ごはんにも冷奴にも、さっとかけるだけで美味しくなる「カネジョウ 板前のまかない飯 昆布かつお」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

松山 千恵

語り手:松山 千恵

中川政七商店主催の展示会「大日本市」の実行委員。 8年間の直営店長を経て、全国の観光地で提携する土産店「仲間見世」 のアドバイザーを務める。 たくさんのモノに触れ合うなかで、それぞれの良さを発見し、自分らしい物と量を整えていく暮らしが好きです。

ブランド:カネジョウ
推しの逸品:板前のまかない飯 昆布かつお

創業八十余年、カネジョウは静岡にある桜えびと削り節の専門店です。創業から続く「そのまま食べて美味しい削り節」を旨味の基本として、無添加の美味しさを追求した商品づくりをしています。「シンプルで素朴、そして味わい深い。」そんな毎日食べても飽きがこないようなふりかけ・スープをご提案します。

私は幼い頃からとても昆布が好きで、昆布そのものもよく食べますし、昆布が混ざっている食品にもついつい手がのびます。
今回、推しの逸品で見つけた「昆布かつお」は、ぜひ試したいと真っ先に手をあげました。

原材料の1番はじめに昆布が!見た目は鰹節が押し出されている感じですが、昆布がしっかり入っていることは確認。封を開けたら、やはり鰹節のいい香りに心奪われそうになりながらも、ひとつまみ口に運んで昆布を確認することに。最初は鰹節が優勢なんですが、昆布の出汁感と少しトロッとした感じを発見。鰹節だけでは出せない美味しいお出汁をぎゅっとしたような味わい。

昆布がちゃんと入っていますが、だし昆布のような固いものではなく、薄く削ったおぼろ昆布なのでスッと溶けていきます。

まかない飯というくらいだから、早速ご飯にのせてみました。いい香りで、それだけでご飯がすすみます。卵かけご飯にも合うだろうなといろいろ美味しい想像がふくらみます。おむすびにもしてみましたが、冷めても美味しかったので、お弁当にもおすすめですよ。

私は昆布の味がうかがえるそのままが好きですが、醤油やポン酢などを少し足して冷奴にのせたり、納豆に混ぜたりすれば、気軽におかずが一品増やせますよ。

きゅうりや白菜などに混ぜて1時間ほどおいておくと、浅漬のようにしんなりして、ごはんのお供にもなります。
鰹節なのでお好み焼きや焼きそばにも使えるし、パスタや焼きうどんにもいいですね。
実はお椀に昆布かつおを入れて、お湯を注いで少し醤油を足せばお吸い物がわりにもなるんです。

ひとつあれば、気軽に海のものを食事に取り入れられるというのは、とってもいいなと思うので、ちょこちょこいつものメニューに足していこうと思います。

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