにかく素朴でかわいくて、不思議で、魅力的だから。

 

 

暮らしの中でニーズから生まれ、使われてきた日用の品に対して、人々の祈りや思いから生まれた郷土玩具・縁起物たちはとても自由でユニークです。

 

背景にはその土地の暮らしや信仰にもとづいたエピソードもあり、旅先で見かけると買わずにはいられません。

 

そんな私が今イチオシの縁起物が、中川政七商店の「幸運の白鹿だるま」。

 

だるまの一大産地である群馬県高崎の「三代目だるま屋 ましも」真下輝永さんが制作するオリジナルだるまです。

 

白鹿は、奈良の春日大社の神様が白い鹿にのってやってきたという伝説から、”神様の使い”と言い伝えられています。

 

また、鹿は「禄(ろく)」(=幸い・喜びの意味)と音が通じる事から、とても縁起のいいものとされてきました。

 

白鹿が幸せを運んでくれるようにという祈りを込めて、「幸運の白鹿だるま」は、一つ一つ手作りされています。

 

おなじみのだるまさんのフォルムに、異質な白い下地、虚ろな丸い目、金色で描かれた角(つの)と水玉模様、そして背後についた丸い尻尾。すべてがあいまって、どことなく高貴でもあり、かわいくもある。



 

手作りなので、それぞれ微妙に表情がちがって選ぶ楽しみもあります。

 

また、“白鹿だるま”というストレートなネーミングも最高です。確かに“白鹿をモチーフにしただるま”であり、それ以外に言いようがないわけで、実に潔い。

 

東京の「笊(ざる)かぶり犬」などもそうですが、見た目をストレートに表現したネーミングは、郷土玩具・縁起物の素朴な魅力を引き出す側面も持っているなと感じています。

 

3歳になる息子は「鹿なの?だるまなの?」と若干パニックになっていましたが、モチーフとして鹿とだるまを組み合わせるあたりも自由で素敵です。


 

ちなみに、だるまと言えば選挙で当選した議員さんが目を入れる印象が強いと思います。しかし「三代目だるま屋 ましも」の女将さん曰く、「初めから両目を入れておくのがおすすめ」なんだとか。

 

本来、両目が入ってこそパワーを発揮するものだということで、「幸運の白鹿だるま」も初めから両目が入った状態になっています。

 

ご利益を求めて集めているわけではない、と言いましたが、お祝いとして人に贈る際には、しっかり意味と願いを込められるのも縁起物のよいところ。

 

私も、友人がお店や事業を始めるといったときには、上手くいきますようにと願いを込めて、だるまを贈るようにしています。




中川政七商店 編集担当 白石


<掲載商品>
幸運の白鹿だるま

【わたしの好きなもの】千筋椀


千筋が手にピタッと吸い付くお椀


わたしの好きなものは、越前漆器の老舗 漆琳堂のお椀ブランド「お椀やうちだ」の千筋椀(せんすじわん)です。
 
お椀や うちだの商品を最初に見た時、漆とは思えない鮮やかな色拭き椀のシリーズにとても惹かれました。
「漆ってこんな色も出せるんだな」
と感心し、紺色の色拭き椀を即購入したのをよく覚えています。

 
しかし、ひとしきり感心したあとに「いや、、、そもそも漆ってなんだ?」という思いが湧いてきます。
「わかっているようでわかってないぞ」と思ったわたしは「お椀や うちだ」の説明文に目をやりました。
 
”漆は元来、補強材として用いられていました。木をくりぬいただけのお椀は、汁物をすくいそのまま口に運ぶことが出来る、もっとも原始的な食器。割れ欠けを防ぎ、丈夫に長持ちさせるために漆を塗る、これが漆塗りのお椀の最初の姿です。
その後漆器は、強度と美しさを追求するため、作業工程が何十にも増え、高価になり、気付けばあたかも美術工芸品のような扱いをされるようになりました。
漆琳堂は福井県鯖江市で越前漆器を8代・200年に渡りつくり続けています。伝統技術の継承は大切ですが、私たちは保存されるものをつくりたいのではなく、毎日の暮らしの中で使い続けられるものをつくりたい。
その想いから、漆のお椀の原点に立ち戻った「お椀や うちだ」が生まれました。”
 
そうだったのかと目から鱗が落ちた思いでした。
伝統を大事にしながらチャレンジを続ける「お椀や うちだ」のファンになるのに時間はかかりませんでした。
 
 
さて、千筋椀の話に戻します。
 
写真からおわかりいただけるかと思いますが、千筋椀は木地に等間隔・同じ幅の細い筋を入れたお椀です。
お椀の外側に沿って筋が無数に入るので「千筋」と呼ばれています。
そして、その筋は木地師が轆轤(ろくろ)を回転させながらカンナ一本で入れているのです!
どうやったらこんな正確に筋が入れられるのだろうと思うと頭がクラクラしそうですが、千筋椀の本領はまさにこの「千筋に触れた時」に感じることができます。
 
両手でそっと持ち上げた時の、
「千筋が手の平にピトピトとフィットする心地よさ」×「お椀に入れた味噌汁などのあたたかい温度」
 
これです。
 
あたたかみが心地よく、しっかりと手の平に移ってくる感覚。
「ああ、幸せだな~~」と思わず呟いてしまうこと請け合いです。
 
また、千筋のおかげで他のお椀に比べるとグリップしやすく、手を滑らせてツルッと落としてしまうことも少なくなります。
 
というわけで、我が家ではもっぱら子どもたちのお気に入りに。
持って心地よく、口当たりも優しい千筋椀。
 
これからも一生付き合っていきたいと思うお椀です。


編集担当 緒方

お花見にあると嬉しい「かご」や「ぬの」集めました

少しずつ暖かさを感じる日も増えてきました。編集部から見えるお庭には梅の花が咲き、春がだんだんと近づいていることを実感します。

もう少し暖かくなれば、お花見の季節。今日は、お花見にあると「おっ」と一目置かれるようなアイテムを紹介します。

————————————————

春のお出かけに最適な「コリヤナギのバスケット」

二〇一七 弥生の豆知識

 

柳と聞くと枝を垂れる姿を思い浮かべますが、コリヤナギは大地から天を仰ぐように真っ直ぐに育ちます。そんなコリヤナギでつくられたバスケットは、軽いけれどしっかり編みこまれていてとても丈夫。お弁当や水筒を入れてピクニックに行くのに憧れるフォルムです。

→記事を見る

産地:豊岡

■□■

シニア職人が生み出す「サンドイッチかご」

とみながのサンドイッチかご

かわいいを生み出すのはシニア職人。創作竹芸とみながの「サンドイッチかご」

 

サンドイッチ専用のかごが鹿児島にありました。ひと編みひと編み丁寧につくる一品はあっという間に売り切れてしまうそうです。

→記事を見る

産地:薩摩

■□■

親しみやすく使いやすい「肩ひじはらないハンカチ」

3月14日に贈る 奈良を描くハンカチ

 

ハンカチは、お出かけの必需品。パリとバルセロナを拠点に活躍するアーティスト、フィリップ・ワイズベッカー氏のちょっと特別なハンカチで、お花見気分を盛り上げてみるのはいかがでしょうか。

→記事を見る

産地:奈良・大和郡山・生駒

■□■

涼しげなペットボトルホルダーにもなる「手ぬぐい」

夏の手ぬぐい活用術を、専門店に聞く

 

ハンカチよりも大きくてタオルより場所をとらない手ぬぐい。実はいろいろな使い方ができるんです。コツさえ掴めば、簡単にお洒落なペットボトルホルダーに変身します。

→記事を見る

産地:堺

■□■

スニーカーでもパンプスでも!脱げない「フットカバー」

スニーカーでもパンプスでも「脱げない」フットカバー。プロサッカー選手も認める靴下メーカーの挑戦

 

靴下ブランド2&9「ぬげにくいくつした」を作った、スポーツソックスメーカー「キタイ」開発秘話

フットカバーがすぐ脱げてしまう‥‥そんなあなたに朗報です。Jリーガーも密かに愛用するという靴下メーカーが立ち上がり、「脱げにくい」フットカバー作りに挑みました。レジャーシートの上でも安心です。

→記事を見る

産地:奈良・大和郡山・生駒

————————————————

気になった記事はありましたか?読み返してみると、また新しい発見があるかもしれません。

それでは、次回もお楽しみに。