こころと身体を整えるお茶「日々是薬膳の薬膳茶」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

長澤 良美

語り手:長澤 良美

バイヤー、中川政七商店PTブランドの仕入を担当しています。 なんでもない毎日の積み重ねを楽しめるように。日々の暮らしの中で出来るだけ長く愛用できるモノと過ごすことを大切にしています。

ブランド:日々是薬膳
推しの逸品:薬膳茶

日々是薬膳の商品は、中医薬膳指導員の資格を持ち薬膳料理家として活躍されている栫英子さんと企画・開発を行なっております。薬膳は美味しくない、クセが強い等、先入観を持たれている方にこそ是非お試し頂きたい、口にした時の美味しさにもこだわりました。

病院にいくほどではなくても、むくみや冷えなど、見ないふりをしている不調はあります。
季節の変わり目に体調がよくなかったり、忙しくなるとかえって暴飲暴食をして、どんよりしてしまったり。

常々、ちょっとした不調は、薬やサプリの前に毎日の食で解消したいと思っていました。
でも身体や気分の変化を見逃さずそのときにあった食材を選び、普段の食生活に取り入れるということは、ハードルが高く、、、
日々の不調やゆらぎとうまく付き合っていくために力になってくれる、そして出来れば毎日のことなので無理なく取り入れられるものを探していました。

ティーバックなので使い勝手が良いのもうれしいポイント

そんな中出会ったのが、「日々是薬膳」のお茶でした。

”私たちの身体は、私たちの食べるもので作られています。”

そんな言葉に、こころの底から納得。こういったものを探していたんです。

薬膳茶 巡気茶 じゅんき

「日々是薬膳」のお茶は、中医薬膳指導員の資格を持ち、薬膳料理家として活躍されている栫英子(かこいえいこ)さんのレシピ・調合でつくられています。
“薬膳”とつくと、素材のくせが強く、美味しさは二の次といった印象がどうしてもあるのですが、封をあけると、茶葉や果実、豆などのブレンド素材そのものの良い香りがします。

ティーバックで一度試してみて「これはいける」と思い、2回目は煮出してみました。
ティーバッグから茶葉を出して煮出すことで、生薬の成分が抽出されやすくなるのだそうです。
長めに抽出して飲んでみましたが、どの素材も主張しすぎず、絶妙なブレンド具合です。
そして何よりもうれしいのは、簡単で、飽きなくて、それはもうおいしい!ということ。
効果効能を実感するには時間がかかるかもしれませんが、まずは美味しくてこころが満足します。

それぞれのお茶に「季節の変わり目」「油っこい物をたべたとき」「あたたまりたいとき」など、お勧めの効能があります。
日々健やかに過ごしていくために、身体の声に耳を傾けながら、お茶で整える。不調に合わせて、自分で食材を選ぶのはハードルがありますが、このお茶はシーンに沿っておすすめしてくれるので、普段から少しだけ気に掛けることができる気がします。

薬膳、急に興味が湧いてきました。
わたしたちは、心身ともに、日々の食事によって支えられています。できるところから、楽しみたいと思います!

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毎日の食卓にちょっとした感動を届ける。“香る”スープ体験

毎日の食卓に、添えられると嬉しいもの。
お野菜、香の物、汁もの。

そう思いつつ、パスタなど、主食のみでさくっと済ませてしまうこともしばしば。
食べる時間は大切だけど、つくるのも1日3食となれば、毎食きっちり一汁三菜を用意してもいられない。そんな時もあります。

とは言え、あると絶対にいいと分かっている。添えものは、食卓の豊かさに繋がるように思います。
食欲の秋、日々の満足度をあげてくれる、あると絶対にいい、そんな汁ものをつくりました。

親しみのある、初めての味わい

日常の中で味わっていただきたいので、日本の食卓に合う定番の6種類をつくりました。

左上から時計回りに、豚汁、カニたまスープ、クラムチャウダー、ミネストローネ、クリームスープ、カレースープ

多くの方に親しみがあり、なんとなく味が想像できるものではないでしょうか。
でも、いざお湯を注いでみると…
ちょっとした驚きのあるスープができあがります。

「食事って、食べることだけじゃなくて、料理をつくることが、自分の日常生活にひもづいてるんですよね。
日々の食事って食べる以上につくるという意識があって。つくることを楽しんだり、豊かな暮らしをしてる自分に満足するっていう側面もあるのかなと感じてます。
だから、ただあればいいってわけでもなくて、ちょっと豊かになるようなものにしかったんです」

そう話すのは、中川政七商店の食品開発を担当する田出さん。
料理する際の視点も大切に、手軽ではなく、無理がないことを大切に考えながら、汁ものの企画がスタートしました。

「それで、最初に話してたのが、香りを立たせたい、ということでした。何をもって豊かに感じるかというと、“香り”なのかなって。普段から、豊かさとは何か、ということはよく話していて。産地、旬、ひと手間など、中川政七商店の食品開発で大切にしていることの中から、今回は“香り”をピックアップしていきました。
和食材との相性の良さから、もともと中川政七商店の食品開発では、生姜や柚子など香り高い食材を使うことも多いんです」

こちらも同じく食品開発を担当する内山さん。
ちょっとした豊かさを食卓に添えたいという思いで、組み合わせを考えていく中で、今回は強力な助っ人に入っていただくことに。一つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ、鳥羽周作さんです。

一つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ、鳥羽周作さん

ここからは、鳥羽さんにお話を伺っていきましょう。
読んでしまえば、絶対に飲みたくなる、おいしい理由をお届けします。

“香り”を愉しむ。フリーズドライの中にあるレストラン体験

香りを立ち上らせること。それは、お湯を注ぐフリーズドライが得意なことでもありました。

「紅茶って水出しでは香りが開かないじゃないですか。温度と香りって密接な関係なんですよね。そういう意味で、フリーズドライの長所を最大限活かしたプロダクトができたと思います。香りを立ち上らせるために、粉体と固体に分けたり、製法にも工夫をこらしています。
6種類全て、それぞれの香りに注目してもらえると、いつもの食卓の中で、ちょっとだけ贅沢な気分になっていただけるんじゃないかなと思います。
フリーズドライの中でのレストラン体験、ともいえるんじゃないかと思いますね」

フリーズドライのベストを目指す、最高の調味

さて、お味はというと….

「フリーズドライと言っても、手軽だからいいのではなく、また飲みたいなって思えるくらい美味しいものかどうかってところを、まずは考えていきました。
フリーズドライって、食感や具の感じが、その場でつくったものとは当然違いますよね。でも、フリーズドライの中でのベストがあるんです。500円の一皿の中にも5万円の一皿の中にもそれぞれ目指すべき最高点があって、今回もそこを目指してつくっていきました」

まずはシンプルにおいしい、ということ。
その中でポイントにしたのが、“調味”だったと言います。

「素材にこだわってつくる料理って“調理”だと思うんです。ただ、必ずしもいい食材ばかりを使えない中で、大事になるのは味のバランスや味付けなどの“調味”。
今回、フリーズドライという土俵の中で扱える食材と、その中で表現できる最高の調味があわさったベストなアプローチができたんじゃないかなと思ってます」

では、実際どんな味わいなのか、一つひとつ、ご紹介していきましょう。
食べる前でも、食べてからでも、シェフとの答え合わせ、お楽しみください。

ゆず香る利尻昆布だし「里いものとん汁」

お湯を注いだ瞬間にゆずの香りがパッとはじける豚汁。食べる前から、もうおいしい。

「シリーズを通して香りがポイントになってると思うんですけど、中でも、豚汁はいいですね。レストランと同じ出来立ての感覚に近い香りの体験を味わえると思います。
粉体と固体に分けることで、香り高くなっただけでなく、具材の種類も豊富でしっかり感じられるものになったので、満足感もあると思います」

あられ香ばしいカツオ本枯節(ほんかれぶし)「カニたまスープ」

やさしいカツオの出汁にカニの旨味。あられの食感と香ばしさがアクセントのカニたまスープ。あられが目にも華やかです。

「お米とかお煎餅の香ばしさをいれることで、カニの生臭さを抑えて、旨味だけが活きる、ありそうでなかった和のスープになりましたね。

あともうひとつ大事なのが、満足感。“食べるスープ”ってイメージがあったんで、ただ飲むっていうより、食べるって意味での満足感もある一品になりましたね。
雑炊的の旨味と香りはありつつ、スープなので軽やかで非常に飲みやすい。いい感じに仕上がったと思います」

酒かす香る 玉ねぎたっぷり「クラムチャウダー」

酒かすと玉ねぎの甘さに絶妙に合う、アサリとクリームの旨味を感じるクラムチャウダー。
ふわっと香る酒かすに、ちょっとした驚きがあります。

「単純にクラムチャウダーをつくっても、他にもあるじゃんって中で、酒かすをいれることで意外性を出しました。同時に旨味も倍増していったんですけど、酒かす特有の香りをフリーズドライで表現するのが難しかったんですよ」

その難しい部分の調整を重ねてくださったのが、フリーズドライの製造メーカーであるアスザックフーズ株式会社の皆さん。鳥羽さんの監修の元、何度も試作を重ね、抑えつつ際立たせるという絶妙なバランスで仕上げていただきました。

「貝のうまみとクリームと酒かすっていう異なる旨味の調和みたいなのが非常にバランスよくとれていて、ボリュームもあり、満足度の高いスープになりました。
みんな好きなスープをちょっと違った視点でバランスよくつくったって意味ではすごい優秀なものだと思いますね」

山椒香る 蓮根とセロリの「ミネストローネ」

山椒の香りで、濃縮したトマトの旨味と酸味が際立つミネストローネ。
フリーズドライなの?と感じるほど旨味が際立っています。

「これはもう最高にいいですね。僕はこれ1番好きです。
ミネストローネって結構酸っぱくて洋食っぽい感じなんですけど、これは濃縮されたトマトのような旨味があって、でもどこか和の風味もあるんですよね。いい意味で期待を裏切ると思います」

「今回お料理もあえて肉じゃがとおにぎりと組み合わせたように、和食にも合うんですよね。
食べる人を想像した上で、お客さまが食べたいものをつくるっていう僕の基本的な考え方なので、中川政七商店のお客さまを想像しながら調味していきましたね。中川政七商店のお客さまが持ってる器とか食事の想像をしたときに、温かみのある器を使ってたりとか、やっぱり和食をつくることが多いんじゃないかと思って。

れんこんだとかズッキーニだとか和洋折衷の食材もはいっていて、僕としては、中川政七商店がつくる今の暮らしに合うスープを最も体現できたように思います」

白みそ香る 鶏ときのこの「クリームスープ」

白みその甘さとクリームのコク。バランスの良い濃厚さで満足感のあるクリームスープ。
味噌の風味によって、和食との相性もいいスープです。

「クリームスープのコクやとろみをフリーズドライで実現するのがそもそも難しいんですよね。ただラインアップとしては必ずあってほしいじゃないですか。
濃厚すぎずシャバシャバでもなく、満足感があり軽やかでもある。結構具も入って満足感もあることを考えると少し軽めにしないといけなくて。
絶妙なバランスを目指して、細かいチューニングを重ねてつくっていきました。

最後まで、クリーム2つが1番難しかったですね。その、難しいとこをOKしたものなので、かなりいい感じに出来上がったと思います。
ザ洋食って感じでもないので、和食にも合いますし。みんなが好きな王道な感じに仕上がったかなと思います」

昆布だし香る 蓮根と玉ねぎの「カレースープ」

昆布だしの旨味に、スパイスの辛さや香りがしっかり効いたカレースープ。
確かにカレーらしい味なのですが、スープの軽やかもあり、新鮮な味わいです。

「カレーを出汁で伸ばしたっていう、いわゆるカレーうどんみたいな形じゃなくて、スープにカレーのエッセンスをいれた感じなんですよね。カレーを構成している香りだったりスパイスっていう部分をスープに落とし込んでる。
だからあくまでも、スープ料理としてのカレーの立ち位置っていうところが、ありそうでなかったものになってると思いますね」

「無事に仕上がって本当によかった。どうなるかと思った」と8回の試作を経て完成した商品を見ながら話す。左からsioの鳥羽周作さん、中川政七商店の田出さん、内山さん。

フリーズドライの特徴に、美味しさが必ず反映できる具材や調味バランス。そして香り高さ。8度もの試作を繰り返し、細かいチューニングを経て完成しました。

毎日の食卓に、いつもよりちょっと感動するスープ体験を。

「実はスープって、主役にも、脇役にもつなぎ役にもなれるっていう、万能選手なんですよね。どの立ち位置でもふるまえる、食卓に寄り添える食べ物。
そこに香りが加わってレストラン体験になるっていう、新しいスープの価値を示せるようなフリーズドライになったかなと思ってます」(鳥羽さん)

「ちょっときれいなお花を飾ったとか、週末にいいビールを飲むとか、そういう豊かさってありますよね。素朴だけど、日常の時間が豊かになること。
私たちが、日本の素材のよさを活かしながら、鳥羽さん、製造メーカーの皆さんと手間かけてつくったものが、そういう風に皆さんの食卓に寄り添えたらいいなと思います」(田出さん)

日常の中で、ひとつのフリーズドライにお湯を注ぐだけで、香りが立ち上りちょっとだけ幸せな気分になる。日に日に寒くなるこれからの季節、一汁のある食卓が、一日の満足度を高めてくれそうです。


<掲載商品>
ゆず香る利尻昆布だし「里いものとん汁」
あられ香ばしいカツオ本枯節 「カニたまスープ」
白みそ香る 鶏ときのこの「クリームスープ」
山椒香る 蓮根とセロリの「ミネストローネ」
昆布だし香る 蓮根と玉ねぎの「カレースープ」
酒かす香る 玉ねぎたっぷり「クラムチャウダー」


写真:枠谷結也
文:上田恵理子

<プレゼントキャンペーン>

発売を記念して、食の豊かさをお届けするプレゼントキャンペーンを実施いたします。

【応募方法】
twitterもしくはInstagramにて、ご応募ください。

【実施期間】
2022年10月5日(水)~10月30日(日)

【応募方法】
◆twitter
①「@nakagawamasa7」をフォロー
②「#香るスープ」をつけて感想をツイート
でご応募完了です。
(すでにアカウントをフォローいただいている方も、ご応募可能です)

◆Instagram
Instagramの場合
①「@nakagawamasa7」をフォロー
②対象の投稿に感想をコメント
でご応募完了です。
(すでにアカウントをフォローいただいている方も、ご応募可能です)

【結果発表】
2022年11月上旬を目安に、当選者さまへDM(ダイレクトメッセージ)をお送りいたします。

【プレゼント内容】
・1名様にsioのディナーにペアでご招待(有効期限2023年3月まで)
・5名様に中川政七商店の「食のお試し便」
をプレゼントいたします。

▲sioの内観と料理写真

sioのディナーご招待は、ご希望に応じて、㐂つねでのディナーにご変更も可能です
食のお試し便の内容は以下を予定しております。
・番茶3種
・産地のカレー2種
・花ふきん1枚
食品の味や花ふきんの色は届いてからのお楽しみ。
食卓で過ごす時間に、豊かなひと時をお届けできれば幸いです。

身につけていて心地いい、糸の魅力がつまった「000(トリプルオゥ)のアクセサリー」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

白山 伸恵

語り手:白山 伸恵

中川政七商店主催の展示会「大日本市」の実行委員。長い社歴の中で繋がった全国の小売店様へ更によいものをお届け出来るように奮闘しています。日々明るく楽しく過ごすことがモットーです。工芸メーカーさんもお客様も笑顔に出来ればうれしいです。

ブランド:000(トリプル・オゥ)
推しの逸品:刺繍アクセサリー

創業144年の刺繍メーカーが、長年培ってきた刺繍の技術を生かして作る、まったく新しい糸のアクセサリーブランドです。緻密なプログラミングと、職人の手仕事が合わさった立体刺繍で、使い手へのやさしさにこだわった商品を生み出しております。

友人や知人の結婚式も一段落して、きらきらしたアクセサリーをつける機会が減りました。普段はブローチやイヤリングをその日の気分でワンポイントに使うくらい。派手なものよりは、ちょっとだけ個性があってシンプルなものがいい。そんな私が出会った、「000(トリプルオゥ)」のアクセサリーをご紹介します。

トリプルオゥのアクセサリーの特徴はなんといってもその「軽さ」。それもそのはず、刺繍糸でつくった糸玉が連なったデザインなので、肩こりが気にならないネックレスや、耳が痛くならないピアスになっていて、どんな人でも楽におしゃれが楽しめる「やさしい」アクセサリーになっているんです。

実際にネックレスをつけてみると、ほとんどつけている感覚がありません。これなら重ね付けしても長時間身につけていられます。

刺繍糸でできていることのメリットとしてもうひとつ。金属アレルギーがあっても気にせず使えるところ。どんな人にも寄り添えるアクセサリーは贈りものとしても喜ばれそうですね。

刺繍糸で表現されたアクセサリーは色や素材もバリエーションが豊富にあり、ひとつのアイテムで20色以上のカラーバリエーションを持つものも。「染めることができる」という糸の特徴が活かされているので、様々な色の表現が可能になっています。自分用や、贈りものにも、選ぶことがとても楽しいと感じました。

糸の魅力が引き出されたシンプルなデザインは、身に着けるシーンを選ばず幅広い装いに合わせやすくてお気に入りです。色目のはっきりとしたものは定番シャツと合わせてワンポイントにしたり、ラメ糸の入ったロングのネックレスはいつものワンピースをおでかけ着に印象を変えてくれたり。

身につけていても心地よく、装いに華やかさを添えてくれるトリプルオゥのアクセサリー。気負わず使える普段のアクセサリーとして、もっといろんな色をコレクションしたくなりました。


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ありそうでなかった、土物の表情豊かな「幸生窯の人形」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

梶川 今日子

語り手:梶川 今日子

中川政七商店の企画展の運営と大日本市でバイイングをしています。以前は自分でお店を運営していたこともあり、素敵なものを見たり探したり発見することに「ときめき」ます。陶器の産地「岐阜県土岐市」生まれ。これまで住んだ場所は沖縄・長野(松本)・東京・埼玉・そして奈良と引越しの多い人生です。

ブランド:幸生窯
推しの逸品:幸生窯の人形

幸生窯は滋賀県・信楽にある小さな工房です。先代が切り開いた森の中、家族や従業員と取り組むのは「心豊かな暮らし」を育むためのものづくり。それぞれの個性や温もりを感じる表情を大切に、ひとつひとつ手作業で、小さな動物たちを生み出しています。

幸生窯さんのインスタのフォロワーだった私は手に取る日をとても楽しみにしていました。

初めて手にしたとき、その姿や形、大きさ、どれをとっても思った通りのかわいさにあっという間に心を掴まれました。

ありそうでなかった土物の表情豊かな人形たち。
「ぶさかわいい」という表現がぴったりな心くすぐられる動物たち。
見ているだけで、なんだかとても癒されます。

※今回青い猫のお取り扱いはありません

衝撃だったのはこれらが、陶器の一大産地として有名な信楽焼の伝統的な窯元でつくられている、ということ。
そしてこれらが型で成形されているということ(石膏で作られた型に、液状にした粘土を流し固める技法)。

陶器の町・美濃焼の産地で生まれ育った私としても、このクオリティ、手仕事感を一体どのように型で成形するのか興味津々です。
型に起こすことの難しさを少なからず知っている為、ここに至るまでに多くの試行錯誤があったのではと、つくり手の苦労が垣間見えるようでした。

通常、一つひとつ手で成形すれば時間もかかり、高価な一点ものとなってしまいます。
逆に、型でつくれば同じ形で整えられた製品が沢山できますが、そこにゆらぎを感じることが難しくなってしまいます。
この人形たちは、その両方の良さを持ち合わせているように感じました。
それもそのはず、型と言っても、ある程度の姿まで仕上げてからは、一つずつ手で仕上げていくのだそうです。

かわいらしさの後ろに多くの試行錯誤があったのだろうと思うと、更に愛しく感じられます。
そんなことを思いつつ人形たちを見てみれば、微塵もそれを感じさせない愛くるしい佇まい。なんだかちょっと抜けているような、それぞれの人形が放つ空気感もまた、大きな魅力になっているのかもしれません。

じっくりと見れば見るほど、デザインからディティールまで細部にこだわりを感じ、つくり手の工房の皆さんの技が沢山詰まっていると感じます。
毛がくるくると描かれたカーリースタイルの子や、モップの様な毛並みの子。
少し高貴な印象の毛並みなのにちょっとぽっちゃりした子。トラ模様の何か言いたげな子。

正面もかわいいけれど、後ろ姿もまたキュート!

今、オフィスの机の後ろの棚から4匹の子たちがじっと私の背中を見つめてくれています。
時折、振り返っては、癒され勝手に笑みをこぼす私。
ここを通る他スタッフが見ては「かわいい!」と連呼し、誰かを連れてきて、またわいわいと盛り上がっています。

その度に、私がつくった訳でもないのに心の中でちょっぴり自慢げな気持ちを持ってしまいます。笑


全部で10種類!
種類も豊富で選ぶ時間もまた楽し!です。
私のお気に入りはシマシマ。玄関でお出迎えしてもらうことにしています。
小さな花瓶に草花を添えて。

パッケージも素敵なので大切な人への贈り物にもおすすめですよ。実際に飼っていらっしゃる子と似た子を探すのも楽しいですね。

さて、皆さんのお気に入りは決まりましたか?

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