【わたしの好きなもの】寒い朝のスイッチONに。自分を整える「SaDo 奈良抹茶 NARA MATCHA」

寒い朝、お布団から出たくない日も多くなってきました。まだ薄暗い時間に目が覚めたときは尚更、なかなか気持ちが切り替わりません。 時計を眺めながらも、また布団に体が吸い込まれてしまいます。

そんな季節、職場のスタッフに「目も気持ちもシャキっとするからいいよ!」と薦められたのが「抹茶」でした。 そのスタッフは昨年からすっかり抹茶にハマり、今ではほぼ毎日飲んでいるのだとか。

朝の飲みものといえば、コーヒー。 豆を挽き、丁寧にお湯を注ぐ時間は格別ですよね。 抹茶もそれに近いようで、茶漉しで粉をふるい、お湯を注いで茶筅(ちゃせん)で点てる。 一見「ちょっと手間」に思えるこの時間が、実はとても心地よいのだと教わりました。

とはいえ、抹茶といえば「茶道」のイメージ。 「作法を知らないとできないのでは?」「ましてやそれを朝から?」と、最初は疑問の方が大きかったのが本音です。

けれど、自分で勝手に作ったハードルのせいで、新しい楽しみを逃してしまうのは勿体ない。「まずは体験してみよう!」と、思い切って抹茶のある暮らしに飛び込んでみることにしました。

毎日飲みたくなる「奈良抹茶」

抹茶缶のパッケージデザインもかわいくてお気に入りです

世の中にはさまざまな抹茶がありますが、自分が飲み始めたのは、今年の夏にデビューした「SaDo 奈良抹茶 NARA MATCHA」です。

抹茶といえば京都・宇治などの産地が有名ですが、実は奈良もお茶の生産がとても盛んな土地。

この奈良抹茶は、自然豊かな大和高原にある「大和園」さんと一緒に作りました。
茶葉の栽培から製茶まで、職人の手で一貫して行われている大和茶の抹茶です。

抹茶を出してみると、鮮やかな緑色の粉末が。 風が吹けばふわっと舞ってしまいそうなほど細やかで、思わず「綺麗……」と声が漏れます。

このお茶の一番の魅力は、ほんのりとした甘みを感じるまろやかでやさしい風味。 そして、後味の爽やかさ。毎日飲みたくなる味わいなんです。

1〜2分で整う。おいしい抹茶の点て方

実際に抹茶を点ててみて驚いたのは、その手軽さです。 コツさえ掴めば、お湯を沸かす時間を除けば1〜2分ほどで出来上がります。

自宅などで自分で抹茶を点てることを「自点て(じだて)」というのですが、みなさまにも自点てを気軽に楽しんでいただけるよう、美味しい抹茶の点て方をご紹介いたします。

① 抹茶2gを茶碗に入れる

茶碗を温めてから抹茶を入れます。このとき、茶漉しでふるいながら入れると、ダマにならず泡がきめ細かくなります。

② お湯を注ぐ

沸騰したお湯を80℃ほどに少し冷まし、約50ml注ぎます。

③ 茶筅を振る

まずは茶筅を底に当て、前後に「I」字を描くように素早く大きく振ります。
仕上げに表面で「W」字を描くように振ると、きめ細かい泡が立ちます。

抹茶碗は「SaDo 抹茶碗 GEPPAKU」。愛用品のひとつです。

出来上がり!

抹茶にはカフェインが含まれているので、シャキっとしたい朝にぴったり。
休日にはお気に入りのお菓子を添えて、ゆっくり味わうのも至福のひとときです。

お茶と向き合う、豊かな時間

「ハードルが高い」と思っていた抹茶のある暮らしですが、一度足を踏み入れてみると、その魅力にすっかり夢中になってしまいました。

慌ただしい毎日のなかで、静かにお湯を沸かし、無心にシャカシャカとお茶を点てる。
不思議とその一連の動作が手間ではなく、バラバラになっていた自分の心を整えてくれる儀式のように感じられるのです。

最初は「時間がない朝にそんなことできない」と思っていましたが、むしろ逆でした。 慌ただしい時間にこそ、自分の時間を取り戻す感覚でお茶を点てる。そんな習慣が、自分に余裕をくれるようになりました。
今では夫婦で一緒に抹茶時間を楽しんでいます。

もうひとつの楽しみは、道具を少しずつ集めること。
まずは抹茶碗と茶筅さえあれば始められますが、少しずつお気に入りの道具を増やしていく感覚は、どこかコレクションにも似たワクワク感があります。

現在、世界的な抹茶ブームもあり道具が品薄になることもありますが、今後中川政七商店の抹茶ブランド「SaDo」からも新商品が登場予定です。ぜひSaDoの公式サイトを覗いてみてくださいね。

お茶の世界は奥が深いですが、まずは肩肘張らずに、自分のために一杯点ててみませんか。 「奈良抹茶」が運んでくれる豊かな時間が、みなさまの日々にも届きますように。

<紹介した商品>
SaDo 奈良抹茶 NARA MATCHA

文:森田

【四季折々の麻】1月:軽やかであたたかく、マットな質感「ヘンプ麻と綿」

「四季折々の麻」をコンセプトに、暮らしに寄り添う麻の衣を毎月展開している中川政七商店。

麻といえば、夏のイメージ?いえいえ、実は冬のコートに春のワンピースにと、通年楽しめる素材なんです。

麻好きの人にもビギナーの人にもおすすめしたい、進化を遂げる麻の魅力とは。毎月、四季折々のアイテムとともにご紹介します。

※この記事は2025年1月6日公開の記事を再編集して掲載しました。

軽やかであたたかく、マットな質感「ヘンプ麻と綿」

1月は「初春」。心新たに年を迎える月に清々しく着たい麻の服を、昨年に引き続き今年もご用意しました。

気持ちとしては春を迎えたい時期ですが、朝晩は空気がくっきりと冷え、まだまだ冬のさなか。生地感は春を意識しながらも、冬の寒さからあたたかく守り、次の季節まで着られる衣服をご提案できたらと思い仕立てたシリーズです。

麻生地といえば艶のあるシャリ感のあるものを想像される方が多いと思うのですが、今回はヘンプと綿を組み合わせることでマット感のある生地に。ひんやりせず、冬らしい質感が特徴です。

ラインアップは「中綿ベスト」と「ギャザースカート」の2種類。特にベストは、コートの下にインナーダウンのようにしても着られる、気温の変化に対応しやすいアイテムです。厚手で重い衣服の多くなるこの時期、着心地も見た目も軽やかなアイテムを楽しんでいただけたらと思います。

【1月】ヘンプ麻と綿シリーズ:

ヘンプ麻と綿 中綿ベスト
ヘンプ麻と綿 ギャザースカート

今月の「麻」生地

今回用いたのは、麻の一つであるヘンプと、綿を紡績した糸を経緯(たてよこ)に使い、密度を詰めて織り上げたヘンプコットン生地。

ヘンプの繊維はリネンなどに比べより多孔構造のため、繊維に空気の層ができることで冬にあたたかく着られます。また保温性だけでなく調湿性や調温性もあり、生地が呼吸をしながら快適さを保っているような素材です。

マットな質感と上品なネップ感(※麻繊維の太さのゆらぎによる、ぽこぽことした生地感)のある、ヘンプならではの表情を持つ生地に仕上がりました。

しめ縄にも使われる硬い繊維で、もともとはがっしりとした生地が作られることが多かったヘンプですが、最近では紡績技術の進歩でより細く糸を紡げるようになってきました。

ただ、ヘンプは繊維が短いため、織り上げるなかで切れやすいという難しさがあり、特にやわらかな服地を織るのはかなりの工夫や技術が必要。今回の生地も丁寧にゆっくりと織り上げられた貴重な織物です。

ご協力をいただいたのは兵庫県の播州織の産元さん。「難易度の高い織物にチャレンジしてやろう!」という、気概のある作り手さんたちに携わっていただきました。

少し細かいお話になるのですが、例えば経(たて)糸を織る際に、糸をピンと張れるよう糸に糊をつける「糊付け」の工程も、こだわったひとつです。

通常の織物では糸巻きに糸を巻いたままの状態で糊にドボンとつけるのですが、より丁寧にむらなく均等に糊付けをするため、一本ずつ糊のなかをくぐらせていく「一本糊」という糊付けをされています。

さらには糸が切れないよう、織りの際は糸に含ませる油分を微妙に調整し、機械といえど目を離さずにゆっくりとしたスピードで織り上げてくださいました。

糸づくりから糊付け、織りまで、それぞれの職人さんが工夫を凝らして協力しあい、作られた生地です。

お手入れのポイント

ご家庭でお洗濯が可能ですが、ベストは手洗いで優しく押し洗いしていただければと思います。スカートはネットに入れて、洗濯機でお洗濯していただけます。

形を整えて干す際は、ベストはやさしくシワを伸ばして。スカートはシワを伸ばして干すか、お好みで少し縦に絞り、引っ張ってシワをつけることで、麻ならではのシワ感を楽しんでいただくのもおすすめです。

長く着られる2アイテム

今年も、昨年と同じく春先まで活躍するベストと、オールシーズンの着用が可能なスカートの2アイテムをご用意しました。色展開は中綿ベストが「グレー」と「チャコール」の2色。スカートは「オフ白」「グレー」「チャコール」の3色展開で、いずれも長く着られる定番色とマットな質感がポイントです。

中綿ベストは、キルティングのようにステッチを表に出さず、中に板状の綿を入れたもの。スポーティな印象ではなく、ふんわりナチュラルに着られる綿入りのベストになっています。

前にはクルミスナップが一つ付いており、軽く羽織る感じで着られます。タートルネックニットの上や、シャツブラウスに重ね着してお楽しみください。もこもことした生地感ではないため、例えばお花見の時期ような、春先の肌寒い日も着ていただけたらと思い仕立てました。

ギャザースカートはたっぷり生地を使ったロング丈。冬の重めのニットやコートと合わせても、春の到来を感じられるような軽さに仕上げています。

裏地が付いているので透けの心配もなく、ふんわりとしたシルエットのため、寒い日は下にタイツやスパッツを着こむこともできます。年中着ていただける、着回しの定番となるアイテムです。

なお、今回のシリーズではスカートのみ「オフ白」を展開。生地を白色にするための晒す工程ではあえて白度を控えめにし、ややクリームがかった色にしています。あたたかみのある白は冬の麻衣服にぴったりで、晒しきっていないためよく見ると麻の繊維感があるのもお楽しみいただきたい点のひとつです。

素材自体が呼吸をしているような、気持ちのよさがある麻のお洋服。たくさん着ると風合いが育っていくので、ぜひ着まわしながら愛用いただけると嬉しいです。

「中川政七商店の麻」シリーズ:

江戸時代に麻の商いからはじまり、300余年、麻とともに歩んできた中川政七商店。私たちだからこそ伝えられる麻の魅力を届けたいと、麻の魅力を活かして作るアパレルシリーズ「中川政七商店の麻」を展開しています。本記事ではその中でも、「四季折々の麻」をコンセプトに、毎月、その時季にぴったりな素材を選んで展開している洋服をご紹介します。

ご紹介した人:

中川政七商店 デザイナー 杉浦葉子

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